2008年06月30日
ドイツ対スペイン アラゴネスはネ申だな。
■まことの名将か…。 普通、監督でここまで采配を当てたり、戦術勝負で勝っていたら、相当目立っていいはずだ。 だがアラゴネスはやっぱり目立たない…。 マスコミにとって、戦い方がわかりやすかったり、面白いコメントをしてくれたりする監督は、やっぱり名将として祭り上げられるんだろうけど、アラゴネスは、ホント何を考えてるかわからなかった。コメントも面白くはないし、戦術的なこともわりと大ざっぱにコメントするくらい。セスクはよく走るとか。そういえば、Numberの記事は4-1-4-1は偶然生まれたシステムとか書かれていたっけ。こんななめられた監督はいたかな。そんなだから、みんなアラゴネスの評価は大して高くなかった(はず)。でも、ふたを開けてみたらどうだ。ヒディンクとの勝負には完勝。その他、すべての試合で采配を的中。トーナメントのロシア戦とドイツ戦は、見事に対応力のある采配を見せた。これは、ちょっと評価を改めないといけないだろう。しかも勝ったら監督のおかげって感じじゃなく、勝ったら選手がきっちり主役になってる。そして批判は監督に集中させるっていうマスコミ操作もしてた感じがしてて、その証拠に選手だけに評価が高い。みんなアラゴネスのためにって言ってることからもそれはわかる。本当に、これがまことの名将って言うんだろうなと、今しみじみ思っている。ありがとうアラゴネス監督。 ■ガッチガチの序盤 前半15分のシャビらしいスルーパスが通るまでは、これはちょっと大丈夫かな?ってくらいスペインが固かった。ドイツとスペインの体格差が、そのままピッチに表れてる感じがして、ドイツの壁みたいなものを感じた。ビジャがいれば強引にシュートに持っていって流れを引き寄せてくれるんだろうけど、彼がいない。じゃあ誰がいるってなったら、やっぱりシャビなんだね。それとセスク効果もあって、トーレスのタイミングでパスを出していた。それでトーレスが何度かつぶされているうちに、トーレスの闘争心に火がつく。これはなんかしでかすぞ! そんな空気が流れていた。 スペインのシステムは4-1-4-1気味だったかな。でも、これはドイツも対応していたのか、ヒッツルスペルガーがセナの周りのスペースを使おうとしてて、セナが対応に困っていた。やっぱり4-1-4-1は穴が多い。 ■トーレスのゴール トーレスへのパスがいつもと違うってのはわかった。ドイツはヒッツルペルガーが前目に行くから、今度はフリンクスの周りが空いたり、バイタルエリアの使い合いみたいな感じだったと思うけど、ほぐれたスペインとドイツを単純比較しても、そのへんでのうまさは歴然。それがシャビのスルーパスにも繋がったと思う。さっきセスク効果って言ったのは、今までのシャビだったら、右サイドにフリーでいたシルバに出してたと思う。でも、トーレスに合わせた。これがまず大きかった。あとはトーレスタイム。ああいう状況でのゴールはプレミアで何度も見て来た。しかも相手はラーム&レーマン。トーレスが負けるわけがなかった。ラームは、いろんな意味で忘れられない大会になるだろう。 ■後半は采配合戦 自慢の左サイドがSラモスとシルバに完全に封じられて、もちろん右のシュバインシュタイガーもやっぱり攻撃面ではたいしたことがなかったので、こりゃ、どうにもならんとドイツが先手を打つ。戦術的な交代は58分のヒッツルスペルガー→クラニィ。やっぱりセナを苦しくさせるのが得策ってことか。ここからかなりドイツペースになっていて、点が入ってもおかしくなかったと思う。4-1-4-1でいつも押し込まれるパターン。このままじゃ絶対点取られると思っていたら、すぐさまアラゴネスがシャビ・アロンソを入れた。交代はやっぱりセスク。これは戦術的な交代だし、仕方ない。これで相当スペインが持ち直した。そっからがまた鬼のような采配(笑)。66分にカソルラ、78分にグイサと、なぜかドイツより先に全カードを使いきってしまう。受けだけではない攻めの采配ここに!って感じだった。 ■サイドは怠けない 最後のドイツのパワープレーも、サイドからは入れさせまいと、とにかくサイドのスペースを消してた。それはアラゴネスがカソルラに指示を出したり、ジェスチャーからもわかった。さらにはグイサ投入で、スペースがあるときの的確な位置取りからのキープ。2人の交代にもやっぱり意味があったんだって感じた瞬間だった。 ■結果的には完勝? で、そのままタイムアップ。