2008年01月14日
アトレティコ・マドリー 対 バレンシア
バレンシアのチームの内部の事情については、この際どうでもいい。 大事なことは、チームがどんなパフォーマンスを見せてくれるかだ。その意味では、前節のレバンテ戦にかなり手応えは感じていた。レバンテは給料問題どうこうあるらしいが、試合を見た感じ影響を感じなかった。それどころか良くなってた。その相手に圧倒できてたし、選手が何よりも戦っていた。混乱なんてイメージはまったくなかった。もし混乱してると思った方がいるのなら、先入観でサッカーを見てるのだろう。内部のことは、結局内部の人間しかわからない。外部の人間が、ああだこうだいうことを信じてピッチで起こってることをしっかり見れないと、チームの状況を正確に把握することは出来ない。だから僕は基本的には、そういう記事は信じていない。 アトレティコ・マドリー 対 バレンシア (1-0 アグエロ) 今季、初めて心の底から悔しいと思った。今まで負けても悔しいと思えなかった。そのくらいチームのパフォーマンスが最低だった。サッカーを出来てなかった。だが、この試合、今季バレンシアが、初めてサッカーらしいサッカーをしたと思っている。見ている時、このレベルの試合を日本人ができるかということを考えてしまったのだが、多分無理だろう。そのくらいハイレベルだった。特に考えるスピードが尋常じゃない。1秒の余裕もない。その中で選手は動き続け、次の選択をしなくてはいけない。プレミアのビッグ4の直接対決を見ている感じだった。 前半、フォワードに入ったホアキンが、その能力の高さを存分に見せつければ、アトレティコもアグエロとフォルランの脅威のツートップを軸に攻める。特にアグエロは、メッシ以上の存在なんじゃないかと思うほどキレていた。フォルランの一瞬で状況を変える飛び出しも怖い。お互いギリギリのところで相手の攻めを食い止める状況が続く。緊迫した攻め合い。そのスリリングさにサッカーの醍醐味を味わえた(5時からだったが、まったく眠くならなかった )。 そんな中、それまで好プレーを続けてたヒルデブラントが痛恨のミス! ふわっとしたセンタリングをキャッチに行って落としてしまい、それをアグエロに決められて失点。最後まで悔やまれるミスだった。なぜパンチングにいかなかったのか。だが、ヒルデブラントはこのミス以外は完璧。リーガのスピードに慣れてきた印象だ。 ホアキンは、クーマンになってから本当によみがえった。クーマン監督とキケ監督の違いは、選手の能力がありきで戦術を考えるか、自分の戦術に選手を当てはめるかの違いだろう。どちらが正しいというわけではないのだが、僕は今のやり方を望んでいた。キケも、もう少し選手の質を見極める能力と戦術的幅広さ、人心掌握術があれば成功したかもしれない。彼の求める究極はカペッロだと思うので、経験を積めば偉大な監督になるかも。 クーマンの選手を見る目があるかどうかを判断するのに象徴的なプレーヤーは右SBに入っているアリスメンディだろう。フォワードからディフェンダーへのコンバートは、このレベル、この時期ではあり得ないんだが、やっちゃうところがすごい。しかも今のところ大成功している。僕も今季のミゲルをまったく信用してないのでアリスメンディが右SBが楽しみだ。この試合でも、DFでただ一人、試合を落ち着かせるテクニックを持った選手だった。困ったときにアリスメンディに渡せば、ある程度キープしてくれる。彼は精神的なプレッシャーに弱い(ゴールを求められたり、期待されたり)選手だが、抜群のテクニックと戦術眼を持っている。相手のプレッシャーにはとことん強い。そんな彼の能力をフルにいかせるポジションは、案外SBなのかもしれない。Sラモスを脅かす存在になるかも。 前半、五分の戦いだったと思うが、後半は完全にバレンシアのペースだった。開始早々にアトレティコのビッグチャンスがあったが、それ以外はバレンシアがゲームを支配。本来あるべき姿はこれなんだと感動した。後半から投入されたジギッチとバネガ。特にバネガは、リーガ初出場とは思えないほどレベルの高いプレーを披露。キープができないところもあったが、視野の広さ、テクニックの高さは一級品だ。バラハ一人でのゲームメイクに限界を感じたので、その意味では彼が後ろでさばくことが出来れば、中盤は相当楽になるはずだ。個人的にマスチェラーノとガゴを初めて見たときよりもインパクトがあったし、現時点ですでにガゴよりもレベルが高いかもしれない。しかし、セットプレーや決定機があったが決められないのが今のバレンシア。やってることは間違ってない。彼らがそれを確信するために必要なのは、ゴールと勝利だ。この試合、残念ながらゴールできなかった。まだ試練が必要なようだ。だが、この試練を乗り越えたとき、バレンシアは間違いなくレベルアップするだろう。 バレンシア 前半 ホアキン シルバ マタ モントーロ バラハ マルチェナ モレッティ アリスメンディ エルゲラ アルビオル ヒルデブラント バレンシア 後半(ビセンテ投入後) ジギッチ ビセンテ ホアキン シルバ バネガ マルチェナ モレッティ アリスメンディ エルゲラ アルビオル ヒルデブラント
posted by KASHIMA |14:52 |
リーガエスパニョーラ |
コメント(4) |
この記事に対するコメント一覧
アトレティコ・マドリー 対 バレンシア
ガゴのほうがバネガより実力、ルックスの両方において上です。あと、やはりガゴのほうがまじめで向上心がある気がします。
posted by ドラゴンズ | 2008-01-14 16:50
アトレティコ・マドリー 対 バレンシア
ルックスにおいてはガゴですが、ガゴをずっと見続けて、フィジカル、テクニックでバネガの方に才能を感じますね。まぁ、一試合じゃ全然わからないんですがね。あくまで第一印象での話です。
posted by KASHIMA | 2008-01-14 21:20
アトレティコ・マドリー 対 バレンシア
ガゴとバネガが比べる意味がよくわからないけど、タイプ的には違う選手。
細かい展開でボールを動かすガゴとキープ力と展開力でボールを動かすバネガ。
好みがあると思うのでどちらが上かはわからない。
ただこの二人よりも一つ上にいっているのがマスケだと思う。
展開力はバネガやガゴに劣ると思うけど、5番としての完成度が違う。
バレンシアやマドリーに彼がいればスタメンは彼の座になるだろう
posted by あ | 2008-01-19 09:33
アトレティコ・マドリー 対 バレンシア
タイプの問題ではなく、
ポジションと国籍が同じだからです。
そして、ほとんどの試合を見ている3チームに
3人のアルゼンチンのDHがいたら比べたくもなります。
アルゼンチン代表で、誰がレギュラーを取るかって考えると、一番ないのがガゴかなと思ってます。もちろん、レアル・マドリーでとんでもない成長をすればわからないですが。
posted by KASHIMA | 2008-01-21 03:06


