2008年09月17日

ボールパークへいこう。

3連休は仙台に行っていました。

楽天イーグルスのホームスタジアムKスタを初体験です。野球関係のカメラマンさんが「雰囲気いいよ」と口を揃えていたので、楽しみにしていたのですが・・・。

非常に良かったです。

収容人数は2万人くらいのこじんまりとしたスタジアムです。
通常すり鉢状の野球場が多いと思いますが、改築時に所々に立体的なデザインが施し、内外野に設けられたボックスシートや外野の芝生席など様々なニーズに応えられるようになっていました。この他にも様々なお店が軒を連ねる魅力的な売店類、スタジアム周辺をウエスタンテーマパーク風に仕立てたコンセプト、試合前のフィールドでのキャッチボールや子供による鶯娘など観戦者参加型のイベント作りなどなど、挙げればキリがないほどに試合はもちろん、それ以外でも楽しめるような工夫が随所に凝らされていると感じました。まさにボールパークと呼ぶに相応しい球場でした。

球団設立時にメジャー球団を入念に視察して、チャレンジを続けてきた結果とのことでした。そこには熱狂的なチーム愛や野球熱、仕事帰りのサラリーマンがビール片手に野次を飛ばしに来るといった、ボクの中での古い球場観を見事に打ち破り、次は家族や友達と来てみたいなと思わせてくれる要素が詰まっていました。球団再編の結果として産み落とされた楽天イーグルスが、球界に与え続けるインパクトを体験することができました。

こういった試みは既に他の球場やスポーツにも取り入れられつつあると思いますが、もっと広く強く根を張るようになって欲しいと思います。その先に日本流のスポーツ文化の一端があるのではないかと感じています。

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※写真はKスタでの一コマ。
撮影:たかすつとむ

明日18日発売のNumber誌にて、先日撮影したビリャレアル、バイエルンミュンヘン、W杯最終予選の写真が掲載される予定です。書店などでお見かけの際は是非ご一読下さいませ。


posted by tpower |11:30 | コメント(2) | トラックバック(0)
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2008年09月06日

想い出の地、バーレーンにて。

10日間滞在したミュンヘンを離れ、フランクフルト経由でバーレーンのマナマにやってきました。

空港に降り立った瞬間、ムワッと熱気に包まれ、ほんの6時間前までいたドイツとのギャップを味わう結果になりました。そして、ちょうど今は断食月。ラマダンです。太陽の出ている時間帯は人前で飲食をすることができません。ホテルで確認しても、お昼時にやっているレストランはないとのことでした。比較的イスラムの戒律が緩いとされるここバーレーンでも、こればかりはどうしようもないようですね。

さてバーレーンですが、個人的に非常に想い出のある国です。まだ僕がカメラマンとして駆け出す前、そのきっかけをくれたのが中東の小国バーレーンでした。

今から3年前の2005年2月9日。日本中の注目が埼玉スタジアムに集められていたそのとき、僕はマナマにいました。W杯アジア最終予選、バーレーン対イラン。ジーコジャパンの最大のライバルと目されたイラン、そして当時はまだ未知の存在だったバーレーンを取材するためでした。

このときは当時イラン代表監督だったイヴァン・ブランコビッチ氏と、同じく当時バーレーン代表監督だったスレコ・ユルチッチ監督のインタビューにも成功して、非常に有意義な時間を過ごすことができました。自信家タイプで自らの理論を雄弁に語るブランコビッチ、揺ぎ無い自信を内に秘めながら静かに説き伏せるように語る策士家タイプのユルチッチ。両名ともに旧ユーゴの出身(ブランコはクロアチア出身で98年W杯はコーチとして日本と対戦経験あり。ユルチッチは正確に思い出せません。すみません・・・)でしたが非常に対照的でした。

アウェイではありましたが、超強力な海外組を勢ぞろいさせたイランが勝ち点3を奪うというのが戦前の下馬評でしたが、ユルチッチの策略に嵌り、自慢の海外組(カリミ、ハシェミアン、マハダビキア、ザンディ、レザエィ)を見事に分断されてしまったイランは良い所なく痛恨のドローを喫してしまいました。試合後の会見では、溢れんばかりの余裕は跡形もなく消え去り終始俯いたままのブランコ。その隣でニヤリと不敵な笑みを浮かべていたユルチッチ。その瞳が強く印象に残っています。今、思えばどことなくオシム氏と印象が重なる方でした。その後、協会幹部との折り合いが悪くなり解任されてしまったユルチッチでしたが、もし日本の前に立ちはだかったのが、ドイツ人監督のシドカではなく彼だったら・・・。ジーコジャパンの運命もまた違ったものになっていたような気がします。

