2009年04月06日
ソウルにて日本代表を想う。
先週はソウルで行なわれた韓国対北朝鮮、いわゆる南北戦の取材でした。 羽田空港から2時間弱のフライト。家からホテルまでdoor to doorでも6時間とちょっと。九州や北海道よりも近く感じてしまうくらいです。 今回は初めて韓国代表のホームゲーム取材ということで、いつも取材している日本代表のホームゲームでは感じられなかったことがあり、とても有意義な取材だったと思います。 まず真っ先に感じたのはスタジアムの雰囲気でした。 ゴール裏に陣取るレッドデビルスが先頭を切って応援しているのは、日本と変わらないのですが、その数は思いのほか少なかったようです。途切れ途切れ、休み休みの応援という感じです。途中までは02年のような熱狂はもう去ってしまったのかと思うほどでした。しかし、試合が進むにつれてサポーターや観客のボルテージはうなぎのぼりでした。一番の変化をみせたのはメインスタンドやバックスタンドに陣取る観客たちの反応でした。ちょっと前までは静かに観戦していたはずなのに、気がついたら「テーハミングッ!」の大合唱&ウェーブの嵐。日本だと比較的大人しいイメージのメインとバックスタンドなのですが、一度火がついた韓国の方々はアツさは、日本人にはないものだと感じずにはいられませんでした。 次はやはりピッチ内でのプレーです。 兎に角、ミドルシュートが多いのです。枠に飛んでも飛ばなくてもPA内外問わずコースが空けばミドルシュートでした。中には「それはないでしょ」と感じるものや、「もっと落ちついて回せば良いのになぁ」と思うこともありましたが、良くも悪くもシュートで終るスタイルは、対戦相手に対して十分な恐怖となるのではないでしょうか。そしてそんな押せ押せのスタイルが観客の熱狂を呼び覚まし、スタジアムの雰囲気を一変させたように感じました。 奇しくも4日前の埼玉と同じく、ちょっとだけ運に恵まれたフリーキックが勝敗を分けた形でしたが、ソウルW杯競技場での試合後感は、埼玉でのそれよりもスッキリとしたものでした。 確かにW杯予選は負けないこと、内容よりも結果が問われることは間違いないと思います。しかし、かなり穿った見方をしますが、最近はそれが免罪符のように使われている気がします。「絶対に負けられない戦い」があるのと同時に、ワールドカップ本大会では「絶対に勝たなければならない戦い」があるのも事実です。今予選の日本は組み分けだけでなく、対戦順にも恵まれた(考え方によれば恵まれなかった)関係もあり、負けてはならない戦い方だけしていれば良かったと思います。例えば、初戦にアウェイでオーストラリアと戦って、もし敗れていれば、2戦目以降には勝たなければならない試合ができたはずです。しかし、肝心の試合は最終戦。結果論ですが、十中八九消化試合になることでしょう。 果たしてこのままで日本代表は本大会で勝つことができるのか。 勝たなければならない状況をテストできるのも予選という真剣勝負の場だけだと思います。そして、日本代表が本番までにできる真剣勝負の場は今のところタシケントでの一試合しかありません。個人的な見解ですが、この試合ではリスクを背負ってでも、ウズベキスタンを完膚なきまでに叩き潰して欲しいと思っています。言葉が過ぎるかもしれませんが、仮にリスクを負った上での敗戦であれば、我々は受け入れねばならないとさえ思っています。そうすれば、4日後のカタール戦が生きた試合になり真剣勝負の場が増えることになります。それは本大会に向けて決してマイナスではないのではないでしょうか。 と、そんなことを感じたソウルでの一試合でありました。※写真はソウルW杯競技場での一コマ。 撮影:たかすつとむ
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posted by tpower |19:34 |
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※写真はソウルW杯競技場での一コマ。
撮影:たかすつとむ

