2008年01月21日
皆様こんにちは。
本日は長らく掲載している話題に戻り、述べていきたいと思います。
2.各種諸制度について(ドラフト、FA、外国人獲得枠)
先回は、球団の経営資源である「お金」をどう配分すべきか、という事について述べました。その場でNPBにも収益配分を導入すべきである、という考えに立ちました。本日はもう一つの経営資源である「戦力(選手)配分」について述べます。
閉鎖型のリーグを指向するのに当たっては、常にどのチームが優勝するかわからない状態を作り続ける事が、リーグの面白味を増し、繁栄に繋がります。
その意味で「お金」を各球団に均等配分すべきという立場に立つ以上は、「選手」も均等配分すべき、という事になります。いくら「お金」を均等配分しても、肝心要の選手獲得ルールが整っていなければ、戦力の1球団への集中化は起こりえます。その意味で、どのように戦力を均等配分するルールを作成するかは、「資金均等配分」と同等の重要性を持っていると言えます。
以下でNPBとMLBの諸制度を比べながら、現在のNPBの諸制度の問題点を洗い出すと共に、改革案を考えてみましょう。
現在のNPBの各球団の選手獲得方法は以下の5つです。即ち自球団以外の選手を以下の方法で獲得できるわけです。
1. ドラフト (対象:日本国籍又はそれに順ずる資格を有するアマチュア選手)
2. FA (対象:他球団をFA宣言したNPB所属選手)
3. 外国籍選手(対象:日本国籍及びそれに順ずる資格を有しない選手)
4. トレード (対象:NPB他球団所属選手)
5. ウエーバー、トライアウト(対象:他球団を自由契約になったNPB他球団所属選手)
その内、4と5については、戦力均衡化のための明確な取り決めがありません。
何故ならトレードは、他球団選手を獲得すると同時に、常に自球団交換選手又は金銭と言う補償が発生するためです。
またウエーバーやトライアウトは、云わば戦力外選手の獲得であるため、戦力均衡化に影響を及ぼす程の有力な選手が存在しないためです。
それでは1のドラフトについて見てみましょう。
1. ドラフト
NPB(2007年現在)
対象:日本国籍又はそれに順ずる資格を有する選手
制度:高校生対象と大学・社会人対象の分離ドラフト制。
変則ウエーバー制。
奇数巡は正ウエーバーを採用
(日本シリーズで敗れたリーグを優先に、順位の低いチームより順番に指名。
2007年は、パリーグ6位、セリーグ6位の順)
偶数巡は逆ウエーバーを採用。
(順位の上の球団から。2007年はセリーグ1位、パリーグ1位の順)
指名1巡目において指名が重複した場合は抽選を行い、
抽選に当たった球団が選手への入団交渉権を獲得する事になる。
希望入団枠:無し
入団契約金上限 :有り
FAに関する補償条項:無し
MLB(2007年現在)
対象:米国居住者、米国大学入学者、カナダ国籍者、プエルトリコ国籍籍者
制度:高校生、大学に関係無く完全ウエーバー制。
リーグ、順位に関係なく、勝率の低いチームを最優先とする正ウエーバー制を採用。
希望入団枠:無し
入団契約金上限 :無し
FAに関する補償条項:有り
ドラフトを、アマチュア選手をプロ球団へ均等に配分するための手段と考えるならば、互いに一長一短と言えると思いますが、MLBの制度の方がより公平と思います。思うに、いいとこ取りがBestなのではないでしょうか。
以下に、私の考えるNPBの「公平なドラフト制度」を述べてみます。
対象:日本国籍又はそれに順ずる資格を有する選手
制度:勝率の低い順に正ウエーバー方式を採用(MLB方式)
但し、ドラフトの魅力付けと話題性の観点から1巡目には抽選制度を採用。
また、仮に1巡目、2巡目選手と契約できなかった場合、
次の年のドラフトにおいて夫々の巡で追加指名権を与える。
その対象選手は抽選制度の対象とはしない。
(つまり有力新人選手を2名指名でき、抽選が無いため必ず入団交渉権を獲得できる)
高校生と大学・社会人の分離ドラフトは廃止。
希望入団枠:無し(MLB、NPB方式)
入団契約金上限 :有り(NPB方式)
FAに関する補償条項:有り(MLB方式)
対象:日本国籍又はそれに順ずる資格を有する選手
これは理想的にはMLB、NPB(日本)、KBO(韓国)、CPBL(台湾)で合同で実施するのが良く、対象は全世界の全てのアマチュア選手を対象とするのがBestです。但し夫々の労働環境と経済的格差が明確である以上、選手が全てMLBを選択してしまう懸念や、外国での労働を拒否し、契約拒否をする選手が増加し実行が薄いという懸念等が大きいと思います。従って実現が難しいため、現在のままとします。
制度:勝率の低い順に正ウエーバー方式を採用(MLB方式)
まず、現在のNPBの分離ドラフトと変則ウエーバーでは完全な戦力均等配分ができるとは言えません。現在の制度では、高校生と大学・社会人それぞれのトップタレントを獲得ができるためです。また奇数と偶数巡でウエーバーが逆になる制度においても、偶数巡においては強いチームが有利となり、戦力均等配分には寄与しません。
よって、完全ウエーバー制を採用すべきですが、唯一、話題性と偶然性を持たせるために1巡目の抽選制度は継続しても良いと思います。
希望入団枠:無し(MLB、NPB方式)
原因系が異なるにしても、NPBの戦力不均衡を招いていた諸悪の根源であった「希望枠制度」を撤廃した事は非常に良い事でした。これはこのまま「無し」のまま継続して欲しいものです。
但し、選手の希望球団という点は考慮する必要があります。但し、それはFA制度の獲得年数短縮を以って図るべきで、ドラフトにおける希望枠の復活であってはならないと思います。
(別途FAの項目で述べます。)
入団契約金上限 :有り(NPB方式)
これは現在のNPBの制度を是として良いと思います。
MLBにおいては、外国人選手の獲得に殆ど数の制約が無い上に、契約上はFAとして扱われるため、ドミニカやメキシコ、ベネズエラ、キューバ国籍の選手が増加したために契約金が高騰しており、その煽りを受けてMLBのドラフト対象選手の契約金も高騰し、ついには契約金額で合意ができないために、選手側が契約を拒み、球団が入団交渉権を失うケースも出てきています。
このMLBの現象は、ドラフト非対象選手の増加が原因ですが、MLBにおいては外国人選手の獲得方法におけるルール作りが急務であり、その中で契約金への上限設定は有効な施策になるでしょう。
翻って、NPBは現在の制度を維持すれば良いと思います。
FAに関する補償条項:有り(MLB方式)
これは次回のFA制度のところで詳しく述べたいと思いますが、NPBもMLBのようにFAの補償としてドラフト指名権譲渡を制度化すべきと思います。現在の金銭及び人的補償は必ずしも戦力均等化に貢献しているとは言いがたいと思います。
以上が私の考えるドラフト案でした。
次回はFA制度について述べたいと思います。
それでは、また来週。
posted by twoods44 |16:55 |
MLB |
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2008年01月20日
皆様こんにちは。
今日は、年末以来続けていた「MLBとNPBの格差とその対策は?」をお休みして、表題のニュースについて書きたいと思います。
昨日にドラゴンズ 岡本投手が、和田選手のFA人的補償として西武に移籍することが明らかとなり、本日発表されました。
以前に、このブログでも書きましたが、私は「岡本投手は必ずプロテクトされる」と思ってましたので、意外に思うのと同時に少しショックでした。岡本投手は気丈にも「戦力外ではないし、ルールに則って西武に望まれていくのだから、新天地で頑張る」と言っているそうですが、常に優勝を望めるドラゴンズと、主力打者が抜け優勝を狙える位置にいるとは言えない西武とでは、プロ野球選手としての「やりがい」は大きく違う事は明らかで、その内心はいかばかりか、と思います。でも、つべこべ言わず、すぐに気持ちを切り替え、上記のコメント発した彼の男気に敬意を評したいと思います。
あれだけタフな投手は中々いませんよね。特に落合監督が2004年以降に監督になってからは、岩瀬投手に繋ぐセットアッパーとして獅子奮迅の働きでした。でもここ2年くらいは、安定性を欠き(特に四球絡みの失点が多かった)、絶対的なセットアッパーでなかったのも事実です。落合監督や森コーチもその辺りを見て、唯一ダブつき気味の中継ぎ投手からプロテクト枠を外したのかもしれません。恐らくは若手投手達はプロテクトされたのでしょう。もしかしたら、若手投手を全員はプロテクトできなかったがために岡本投手を敢えて外し、意図的に西武側に選ばせるような賭けに出ていたのかもしれません。我々は真実を知る由もありませんが…。
ともあれ、余りに痛すぎる人的補償ですが、「岡本投手がいた方が良かった」なんて、我々ドラゴンズファンに言わせないよう、和田選手にも大いに頑張ってもらわなければなりませんね。和田選手にはより一層期待したいと思います。
また、抜けたセットアッパーの座について、今年のドラゴンズの趨勢と将来の強いドラゴンズの維持は、若手セットアッパーの育成に掛かっていると言っても過言ではありません。
右の中里投手、左の高橋聡投手にその期待が掛かります。 両投手共に近年は少々伸び悩んでいるように思いますので、今年こそブレークして欲しいですね。
落合監督、森コーチもそれを期待しての、今回の岡本投手の移籍があったのだと思います。
最後に、岡本投手へ。
あの鋭いスライダーとシュート、切れのある真っ直ぐはホントに絶品でした。
新天地でホントに頑張って欲しいと思います。
ベンちゃん、それ以上に頑張れ!!!