主審の笛はドイツにもスペインにとってもよくわからない笛だった。イマイチだったと思う。スコアは0-1ながら、シュート数はドイツ3(1)ースペイン12(7)。データで見たら完勝もいいところだった。ただ、何かしでかすドイツの雰囲気は出てたと思う。結果的に、あのシャビ・アロンソの投入がすべてだったかな。 今回のドイツは、正直ここまで来たのがすごいっていうか、まだまだ未完成なチームだと思う。たとえばサブで試合を変えることが出来る選手がいないのも辛いし、大会中に大幅なシステム変更もしてる。そういった意味で、今後が楽しみ。特にバラックがチームを去ったあと、どうなるか見てみたい。少なくてもあともう1人、カリスマ的存在が必要になりそうだけど、出てくるかどうか。スペインはセナの後釜探さないといけないだろう。あのポジションさえ埋まれば、しばらく強いまんまじゃないかな。なんせユース世代はヤバいのだらけなので。 ■あらためて大会ベスト11 FW ダビド・ビジャ(シュート数、シュートの精度がレベルの高さを物語っていた) ポドルスキ(ドイツの得点源。流れの中からは彼からチャンスが生まれる) MF スナイデル(ミドルの精度など、プレーのレベルが本当に高い) シャビ(イニエスタ、シルバ、シャビを代表して/笑) デコ(ポルトガルで一番輝いてたのはデコでしょ) マルコス・セナ(パーフェクト) DF プジョル(センターバックは国を代表して選出してみます) ロベルト・コバチ(センターバックは国を代表して選出してみます) ファン・ブロンクホルスト(頑張ってた) Sラモス(ロシア戦で一気に選出) GK カシジャス(ドイツ戦のハイボールへのミスのなさ。イタリア戦のPK勝利) ってことで、やっぱりスペインだらけになりました。 あとは、アルシャビン/ジルコフ(ロシア)、モドリッチ(クロアチア)、アウレリオ/アルティントップ(トルコ)、シュバインシュタイガー(ドイツ)、ニステルローイ/ロッベン(オランダ)、キエッリーニ/ブッフォン(イタリア)が、良い選手だなぁと。
posted by KASHIMA |07:37 |
ユーロ |
コメント(9) |
この記事に対するコメント一覧
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ドイツ対スペイン アラゴネスはネ申だな。
ベスト12になってますが・・・?
posted by あれ? | 2008-06-30 08:11
ドイツ対スペイン アラゴネスはネ申だな。
優勝おめでとうございます。
何か完敗っていう感じでいっそ清々しいです。でも、バラックにカップを持たせたかった。
スペインは全試合通して(全部は見ていませんが結果をみると)全然崩れずに試合を進められたという感じがします。結構珍しいですよね。6試合もあれば、悪いときもありそうなのに。ドイツのようなチームは悪いなりにも勝ち進めるでしょうが。
今大会一番のお気に入りはカシジャスですね。もともとGKが好きなので。リュストゥも見られて嬉しかったし。
W杯後もそうですが暫らく気が抜けてしまいそうです。
今後もブログ楽しみにしています。
posted by SORA | 2008-06-30 08:15
ドイツ対スペイン アラゴネスはネ申だな。
ナイスアシスト!
デコを最後に入れたのを忘れてました。
posted by KASHIMA | 2008-06-30 08:16
ドイツ対スペイン アラゴネスはネ申だな。
お願いですから、
CBプジョルでなくマルチェナさんにしてください(笑
いままで×チェナだったのが○チェナになったんですから
posted by あ!!ラゴネス | 2008-06-30 08:41
ドイツ対スペイン アラゴネスはネ申だな。
いままで好きではなかったセルヒオ・ラモスですが、代表では全くイライラする場面が無く良かったですね。ラフプレーもドイツ相手だと相手の方が酷いから目立たない。
本日の試合ではクローゼの、DFがキック後の足に体をぶつけていくプレーにキレながら見てました。キック後の力が抜けた後に体をぶつけて行くから一歩間違えたら大怪我です。マルチェナに入っていった時に自分から行ったくせに急所に当たって蹲ってたのには笑いましたが…。
posted by ども | 2008-06-30 09:06
ドイツ対スペイン アラゴネスはネ申だな。
セナは素晴らしいですね。
MVP!
