2008年01月29日

レアル・マドリー対ビジャレアル 真っ向勝負

ほかのスポーツネタをちょっとしていいですか。
 最近、最も腹立たしかったのは「中東の笛」と、それを巡る最近の日本と韓国対アジアのハンドボール連盟の対立。中東はスポーツをやる資格がないなと思った。間違ったことがまかり通らないように、戦い続けてほしい。何より選手がかわいそうなので。
 それとマラソン。福士加代子について、僕はあの姿を見ても、特に何も感じなかった。練習期間や最長で30キロしか走ってないという情報を聞くと、仕方ない結果だとと思うし、本人もある程度覚悟してたと思うので、あれに心打たれることは正直ない。僕はあれが美談として語られる、もしくは感動するっていうのはちょっと納得いかない。まぁ人それぞれだから良いとは思うけど、もっと練習積んで、オリンピックに出る夢を抱いて参加してた人もいたでしょうし、そういう人こそ注目されるべきでしょ。ただ、それでも走りきった福士の根性はすげえなと思いました。

ここからサッカーネタをちょっと。
 ミランのパト。う~ん。正直、すごいです。この才能は。はやいし巧いし。これで遠慮がなくなって余裕が生まれたら、とんでもないことになりそう。
 セルティックの中村俊輔。ひさびさにセルティックの試合を見たが、DHが試合を作れてなかったかな。相手のほうがよっぽど良いサッカーをしていた。ただ、その中で違いを作る選手になってたのはすごい。右サイドでボールを受けると、完全に相手を手玉に取り、正確なクロス。俊輔は右サイドが似合ってるなぁ。



全然関係ないネタから入りましたが、メインは、レアル・マドリー対ビジャレアルの雑感です。
結果は3-2でレアルの勝利。一時はビジャレアルもセットプレーから追いついたが、一瞬の隙をつかれてスナイデルがゴール。
再び引き離して勝負ありだった。

この試合を見てて、つくづくレアル・マドリーは強いなと思ったが、
ビジャレアルも、そのレアルにほとんど真っ向勝負してるんだからすごい。
普通、トップを走るチームには、警戒して相手のサッカーをやらせないようにするのだが
ビジャレアルはそんなこと一切してなかった。
グティをフリーにさせたらレアルはポゼッションサッカー出来ちゃうのは当然わかってると思うんだけど、グティをいらつかせようともしてなかった。

それにしても、グティがいるとボールがよく回る。
スナイデル、バチスタ、ディアラの構成だと、ポゼッションもままならないで前線の決定力だけで勝つ感じだが、グティとガゴがいると、中盤を作れる。
相手にピレスがいなかったことで、戦力バランスが相当崩れてたってのはあるけど。

内容に関しては、レアル・マドリーの完勝と言えるんじゃないかな。
ビジャレアルは攻撃で圧倒して勝とうってチームで、守備はそこまでレベルが高くないように見えた。要するに攻撃は互角だったら守備が悪いほうが負けるっていう、そういう簡単な計算が成り立つ試合だった気がする。もちろんレアルにとって、2度も追いつかれたのだから、それなりに苦しい試合だったが、たえず優位な立場にいたし、少なくても負けることはなかった。そういったところで完勝かなと。

この試合、特に見てて面白かったのが、レアル・マドリーの前線の3人の動き。
誰かがスペースを作って、そこを誰かが使う。その流れが非情にスムーズで素晴らしかった。
1点目なんかは、ラウルの見事なスペースメイクだったな~。

ラウルの動きは見てるだけで面白い。カウンターとか縦にスルーパスを受けるとき、意図的にオフサイドのポジションにいくんだよね。これは僕はあまりほかの選手で見ないんだけど素晴らしいなと思う。
相手がボールを見ると、当然ラウルは完全な死角になる。オフサイドだから放っておこうって思うだろうが、どういう動き直しをしてるかわからないから気になる。気になると、ラウルの左右のスペースを使う選手への意識が薄くなる。
ラウルはよくこの動きで相手DFを混乱させてる。

1点目以外も、ホントに素晴らしいゴールが多かった。
カンナバーロを外したロッシのゴールは完璧だったし、
ドカウンターでの、グティからセルヒオラモスへのパスは、美し過ぎて鳥肌が立った。
3点目は、トーレスがフリースローのボールをロビーニョからもらおうとしたら
いきなりロビーニョが出しちゃったところで、ビジャレアル的にはええっ!って感じだったのかな? 気になる。