それでは、また明日。
posted by twoods44 |17:35 |
ドラゴンズ |
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2008年01月13日
皆様こんにちは。1週間ぶりの更新です。
先週1週間は、お休みを頂いてMexicoのCancunに行って来ました。約1週間も滞在してしまったので、少々頭がボケ気味です。月曜日から現実復帰できるか心配です…。
それにしても、いやはや…、いいとこでした。日本からも新婚旅行のカップルが多く訪れるところだそうですが、確かに素晴らしいところでした。
できれば駐在中にもう一度行ければいいな、と思います。
さて、今日は昨日に述べた収益配分をNPBに適用すべきか?
という事を述べたいと思います。
MLBが現在の収益配分を導入した契機は、1994年~95年の労使間のストによる観客動員数の激減でした。これはサラリーキャップ制導入をめぐり、オーナー側と選手間で意見が対立し、起こったものでした。このストをめぐり、ファン及びマスコミは「Billionaires VS Millionaires(億万長者と百万長者の戦い)」と揶揄し、MLBから関心を無くしていったのです。その結果としてMLB全球団がリーグ存続のため、初めてリーグ全体の事を考えなければならない、と言う事に目覚めました。そして人気球団の痛みを伴い、現在の制度が出来上がったのです。
NPBは2004年の大阪近鉄消滅とそれによる1リーグ化移行の時が、改革の絶好の機会だったのですが、それを逃しました。その後、毎年のようにスター選手が高額年俸でMLBに移籍する実態を前にし、絶好の改革の契機であると思います。
(でも実際には観客動員数が大幅に落ち込む等の、本当の痛みを感じなければNPB機構も各球団も重い腰を上げようとはしないのかもしれませんね…)
私はNPBにも収益配分を導入すべきと思います。
現在のように経営資源(資金・選手)が一部の球団に集中し、球団間の戦力格差を生じさせる事はリーグの発展という観点上、好ましくありません。制度の導入の仕方はMLBの現在の方法に加え、全てのMedia放映権をNPB機構収入とする事、というのが私の提案です。
但し、その為には多くの条件と課題があります。それを整理してみます。
(課題)
1.現在の人気球団の既得権益をどのように維持するか。
2.親会社と球団の関係の再構築。
(条件)
1. NPBの市場規模を拡大する事。
2. NPBコミッショナーと機構権限の大幅な拡大。
3. 各球団を親会社の宣伝・広告目的のCost Companyから、一つの独立事業体であるProfit Companyへ変化させる事。
4. チームの経営・活動・収入の厳格な審査機関の設立と情報公開化。
以下、課題と条件について一つ一つ述べてみます。
(課題)
1.現在の人気球団の既得権益をどのように維持するか。
(条件)
1.NPBの市場規模を拡大する事。
まず、最も大きな課題は現在の既得権益をどのように維持するかでしょう。小泉内閣では有りませんが、「痛みを伴う構造改革」を断行できるか否かは、その痛みを伴った結果として、どんな「うれしさ」があるかということに改革成功のキーポイントがあります。
例えばMLBと同様の収益配分システムを導入して痛みを伴うのは、読売、阪神、中日、ソフトバンクの4球団と思います。この4球団は現在よりも収入が減少します。
では、「うれしさ」とは何か?
それはNPBの魅力UPとそれに伴う観客動員数UPとMedia放映権収入UPに他なりません。
現在のMLBの収益配分システムが幾度もの見直しを経て持続している理由は、痛みを伴った球団(Yankees,Red Sox,Dodgers,Cubs等)がシステム導入前と比較して収入がUpしているためです。つまり「うれしさ」という恩恵を被っているのです。そうでなければシステム撤廃を求めてオーナー側がMLB機構に対して訴訟を起こしていたでしょう。
つまり、NPBにおける収益配分システム導入成功の是非は、その市場規模拡大が必要条件となります。どのようにNPBの市場規模を拡大させるかについては、後日に述べたいと思います。
(課題)
2.親会社と球団の関係の再構築。
(条件)
3. 各球団を親会社の宣伝・広告目的のCost Companyから、一つの独立事業体であるProfit Companyへ変化させる事。
→ 球団の株式会社化
→ 公共性を高め、公的資金を導入
次に、現在の球団の会社としての有り方を変える必要があると思います。現在の球団は親会社の宣伝広告塔の位置付けであることが多く(東北楽天は例外)、球団サイドの赤字が親会社側によって補填されているのが実態です。もちろん広告塔だから赤字が許されるという事はないでしょうが、一つの企業が「赤字になってもいいや」という体質では、絶対にその企業の損益は改善しないでしょう。企業の広告塔という位置付けから脱却し、Profit Companyになってこそ、本当の意味での生存を掛けて、初めて一企業としての経営努力ができるのではないでしょうか。
・球団の株式会社化
市場から多くの資金を調達する上で株式会社化というのは一つの選択肢であると思います。その場合、ドラゴンズの株主は中日新聞社だけで無く、豊富な資金力を持つトヨタグループだって資本参加してもいいわけです。
但し上場して個人投資家が投資できるようにした場合、大口投資家が球団強化方針にクレームをつける可能性があり、十分な配慮が必要です。その意味で投資家には、会社への発言と言う意味で大きな制約を付ける必要があるでしょう。(この件は村上ファンドの阪神電鉄のTOBの際に、村上代表(現被告?)が「ファンがタイガースの株主になれば良い」と言って物議を醸しました。)
球団というものの社会性、公共性としての価値を保ち、且つ株式会社としての経営を行える企業形態というものが成立するのか?
