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引っ掛かりの多い敗戦(2017ブエノスアイレス準優勝)

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ですからドルゴポロフに錦織が敗れる、その事実自体は何回もやれば必ず起こりうることです。 ただ問題はその負け方でした。 華麗なストローク戦の打ち合いで敗れたのなら私は純粋にテニスで敗れた、ドルゴポロフの日だったと思い、いつも通りの次に切り替えよう、的なまとめでこの記事を締めていたと思います。 しかしそうではなかった。サーブで圧倒されなすすべなく敗れた。ここです。

過去5連勝し、最後に対戦したのも1年前とそう遠くはない。特徴的なクイックサーブに対しても柔軟に対応できたからのこれまでの結果です。ドルゴポロフのサーブが少し良かったとはいえ、それだけであそこまでサービスゲームがノーチャンスになったでしょうか?私はノーだと思います。


ではなぜそうなってしまったのか?答えは一つだと思っています。体が異常に重かった。 この試合、いやひとつ前の準決勝から、錦織のフットワークは格段にいつもより悪いように見えました。 なぜかはわかりません。全豪後休みもそこそこありました。クレーへのサーフェスチェンジもありましたが、そのハードワークだけで説明するにはあまりにも不十分です。 昨年マドリード→ローマの地獄のような連戦をベスト4、ベスト4で切り抜けた錦織が、まるで翼を失ったように横の動きが鈍くなり、しかも一発強打を打たれるとすぐに返球をアウトしてしまう。粘りが全くありませんでした。 さらに悪い時のクロスラリー偏重の組み立ても散見され、強打したいドルゴポロフに自由なボールを与えすぎました。

これが試合中ずっと続き、かつ終盤落ちてきたドルゴポロフに対してそれよりも錦織側が落ちてしまい、スコア以上に勝てる見込みが見えない試合でした。

ドルゴポロフのサーブはよかったようにも見えますが、1stは59%しか入っていませんでした(錦織は63%と実はドルゴポロフよりも入っていました!)。しかもクレーです。最も遅いはずのサーフェスでなぜあそこまでサーブだけがクローズアップされるゲームになってしまったのか。これをサーバー側だけを理由に語るのはおかしいでしょう。



正直、250であっても連続決勝、本来問題ないです。 ただ、過去5連勝中の対戦成績、第1シードで出た大会の決勝はすべて勝利、クレーで30位以下の選手に負けることは14年の覚醒以降けが以外の理由でなかった(もちろんドルゴポロフが66位とずいぶん低いランキングに落ちているのは、彼の実力に見合っていないことは認めるとしても)、いろいろな勝ちパターンが予想もしなかった負け方で崩壊しました。

ブリスベンのディミトロフ、全豪のフェデラーは、錦織も見せ場を作り意地を見ました。テニスの内容も大幅に悪かったとは言えません。ですから私は(機会は少なかったですが)ことあるごとに「問題ない、このままいけばよい」とコメントし続けてきました。

その2敗と比較すると、この1敗は非常に異質な負けに見えた、というのがここまで辛口のコメントになっている理由です。 私の嫌な予感が杞憂に終わればいいのですが…


ブエノスアイレスのコートは石が落ちていて、イレギュラーが多かったと本人も語っています。 不可解な動きの鈍さがブエノスアイレスの環境によるものであれば、リオで何事もなかったようにまた勝っていくと思います。 初戦のベルッチ戦は早くも明朝に迫っています。その答えは、もうすぐ出ます。

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引っ掛かりの多い敗戦(2017ブエノスアイレス準優勝)

twosetdownさんのコメントかとおもったら、3月24日のマイアミオープンのドロー開設はtwo-match-downさんのコメントでした。紛らわしい方がいるものですね。再開をお待ちします。(不慣れで誤字だらけの前回コメントでした。すみません訂正の再投稿です。)

引っ掛かりの多い敗戦(2017ブエノスアイレス準優勝)

twowetdownさんのコメントかとおもったら、3月24日のマイアミオープンのドロー開設はtwo-match-downさんのコメントでした。紛らわしい方がいるものですね。再開をお待ちします。

引っ掛かりの多い敗戦(2017ブエノスアイレス準優勝)

TSDさん、こんばんは。記事うれしいです。楽しみにしています。

この南米クレーシリーズは最初から難しそうな感じではありましたね。コートコンデションの悪さもあってモチベーションがもう一つ上がらない中、必死で勝とうとしている。そう感じました。

身体の重さは気になりますね。どこから来ているものなんでしょうか。ハードトレーニング過多、自分自身へのプレッシャーのかけすぎ、とかでしょうか。

いろいろ重圧がかかっている気がします。もう少し気楽にいけばいいと思うのですが、本人はいばらの道を歩もうと覚悟しているような、そんな気さえします。

私は1度少しテニスから離れて、ご家族とゆっくりする時間を持ってもよいのではないかと思います。そういうリフレッシュして自身を見つめ直す時間が必要だと思うのですが、、、。リオープンの残り時間は神様がくれたボーナスのように思えるのです。

引っ掛かりの多い敗戦(2017ブエノスアイレス準優勝)

どこか緩んでしまってる様に見えてしまう南米2大会でしたね。
うまく切り替えてくれれば良いんですが、少し尾を引く様な気もします。
錦織がビッグタイトルを取るためには、もう少し大人になる必要があるのかなと感じてしまいました。

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