2008年04月20日

金メダリストの苦悩。

今週は辰巳国際プールに毎日通っています。
優勝をしても派遣標準記録に達しなければ、五輪への道が閉ざされる4年に1度の厳しい大会です。毎日がサバイバルですが、昨日はハイライトとも呼ぶべき一日でした。

既に100mで五輪を決めている北島選手の200m平泳ぎ決勝、反対に400mで五輪の逃した柴田選手の800m自由形決勝と、アテネ大会の金メダリストが登場したのですから注目度が高かったのも頷けます。チケットは完売で報道陣も大会を通じて最も多かった様子でした。

僕がもっとも注目していたのは柴田亜衣選手です。
怪我の影響で心身のバランスを崩したのか、本来の安定した力強い泳ぎはなく400mでの出場権を逃し、800mでの出場に賭けることになった柴田選手。アテネ五輪以後、常に安定した強さを見せていた彼女だけに、今までに見たこともない不安な表情が気になりました。

注目の決勝。果たしてトップでのゴールインした柴田選手。
電光掲示板を確認した彼女に派手なガッツポーズはありませんでした。そこにあったのは安堵の表情です。撮影している僕でさえホッとした気持ちになったくらいですから、本人であれば大変なプレッシャーだったことでしょう。自身の五輪への思いや思うように上がらないパフォーマンスへの苛立ち。彼女を支え続けてきた関係者、ご家族、そして活躍を願う我々ファンの期待などなど、金メダリストにかかる重圧を垣間見た瞬間でした。

苦しみ抜いた末に掴んだ北京への切符です。
本大会では今まで以上に強い彼女の泳ぎが見れそうです。

柴田選手、五輪出場おめでとうございます!

20080420-00.JPG

※写真は辰巳国際水泳場での一コマ。
撮影:たかすつとむ


posted by たかすつとむ |14:35 | コメント(0) | トラックバック(0)
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2008年04月02日

あの夏を忘れない。

昨日はゲルゼンキルヘンでチャンピオンズリーグを初取材しました。

ゲルゼンキルヘンもそうですが、宿泊したドルトムントでも妙な感覚に襲われました。ドルトムント駅に降り立った瞬間に感じたのは懐かしさ。またそれはゲルセンキルヘンでも同じです。よく考えると、この二つの街は2年前の夏、W杯のときに何度か訪れていたのです。それまで心の引き出しに入っていた記憶が、溢れるように蘇ってきました。

ゲルゼンキルへン。W杯取材で最初に訪れた街。エクアドル対ポーランド。開幕の裏カードでした。このとき出会ったある少年の瞳を思い出しました。

ドルトムント。忘れもしない街。日本代表がW杯から姿を消した夜。試合終了後、スタジアムで目の当たりにした光景は、今でも瞼に焼きついています。

想い出の引き出しがひとつ開くと、あの夏の出来事や撮った写真がフラッシュバックのように脳裏を過ぎりました。写真を撮るようになって6年になります。これまでに切ったシャッターはどれくらいでしょう。10万回? 50万回? 残念ながら記憶にさえない写真も多々あります。何も考えずにシャッターを切った、そんなときは記憶に残らないものです。でもあの夏に撮った写真は、間違いなく記憶に残っている写真の方が多い。フリーランスになって迎えた最初の夏。W杯へ行くために写真を撮り始めました。僕の原点とも言える夏です。そういえば、このブログを始めるキッカケもW杯でした。またドイツへやって来れて本当に良かったと思います。

あの夏を忘れることはできません。

20080402-00.JPG

※写真はヴェルティンスアレナでの一コマ。
撮影:たかすつとむ


posted by たかすつとむ |18:24 | コメント(0) | トラックバック(0)
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