小職には、それに回答できる見識も知識もありません。 どなたかご教授頂けると幸いです。
・公共性を高め、公的資金を導入
上記のように、現在のNPBの球団は殆どが親会社の広告塔の位置付けであるため、その赤字は親会社の宣伝広告費として計上可能です。但し、それが故に公的資金を用いた国や地方自治体からの支援を受けるのは困難であるのが現状です。
一方で同じ日本に存在するJリーグは地方自治体からの支援を受けています。それはJリーグに公共性の高い理念が掲げられ、チーム名にも企業名が入っていないことが理由です。
例えばスタジアム建設における公的資金注入の重要性を否定する方はいらっしゃらないでしょう。また、赤字の球団には県民投票や市民投票を経て、支持されれば公的資金を投入してもいいかもしれません。(実際にJリーグはやってますよね)
このNPBのジレンマを解決するためにも、「親会社の宣伝・広告目的のCost Companyから、一つの独立事業体であるProfit Companyへ変化」という事は必要であると思います。
(条件)
2. NPBコミッショナーと機構権限の大幅な拡大。
このような大きな改革を行う場合、強い意志とリーダーシップを持った旗振り役が必要です。MLBではその役目をコミッショナー(バド・セリグ氏)が担いました。NPBでも同様にコミッショナーがすべきと思います。その意味で現在の根来氏のように野球を深く理解せず、且つ愛していない(色々な発言を聞いていると、私にはそう思えます。)人物は適任ではないでしょう。その意味で安易な政財界からの天下り先になっている現状のコミッショナーという地位を見直す必要があります。政財界に広い人脈を持ち、野球を愛している人物が適任です。そのような人物に絶大な権限を与え改革を断行させるのが良いと思います。
強い意志とリーダーシップ、政財界への強い人脈という意味では読売グループ会長の渡邊恒雄氏が浮かび上がりますが、氏の頭にあるのはNPBの繁栄ではなく、読売巨人軍の繁栄であり、常に改革に偏りが生じる可能性が大きいため、コミッショナーの地位は適任ではないように思います。
(条件)
4. チームの経営・活動・収入の厳格な審査機関の設立と情報公開化。
球団を株式会社化し収益配分を導入するためには、各球団の経営状況及び収入を第3者の眼で監査する事が重要です。同時に全ての収支状況(各選手への年俸を含む)を世間に公開する必要があるでしょう。(でないと数字の透明性が薄れ効力が無くなる。)現在MLBにもNPBにもそのような期間は存在しませんが、必ず設立すべきでしょう。
次回は、ドラフト、FA、外国人枠等の制度について述べたいと思います。それではまた次回。
posted by twoods44 |15:10 |
MLB |
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2008年01月06日
本日は皆様にお詫びをしなくてはなりません。
昨日のBlogの投稿以降に、一部の心無い方から連続した嫌がらせコメントを頂いたようで、スポーツナビ+サポート事務局さんから、「コメント受付停止」の処置を頂きました。私もコメントの中身は見ていないので、どんな内容であったかはわかりません。
事務局さんからは「コメント受付機能の改善を、1月中には行う予定ですので、暫し不自由ですが、ご了承ください。」とのことですので、誠に申し訳ございませんが1月中の投稿については、このままコメント受付停止のままとさせて頂きます。様々な貴重なコメントを頂いていた方々には大変申し訳ございませんが、ご理解の程宜しくお願いいたします。
本日は時間が無く投稿ができませんでしたが、また今週金曜日に投稿致します。
それでは又来週。
posted by twoods44 |14:52 |
MLB |
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2008年01月06日
このタイトルも早くも5回目を数えます。道半ばですが頑張りたいと思います。自分は好きで書いているのですが、皆様にはお付き合い頂きまして、本当にありがたいなと思います。
昨日のコメントで非常に面白いモノがありました。「嘗て官軍は読売であり、今はALL JAPANである。今やその前に読売は賊軍でしかない」、と。非常に面白い見方であると感じると同時に、共感致しました。今や全国的に視聴率が取れるのはALL JAPANの試合だけですもんね。その読売ブランドが凋落した今だからこそ、NPBをどのようにすべきかを真剣に考えなくてはいけないと思います。
さて、本日は閉鎖型リーグにおける競争原理の徹底という中で、収益配分について述べたいと思います。
1.収益方法とその配分
閉鎖型リーグである以上、そのリーグの品質を高くするために「どこが優勝するかわからない状況を長く保つ必要がある」と先回のBlogで述べました。
そのために重要であるのは、各球団の力が限り無く拮抗する事であり、そのために運営資金と選手の配分方法は非常に重要となります。
球団の収益には以下のものがあります。項目と影響を与える因子を書いてみます。
・入場料収入 : 観客動員
・オールスター収入 : 観客動員
・プレーオフ収入 : 観客動員
・メディア放映権収入 : テレビ・ラジオ視聴率
・グッズ販売収入 :
・ネット運営収入(動画配信,グッズ販売他) : ネット視聴率?
・球場売店収入 : 観客動員
・球場駐車場収入 : 観客動員
次に上記の収入を得るのはどこになるのかNPBの例を書いてみます。
(NPB)
・入場料収入 : 各球団
・オールスター収入 : NPB機構(一部を出場選手に配分)
・プレーオフ収入 : NPB機構(一部を出場球団&選手に配分)
・メディア放映権収入 : 各球団
・グッズ(ライセンス)販売収入 : 各球団
・ネット運営収入(動画配信,グッズ販売他) : 各球団
・球場売店収入 : 球場
・球場駐車場収入 : 球場
収益配分:無し
☆NPB機構収入は機構(含セパ両連盟)運営資金と選手年金に回され、そ の残り分を球団又は選手に均等配分という考え方。
従って人気のあるチームは収入が大きく、人気の無いチームは収入が少なく、それが選手補強に影響が出ることになります。
必然的にFA選手は人気球団(読売、阪神、中日、ソフトバンク)が独占する事になり、戦力に偏りが生じます。NPB セリーグの1990年以降の優勝チームを見ると、読売:6回、中日:3回、阪神:2回、ヤクルト:5回、横浜:1回、広島:1回と半分以上を人気チームが占めています。(ヤクルト頑張ってますね!)
やはりこれは人気球団偏重収入から来る戦力アンバランスが引き起こしていると言っても過言ではないでしょう。
一方でMLBを見てみましょう。
(MLB)
・入場料収入 : 各球団
・オールスター収入 : MLB機構
・プレーオフ収入 : MLB機構
・メディア放映権収入 : 全国テレビ、ラジオ MLB機構
地方テレビ、ラジオ 各球団
・グッズ(ライセンス)販売収入 : MLB機構
・ネット運営収入(動画配信,グッズ販売他) : MLB機構
・球場売店収入 : 各球団
・球場駐車場収入 : 各球団
上記の中で最も大きいのは間違いなく入場料収入です。またメディア収入の中で地方テレビ放映権収入は各球団に入り、Media Market規模の違いによって大きな収入の差が生まれるため、収益配分をしても球団間で収入の差は歴然として存在します。
一方でMLB機構に収入の多くが入っている事も注目されます。(Orangeのハッチング)この部分は各球団に再配分されるため、NPBよりも均等な資金配分に大いに配慮していると見てよいでしょう。
次に収益配分制度を見てみましょう。
・Base Plan
全球団から「チーム純収入(チーム収入からスタジアム経費を差し引いた額)の34%」を徴収し、総徴収額を全30球団に均等配分する
・Central Fund Component
Base Planで再配分された額の41.066%を、Base Planで支払い側に経ったチームに按分課税し、受け取り側に立ったチームに按分配分する。
・Commissioners Discretionary Fund
コミッショナーがMLB機構収入の中から最大$10M(約11.5億円)までを自由裁量で各球団に分配できる。
・Central Revenue
MLB機構収入が、コミッショナー事務局の経費を差し引いた後に全球団に均等配分される。
・Luxury Tax
年俸総額が$136.5M(約157億円)を超えたチームに課徴金をペナルティーとして課す。上回った分に40%の率で課される。
