俺は本当はデブじゃない

GPシリーズ2016まとめて観戦記 ~男子の選択~

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男子シングルは4回転時代と言われたもう久しくなりました。バンクーバーの時のように3回転のみの選手が4回転を組み込む選手に勝つ可能性はほぼほぼ無くなったでしょう。

そんな中、様々な選択が男子では見て取れます。

■時代を動かした新星

昨季、4Lz+3Tを含む3種の4回転ジャンプを操り衝撃のデビューを飾った金博洋。彼は間違いなく男子の4回転時代を動かしました。休養明けとは言えあのパトリック・チャンがいた昨季、彼を押しのけて世界選手権の表彰台に乗った金は、下剋上を達成するためにはどうすべきかを体現していました。

そんな衝撃から息つく間もなく現れた更なる超新星が。ネイサン・チェンは4回転ジャンプを4種も跳び、SP/FSで7本も4回転ジャンプを組み込む異次元構成。しかもそれはイチかバチかなんてものではなく、普通に跳びこなしてしまいそうな勢いです。

彼らの基礎点は圧倒的で、シニアで活躍していた数々の選手をアッサリ追い抜いていきました。そして、今の上位陣がこれからも上位でいられる可能性は100%ではないと証明されたのです。

彼らの活躍は間違いなく世界を動かしました。もう誰の立場も安泰ではないんだと突き付けたのです。

それに反応したのかそうではないのか、まずは宇野昌磨が昨季ラストに4Fを世界初公開。続けて今季序盤に羽生結弦が4Loをこちらも世界初披露すれば、パトリック・チャンも4Sを挑戦してきました。こういう「お前がそれ跳ぶなら俺はこうだ!」みたいな争い、いいですねぇ~。意地の張り合いって感じでしょうか。

一方で、現世界王者のハビエル・フェルナンデスは昨季と構成変更なし。なんとなく物足りないですが、彼の実力なら構成を変えずともそこらの選手に負けることはないでしょうね。それも選択。

逆に構成を落とした選手も。アダム・リッポンはあれだけこだわっていた4Lzを外しました。完成度を上げてGOEとPCS狙い。上位のミス待ち感は否めませんが、それも作戦ですね。実際、彼の点数は伸びています。

こうもくっきり作戦が分かれた年というのを見たことがないような気がして、前々回くらいに同じような内容を書きましたが、改めて書かせていただきました。

気を悪くする方がいたら申し訳ありませんが、現状の男子って本当の意味での王者不在な印象なんですよね。ソチ五輪で羽生が金メダリストになりましたが、特にFSの演技は決して良いものではなく、タラソワさんなんかは「こんなに転倒した金メダリストはいない」なんて皮肉ってました。じゃあ銀メダリストは?っていうと、こちらもチャンがボロボロだったわけで、音楽コンクールだったら「1位なし」なんてことになりそうな状況でした。それでもスポーツなので、金メダリストは生まれます。間違いないのは、それに最もふさわしかったのは、その時は羽生だったってことです。

今、それを皆が死に物狂いで取りにいってるんだなー、と。そんな印象です。

ただジャンプを全て決めれば1位になれたチャンはもういないし、五輪金メダルでも世界記録保持者でも羽生は1位を約束されないのです。

だから皆が成長を求める。

すごい世界です。

■休養という選択

私は今季について、「五輪前に新技に挑戦できる最後の年」と表現してきましたが、五輪前のとてもとても大事な年なのだと、以下の2人について書いていて強く感じました。

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記事カテゴリ:
フィギュアスケート
タグ:
アダム・リッポン
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