そんな感じで、レアル・マドリーが全然負けない。負けないどころか引き分けない。
でもなんか強いか弱いか、よくわからないチームなのよね。

posted by KASHIMA |16:12 | リーガエスパニョーラ | コメント(2) |
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2008年01月28日

日本対チリ 岡田色で行け。

岡田監督初采配ということで、それなりに注目の一戦。
それにしても、つくづくこんな状況は望んでなかったなぁと、ため息が出てしまう。
僕はオシム信者というわけではないが、やはりまだ吹っ切れてないでいるのは事実だ。
いまいちこの試合に対するテンションが上がらないのも
そういう個人的な感情によるところも大きいだろう。
あと、監督は代わったものの、一新ではなく継続する部分もあるという中途半端さもあるかな。

僕がこの試合で見たかったのは、チームの方向性。
岡田監督が、このチームに何をさせたいのかというところだと思う。
選手個々のパフォーマンスについては、特に見る必要もないでしょう。
高原がどうだったとか、大久保がどうとかは、この際どうでもいい。
強いて言えば、右サイドバックの内田の能力は見たいかなっていう。(上出来だと思います)



オシム監督のとき、”日本化”というキーワードがあった。
で、この”日本化”というのが曖昧ではあるが、
個人技では太刀打ちできないから、組織で勝負しようというものではあったと思う。
そして、オシムは、その組織を丁寧に、段階を踏んで作っていった。
監督の大事な能力として、選手の能力を見極める目があると思うが
オシムは、それが的確なので、
決して背伸びはしない、身の丈にあったサッカーの実現を目指していた。
基本をしっかりやって、あとは頭を使うだけで、
こういうことが出来るんだよと、教えてくれていたのだ。
だから、僕はオシムが作る基盤が完成したら
日本は急激に成長するかもしれないと期待していた。


だが、この試合、日本が展開したサッカーに、僕は失望してしまった。
今まで作り上げて来たものが崩れていくような感覚。
狭い地域でボールを回して展開する。この意図が見れる攻撃が何度かあったが
こういうサッカーを目指しているのだったら、
日本サッカーの急激な成長は期待は出来ないなと思わざるをえなかった。。
いや、というより、僕自身がオシム監督のことを、はやく忘れるべきだと思った。

こういうサッカーをしていたら甲府と同じ運命をたどるだろう。
要するに、個の力に対応できない。この日は、チリの個レベルが低かったから何とかなったが
もっと強いところ当たったら…。

このサッカーは実現できれば面白いが、できなかったら、まず勝てない。
そして今の日本選手のレベルならば、おそらく実現出来ない!
ミスパスを奪われ、シンプルな攻撃と決定力の前に失点を重ねるのがオチだ。
さらに、こういう狭い地域でのサッカーで、
南米などテクニック系の国と真正面から対抗したら勝てないと思う。
理想を追い求めて、自分たちの実力をはき違えるような愚はおかしてほしくない。
だから僕が今期待するのは、リアリスト岡田武史の存在だ。
ワールドカップで、韓国の成績より上を目指す発言にはガッカリしたが、
それが選手を奮い立たせるパフォーマンスであることを祈っている。
とにかく、この試合の選手間の距離は近すぎた。日本の適正スピードではない。
その辺を考えて、現実的なサッカーをしてほしいと思った。

あと、日本サッカーの基盤というところは、もはや期待できないだろう。
僕もやっと吹っ切れた。“日本化”とか、変なことは考えず
岡田色のサッカーをやって、日本をワールドカップに導いてほしい。

posted by KASHIMA |02:04 | 日本代表 | コメント(9) |
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2008年01月21日

ビジャレアル 対 バレンシア  

3-0(ピレス 前半6分/カプデビラ 後半18分/カフヴェジ 後半25分)

 バレンシアからしたら、こういう流れのとき、何よりも大事なのは勝利だ。アトレティコ戦で手応えをつかんだ次の試合、ここでやりやすい相手と当たれば良かったのだが、開幕戦、ホームで完敗したビジャレアルとぶつかる当たり、きっと今年はダメなシーズンなんだろうなと…。2年かけてCLに行くしかないかな…。

 アトレティコ戦で問題だったのは、中盤でパスミスが多いことだった。速いペースでボール回しをしたらミスは当然増える。だけど今のバレンシアは、そのスピードを制御できないって感じなのだ。幸い、アトレティコの中盤もそれにつき合ってくれて、自分たちの流れにできたんだけど、今日は相手が悪かった。中盤の構成では一枚上手なビジャレアル。バレンシアのミスからボールを奪えば、あっさりシュートまで持っていく見事なボール回しでバレンシアを翻弄。次第にバレンシアは混乱していった。