因みにこの資金は、一部がMLB機構のために留保され、残りは選手の福利厚生、世界野球のための基金等 球団経営とは関係ないところに配分されます。
上記の配分方法は数年に1回、実勢に即しているか?効果的であったか?という観点で労使間で確認が行われ、その都度見直しが成されています。
2001年以降に限って言えば、World Seriesのチャンピオンが毎年代わり、ある一定の効果があったと考える事ができると思います。
一方で例えば制度導入以降でもプレーオフに出場しているチームは年俸総額の上位チームが殆どです。未だに格差は存在しており、MLBの格差是正システムは、その究極目的(全球団横一線)において不完全と言えるでしょう。
しかし、各球団間の格差を全く無くしてしまうのは考え物と思います。この格差是正は、背景とする経済市場の大きさ(具体的にはフランチャイズ都市の人口と経済規模の事)を是正するのみに留められるべきで、それ以上であってはならないと思います。
何故なら現代の資本主義社会において全員絶対平等というのは絶対に成立しないためです。また各球団の経営努力を否定する事にもなり、球団経営に対するモラルハザードが起こり、リーグ全体が悪い方向へ向かう可能性が大きいためです。また各球団の反発も大きいでしょう。
MLBよりも徹底したか格差是正システムを採用しているNFLやNBAですが、いずれも経済市場の大きさを是正するのみに留めています。
その意味でMLBで改められるべき点は、地方テレビ・ラジオの放映権収入をMLB機構管理にする、ということだろうと私は思います。
翻ってNPBはどうすべきか?それはまた明日に述べたいと思います。
posted by twoods44 |14:50 |
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2008年01月04日
アメリカは早いもので既に会社が始まっています。日本の皆様よりも早くお休みに入っておりますので仕方がありませんが…。でもやっぱりお正月よりChristmasの方が大事なようですね。
皆様から色々とコメントを頂きまして、ありがとうございました。中々参考になることも多く、なるほどと思わされるコメントもありました。その中で一つ「MLB:商売、NPB:税金対策+宣伝 なんだから根本が違う」というコメントがありました。NPBはその認識で間違いないと思いますが、MLBは全ての球団=商売というのは言い切れないところもあります。と、いうのはMediaによって所有されている球団(LA Dodgers,Atlanta Braves等)はMedia戦略の一環として球団が活用されているケースもあり、逆に言えば球団経営では損をして、本業のMediaで儲けているケースもありますので。その点、NPBの読売や中日に似ていると言えなくもありません。(もっとも親会社のMediaの規模が違いすぎますが)またNY YankeesのようにMediaを所有している球団も有り、MLBの球団は様々です。但しNPB球団のように企業の広告塔という位置付けのみでないのは確かですね。
さて、先回まではMLBとNPBの市場規模の違いについて、ハードウエアの面である経済と総人口、球場キャパという切り口で述べてきました。本日から最も重要であるソフトウエアの面について述べていきたいと思います。
◆閉鎖型リーグでの競争原理の徹底
MLBとNPBの違いを述べる前に「閉鎖型モデル」と「開放型モデル」の説明をしたいと思います。
(鈴木友也氏の説明を引用)
・「開放型リーグ」
各球団に地理的独占権が無く、自由にリーグ参加が可能。財力・戦力の均衡化を図るような制約が無く、自由競争が貫かれる。リーグが階層的に組織されており上位・下位のリーグ間で昇格・降格がある。
・「閉鎖型リーグ」
各球団に一定地域における独占権(フランチャイズ)が与えられ新規参入には巨額の参加費が必要となる。昇格・降格システムが無く、同じメンバーでの対戦となるため財力・戦力の均等化を図る必要有り。
もっと具体的な言葉を並べると以下のようになります。
・「開放型」
基本思想:自由競争
運営制度-新規参入管理:昇格・降格制度(自由参入可能)
-選手獲得管理:無し
-運営資金管理:無し
-その他 :リーグ戦とカップ戦の平行開催
採用リーグ:EUサッカーリーグ、Jリーグ
・「閉鎖型」
基本思想:選手獲得&運営資金管理による戦力均衡
運営制度-新規参入管理:フランチャイズ制度(参入制限)
-選手獲得管理:ドラフト、FA、保留者名簿
-運営資金管理:収益配分制度、サラリーキャップ、Luxuary Tax
採用リーグ:MLB、NBA、NFL、NHL、NPB
ご覧のようにMLBもNPBも「閉鎖型」を採用しています。
メリットやデメリットはお互いにあるでしょう。どちらが良い、悪いというのは一義的に決め付ける事は難しいと思います。
ただ野球というスポーツは伝統的に「ペナントレース」と呼ばれ、そのシーズンの勝者に栄光と栄誉が送られています。その際、Jリーグのようにカップ戦を並行で開催すれば「ペナント」の価値は落ちてしまう事が考えられます。NPBでの交流戦やCSに多くの異論や反論が寄せられ、アレルギー感があるのは、ひとえに「ペナントの価値を貶める可能性がある」ためではないでしょうか?
また日本には春・夏の全国高校野球大会、社会人野球選手権等カップ戦とも言える戦いが季節を賑わします。それがNPBにスパイスとなって効いている面も否定できないと思います。
その意味でカップ戦を並行開催する「開放型」のNPBへの導入は効果が薄い事が想像され、私の個人的な意見を云わせて頂くとすれば、「MLB」と「NPB」は閉鎖型で良いのではないかと思います。
現在の日本には独立リーグ(四国・九州・北信越)以外にも社会人野球チームが多数存在し、「開放型リーグ」が成立する素地は整っていると言えます。ですが私は閉鎖型を継続し、プロ野球の伝統であるペナントの価値を守り続けて欲しいと思います。
さて話しを閉鎖型リーグに戻しましょう。
閉鎖型は基本的に同じメンバーでの対戦が続くため、リーグ戦での優勝の見込みがなくなってしまった時点でファンの興味・関心が薄れてしまい、それ以降の試合は「消化試合」となってしまうわけです。
そうすると必然的にリーグ全体での観客動員数は低下します。
それを防ぐために「できるだけ優勝の行方が分らない状態」を長く続ける事が、ファンの興味・関心を長く惹き付けるわけです。
2007年のセリーグは近年稀に見る上位3チーム(読売、中日、阪神)の接戦となり大いに盛り上がりました。あおの状態が理想で、且つ下位の3チームもそこに食い込むことができれば、なお良いわけです。
そうするためには資源(資金と選手)を管理し、各チームにバランスよく配分する事が重要となり、様々な運用管理制度が必要となります。その上で各チーム同士が競争するということが原則となるわけです。
残念ながら、現在のNPBの制度はその資源管理・配分という点において、大いに手落ちがあると言わざるを得ません。MLBも完璧ではないと思います。
次回以降は、その競争原理とその方法についてMLBとNPBを比較していきたいと思います。
それでは、また次回。
posted by twoods44 |10:38 |
MLB |
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2008年01月02日
皆様 あけましておめでとうございます。
本年もこのBlogを鋭意 更新していきたいと思いますので、宜しくお願い致します。(毎年思いますがアメリカに居住していると大晦日や正月の気分が全くしません…。花火でピュンピュンやられてもねえ。やっぱり私は除夜の鐘の方が情緒があって好きです。)
さて本日はMLBが如何にして市場を伸張させたか、ということを検証していきたいと思います。
3.市場拡大とその方法
現在のMLBの収入を大きく分けると以下のようです。
・チケット販売収入(50%) =観客動員
・放映権収入 (20%) =テレビ・ラジオの視聴
・グッズ販売、ネット収入等(30%)
1990年~95年当時はインターネットの普及は今ほどではなく、収入比率が現在とは異なっていたと思われます。ともあれ各項目でMLBがどのように市場を拡大させていったのかを見てみましょう。
1.観客動員数の増加
MLBの収入の中で最も比率が大きく重要であったのが「観客動員数」です。MLBは1990年以降ハードとソフトの両面で大幅に手を加える事によって市場(=観客動員数)を伸ばしてきました。その点について歴史を振り返ってみたいと思います。
