2007年03月02日
ソクラテス曰く、無知の知。
本日はところ変わって、宮の森ジャンプ競技場へ。 ここにはノーマルヒルのジャンプ台がある。 僕は長野であのオリンピックが開かれたとき、小学校6年生だった。 原田や船木や清水や里谷がたくさんの金メダルを日本にもたらした。 (上村愛子は入賞した。柄谷には悪いけど、僕は夏見派でも福田派でもない愛ちゃん派。) あの時、ジャンプ団体での金メダルは僕は忘れられない。 クラスの担任が、授業中なのにテレビで見せてくれて、みんなで応援した。 静かな廊下中に、6年3組の歓声が響き渡ることも気にせずに。 (あの時見れたのはうちのクラスだけでした。松田先生、ご英断ありがとう) ジャンプは花形競技だし、当時の僕の心を鷲みするのも納得だけど、 生で観るのは、ジャンプ競技どころかジャンプ台さえ初めてだった。率直な感想。 かなりの存在感。ずいぶん離れてるのに、迫りくるものがあった。 きっと写真では伝えられないものかもしれない。 どんどん技術が進歩して、テレビカメラは度迫力の映像を見せてくるけど、 所詮、それはよくも悪くも映像だ。 確かに大きく、臨場感を醸し出すその映像は、リアルに近い。 生で観るジャンプは選手の表情など到底見えようもない。 それでもジャンプを生で観ることの意義を僕は熱く感じた。 映像からはそこにある映像しかわからないのだ。 たとえば-。 そこに吹く風は決して映らないし、 スタート前の一種独特な会場の空気は、決して写らない。 確かに、何かを媒体として理解することはできても、 その場の、ありのままの何かを、選手と共有することはできない。 ジャンプは少しの風で、少しの踏み切り位置で、大きく距離が変わる。 それを知ったのはテレビでも写真でもなく、紛れもなく現場だった。 僕が今まで勘違いしてたこと。 K点はずっと平らなところにあると思ってた。 テレビカメラはスタート前の選手の表情や、 助走から踏み切りをダイナミックに映し出す。 そして、着地のテレマークは上空から完璧に映し出す。 そう、上空からなのだ。 上空からのあの映像には、すべてがフラットに映る。 僕はずっとその映像から、信じきっていた。 平らなところに着地すると。 (実際に着陸してるのはゲレンデよりもずっと急な写真に写る赤い部分。) 生きていくことで、一番怖いこと。 それを知らずして、知ったような気になること。 なぁんて誰かが言ってたっけ。 明日は同級生・伊東を応援しなくっちゃ。
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posted by 加藤 隆介 |23:08 |
FIS ノルディックスキー世界選手権編 |
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