 それにしても今日のバレンシアのサッカーは酷い。相変わらず中盤でボールを失うことが多すぎる。シルバ、バラハがつまらないミスを繰り返す。それはダイレクトが出来ないからと言えるだろう。トラップするとすぐに2人に囲まれてしまう。中盤でバラハやシルバが完全にねらわれていた。そのときにしっかり、SBとDHがダイレクトで受けれる位置にいないといけないんだけど、そのポジショニングが出来てないし、ビジャがワントップで中央に固定すると、本気で何も出来ない。両ウイングとの距離が空きすぎて、ビジャがあっさり取られておしまいという。途中、ダイレクトでビジャが何度もパスミスをしていたが、あれは、ホアキンとビセンテにもっと中央に来てくれと言うサインだったと思う。
 そんなこんなで何一つ機能してなかった攻撃陣。当然ミスが増えれば守備も後手後手に回り、ピンチの連続。正直、いつ2点目が入ってもおかしくない状況だった。。

 バレンシアは結局、名前だけで本当に実力のある選手がいないというのが実際のところなんだろう。そういう力のなさを認めてカウンターサッカーをすればいいのか。。それで本当に良いのか? スペインのCL常連チームとして恥ずかしくないのかと僕は思う。堅守速攻? それはいつのバレンシアのサッカーか。ビジャがいたから成立したカウンターサッカーは、あれはイタリアのサッカーだ。メンディエタやキリゴンがいた頃は、ポゼッションではないが、しっかりボールを回してサイドから攻めていた。それはやっぱりバラハの力があったからだろう。的確なミドルパスは本当に素晴らしかった。でも、今、レベルが信じられないほど落ちてる。たとえばビジャレアルの中盤の選手は日本ではそんな知られたないけど、あきらかにバレンシアの選手より巧い。カニとかセナとか、ブルーノとかピレスとか。全盛期のアルベルダとバラハのコンビなら、それに対抗できただろう。でも、残念ながら、世代交代に目をつぶって来たツケと言うべきか、全然ボールを持てる選手がいなくなってる。今、バラハを見てて思うのだが、ボールを受ける前、パスコースを一つも持ってないことが多い。一度トラップしてから周りを見る。これじゃはっきり言って遅すぎる。後半バネガが入って、あっさりボールがサイドに渡るようになったが、その1秒の差がすべてを変えると僕は思ってる。ということで、本当に残念だが、もうバラハの時代は終わったのかもしれない。どこまで出来るか未知数だが、バネガ、マドゥーロに期待するしかなさそうだ。

 さて、こういう結果になってしまった以上、切り替えるしかない。またゼロからやり直しだ。4位以内と言う淡い期待も抱けなくなって来た。
 3トップにまったく対応できてないビジャを意地でも使い続けるのか。それとも徐々にビジャを慣れさせるのか。個人的には、ホアキンとビジャのツートップ。ビジャの左ウイング/モリエンテスorジギッチのワントップなんていうのが一番いいかなと思っている。あと、全体的に攻め急ぎ過ぎ。ボールが回せないときは後ろでボールをつなぎましょう。急いで前へ行っても、ミスして奪われるのがオチ。自分たちのスピードを理解しましょう。

posted by KASHIMA |02:59 | リーガエスパニョーラ | コメント(4) |
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2008年01月14日

アトレティコ・マドリー 対 バレンシア

バレンシアのチームの内部の事情については、この際どうでもいい。
大事なことは、チームがどんなパフォーマンスを見せてくれるかだ。その意味では、前節のレバンテ戦にかなり手応えは感じていた。レバンテは給料問題どうこうあるらしいが、試合を見た感じ影響を感じなかった。それどころか良くなってた。その相手に圧倒できてたし、選手が何よりも戦っていた。混乱なんてイメージはまったくなかった。もし混乱してると思った方がいるのなら、先入観でサッカーを見てるのだろう。内部のことは、結局内部の人間しかわからない。外部の人間が、ああだこうだいうことを信じてピッチで起こってることをしっかり見れないと、チームの状況を正確に把握することは出来ない。だから僕は基本的には、そういう記事は信じていない。

アトレティコ・マドリー 対 バレンシア
(1-0 アグエロ)


