俺は本当はデブじゃない

浅田真央にお疲れ様を贈りつつ、好きなだけ書いてみる。

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五輪シーズンを前に、浅田真央が現役引退をブログで宣言した。内容は実に率直な気持ちが綴られていた。

トリノ五輪シーズンのシニアデビューから12年間だろうか。いろんな大会での浅田の演技をずっと見てきた。このブログも浅田のことが書きたくて始めたようなものだ。

ずっと見ていたから、引退が遠いものとは思ってなかった。平昌五輪に行ければその後、行けなければ日本選手権後と予想していた。平昌を目指すと宣言しての復帰だったから、それまでは続けるだろうと思っていた。ファンに宣言した約束を守ろうとするのが浅田だから。

そんなだから、このタイミングでの引退宣言は虚を突かれた。でも納得できた。

もう本当に戦えなかったのだろう。誰もあなたを責められない。

お疲れさまでしたと、ただそれだけを思う。

思えば浅田のデビューは強烈だった。すごい中学生がいると話題になり、3Aと3連続3回転ジャンプ(3F-3Lo-3T)でもって日本に小さな衝撃を与えたと記憶している。

小さなとは、その時はまだフィギュアファンの中だけで有名だったからだ。だがそれもほんの一時のことだった。

織田信成との世界Jr選手権アベック優勝で、まずその名は広まった。

そしてシニアデビューしてからGPシリーズを銀金。そのままGPファイナルでいきなり金。五輪優勝候補のスルツカヤを抑えての優勝。

加えてあのルックスと、無邪気で愛らしいキャラクター。

日本の伝説的フィギュアスケーター伊藤みどり以来の3Aジャンパー。

この頃、メディアが祭り上げた安藤美姫が不調で、日本は次のアイドル探しに夢中だったもんだから、メディアがようやく彼女を取り上げれば売れると浅田の生産性に気付いてからの乱用は凄まじかった。

そんな五輪金メダル有望株がなんと五輪に出場できない!年齢制限だから出場できないという単なるルールの話なのに、特例を認めてもらえと躍起になった。メディアは当時の小泉首相にまで浅田の話題を振った。

そう、とにかく話題性に申し分はなかった。

結局、当然だがトリノ五輪に出場はしなかった。だが、五輪全体で日本がメダルをまったく獲得できないこの大会で、まさかのフィギュア女子シングルで日本の荒川静香が金メダル。これで日本のフィギュア熱が一気に加速した。

その過剰熱を、浅田は一気に受けることになる。

さらなるダメ押しは、五輪後の世界Jr選手権で銀となり、その時の金がキム・ヨナだったことだろう。メディアはまた気付いた。昨年の世界Jrで浅田が金、キム・ヨナが銀。今回はその逆。二人の共通点。常にメダルの色を分け合う隣国の選手。そのストーリー性に。

またネタが増えた。メディアからしたら、そんな感覚だったと思う。

それ以降のメディアの取り上げ方は、もうスポーツではなかったと思う。試合の様子を全体通して伝えるのではなく、合間にドキュメンタリーを入れてストーリー仕立てにしたり。

先日の引退会見もそうだった。アスリートに対する質問か?と疑う記者の多いこと。

ただ、そんな中でも浅田は常にアスリートだった。それは救いだと思う。

出場しなかったトリノ五輪で五輪がらみで有名になり、バンクーバー五輪前の頃には浅田人気はフィーバー状態だった。いろんなものが崩れだしたのもその頃だと思う。

タラソワコーチに見初められたのは、浅田のフィギュア人生最大の幸運であり不運だったと思う。

金メダル請負人として浅田のコーチを引き受けたタラソワは、主に振付師としての役割を担った。それは浅田にとって最大の幸運だった。そのおかげで浅田はフィギュア史に残る名プロをいくつも得た。ソチ五輪シーズンのラフマニノフもタラソワ振り付けだ。

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記事カテゴリ:
フィギュアスケート
タグ:
浅田真央

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追記

あと現世界女王の基礎点は最低レベルってのも頷けない。
世界選手権は62、三原は63、トゥルシンバエワが62後半に続くTES基礎点3位。
最上位クラスと思われます。
直接比較はできませんが、ソチでも
ソトニコワが61、ヨナが57。上回るのは浅田の66だけ。

しかもそれタノで回転回りきって降りてくる。
私は浅田ファンですが
5種の3回転、どのジャンプにもつけられるセカンド3T、
大舞台でも失敗のない、あるいはリカバリーできる演技、
素晴らしいと思います。

ついでに訂正

小6の全日本は3F3Lo3Tのみで3Aは飛んでないような...

あと佐藤コーチがコーチングを引き受けたのは
浅田のお母様の熱意に打たれたから、ですね。
何度もコーチの元を訪れたそうです。

浅田真央にお疲れ様を贈りつつ、好きなだけ書いてみる。

浅田選手のデビューは小学6年生で、バンクーバーで飛べなかったジャンプはトウループだったかと。

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