・観客動員数とそのハードの歴史(レギュラーシーズンのみに限定)
1990年:5,482万人
1993年:7,026万人(Colorado Rockies,Florida Marlinesが加盟)
1994年:5,001万人(3地区制導入、サラリーキャップ制度導入に反発した労使
間スト突入)
1995年:5,047万人(上記ストの影響で開幕が1ヶ月伸びる。
ポストシーズン ワイルドカード導入)
1996年:6,010万人(収益分配制度 Base Plan導入)
1997年:6,290万人(インターリーグ導入)
1998年:7,060万人(Arizona Diamondbacks,Tampa Bay Devil Raysが加盟)
2001年:7,257万人
2002年:6,794万人(収益分配制度 Luxuary Tax導入)
2004年:7,297万人
2005年:7,438万人(Montreal Expos→Washington Nationalsにフランチャイズ変更)
2007年:7,949万人(過去最高を記録)
ご覧頂いて判るように以下の事が観客動員数に強い因果関係を持っていることがわかります。
1.球団数拡大(Expansion)、フランチャイズ変更
2.戦力格差是正のための各制度の導入
3.インターリーグの導入が強い因果関係
また、1990年以降においては数多くの新しい球場の建設ラッシュとなりました。何とExpansionで増加した4球団を除く26球団中、18球団が新しい球場に移っています。(実際には地方自治体が全ての費用を出しているためMLB機構や各球団の腹は全く痛んでおりませんが)総じてどの球場も観客収容数をUpさせた事もあり、これも観客動員数増加の要因の一つとなりました。
加えて外的要因として、アメリカ全体の人口の増加と経済成長が挙げられます。
(人口推移)
1990年:2億5,554万人
2000年:2億8,415万人(1990年比+11%)
2005年:2億9,734万人(2000年比+5%)
2010年予測:3億1,225万人(2005年比+5%)
1990年→2007年を見た場合に約17%の人口増となります。これは自然増(出生)だけではなく、移民(かく言う私も駐在員なのでその一部)が非常に多い事を意味します。
経済面で言えば、1990年以降毎年3~5%の水準でGDPが増加傾向にあり、好景気に沸いていたと言えるでしょう。(但し昨年来の原油高とサブプライムローン問題で景気の先行きが不透明になりつつありますが)
人口増をそのまま観客動員数に結びつける事はできませんが、経済成長率と合わせて、大きな要素になっていると考えるべきでしょう。
加えて1990年代からはソフトも充実し、毎年のように変わっていくワールドチャンピオンチームに加え、M・マグワイアとS・ソーサのHR記録争い、B・ボンズの年間HR記録更新、イチロー選手の年間最多安打記録更新等がMLBを彩ったことも観客動員数が伸びた事の大きな要因でしょう。
(このソフトの充実については後日別項に記載しますが、Zimberlistはこの記録更新は球団数増加による技能密度の変動に拠るもの、としています。)
2.放映権収入の増加
現在、MLBは各全米メジャーメディアと長期の大型契約下にあります。
ESPN:2006年~ 8年間 $2,368M(総額 約2,723億円、340億円/年)
FOX,TBS:2007年~ 7年間 $3,000M(総額 約3,450億年、493億円/年)
上記は加え、各チームがローカルスポーツ専門チャンネル(FOX Sports Net等)や地方放送局等と個別で契約を結んでいます。
(ここではその契約金の配分方法には触れずに、後日に別項で述べます。)
上記の加え、海外メディアにも放映権を販売し売り上げを拡大中。
日本:電通(2004年~ 6年 $275M 約316億円 53億円/年)
ヨーロッパ:North American Sports Network(ESPN傘下)
(2006年~ 契約年数、金額不明)
そう言えば、今年中国に行ったときにも、中国のホテルのTVでMLBが見られました。恐らく中国とも何らかの放映権契約をしているのでしょう。
なぜ上記のように高額の契約ができるのかは正直よくわかりません。
恐らくは日本とはメディアの規模の大きさの違いではないかと思います。ご存知のように日本のメディアは一テレビ局、一ラジオ局でその親会社はあくまでも新聞社である事が多いです。その収入は企業からの広告収入が殆どあり、地上波として放送しています。(除NHK、スカパー)
一方でアメリカメディアの収入の源泉はケーブル・衛星放送視聴料です。以前にも述べましたが、アメリカのTV放送は殆どが有料で、視聴者による視聴料によって成り立っています。それに加えて企業からの広告収入がありますので、日本のテレビ局よりも遥かに大きな収入を得る事ができます。また、傘下には映画会社やNet配信会社も持ち、その規模は計り知れません。だからこそMLBとかくも巨額の契約を結べるのだと思います。
3.グッズ、インターネット収入
ここは正直、情報ソースが無くよくわかりませんが、1990年代後半から広がったインターネットがグッズ販売や各試合におけるプロモーション告知等の先行情報に大いに役立ち、売り上げを大きく伸ばした事は想像に固くありません。
以上の要因と方法によってMLBはその市場規模をわずか12年の間に4倍から5倍にしてきたと言えるでしょう。
そこからNPBが何を学び何ができるかについては後日述べたいと思います。NPBにとって最も重要である国の総人口と経済規模で大きく負けていると言う事は非常に大きなハンデであり、それを克服するには並大抵の対応策では不可能と言う事がよくお分かりいただけたのではないでしょうか。
次回からはそのコンテンツを如何に充実させるかと言う事に主眼をおいて述べたいと思います。
posted by twoods44 |14:50 |
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2007年12月30日
昨日は北中米圏とアジア圏の経済の違いについて述べました。
アジアと言いながら日本しか紹介しなかったのは意味が有り、他国は後日にリーグ拡張と共に説明したいと思います。
あと…、「年俸」の漢字のご指摘ありがとうございました。(またまたお恥ずかしい)
さて本日は「観客動員数と人口の関係について」述べたいと思います。
◆観客動員数と人口
各球団の観客動員数を考えるときに、そのソフトである野球や球団の魅力は大きなキーポイントになります。でもそれ以上に重要であるのは、その球団が所在する都市の人口です。どんなに魅力的な球団でも、観戦する人の数に限りがあれば自然と観客動員数は頭打ちとなりますからね。
それをデータと共に見てみます。
尚、ここでは「観客動員数」に限定するために、MLBの方は試合が球団が所在するアメリカとカナダ トロント市に限定します。(他北中米諸国はメディアでの影響のため)
・観客動員数と人口の比較(2007年)
(MLB)
観客動員数:レギュラーシーズン 7,949万人(平均32,781人/試合)
プレーオフ 108万人
ワールドシリーズ 17万人
計 8,074万人
球場キャパ:1億793万人(平均44,509人/試合)
アメリカ総人口(2004年World Fact Bookより) : 2億9,303万人
(統治下にあるグアム、北マリアナ諸島、プエルトリコ等は含まず)
カナダ トロント市人口(2004年World Fact Bookより): 780万人
計 3億0,083万人
(NPB)
観客動員数:レギュラーシーズン 2,119万人(平均24,522人/試合)
クライマックスシリーズ 51万人
日本シリーズ 20万人
計 2,190万人
球場キャパ:3,180万人(平均36,802人/試合)
日本国人口(2004年World Fact Bookより): 1億2,733万人
つまり両国の総人口比で見た場合、MLBはNPBに対して2.36倍の市場を持っているということになります。この差は物理的な差であるために如何ともし難いのですが、極論すれば仮にNPBがアメリカ・カナダと同じ市場規模(総人口)を持っていれば、もっと観客動員数を稼げるともいえます。
それを計算すると…、「2,190万人×2.36倍=5,168万人」となります。
しかし未だMLBの8,074万人には遠く及びません。