今季、初めて心の底から悔しいと思った。今まで負けても悔しいと思えなかった。そのくらいチームのパフォーマンスが最低だった。サッカーを出来てなかった。だが、この試合、今季バレンシアが、初めてサッカーらしいサッカーをしたと思っている。見ている時、このレベルの試合を日本人ができるかということを考えてしまったのだが、多分無理だろう。そのくらいハイレベルだった。特に考えるスピードが尋常じゃない。1秒の余裕もない。その中で選手は動き続け、次の選択をしなくてはいけない。プレミアのビッグ4の直接対決を見ている感じだった。

 前半、フォワードに入ったホアキンが、その能力の高さを存分に見せつければ、アトレティコもアグエロとフォルランの脅威のツートップを軸に攻める。特にアグエロは、メッシ以上の存在なんじゃないかと思うほどキレていた。フォルランの一瞬で状況を変える飛び出しも怖い。お互いギリギリのところで相手の攻めを食い止める状況が続く。緊迫した攻め合い。そのスリリングさにサッカーの醍醐味を味わえた(5時からだったが、まったく眠くならなかった )。
 そんな中、それまで好プレーを続けてたヒルデブラントが痛恨のミス! ふわっとしたセンタリングをキャッチに行って落としてしまい、それをアグエロに決められて失点。最後まで悔やまれるミスだった。なぜパンチングにいかなかったのか。だが、ヒルデブラントはこのミス以外は完璧。リーガのスピードに慣れてきた印象だ。
 ホアキンは、クーマンになってから本当によみがえった。クーマン監督とキケ監督の違いは、選手の能力がありきで戦術を考えるか、自分の戦術に選手を当てはめるかの違いだろう。どちらが正しいというわけではないのだが、僕は今のやり方を望んでいた。キケも、もう少し選手の質を見極める能力と戦術的幅広さ、人心掌握術があれば成功したかもしれない。彼の求める究極はカペッロだと思うので、経験を積めば偉大な監督になるかも。

 クーマンの選手を見る目があるかどうかを判断するのに象徴的なプレーヤーは右SBに入っているアリスメンディだろう。フォワードからディフェンダーへのコンバートは、このレベル、この時期ではあり得ないんだが、やっちゃうところがすごい。しかも今のところ大成功している。僕も今季のミゲルをまったく信用してないのでアリスメンディが右SBが楽しみだ。この試合でも、DFでただ一人、試合を落ち着かせるテクニックを持った選手だった。困ったときにアリスメンディに渡せば、ある程度キープしてくれる。彼は精神的なプレッシャーに弱い(ゴールを求められたり、期待されたり)選手だが、抜群のテクニックと戦術眼を持っている。相手のプレッシャーにはとことん強い。そんな彼の能力をフルにいかせるポジションは、案外SBなのかもしれない。Sラモスを脅かす存在になるかも。

 前半、五分の戦いだったと思うが、後半は完全にバレンシアのペースだった。開始早々にアトレティコのビッグチャンスがあったが、それ以外はバレンシアがゲームを支配。本来あるべき姿はこれなんだと感動した。後半から投入されたジギッチとバネガ。特にバネガは、リーガ初出場とは思えないほどレベルの高いプレーを披露。キープができないところもあったが、視野の広さ、テクニックの高さは一級品だ。バラハ一人でのゲームメイクに限界を感じたので、その意味では彼が後ろでさばくことが出来れば、中盤は相当楽になるはずだ。個人的にマスチェラーノとガゴを初めて見たときよりもインパクトがあったし、現時点ですでにガゴよりもレベルが高いかもしれない。しかし、セットプレーや決定機があったが決められないのが今のバレンシア。やってることは間違ってない。彼らがそれを確信するために必要なのは、ゴールと勝利だ。この試合、残念ながらゴールできなかった。まだ試練が必要なようだ。だが、この試練を乗り越えたとき、バレンシアは間違いなくレベルアップするだろう。

バレンシア 前半  

     ホアキン
   シルバ     マタ
 モントーロ バラハ
    マルチェナ
モレッティ    アリスメンディ
   エルゲラ アルビオル
    ヒルデブラント 



バレンシア 後半(ビセンテ投入後)
 
    ジギッチ
ビセンテ     ホアキン
    シルバ 
       バネガ
    マルチェナ
モレッティ     アリスメンディ
   エルゲラ アルビオル
    ヒルデブラント 

posted by KASHIMA |14:52 | リーガエスパニョーラ | コメント(4) |
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