たかすつとむのフォトブログ

柔道家・井上康生。

このエントリーをはてなブックマークに追加

先日、日本武道館へ行ってきました。
注目は大逆転での五輪出場が期待された井上康生選手でした。

準々決勝まで勝ち上がった井上選手は、最初の難関となる高井選手に敗れ、北京への道を閉ざされる結果となりました。必殺の内股を見事に空かされての敗戦は、競技者、井上康生の終焉を実感させる瞬間でした。

隣で撮影していた先輩カメラマン氏は、五輪や世界選手権で何度も井上選手を取り続けてきた方でした。普段は声を荒げるようなことはありません。そんな先輩が押さえ込まれた瞬間、いきなり絶叫しました。

「あ~! 負けたッ! 康生終わったぁーッ!」。

確かに競技者としての井上康生は終わったのかも知れません。
内股を放ったのは、残り時間10秒か20秒という時間帯でした。判定まで持ち込めば、勝つ可能性も残されていたと思います。しかし、そんな土壇場で、分身とも言える内股を放った勇気には賞賛を贈らせて頂きたい気持ちです。常に一本を取ってきた得意技です。この日も仕掛けるだけで、歓声が上がるほどでした。頂点を極めたときも、挫折に打ちひしがれたときも、常に共に歩んできた内股です。内股ですべてを掴み、その内股で敗れたわけですから、見事な散り方だったと思います。

いわゆる「柔道」と「JUDO」の間で揺れる日本柔道界ですが、井上選手は紛れもなく柔道家として、現役最後の畳に別れを告げたのではないでしょうか。試合後、どよめきが止まらない日本武道館にて、いつもよりも長く、畳に頭を下げる姿が印象的でした。

今後は柔の道でのご活躍を期待したいと思います。
井上康生さん、長い間、お疲れ様でした。

20080501-00.JPG

※写真は日本武道館での一コマ。
撮影:たかすつとむ




1ページ中1ページ目を表示中

記事カテゴリ:
サッカー以外のスポーツ
タグ:

【お知らせ】
Yahoo! JAPAN IDで記事にコメントできるようになりました

このブログの最近の記事記事一覧

この記事へのコメントコメント一覧

この記事にはまだコメントがありません

こんな記事も読みたい

平成20年度 全日本柔道選手権大会 『ひととなり』【オクジョーのFoot!! つづれおり】

ブロガープロフィール

profile-icontpower

東京都出身。出版社にて編集者を経験した後、フォトエージェンシーに勤務の傍ら、スポーツカメラマンとして活動開始。エージェンシーを退社、フリーランスとなる。ライフワークとしてセパタクローを追いかけ、サッカーを中心に数多くのスポーツを取材中。日本スポーツプレス協会(AJPS)、国際スポーツプレス協会(AIPS)会員。
  • 昨日のページビュー:0
  • 累計のページビュー:309742

(12月07日現在)

関連サイト:高須力公式サイト

ブログトップへ

このブログの記事ランキング

  1. サンドニの悲喜こもごも。
  2. 夢を追いかけつつ。
  3. ヨルダン戦を終えて。
  4. Aくん。
  5. リンクの上の彼女。
  6. 長谷部の言葉。
  7. 夢を泳ぐ。
  8. 写真が好きな写真家。
  9. フィギュアスケート世界選手権を終えて。
  10. 今、僕にできること。

月別アーカイブ

2014
06
2013
04
03
2012
10
07
03
2011
12
06
05
03
01
2010
07
06
05
02
01
2009
11
10
08
07
06
04
02
2008
11
09
08
06
05
04
03
01
2007
12
11
10
08
07
05
02
2006
11
10
09
08
07
06

このブログを検索

スポーツナビ+

アクセスランキング2017年12月07日更新

アクセスランキング一覧を見る

お知らせ

rss