つまり「MLBとNPBでは人口の差以上に観客動員数に差が有り。」という事が言え、総人口でアメリカは日本の2.36倍であるのに対して、MLB観客動員数はNPBのそれに対して3.7倍を誇ります。その更なる1.34倍の差がMLBとNPBの市場規模の違いに大きく寄与していると言っても過言ではありません。
次に何故その差があるのかを検証します。
ContentsとしてのMLBの面白さや日米(含カナダ)の経済的格差が歴然と存在するのは昨日述べたとおりです。ContentsとしてMLBが如何に面白くなっているかと言う事については後日述べるとして、ここではあくまでも観客数と総人口の観点から考えます。
1.球場のキャパの違い
MLB 平均44,509人/球場:NPB 平均36,802人/球場=NPB ▲7,707人
一般的にNPBの球場はMLBの球場に対して収容人員が少ないと言えます。
これは収容人員の観点から言えば、NPB側における球場設計の際の大きなミスと言えます。球場の満員札止めが続くのは良い事ですが、その分潜在的な観客をを逃しているとも言えます。
2.試合数の違い(レギュラーシーズン)
MLB 162試合:NPB 144試合=NPB ▲18試合
つまりNPBは、9試合×12球団×24,522人=265万人
の観客を逃している事になります。
3.球団数の違い/総人口
MLB 3億0,083万人/30球団=1球団/1,002万人
NPB 1億2,733万人/12球団=1球団/1,061万人
MLBと同じ比率で考えた場合、NPBにはもう+1球団存在していても良い計算となります。Zimberlistはこれに「技能密度」(Talent Compression)という考え方を用いて適正球団数を指摘しています。「技能密度とは一定人口当たりプロ選手がどの程度の比率で存在しているかを示す数値ですが、このプロ選手をアマチュアを含めた野球選手に置き換えてみた場合、確実に日本はアメリカを上回ると思われ、その意味でNPBの市場拡大を考えるならば、球団数拡張(Expansion)をすべき、と私は思っています。
(本件は後日に具体案を述べます。)
4.平均観客数の違い
MLB 32,781人/試合:NPB 24,522人/試合=NPB ▲8,259人
1.~3.はハードウエア(構造や仕組み)の違いによるものでしたが、唯一4.はソフトウエアに拠るものと思われます。何故ならソフトウエアとして如何に魅力的であるか?と言う事が集客力UP=観客動員数UPに繋がるからです。巷でMLBとNPBの比較をする場合に、この点を議論される事が最も多いと思いますが、これは明確にContentsとしてのMLBの面白さや日米(含カナダ)の経済的格差がその差に現れていると言えると思います。この点についても後日に述べます。(後日ばっかりですいません…)
以上のようにその物理的な人口差以上にMLBとNPBでは観客動員数に差があることがお分かり頂けたと思います。
明日は、何故MLBがそのように市場拡大ができたのか?と言う事について述べたいと思います。
それでは、また明日。
posted by twoods44 |17:20 |
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2007年12月29日
皆様こんにちは。 昨日、一昨日とChicagoへ行って来ました。買い物に行ったのですが私の目当てのモノが無く・・・、結局 日本食材と家内や子供のモノだけを買って帰ってきました。今年は暖かかったです! いつもならば確実に氷点下なのですが、今年は7,8℃くらいあり、チョット信じられないくらいでした。
さて、今日からは何回かに分けて、ずっと書きたいと思っていたMLBとNPBの格差とその是正対策について、私の述べたいと思います。
(ある方から「長すぎる、もっと簡潔に!」と言われてしまいました…。頭が悪いもんで纏めきれずに申し訳ないです。)
ここ数日でDragons主力の岩瀬投手、川上投手、井端選手、荒木選手が契約更改に臨み、荒木選手は渋々サインしたものの、来期オフのFA宣言を示唆・・・。残りの3人は保留し越年となりました。ここ数年ドラゴンズは好成績を収めているために選手の総年俸は右肩上がりが続いています。球団経営的には非常に苦しい筈で、今回の契約更改の球団側の対応にもそれが如実に現れています。(もうチョット選手への言い方や不信感を招かない言い方ややり方があるように思いますが。)
でも、その年棒と言えば2億~4億円の攻防であり、福留選手のような13億円もの高額ではありません。
この数字の差が全てを物語っており、現在のMLBとNPBの格差であると言えます。MLBで十数億円もの契約が結ばれている中で、NPBのみらなず韓国や台湾もその渦に飲み込まれつつあります。このままではNPB、韓国、台湾がMLBへの選手供給市場と化してしまうでしょう。現在のNPBや韓国、台湾選手のMLBへの移籍は「MLBという、より高いレベルでプレーしたい」というアスリートとしてのチャレンジよりも「高額年棒」と言う事も大きな要因であると思われます。プロならば誰でも自分を高く買ってくれるところでプレーしたいと考えるのは当然ですからね。
一日本プロ野球のファンとして、この状況を憂うと共に、何故MLBはかくの如く巨額のお金を動かす事ができるのか?という疑問について構造と数字から分析し、是正策を考えていきたいと思います。今日から何回かにわたってお付き合いください。尚、本内容はAndrew Zimbalist著「MAY THE BEST TEAM WIN」とそれに伴う週刊ベースボール2006年12月25日号~10回連載された鈴木友也氏の解説からエッセンスを得ました。そこに私なりの考察や愚案を書き添えるものです。(結構面白い本でしたので皆様読んでみてはいかがでしょうか?)
(目次)
◆MLBとNPBの市場規模の違い
1.北中米経済圏とアジア経済圏 (12/28予定)
2.観客動員数と人口 (12/29予定)
3.市場拡大とその方法 (12/30予定)
◆閉鎖型リーグでの競争原理の徹底
1.収益方法とその配分 (1/2予定)
2.各種諸制度について(ドラフト、FA、外国人枠)(1/6予定)
◆MLBとNPBの格差是正について
1.日本国内球団拡張(Expansion)の可能性(1/12予定)
2.アジア統一リーグの可能性 (1/13予定)
3.NPB諸制度改革案 (1/18予定)
◆MLBとNPBの市場規模の違い
NPBとMLBを市場として比べた場合にどれくらいの規模の違いがあるのかを比べてみます。
(1995年):MLB 約1,680億円(26球団 約 65億円/1球団)
NPB 約1,200億円(12球団 約100億円/1球団)
(2007年):MLB 約7,000億円(30球団 約230億円/1球団)
NPB 約1,200億円(12球団 約100億円/1球団)
1995年当時はMLBとNPBは市場規模としてはそれ程大きく変わらないどころか、1球団あたりの生産性で言えばNPBの方が遥かに上でした。それが2007年の時点ではMLB市場が大きく成長し、NPBは横ばいの状態となっています。このMLBの成長には1994年~1995年のストによる観客動員数の大幅な減少が大きな契機になっています。つまり大きなショックによってMLBは目を覚まし、どのようにしてリーグを存続するのか、と言う事を真剣に考え様々な制度を導入していきました。それによりMLBが魅力あるものとなり、大幅に観客動員数も増加しました。それと同時に様々な収入方法を確立することによって市場希望が加速度的に大きくなったのですが、その市場拡大の方法については別項で述べる事とし、本日は経済規模から見ていきたいと思います。
1.北中米経済圏とアジア経済圏
市場規模を述べる際に重要と成るのは、その国家の経済規模であると思います。
ここではその経済指標としてGDPを用いたいと思います。
【国あたりのGDP】
(2006年 International Monetary Fundより、$/115円換算)
アメリカ合衆国(世界1位):$13,244,550M(1,523兆1,233億円)
日本(世界2位) :$ 4,367,459M( 502兆2,578億円)
【一人当たりGDP】
アメリカ合衆国(世界8位):$41,917(482万円)
日本(世界15位) :$37,566(432万円)
アメリカも日本もGDP世界1位、2位の大経済国家ですが、その差が大きく約3倍の違いが有ります。また一人当たりを考えても50万円とその差は大きく、格差を是正しようとした場合、3倍の経済規模の差がある国と、経済面で戦わねばならないと言う事になります。
