2009年01月26日
渋井陽子の復活優勝で考えた事
昨日行われた大阪女子マラソンで渋井陽子が優勝した。 渋井といえば01年の大阪国際が初マラソンで、2:23:11という初マラ ソン世界記録を樹立し、エドモントンの世界陸上でも4位入賞を果たし若手ホープに名乗りを上げた。 ところが、それから優勝は04年9月のベルリンマラソンで優勝した以外は成績は頭打ち。 特に五輪や世界陸上の選考レースでは、ことごとく失速して出場権を取れなかった。 今年8月にベルリンで行われる世界陸上の出場権をかけた東京国際 女子マラソンでも前半から快調に飛ばしながら、後半に失速して残り 4㌔で逆転されて4位に終わった。 それから2ヶ月のインターバルで復活の優勝となったわけだが、気に なった事がある。 それは東京から2ヶ月という短いインターバルでのレースで優勝できた事だ。 今回は渋井よりも‘ママさんランナー’赤羽有紀子の方が注目されていたのだが、渋井の評価が今ひとつだった原因として最近の後半の失速癖と短いインターバルがある。 最近の日本人ランナーは目標とするレースに出場するために数ヶ月前から合宿などをして備える。 だから‘○○マラソンに出場予定だったが、合宿中にケガをして準備 不足のため欠場’などという事が多々あった。 そのため‘レースに出るには半年以上前から備えなければいけない’ という常識が蔓延していたのではないかと思われる。 そういえば男子の藤田敦史も06年12月の福岡国際で8位と惨敗した 2ヵ月後の別大マラソンでタイムこそ2時間10分台だったものの優勝を 飾っている。 また宗茂は76年は7月にモントリオール五輪に出場すると12月の 福岡国際に出場し4位に入っているし、77年の福岡国際を走って惨敗した2ヶ月後の別大マラソンで日本人で初めて2時間10分をきって優勝していた。 つまり短い調整期間でも勝てる前例があるのだ。 実際に世界記録保持者のハイレ・ゲブレセラシェなど世界のトップクラスの選手は短いインターバルでレースに出場していて ‘何で日本人はマラソンを走るのに、そんなに長く調整しないといけないのか?’ と不思議がっていた。 確かに半年近くかけて準備するやり方は確実かもしれないが、北京の時のように追い込み過ぎてオーバーワークになってベストコンディ ションを作れないという弊害もある。 短いインターバルでレースに出場した方が疲れが取れていれば、かえってオーバーワークにならずに済むという考え方もできる。 当日解説をしていた増田明美が‘高橋尚子が01年にベルリンで世界 記録を作った2週間後にシカゴに出場しようとしていたが、実際に走っていたらどうなっていたか’とコメントしていた。 仮に好記録で走っていたら日本人のマラソンに対する常識も変わっていたのかもしれない。
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posted by ue-kj |21:00 |
オリンピック競技 |
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