posted by も | 2008-06-30 10:50
ドイツ対スペイン アラゴネスはネ申だな。
>SORAさん
カシジャスが泣いてましたからね。
いや〜カシジャス最高。
普通にハイボールをキッチリクリアしてくれると、ドイツにもプレッシャーですよ。リュストゥは結構ミスってくれたし、ポルトガル戦も飛び出すタイプではなかった。そんなことから、シュバインシュタイガーのFKの精度が悪くなったんじゃないかなと。今回のスペインのGKの3人の能力は、全出場国の中でもずば抜けてて、レイナがサブですからね。恐ろしい。。
気が抜けちゃいますけど、はやくもWOWOWでのリーガの放送が決定してたり、あと浦和レッズのことも心配なのでそっちに移行します。ってか、今年こそはブンデスリーガをしっかり放送してほしい。
>あ!!ラゴネスさん
いやぁ、マルチェナ大好きなんですけどね。相手のポストプレーのとき蹴っ飛ばしといて、演技するな、立て!と、シレッと怒鳴り散らす演技力は見事ですよ。マジ、あいつは極悪人です。そういう選手も必要だなって思ってるんで、わりと彼のセンターバックは最初から賛成でした。前のプレスが効いてるとき、しっかり読んで前にカットしにいくプレーも好きです。
しっかし、ホント面白い。◯チェナ。意外と足元がうまい。
>どもさん
ドイツは体格がマジですごいって思いました。そして、当たり前のようにあたりが激しい。この辺りは、仕方ないかなと。それにどう対応するのかスペイン、みたいなのが見たかったので、途中からは楽しめました。ってか、審判がよくわからなかったです。笛の基準が。あとスペインもボールが繋がってるのに吹かれたりするのが多かったし。
>もさん
セナをMVPにしたら、歴史が変わりますよね。
ぜひそうしてほしいです。
posted by KASHIMA | 2008-06-30 12:35
ドイツ対スペイン アラゴネスはネ申だな。
楽しかったですね。決勝戦。
もちっと、ドイツにも見せ場があれば、なお面白かったんですが、完全にバラックは封じ込まれてましたからね。
開始10分ぐらいは、さすがドイツって感じでしたね。ポジショニングの良さで、スペインのパスサッカーを完全に封じてる感じ。やっぱドイツは強ーやって思ってたら、スペインもそれならば、とばかりに持ち味であるアジリティを駆使。
欲しい場所でもらうのではなく、もらえる場所に動くサッカーにすかさず切り替えましたね。すげーぞスペイン。(単に立ち上がり慎重だっただけかもしれませんが。)
トーレス、大一番でやってくれましたね。KASHIMAさんの本文を読んで、あーそうか、と納得しました。今大会、トーレス今一、見たいな感想を抱いてたんですが、パスの問題だったんですね。昨日の動きを見て、これ、これがトーレスだよって思ってたんですが、何で今までの試合と違うのかが良くわかってませんでした。パスでしたか。
あと、マルチュナ。彼にはびっくりしました。唯一スタメンの中で名前がわからない選手(済みません)だったんですが、最初、彼のポジションがよく分かりませんでした。で、面子を数えていくと、センターバックに違いないぞっと。だって、ものすごく高い位置、しかもサイドまで出てディフェンスしてるんですもん。中盤にこんな選手いたっけな、とか思いましたよ。すっごいアグレッシブな守備でしたね。いつもあんな感じなんですかね。いい選手ですね。
しかし、イニエスタとシャビは化け物ですな。90分あの運動量を維持できるんですから。因みにイニエスタはお気に入りの選手の一人です。
なんか、いい加減な文章で済みません。一晩寝てもまだ興奮してるようで…。
posted by こん | 2008-06-30 17:32
ドイツ対スペイン アラゴネスはネ申だな。
トーレスはリバプールでもひたすら勝負のスルーパスを受けて、そこからねじ込むって感じなんですよ。だから、シュート技術も大ざっぱだし、動き直しは嫌いだしってプレーの幅は結構狭いです。ビジャなんかと比べるとテクニックの差は相当なものなんですけど、型にはめたら、どんな相手もはじきとばす強さがあるんですよね。ビジャやグイサと全然タイプが違う。でもそれはスペインに今までなかった武器なんで、彼の良さを活かそうとしたら、スペインはマジで強くなりますよ。
後半にも、シャビからスルーパスを受けられるポジションにいたけど、シャビが出さずに溜めて、左のイニエスタかシルバに大きく展開したんです。で、そっから折り返して再びトーレスの足元に来たんだけど、もうライン際で、トーレスは2回、大ざっぱな折り返しをして終わってるんですよ。あそこで切れない人なら、動き直して、次のチャンスに備えるんだけど、彼は、スルーパスが出てこない時点で切れちゃった。そのへんが課題ですかねぇ。すぐグイサに代えられましたけど。
マルチェナは、一応バレンシアでDHかCBで常にレギュラーの選手です。スペインにはあんまりこういう選手はいないと思うんですよね。まぁ、汚い選手ってことですけど(笑)。小賢しい選手はいっぱいいますけど、汚い選手はマルチェナがダントツです。
イニエスタはホント準決勝に間に合ってくれたって感じで、やっぱすごい選手でしたね。
posted by KASHIMA | 2008-07-01 09:51