2004年の年末のことでした。カメラマンとして微妙な立場だった僕が誓ったことがあります。それは最終予選を全試合カバーするというものでした。このときは色々な方の助けを受け目標を達成することができました。あれから約4年。再び最終予選で中東を、それも想い出の地、マナマにやって来た奇妙な巡り合わせに感謝したいと思います。

明日、ここバーレーンにて南アフリカを目指す最後の戦いが始まります。

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写真はコーランが鳴り響くマナマ市内での一コマ。
撮影:たかすつとむ


posted by たかすつとむ |00:25 | コメント(2) | トラックバック(0)
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2008年09月03日

オリ、オリ、オリ、カーン。

昨晩はオリバー・カーン選手の引退試合を取材しました。

試合前にはモウリーニョ監督やフィーゴ選手、シュバインシュタイガー選手ら錚々たる面子からのメッセージが寄せられ、代表でライバルだったレーマン選手からのメッセージもありました。このときばかりはバイエルンファンからブーイングが飛び、思わず笑みがこぼれてしまいました。この他にもバイエルンはもちろん、対戦したドイツ代表もフルメンバーした。中でもトーニ選手やファン・ボメル選手など自国の代表に呼ばれているはずの選手まで残って試合に参加するなど、終始、微笑ましく、また感動的な雰囲気の中で見送られる形となりました。彼の人柄や人気、かの国でのサッカー選手に対する愛情の深さを垣間見た気がします。

カーン選手といえば、ファインセーブをしても失点を喫しても吼える。味方には激を飛ばし、相手には掴みかかるという雄々しい姿が印象的ですが、同じくらい悲しいシーンも印象に残っています。1999年チャンピオンズリーグ決勝、ベッカム選手を一躍スター選手に伸し上げた試合、悪夢のような連続失点を喫したときの呆然とした姿、2002年W杯決勝、自らのミスもありブラジルに敗れ、ゴールポストに寄りかかって動けなくなっている姿など、今でも鮮明に焼きついています。サッカーに真摯で誰よりも勝利を願っていた男。代表では以外にも遅咲きで苦労の人だったと思います。そんな愛でるべき二つの顔を持っていたからこそ、ドイツのみならず世界中で愛されたのでしょう。そんなスーパースターの引退の場にいれた幸運に感謝したいと思います。

試合後、この日何度目になるのでしょう。数え切れないほど歌われた69,000人の大合唱が、いつまでもアレナに響き渡っていました。

「オリ、オリ、オリ、カーン♪」

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※写真はアリアンツ・アレナでの一コマ。
撮影:たかすつとむ


posted by tpower |17:51 | コメント(2) | トラックバック(0)
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2008年09月01日

ドイツのスポーツ文化。

本日、バイエルンミュンヘン対ヘルタベルリンの試合を取材しました。

今回は取材の裏話をご紹介します。
ブンデスリーガではプレス、いわゆる報道陣に対するケータリングサービスが充実しています。日本国内の試合では、飲み物のセルフサービスがありますが、ここドイツではジュースはもちろんビールがあったり、必ず軽食が用意されています。また飲み物をサーブしてくれる人や食器下げてくれる人までいて、ホテルのレストランにいるような感覚に陥ります。

今回、取材したバイエルンミュンヘンも例外ではありません。お肉が2品、付けあわせが3品にプレッツェル、ハーフタイムにはケーキとコーヒーまで用意されていました。バイエルンに関しては、アリアンツアレーナが完成するまでは、簡単なサンドイッチだけだったとのことでしたが、同じヨーロッパのサッカーの中でも、充実度は僕が知る限りドイツが一番です。こうしたサービスの裏側には、各クラブのホスピタリティと堅実な経営があることは間違いないと思います。

先のワールドカップ・ドイツ大会は、会場の中でも外でも素晴らしい大会でした。例えば、取材ID保持者はDB、日本で言うJRが無料で利用できたり、期間中はサポーター向けにも格安の乗り放題チケットが用意されていたり、試合のチケット保持者は会場までのローカルな公共機関を無料で利用できたりと、とにかく数え上げればキリがないほどです。こうしたホスピタリティは日常の中で育まれたのでしょう。たかがスポーツ、されどスポーツ。ここドイツでは長い年月をかけてスポーツが文化として確実に定着しているのだと思いました。

今回のケータリングは一例ですし、同じようなサービスが日本でも必要かはわかりませんが、ピッチ内以外でも我々が見習うべき点が多く存在するのではないかと、最近の海外取材で痛感する今日この頃です。

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※写真はアリアンツアレナのケータリング。
撮影:たかすつとむ


posted by tpower |06:33 | コメント(3) | トラックバック(0)
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