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その時、新しいテニスがコートに降りた(2016マドリードQF)

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5/6 現地14:30~(日本時間21:30~) Masters1000 Madrid Mutua Madrid Open QF [6]Kei Nishikori 6(6)-7 7-6(1) 6-3 Nick Kyrgios



最初に断言しましょう。 私はかれこれ200試合くらい錦織圭の試合を見てきました。 最も両者がハイレベルな試合であったことは、間違いないと思います。


キリオスのプレーがすごすぎた? 予兆はありました。


かなり危険な相手と言っていいでしょう。マイアミでも煽りましたが個人的にはそのとき以上です。 上位選手を次々となぎ倒して初優勝したマルセイユの時を彷彿とさせています。 油断は禁物。 本人もわかっているでしょうが、かなりタイトな試合が予想されます。


何をどう見てもクレーのサーブスタッツでない異次元の数字が3試合並んでいました。 今週のクエバスは好調で、要所をサーブでしのいでいた中そこからキリオスが逆転勝ちしています。 ワウリンカの負けもワウリンカはBPを与えない素晴らしいサービスゲームでしたが、キリオスが高いレベルで上回っただけ。

マルセイユの時のキリオスは全試合ストレート勝ち。タイブレークは1回しかなく、ポスピシル、ガバシビリ、ガスケ、ベルディヒ、チリッチに5連勝しての優勝。 決勝を見ましたが、チリッチはノーチャンスでした。トップ5、いやそれ以上のテニスでした。 そのテニスが帰ってきた。 だからこそ、昨日のブログの最後はいやに弱気でした。

「今日勝つといろいろ大きい…なんとか勝ってほしい…」

実はこの地点で、ノーチャンスの負けを覚悟していました。



試合は思わぬ展開から始まります。 キリオスの止まらないサーブはわかっていました。織り込み済みでしたが、錦織のサーブがそれと同等の効果を発揮しました。

そしてやってくれました。トスで勝った錦織は先にサーブを選択しました。(実況ツイートでミスしましたがテレビ実況も間違えてませんでしたっけ…小音量で聞いてたのであれなんですが…) これは大きかったです。ビッグサーバー相手には先サーブ、それ以外にはブレークしやすいので後サーブを提案している私としては、非常にうれしかったですし、1セット目はそこでかなり助けられていた面があったと思います(反面、タイブレークを落としたあとの第2セットはきつかったですが)。

この結果、いいサーブを決めて次のリターンゲームに入るといういいリズムを作ることができました。 しかし複数来たBPではキリオスのプレーが上回りました。 4ゲーム目ではまだサーブにアジャストできていない中迎えたBPでしたがサーブで止められました。 6ゲーム目ではラブゲームキープされながらもすべてを返球し、錦織らしくセットの半分を使ってリターンを合わせてきました。 そして迎えた8ゲーム目。悔いるとすればここでしょうか。 ロングラリーの中最後は普通のフォアクロスをネット。ディフェンスで2回拾っているのもあって、ポイントにできていれば結果は大きく違ったでしょう。

その後もお互いサーバー側が有利の展開は変わらず、1stセットはタイブレークにもつれます。 ここで悔しかったのは終盤の2つのミニブレークではありません。なんといっても1-0からの2ポイントです。 この2ポイントは形も悪くなく、1stサーブをきっちり返してラリーになっていただけにもったいなかった。 このうちどちらか1つでも取り、2ミニブレークアップにしておけば取れたのではないかなと思います。 本人はここの場面を「消極的だった」とコメントしていました。 確かにどっちつかずのミスが出ていましたね。攻めてのミスではなくつなぎのショット、展開でのミス。 タイトな場面でしたが、もったいなかったです。

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「その時、新しいテニスがコートに降りた(2016マドリードQF)」へのコメント

長編作成お疲れ様です。
試合全体の流れも含めた感想、見ているだけで試合の映像が蘇ってくるようで素晴らしかったです。

個人的な意見ですが、まだまだテニス観戦歴は浅いですが、スポーツ観戦歴はそれなりに長いのでどこで流れが完全に錦織へ向いたのかを試合中も考えていました。
結論から言うとtsdさんもご指摘されていましたが、第2セット第12ゲーム15-30からBPを与えずにゲームを取れたところだと思っています。
おそらくここまで第2セットは押してるにもかかわらずBPにすら到達出来ていないことはキリオスも何となく意識していたのかなという風に見えていました。このゲーム以降タイブレーク終了までの間キリオスはファーストサーブも半分かそれ以下しか入らず、ポイントもUEによる失点が多かったと記憶しています。(こんなことは言わなくてもtsdさんなら折り込み済みとは思っていますがw)
結果、この流れを掴んだ錦織のBPP(パクらせてもらいました)を取らせないなど要所を締め耐え抜くスタイルを貫き通し、タイブレークを取れた時点で個人的にはこのまま行けば今日は勝てると思い第3セットは観戦していました。(最後にまた劇場はありましたがw)

ジョコビッチ戦は体調が悪く第2セット途中からの観戦となってしまい、さらに録画もし忘れるという大チョンボを犯してしまったので、tsdさんの感想をじっくり見させていただこうと思います。

が、気長に待っていますので無理だけはしないでくださいね。

追記

ごめんなさい。書き忘れがありました。

ワンピース ⇒ グランドスラム達成
海賊王   ⇒ No1

錦織「テニス王に、オレはなる!」

なってください。

その時、新しいテニスがコートに降りた(2016マドリードQF)

錦織は、強豪との戦いを重ねながら、彼らの強みを徐々に吸い取っている感じですね。最近の試合を見ていて、ここはナダルから盗んだ攻め、ここはジョコビッチから盗んだ攻め、と感じられる場面が非常に多くなってきました。以前はフェデラーコピーのような感じだったのですが、今はBIG4はもとより、苦戦した相手からも、戦術や技術を吸い取っている感じです。だからこそ、もっともっと強い相手との対戦を重ねてほしいですね。今は普通にBIG4が待つラウンドまでいけるようになっているので、今後どこまで進化していくか楽しみです。

あと、ちょっとお遊びですが、錦織をワンピースのルフィに例えてBIG4を四皇になぞらえてみました。
ジョコビッチ 最強の生き物、百獣のカイドウ
マレー    策謀をしかけてくる ビッグマム
ナダル    あらゆる力を吸い取る 黒髭ティーチ
フェデラー  ルフィのあこがれ 赤髪のシャンクス
おまけ 錦織 モンキー・K・ニシコリ
お粗末さまでした。

その時、新しいテニスがコートに降りた(2016マドリードQF)

録画で見直しましたが、コイントスはキリオスが勝ってのレシーブ選択でしたよ。
私もできればサーブ選択して欲しい派なので錦織が選択してくれてた方が嬉しかったのですがw

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