2007年02月27日

白旗山のバイキングたち

やっぱり札幌は寒い。
朝から早めに目覚めたとき、身が引き締まる想いだった。

この実習が決まったのは去年の10月。
大学の掲示板に張り出された募集を林くんと見つけて手を挙げてみたら、
今日僕は、札幌にいた。

やっと本番の舞台までたどり着けた。
何度もミーティングを重ねて、(つくば-東京の交通費はなかなかのもの)
サッカーのクラブワールドカップを見に行って、(チケット入手のためにダフ屋回ったし)
そして飛行機とバスを乗り継いで、今朝、札幌で目が覚めたわけ。


数々のサッカー馬鹿とめぐりあってきた思い出や
フリーキックを外して笑うロナウジーニョや
いろんなことを思い出しながら、 
女子クロスカントリー10kmフリーの会場-。
白旗山にたどり着いた。

地下鉄とバスを乗り継いで小1時間ほど移動したものの、
まだまだ不安を脱ぐい去れない僕が始めて目にしたのは・・・

お祭りだった。


20070227-02.JPG
ノルウェーの国旗がたくさん舞って、予想していた白銀の会場とは少し違っていた。 太鼓とラッパが鳴り響いて、ノルウェー応援団の大行進。 ビールを片手に楽器を鳴らして。 正直、面食らったけど、本当に彼らは幸福そうだった。 そういう彼らを見ていると、心の不安は徐々に晴れて、 この舞台にいることの喜びを感じて、ワクワクしてきた。
ノルウェー式小太鼓はビールホルダー付きなのです。
  
ノルウェー人はトナカイ背負ってます。
そんなワクワクが手伝って、幼稚な英語でコミュニケート。 彼らの故郷では雪が2m積もるそうで、札幌は雪が少ない。 そんな彼らは根っからのスキー好きだそうで、 “I like Ski very much”を何回も繰り返していた。 バイキングの彼なんて、7回のオリンピックと23回のワールドカップをその目で見てきたそうだ。 中でも札幌大会は最高だよ!気候がいいもんね!!! なんてよいしょを織り込みながら、 彼は本当にこの大会を応援することを楽しんでるようだった。
オリンピック7回のバイキング!!
ちょっと待て。7回のオリンピック・・・!? 単純に28年という歳月は、僕が経験したことのない歳月なわけで。 彼はいったいどのくらいの年月を生きてるのかって考え込んだけど、 この屈託のない笑顔は子供みたい。 4回オリンピックに出場することもすごい話だけど、 観戦だって7回ともなれば同じくらいすごい。 いつまでもこういう笑顔で年をとりたいと心底思った。 自国の選手を応援するために 遥かヨーロッパのスカンディナビアから、彼らは飛行機で乗ってやってきた。 こうやって熱狂できる彼らのナショナリズムが単純にうらやましかった。 日本人の持つナショナリズムとはやっぱりどこか違う。 パレードをやって、楽しんで。 ドンチャン騒ぎのお祭り、わっしょい。 周りの日本人も惹きこんでいく彼らのやり方がうらやましかった。 さて今回の世界スキー。 日本で開催されてる大会なのに、日本での認知度は低い。 ノルウェー人がドンチャン騒ぎをしただけで、 ノルウェーが一番目立ってしまうくらいだから。 オリンピックと比べるのは間違いかもしれないけど、 僕の記憶に深い長野オリンピックより、どうしたって薄い。 あの時、僕は日の丸飛行隊が大好きだった。 原田が「ふなきぃ~」と言葉にならない涙を流したことを覚えてる。 荻原は無敵だった。 どうしてあの頃絶頂を迎えたスキー競技は低迷してるのだろうか。 僕が思い当たること。 それは、次の世代のスターを育てられなかったこと。 ジャンプにしても、ノルディック複合にしても。 第2の原田、荻原2世と言われる選手がなかなか出てこなかった。 サッカーや野球では、次から次にスターが生まれる。 桑田、清原、野茂、イチロー、松井、松坂。次は楽天の田中かな。 だから、ワールドカップもWBCも強いナショナリズムを呼び起こす。 確かに日本人のナショナリズムは、 ドンチャン騒ぎをしたり、フーリガンみたいに暴れたり、 そういうものではないのかもしれないけれど、 どんな形のナショナリズムにしたって、知らないところに熱は生まれない。 そういう意味で今回の世界スキー。スターの誕生を見守りたい。 個人的には、ジャンプのメダル獲得の原動力となった伊東と栃本。 3日の個人戦は、注目と期待が高まる中で、飛ばなければならないだろう。 観客には見えない魔物と彼らは戦うに違いない。 そういう彼らの葛藤が日本のスキーを変えるかもしれない。 こんな偉そうなことを言いながら、実は伊東選手は僕と同級生。 同じ世代を生きてきたから、きっと見てきたものは同じな気がする。 あの原田の「ふなきぃ~」に感動して、 (当然、通りすがりのスキーファンの僕以上に感慨深いに違いないけど) それからずっと彼は努力を重ねてきたに違いない。 彼の成長と活躍をこれからも見ていきたい。 クロスカントリーはやはり夏見だろうか。 日本人初の最高位を記録したわけだし、 メダル獲得なんかできたら、日本列島を巻き込むだろう。 彼女の胸から顔を覗かせるノルッキー。(大会マスコットのぬいぐるみ) すごく細やかな気配りってスターの素質だと思う。 その昔マイケル・ジョーダンはアメリカ代表戦での表彰式で、 契約している会社とは違う会社によるユニフォームであったので、 会社に対して心遣いをして、ユニフォームの上にジャージを羽織った。 そういうことって小さなことだけど、 それに気がついた人に大きな何かを与える。 僕はノルッキーをみて、夏見選手が更なるスターになる可能性を感じた。 夏見はもう見れないだろうけど、さしあたっては、ジャンプ。 金曜日と土曜日は、日の丸飛行隊復活の目撃者になりますよ。 がんばれ、伊東!!!


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posted by 加藤 隆介 |22:52 | FIS ノルディックスキー世界選手権編 | コメント(2) | トラックバック(0)
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Re:白旗山のバイキングたち

コメント投稿者ID :

更新はや!!
まぁ今日は1種目やったから早かったんかな?
なかなかおもろいやろ?!
がんばれよー!!
俺もそのノルウェー応援団の挑戦してみたわ☆

posted by 柄谷雅紀 | 2007-02-28 00:09

Re:白旗山のバイキングたち

コメント投稿者ID :

>柄谷
うん、今日一種目だったからね。
夕方にあさってのジャンプの公開練習があったけど、
バスがうまく乗り継げないから諦めました。

今日は選手にさっそく質問してみた。
チャレンジ精神だけは旺盛なので、
明日はそこにまじめさが加わればK点越えの取材ができるかも。
頑張ります。

posted by 加藤 隆介 | 2007-02-28 00:26

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