2008年11月19日

ドーハの驚きと追憶。

日本を経って2週間と少し。最後の目的地はカタール、ドーハです。

僕がこれまでに訪ねた中東の国はイラン、エジプト、オマーン、バーレーンなので、カタールで5カ国目となります。ここカタールはアラブ系の国です。※イランはペルシャ系。アラブや中東と聞くと危険なイメージを抱く方が多いかと思いますが、アラブの人々には友好的な方が多いです。中には胡散臭い奴もいますが・・・。なので、治安も基本的には悪くはありません。驚いたのはカタールの人々が非常に理性的だったことです。アラブの人々は「インシャラー」の精神が影響しているのか良くも悪くも忙しなく適当な部分があります。行く先々で混乱に遭遇する度に中東に来たことを実感するほどです。しかし、たった一日ですが、あれこれ動き回った結果、今日は一度の混乱もなくなく非常に快適に過ごすことができました。

またオイルマネーの流入によって、目覚しい発展を遂げているドーハの街の至るところが建設ラッシュの只中にあり、工事現場の横には21世紀を思わせる完成予想図が飾られ、実際に高層ビルは僕が行った中ではダントツに多かったと思います。市内にはメガショッピングモールが点在していて、そのスケールは想像以上でした。驚いたのはモール内に人口の川を流して、そこで遊覧を楽しんだり、小さいながらもアイスリンクがあり、スケートを楽しむことができたりすることです。

最も驚かされたのはカタールのスポーツ環境でした。タクシーで市内を回っただけでも大きなスタジアムがいくつもあり、確認しただけでも4箇所はあったと思います。数年前に現役引退間近の大物選手を何人も獲得して、話題を提供したカタールリーグですが、当初は70年代のメジャーリーグサッカー的印象でした。しかし、カタールは国家プロジェクトの一環として、ワールドカップ出場を目指しているそうで、その本気度は街に点在するスタジアムの多さが物語っているように感じました。今日、前日練習が行われたアルサッドスタジアムも近代的なサッカー専用スタジアムで、中東っぽさは皆無な上、まるでサンシーロを思わせる佇まいでした。近年のカタールサッカー事情は来週発売予定のナンバー誌で紹介されるそうです。取材にあたったカメラマン氏から色々なお話を伺い「カタール侮りがたし」の印象を受けました。

今日は朝からカルチャーショックを受けまくり、何回「へぇ~」と思ったことでしょうか。きっとこれまで訪れたどの国よりも多かった気がします。

最後になりますが、ドーハと言えば15年前の「あの試合」を思い起こさずにはいられません。きっと当時の映像はいつ見ても肌に粟立つものがあると思います。あの試合がなければ、僕はきっと今日ドーハにやってくることもなかったようにさえ思います。前日練習の合間には、至るところで当時の思い出話に花が咲いていました。実際に取材した人もいれば、テレビで観ていた人、あとで映像を見た人もいると思います。当時、中学生だった僕はテレビで観戦していたことをハッキリと覚えています。そして、先輩方のお話を聞いているうちに、胸に込み上げてくるモノがありました。きっとそれは今夏、タイのバンコクで感じたアレなのだと思います。そして今、僕が最も欲しているもの、求めているものでもあります。

程好い熱と共に明日の試合を待ちたいと思います。

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※写真はドーハ市内での一コマ。
撮影:たかすつとむ

余談ですが、画像右端にある頂上が三角形で青く光っている建物が15年前、この国で一番高い建物だったそうです。


posted by tpower |07:34 | サッカー日本代表 | コメント(0) | トラックバック(0)
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2008年11月15日

浅田真央のステップ。

一昨日から9日間滞在したグラスゴーを離れパリに来ています。
トロフィーエリックボンバール。浅田真央の初戦を取材しています。

昨晩のショートプログラムでは「強気で行けなかった」と本人が話したように精彩を欠いた演技にだったように思います。囲み取材では、会話は聞き取れませんでしたが、悔しさの表れなのか大きな瞳が潤んで見えました。

先ほど公開練習が終わりました。今日は落ち込んだ様子もなく集中しているように見えました。ちょっと前までは「真央ちゃん」と呼べる可愛らしさがありましたが、久しぶりに観た彼女はすっかり大人の女性になり、表情はまさにアスリートのそれになっていたように思います。

終盤の速く、力強い、そして、長い手足を荒々しくも繊細に駆使したステップ。鬼気迫るものがあるというか、練習を観ているだけで思わず鳥肌が立ってしまいました。フリープログラム最大の見せ場です。今夜は最高の演技と最高の笑顔を観てみたいなと思います。

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写真はベルシースケート場での一コマ。
撮影:たかすつとむ


posted by tpower |21:23 | サッカー以外のスポーツ | コメント(0) | トラックバック(0)
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2008年11月06日

セルティックパークにて。

先日からグラスゴーにやってきています。

初めてのUK入国となりました。今、世界で最もアツいと言われているイングランドのプレミアリーグは、世界で最も撮影規制が厳しいリーグとしても有名な上に、£の高騰などもあり、これまでいちカメラマンとしてはなかなか訪れる機会に恵まれませんでした。イギリス人のサポーターには各地で遭遇したことがあったのですが、フットボールを産み落とした国のスタジアムに強い興味があったのも事実です。

セルティック対マンチェスターユナイテッド。
舞台は満員に膨れ上がったセルティックパークです。中村選手は残念ながら出場しませんでしたが、スタジアムの雰囲気を堪能することができました。また選手と選手がぶつかるときの激しさはかなりのものだったように思います。「ドスッ」とか「ゴツッ」とか、およそサッカーぽくない音が度々聞こえてきました・・・。それにしてもサポーターが醸し出す雰囲気は素晴らしかったです。いかにマンチェスターユナイテッドと言えども簡単には勝てない、その理由の一端はあの雰囲気にもあると言えるのではないでしょうか。

サッカーにおいて、最も重要なのはピッチ上で行われている試合の勝敗だったり、内容だというのは当たり前なのですが、観戦の醍醐味はスタジアムの雰囲気にあると常々思っています。今、世界中のサッカーがテレビで視聴できるようになったようですが、雰囲気を上手く伝えているとは言いがたい気がします。例えば、お好みで実況や解説を廃して、ピッチ上の音、選手の怒鳴り声や激しくぶつかり合う音やサポーターの歌声やざわめきなどなど、スタジアムの雰囲気を構成する要素をより強調するというのは如何でしょう。最近ではサラウンドシステムやホームシアターセットもだいぶ手の届くお値段になっていることですし、迫力の音響設備を整えて、大型ワイド画面でサッカーテレビ観戦。サッカー観戦の魅力をより伝えるにあたり、そんなことを思いつつの初UK取材でした。

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※写真はセルティックパークでの一コマ。
撮影:たかすつとむ


posted by tpower |21:03 | 欧州サッカー | コメント(2) | トラックバック(0)
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