2007年03月01日

ノルウェー対日本。観客席の戦い。

今日で三日目の白旗山。
もうここまでくれば、ずいぶんと慣れたものだ。
地下鉄にしても、バスにしても、昼飯にしても。
(昼飯の場合は慣れるより、飽きるというけれど)

当然、入り口にテントを張って寝泊りしてるノルウェー応援団にも
慣れたつもりになっていたのだけれど、
今日に限ってはどうも昨日とは違う、
一風変わった雰囲気を帯びた空間がそこにあった。
(昨日までも十分異質な感じがしてたけど、要するにそれも慣れと呼ぶのだろう)

ノルウェーの縁日。
今日は縁日だった。 今日、最初に僕にハローといったのは、一人の侍だった。 ただし、アクアビットという名前のウィスキーを持った、ずいぶん大柄な、 そして、とても人の良さそうな侍だった。
ノルウェー侍。
ハローといった二言目には、アクアビットを差し出した彼は、 僕をノルウェー式の縁日に歓迎した。
20070301-06.JPG
20070301-07.JPG
中は本当に賑わっていた。 彼らは、彼らの国の伝統料理と自慢のウィスキーで 国籍を問わず、僕たちゲストをもてなした。 とにかく料理はサーモン尽くしだったけど、 (応援中に、ビール片手にサーモンを頬張ってるくらいだから) どれもお酒が欲しくなる味をしてた。 中でも、ポテトとサーモンを煮込んだ肉じゃが風の料理が大変気に入った。 (残念ながら、味付けは不明なので、明日質問してレシピを載せようと思う。 今日のところは、写真参照でご勘弁いただきたい)
これがほんとにうまい。
そうして、問題のアクアビットはというと。 甘くて、濃厚。そして、それでいてウィスキーの力強さを忘れてない。 (仕事中なのに、好みのお酒と出会って目から鱗。) そんな中、僕が覚えた一つの言葉。 トゥーセン・タック。 それはノルウェー語で、Thank you very muchを意味する。 とても気のいい彼らに、トゥーセン・タックとアクアビットの礼を言うと、 とても深い喜びに満ちた笑顔を返す。
アクアビットな笑顔。
アクアビットな笑顔。その2
ちょうど、アクアビットに似た笑顔だと思った。 甘く、濃厚な。それでいて、力強さに満ちている。 彼らは優しさと誇りを持ち合わせている。 そういうことを理解するのに、言葉は必要なかった。 そうこうしているうちに、いつかのバイキングに再会した。 彼は地元の北海道新聞に載るなど、いつも誰かに写真を頼まれては、 「No problem! Of course!!」とニッカリ笑うほどの人気者だった。
バイキングに再会
僕はずっと暖めてた疑問を彼に聞いてみた。(たぶんみんなも思ってることだけど) 「そのペイント-。毎日顔は洗えないの?」 「これは水性だから、大丈夫さ。」 「じゃあ毎日同じように描いてるの?」 当然だろ?心配するなよ。って、そんなウィットを織り交ぜながら、 彼もアクアビットの笑いを浮かべた。 そして、もうひとつ。 何故彼らがこのような縁日イベントをしているのか。 彼はまた笑って、でも確実に自信に満ちた目で答えた。 「我々はあなた方に感謝しているからだ。 盛大な世界大会を主催しているあなたの国に深く感謝をしているから」 僕はショックの余り言葉を失った。 単純に英語にできなかったんじゃない。次に出すべき言葉が分からなかった。 ようやく搾り出した言葉で、「I’m grateful for you」とだけ、やっと言えた。 地球の裏側から駆けつけて、彼らは笑って「ありがとう」という。 その懐の大きさに、僕はすっかり包みこまれてしまった。 (でかいのは体だけじゃなかった。本当に。) 遠く彼方の極寒のノルウェーという国からきた、 誰よりも暖かく広いハートを持つバイキングたち。 国民性と、一言で片付けるにはどこか寂しい。 人として、羨ましくなっちゃうくらい奴らは完璧だ。 日本の応援団はというと、3人のチンドン屋さん。
日本の文化、チンドン屋さん。
きっと彼らだって日本の伝統文化を紹介するために ベストを尽くしているに違いないけど、 なんだかノルウェー人の嫉妬させるくらい 素敵なハートに僕は圧倒されてしまって、 会場全体もチンドン屋さんにどこかよそよそしくて、 僕にはすっかりアウェーなチンドン屋さんが痛ましく思えた。 すっかりノルウェーな白旗山。 でも日本だって。 今日はノルッキーくんも登場して、
マスコットのノルッキー、参上。
このエゾシカ、ノルッキーくんの名付け親は中学生。 そうして、応援に駆けつけたのは、315人の札幌市内の真栄中学校1年生。
若き日本の応援団。
とにかく若くて、エネルギーあって。 僕のような若者でも、こんな若者には勝てません。 (たぶんお兄さんとは思われてないね) 明日は伝統文化とエゾシカと。なんといっても有り余るその若さで-。 白旗山を取り戻せ-。 PS.明日はバイキングに、 そんなに大きなハートと大きな体で、 あの小さなインスタントトイレで大丈夫なの? って、聞いてみなくちゃ-。


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posted by 加藤 隆介 |22:33 | FIS ノルディックスキー世界選手権編 | コメント(0) | トラックバック(0)
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