それに加え、MLBの影響力は野球文化と言う意味で以下の北中米諸国の国々にも及んでいるため、経済規模として考えた場合、その国々も合わせて考える必要があります。
【国あたりのGDP】
・カナダ(世界9位) :$1,225,750M(140兆9,613億円)
・メキシコ(世界14位) :$ 840,012M( 86兆8,038億円)
・ベネズエラ(世界35位) :$ 181,608M( 20兆8,849億円)
・ドミニカ共和国(世界70位):$ 31,600M( 3兆6,340億円)
・パナマ(世界90位) :$ 17,113M( 1兆9,680億円)
【一人あたりのGDP】
・カナダ(世界18位) :$34,028(391万円)
・メキシコ(世界45位) :$ 6,771( 78万円)
・パナマ(世界57位) :$ 4,689( 54万円)
・ベネズエラ(世界58位) :$ 4,627( 53万円)
・ドミニカ共和国(世界70位):$ 2,382( 27万円)
アメリカと上記5カ国を合わせると、
何と$15,540,633M(1,787兆1,728億円)となり日本の約4倍の経済圏となります。こんな経済規模をバックボーンとしているMLBと、NPBは争っていかなければならないのです。
アメリカという国に住んで改めて思うことは、「アメリカは豊かな国」ということです。確かに貧富の差は大きく、一概に日本と比較する事はできませんが、私のようなサラリーマン層で見た場合に私の年齢(30代前半)クラスで見た場合の家庭年収は、地域にも寄りますが確実に彼らの方が高い。何故かと言えば殆どの家庭が共働きだからです。専業主婦をしているという方は殆ど聞いた事が有りません。いてもかなりの少数派であると思います。
またその稼いだ金をよく使う(笑) 例えば共働きをすれば、子供をPre School等に預けなければなりません。そのお金は結構馬鹿にならない額です。また公共サービスも全てお金が掛かります。電気、ガス、水道は勿論、下水、ゴミ、TVに至るまで。これはこの辺のサービスを全て民間企業が担っていて小さな政府=安い税金という構図かと思いきや、そうでもなく、所得税なんか日本並みに高く、州や郡(County)からも税金を取られます。また消費税も6%~7%と日本より高いです。つまり豊かな分高コストの国なんですね。
それでいて余暇や自分の趣味にもふんだんにお金を使う。それは日本と違いそれ程貯蓄をしないから。日本との大きな違いは、子供の教育費が高校までで済む事(殆どの学生が自分で学費を稼いで払う。)と、冠婚葬祭にお金が掛からない事でしょうか。(日本は子供が大きくなってもお金が掛かる社会ですよね…)
また貯蓄をする場合でも株等の資産運用メインで、その分お金が市場に出回ります。加えてローンやクレジットカードもすごく充実していて、お金を使いやすくなっている事も大きく、「貯蓄型の日本と消費型のアメリカ」という構図が見て取れます。
ローンやクレジットカードについて利率は日本より遥かに高く、自己破産の増加等の負の側面もありますが、アメリカは「多額のお金を稼いで消費する社会」と言う事ができます。アメリカ経済はその国内需要に大きく頼ってますよね。だからこそ、昨今のサブプライムローン問題は消費に大きく影響するために大きな問題となるわけです。
チョットわき道にそれてしまいました…。つまり豊かが故に自分の趣味等にお金を使える環境にある人々が多い、と言う事を言いたかったのです。
以上でNPBとMLBの属する経済圏と規模の違いについて、大きな差があるという事をおわかり頂けたかと思います。
明日は「2.観客動員数と人口」についてです。
それではまた明日。
posted by twoods44 |16:56 |
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2007年12月25日
皆様こんにちは。昨日に引き続きの今日も更新です。
連日、多数のアクセスありがとうございます。最初の頃は余りに気にならなかったのですが、最近はすごく励みになります。今後とも頑張っていきたいと思いますので宜しくお願いします。
さて今日の本題。
本日は我が「中日ドラゴンズの補強について」述べます。
どなたかが「オリックス」の補強についてまとめて欲しい、と投稿されておりましたが、ドラゴンズとはリーグも違い、私自身それ程大きな関心を持って見ていないのでご勘弁頂きたく・・・。
◆補強の歴史
以下に簡単にまとめてみます。
ドラゴンズの場合はそれ程多くの選手を他球団から獲得をしていないので、ドラフト&新外国人選手も付け加えたいと思います。
1993年オフ:野中投手(台湾球界より移籍)、中山投手(元大洋 復帰)
D2位 鳥越選手(明治大)
新外国人 D・ジェームス選手
翌年成績 69勝61敗 2位
チーム打率258(4位),得点535(3位),HR108(4位)
防御率3.45(3位)、完投40(1位)、セーブ20(6位)
1994年オフ:金村選手(近鉄よりFA)、M・ホール選手(千葉ロッテより移籍)
D6位 大西選手(ヤオハンジャパン)
翌年成績 50勝80敗 5位
チーム打率251(5位),得点498(5位),HR136(4位)
防御率4.75(6位)、完投22(4位)、セーブ19(6位)
1995年オフ:村田投手&山野選手(前原選手&清水雅選手と交換で西武より移籍)、
山田和選手&音選手(若林隆投手&金銭交換で広島より移籍)、
前田投手&平沼投手&樋口選手
(仁村選手&酒井選手&山本保選手と交換で千葉ロッテより移籍)、
愛甲選手(無償で千葉ロッテより移籍)、
内藤投手&森投手
(与田投手&吉鶴捕手と交換でシーズン中に千葉ロッテより移籍)
D1位 荒木選手(熊本工高)、D2位 門倉投手(東北福祉大)、
D4位 渡邊選手(三菱自動車川崎)、D6位 益田選手(龍谷大)
新外国人 宣銅烈投手、D・コールズ選手
翌年成績 72勝58敗 2位
チーム打率278(2位),得点641(2位),HR179(1位)
防御率4.01(3位)、完投30(1位)、セーブ20(6位)
1996年オフ:有働投手(横浜を戦力外)、光山捕手(近鉄より金銭交換で移籍)、
小野和投手(金村選手と交換でシーズン中に西武より移籍)
D2位 森野選手(東海大相模高)
新外国人 L・ゴメス選手
翌年成績 59勝76敗 6位
チーム打率243(6位),得点510(5位),HR115(4位)
防御率4.33(5位)、完投9(5位)、セーブ40(2位)
1997年オフ:関川選手&久慈選手(大豊選手&矢野捕手と交換で阪神より移籍)、
南渕選手&岸本投手(樋口選手&小島投手と交換で千葉ロッテより移籍)
D1位 川上投手(明治大)、D3位 正津投手(NTT北陸)、
D4位 鈴木郁捕手(東北福祉大)、井端選手(亜大)、高橋光選手(国際武道大)
新外国人 李錘範選手、サムソン・リー投手
翌年成績 75勝60敗 2位
チーム打率248(5位),得点488(5位),HR100(3位)
防御率3.14(1位)、完投19(3位)、セーブ36(2位)
1998年オフ:武田投手(福岡ダイエーよりFA)、島崎投手(日本ハムより金銭移籍)、
吉原捕手(光山捕手と交換でシーズン中に読売より移籍)、
河野選手(鳥越選手と交換で福岡ダイエーより移籍)
D1位 福留選手(日本生命)、D2位 岩瀬投手(NTT東海)、
D3位 小笠原投手(明治大)、D4位 英智選手(名城大)
翌年成績 81勝54敗 1位
チーム打率263(4位),得点598(3位),HR120(5位)
防御率3.39(1位)、完投18(3位)、セーブ36(1位)
1999年オフ:小池投手&佐野投手&善村選手
(門倉投手&古池投手&東瀬投手と交換で近鉄より移籍)、
鈴木平投手(河野選手&岸本投手と交換でオリックスより移籍)
D1位 朝倉投手(東邦高)
新外国人 ディンゴ選手、M・バンチ投手、E・ギャラード投手
翌年成績 70勝65敗 2位
チーム打率266(2位),得点544(5位),HR111(5位)
防御率4.19(5位)、完投12(3位)、セーブ37(1位)
2000年オフ:川崎投手(ヤクルトよりFA)、紀藤投手(鶴田投手と交換で広島より移籍)、
柳沢捕手(吉原捕手と交換でオリックスより移籍)、
波留選手(種田選手&山田洋投手と交換でシーズン中に横浜より移籍)、
大豊選手(阪神を戦力外)
D1位 中里投手(春日部共栄高)、D4位 岡本投手(ヤマハ)、
D5位 土谷鉄平選手(津久見工)
新外国人 O・ティモンズ選手
翌年成績 62勝74敗 5位
チーム打率253(5位),得点483(5位),HR98(4位)
防御率3.48(2位)、完投18(2位)、セーブ32(3位)
