たかすつとむのフォトブログ

アジアの盟主を守れ。

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3週間に渡り繰り広げられたアジアカップもついに決勝を残すのみとなりました。

最初の1週間はやたらと長く感じられましたが、途中からはアッという間に過ぎ去った感じがします。韓国との激戦(というより自ら激戦にしてしまった感はありますが)を制しての大舞台です。相手はオーストラリア。ここ5年で日本にとっては仇敵となった感のある国。アジア転籍から2度目の挑戦での決勝進出です。

韓国との準決勝のあと、アラブ系の記者から「これで日本はアジアナンバー1だな」と言われたので、「まだファイナルがあるよ」と答えたあとの氏の言葉が印象的でした。「オーストラリアはアジアじゃないよ!」。うーむ、確かにそうだ。現場の同業者の中にも「どう考えてもアジアっぽくないよね」という人もいるし、そういう話をしたのは1度や2度ではありません。

僕自身も彼らのアジア転籍を聞いたとき、南米やアジアとのリスキーなプレーオフで苦杯を舐め続けた経験が大きな要因だと推測したし、ともすれば「アジアなら余裕だろ」的なちょっとした上から目線を感じました。そんな中、迎えた07年のアジアカップ。東南アジアでの共催という特殊な環境、慣れない蒸し暑さの中、苦戦する彼らをみて「アジアの難しさを思い知ったか!」と上から目線返ししたことを覚えていますし、結局、南ア大会にはオセアニア枠が設けられたことによって、アジア転籍自体が徒労に終わったと思っているんじゃないかと邪推したこともあります。

もっとも、こうした思いは彼らの戦いぶりをみて変わってきました。具体的には、どんな試合でも公式戦ではベストメンバーを揃える姿勢や、アジアカップ開催に手を挙げ、決定させたことなどです。彼らへの見方が完全に変わったのはウズベキスタンとの準決勝でした。試合はご存知のとおり、開始早々から得点を重ねた完全なワンサイドゲーム。普通ならば途中で手を緩めたり、得点してもシラける状況ですが、彼らは容赦なく叩きのめし、これでもかと喜びを表現していました。これはオーストラリア人の生真面目な性格の表れであると共に、アジア王者に対する真摯な姿勢の発露だったと思うのです。彼らのアジアカップにかける思いは分かった。だからこそあえて言いたいことがあります。

「アジア王者はまだ早い!」

どんなに馴染もうとしても違和感がまったくないと言えば嘘になるし、何よりも転籍から2度目の挑戦で優勝できるほど、アジア王者の看板は軽くないと、アジアの先輩として教える必要があるし、世界にアピールする上でも、日本は勝たなければいけないと、僕は思います。そして、強力なライバルとなった彼らとの決勝には、タイトルやコンフェデ出場権のみならず、後世に残る大きな財産、つまり、今後、日韓戦に並ぶような伝統の一戦、その始まりの試合だったと後に呼ばれるような試合を期待したいと思います。

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※写真はアルサッドスタジアムでの一コマ。
撮影:たかすつとむ




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東京都出身。出版社にて編集者を経験した後、フォトエージェンシーに勤務の傍ら、スポーツカメラマンとして活動開始。エージェンシーを退社、フリーランスとなる。ライフワークとしてセパタクローを追いかけ、サッカーを中心に数多くのスポーツを取材中。日本スポーツプレス協会(AJPS)、国際スポーツプレス協会(AIPS)会員。
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