2001年オフ:谷繁捕手(横浜よりFA)、藤立選手(近鉄を戦力外)、
平松投手(前田投手FAでの読売移籍に伴う人的補償)
D2位 田上捕手(九州共立大)、D4位 久本投手(河合楽器)、
D6位 山井投手(河合楽器)、高橋聡投手(高岡一高)
新外国人 G・ブレット選手、O・リナレス選手(シーズン途中に入団)、
M・バルガス投手
翌年成績 69勝66敗 3位 チーム打率257(4位),得点546(3位),HR125(4位)
防御率3.19(2位)、完投13(5位)、セーブ35(2位)
2002年オフ:大塚投手(大阪近鉄より金銭移籍)、
平井投手(山崎武選手と交換でオリックスより移籍)、
酒井選手(波留選手と交換で千葉ロッテより移籍)、
M・バルデス投手(阪神より移籍)
D1位 森岡選手(明徳義塾高)、D5位 長峰投手(水戸商)
新外国人 アレックス・O選手、I・クルーズ選手
翌年成績 73勝66敗 2位
チーム打率268(3位),得点616(4位),HR137(6位)
防御率3.80(2位)、完投6(5位)、セーブ38(1位)
2003年オフ:ドミンゴ・G投手(横浜より移籍)、川相選手(読売を戦力外)
D4位 佐藤充投手(日本生命)、D5位 中村公選手(東北福祉大)、
D6位 堂上剛選手(愛工大名電)
翌年成績 79勝56敗 1位
チーム打率274(5位),得点623(5位),HR111(6位)
防御率3.86(1位)、完投8(4位)、セーブ38(2位)
2004年オフ:T・ウッズ選手(横浜より移籍)、
清水将捕手(山北投手と交換で千葉ロッテより移籍)、
大友選手&玉野選手(正津投手&宮越投手と交換で西武より移籍)
D2位 中田投手(北九州市大)、D5位 鈴木義投手(中部大)、
D7位 石井投手(三菱重工横浜)
新外国人 L・マルティネス投手
翌年成績 79勝66敗 2位
チーム打率269(4位),得点680(2位),HR139(5位)
防御率4.13(4位)、完投6(5位)、セーブ50(1位)
2005年オフ:小田捕手(野口投手のFAでの読売移籍に伴う人的補償)、
上田選手(日本ハムを戦力外)、デニー友利投手(MLBより復帰)、
奈良原選手(日本ハムよりシーズン中に金銭移籍)
高校生 D1位 平田選手(大阪桐蔭)
大学・社会人 D1位 吉見投手(トヨタ自動車)、D3位 藤井選手(NTT西日本)、
D4位 新井選手(駒沢大)
翌年成績 87勝54敗 1位
チーム打率270(1位),得点669(1位),HR139(2位)
防御率3.10(1位)、完投19(1位)、セーブ45(1位)
2006年オフ:中村紀選手(オリックスを自由契約)
高校生 D1位 堂上直選手(愛工大名電)
大学・社会人 D1位 田中捕手(東洋大)、D3位 浅尾投手(日本福祉大)
新外国人 李炳圭選手、S・ラミレス投手、
F・グラセスキー投手
翌年成績 78勝64敗 2位 CS優勝、日本一
チーム打率261(5位),得点623(2位),HR121(5位)
防御率3.59(3位)、完投8(4位)、セーブ43(2位)
2007年オフ:和田選手(西武よりFA)
高校生 D1位 赤坂投手(浦和学院)
大学・社会人 D1位 山内投手(名城大)
で、振り返ってみると、大きく分けると2つの時代に分けられます。
1.1996年~2003年の星野仙一・山田久志両監督の政権下は、非常に選手の出入りが激しかった割りに、移籍してきてから長期間活躍できた選手が非常に少なく、ハッキリ言って他球団からの選手獲得補強があまり成功していないと言えるでしょう。(Navyのハッチング)お金を大分無駄遣いもしてますね。
(成功例:関川選手、谷繁捕手、平井投手くらいか・・・。Orange色のハッチング)
でもチームの成績が殆ど落ち込まずにコンスタントにAクラス入りできていたのは、新人選手と新外国人選手の獲得に拠るところが非常に大きかったと言えます。現在のドラゴンズのレギュラー陣は殆どがこの時代の入団選手です。(Pinkのハッチング)
又元々両監督共に4番とCloserは外国人選手で補えるという考え方で、広いナゴヤドームに適応できる先発投手や俊足巧打型の選手を数多く獲得しています。
(優勝1回、Aクラス5回、Bクラス1回)
2.2004年~の落合監督政権下では、極端にトレードが減少します。その代わり効果的な補強が多く、T・ウッズ選手、ドミンゴ・G投手、川相選手、中村紀選手、和田選手はその典型例でしょう。(Orangeのハッチング)但し反対に新人・新外国人補強は中田投手を除きサッパリと言え、前監督時代の遺産を大きく育てて強いチームを作り上げたと言えるでしょう。落合監督ご自身も語っておられるように、落合監督時代に入団した落合チルドレン(堂上剛、平田、新井、堂上直等 Greenのハッチング)の成績如何で5年~10年後のドラゴンズの強さが決まると言っても過言ではありません。高齢化するレギュラー陣を尻目に、この点は来年以降の大きな課題と言えます。
(日本一1回、優勝1回、Aクラス1回)
総じて言えば、新人・新外国人・他球団からの移籍と非常にバランスの良い補強をしており、それが長期間の好成績に繋がっていると言えます。但し今年・来年くらいで将来を担える若手が育ってこないと、5年後は今ほどの競争力を保つ事はできないと思います。
◆ 2008年の中日ドラゴンズ
今年のオフの補強ポイントは以下です。
1.福留選手の穴埋め。
2.信頼できるブルペンの確立(より高度な要求ですが)
3.将来に向けての若手野手のレベルアップ
スタメン
1. (二) 荒木 右
2. (遊) 井端 右
3. (中) 森野 左
4. (一) T・ウッズ 右
5. (左) 和田 右
6. (三) 中村紀 右
7. (右) 李炳圭 左
8. (捕) 谷繁 右
控え 捕手 小田、清水将
内野 立浪、新井、森岡
外野 井上、英智、藤井、平田、堂上剛
投手 先発 川上、中田、朝倉、山井、小笠原、山本昌、佐藤充、吉見
ブルペン 岡本、平井、R・クルス、久本、高橋聡、中里、浅尾
Closer 岩瀬
投手陣の課題を以下のように整理してみました。
1.山井&小笠原の1年通しての活躍。
2.先発6番手の確立。(山本昌、佐藤充、吉見に期待)
3.絶対的なSet Upperの確立。(中里、高橋聡、浅尾に期待)
最も重要であるのは1.と3.と思います。
山井&小笠原両投手共に年間通じての活躍はした事がありませんので、彼らが安定してローテーションを守ってくれれば、大きな柱が出来上がります。
ブルペンとCloserは来年も高いレベルを維持すると思います。特にCloser岩瀬の鉄腕振りには本当に頭が下がります。しっかり休養して来年も活躍してくれる事でしょう。一方でイマイチ不安定であったのがブルペン陣ですね。平井&岡本両投手のコンビは少々年齢的な衰えが見られ、万全とは言えません。ピンチで確実に三振を取り、チームに流れを引き寄せる鉄壁なSet Upperが確立されれば鬼に金棒。その資質として持っているのは中里投手、高橋聡投手、浅尾投手でしょうか。3人の来年に期待したいと思います。
一方で打線&守備面ですが、余り打ててた印象は無いもの、得点がリーグ2位と機動力を生かす&相手のミスを突くといった、巧い得点が目立ちました。その意味で今年は福留選手が8月以降故障でいなかった中で、よくやったと言えると思います。でもやはりしっかり打ってランナーを帰して欲しいものです。と、いうことでポイントを3つ。
1.和田選手、李炳圭の活躍。
2.不安の残る外野守備。
3.ベテラン選手が多くフル出場が見込めないため、若手スーパーサブの活躍(堂上剛、平田、新井、堂上直、森岡、田中)
取りあえず来年の優勝にFocusした場合に重要なのは1.&2.でしょう。
1.は恐らく問題ない。2.が一番の問題ですね。ナゴヤドームの試合では李炳圭選手に代わって英智選手、藤井選手がスタメンのケースも多いと思います。又、試合半ばで両選手に代わるというケースも増えるでしょう。
トータルで考えて、今年より確実に戦力Upしており、不確定要素が少ない分、読売と並んで優勝候補の大本命と言えるでしょう。
また今年は屋外球場で非常に弱かったデータがあります。それに向けたコンディション作りと苦手の克服がドラゴンズの完全優勝への一つの解とも言えます。
来年も熱い戦いと、完全優勝を期待してます。
(明日からChicagoに行ってきますので、次の更新は12/28の予定です。)
では、また。
posted by twoods44 |14:10 |
ドラゴンズ |
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