2009年07月29日

迫り来るデッドライン ハラディの行先は?

東部時間7月31日午後4時のデッドラインはもうすぐそこまで来ています。
しかし、今年のフラッグディール戦線の最大の目玉ロイ・ハラディ(ブルージェイズ)の移籍はそう簡単には決まりそうもありません。
ここまでフィリーズやエンゼルス、レンジャースらとかなり突っ込んだ交渉がなされたようですが合意にまだ遠いようです。

その中で最も可能性がありそうだったフィリーズとの交渉を見てみると・・・
ブルージェイズのJPリッチアディGMはハラディの交換相手としてルーキーのJAハップとマイナーのプロスペクトのカイル・ドレイベックの両投手、そして外野手のプロスペクトドミニク・ブラウンを要求しましたがフィリーズはこのオファーを却下しています。

ハラディのトレードが決まり難い要因として、
①	 交換相手として錚々たるプロスペクトを要求されること、
②	 一方のハラディは確かに素晴らしい投手ではありますが、現在がその全盛期の終盤でありこれから先どの程度賞味期間が残っているか少々疑問なこと(全盛期終盤の大エースと大型契約を結んだ失敗例としては、’99年オフのケビン・ブラウンとドジャース、’04年オフのペドロ・マルティネスとメッツなどがあります)、
③	 当のブルージェイズがそれほど焦っておらず結果的に安売りするつもりはない(ハラディの契約自体は’10年まで残っています)。
等」が挙げられます。

特に、私が重要だなと思うのは②です。
例えば昨年のフラッグディールでのオフのCC・サバシアなどは正にこれから全盛期に入るところだった訳ですから、お金であれプロスペクトであれ交換要員を用意できる球団にとっては躊躇することなく「買い」でした。
ここが今年のハラディと異なる点です。

さあ、このままデッドラインを迎えるのか?

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2009年07月27日

えっ!あのローズが殿堂入り?

あのピート・ローズが殿堂入り?
そんな驚くべきニュースが飛び込んで来ました。
ニューヨーク州クーパースタウンでのリッキー・ヘンダーソンやジム・ライスらの殿堂入り式典で、セリグコミッショナーが「部分的にせよローズの永久追放処分を解除する可能性が有る」と明言したそうです。

自他共に認める(?)ローズファンの私ですが、正直なところこの報道には戸惑ってしまいました。
これは恩赦ということ?
それとも実はローズは「シロ」だったとでもいうのでしょうか?

かつてブラックソックス事件で信頼を失ったMLBがその過ちを繰り返さぬため断固取り組んだのが、ギャンブル/八百長/ギャングとの決別では無かったのでしょうか?

実際(良く知られていることですが)ブラックソックス事件で永久追放処分になったシューレス・ジョー・ジャクソンをはじめとする8人も法廷では無罪を勝ち取っているのです。
その中には八百長には一切関与していないのに見て見ぬふりをしていたというだけで追放された人物も含まれているのです。

もちろんローズは八百長には関与していないのですが、自分のチームに賭けたこと自体は自ら認めています。

繰り返しになりますがどうも理解できないのが、追放処分解除の理由です。
20年間の追放処分で「お勤め終了」と見なしたいのか?
永久追放の基準を見直し「賭けた」程度ではそれに値しないと考えを変えたのか?
それとも単なるMLBの人気取り?

ベガスで会ったピート・ローズ
'08年春ラスベガスのメモラビリアショップで"営業中"のローズ


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2009年07月26日

ホリデートレードのソロバン勘定 その②カージナルス

一方、カージナルスの方はどうでしょう?

現時点でも、首位を快走中。
何も、オフにはFAになり再契約には莫大な金額をオファーしなければならないホリデーを敢えて獲得する必要があったのでしょうか?
しかも、ブレット・ウオレスというトッププロスペクトを放出するという代償を払ってまで。
そんな、意見も聞こえてきそうです。

しかし、私は今回のトレードはセントルイスにとっても意義のあるスマッシュ・ヒットだと思っています。
まず、ホリデーに期待できるパフォーマンスを考えてみましょう。
打者天国のデンバーで猛威を振るったホリデーの打棒も、投手優位の本拠地を持つオークランドでは特に目立った活躍はできませんでした。
そんなホリデーを同じく本拠地が投手優位のメッツやドジャース、パドレスが獲得するのは感心しませんが、少なくともブッシュスタジアムはその点で投打に公平な球場です。

それにホリデー自身がまだ29才と若く全盛期はこれからです(いやまだ伸びシロさえあるかも知れません)。
しかも基本的に故障知らずの選手です。
過去、多くの球団(特にメッツ)が全盛期を若干過ぎた感のあるスタープレーヤーに大枚をはたいて長期契約を結び、結果的に不良債権化するという愚を犯してきました。
その点、ホリデーはまだ本当の賞味期間はこれからなのです(昨年オフのマーク・テシエラも同様でした)。
もちろんカージナルスもオフに長期契約を結ぶことを念頭に置いての獲得だと思います。
この点で'04年の8月にラリー・ウオーカーを獲得したのと根本的に異なります。

トッププロスペクトのウオレス放出に関してはどうでしょう?
私は、現在のメジャーファンはプロスペクトを獲得することを過大評価していると思います。
プロスペクトはあくまで将来スターになるかもしれない可能性がある(逆に言えばスターになることは保証されてはいない)から貴重なのであって、現時点では「二軍選手」でしかありません。

ウオレスは確かに素晴らしい素材ですが今メジャーでいきなり3割を打てる程の実力はまだありません。
そんなウオレスがある日いきなりホリデーというスターに変身するのです。
いわば、育成の手間が省けたのです。
プロスペクトを何の目的で保有するのか?
これを自問自答すると答えはおのずと出来てきます。

今回のトレードは両軍にとって得る物の大きなものであったと言えるでしょう。

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2009年07月26日

ホリデートレードのソロバン勘定 その①アスレチックス

先日、アスレチックスとカージナルスとの間で交換トレードが成立。
今年のフラッグディールの目玉で2007年のナリーグ二冠王マット・ホリデーは、セントルイスでアルバート・プホルズと夢の3‐4番コンビを組むことになりました。
カージナルスからは、プロスペクトのブレット・ウォレスを含むマイナーリーガー3人がアスレチックス組織に移籍します。
ここでは、このトレードの両軍の損得勘定を探ってみたいと思います。
まずはアスレチックスから。

そもそも昨年オフにホリデーを獲得したビリー・ビーンGMの狙いは何だったのでしょうか?
それは、5月5日付けのこのブログ「軸がぶれないビリー・ビーン」にも書きましたが、
‘09年はプレーオフ進出の可能性有りと判断しての打線の強化だったと思います(その構想の延長路線として、ジェイソン・ジアンビとの1年契約もありました)。

そしてその上での「保険施策」が、「もしアスレチックスが当初の狙いとは裏腹に優勝戦線から脱落するようであえれば7月に放出」でした。

ご存じのとおり今季のアスレチックスはこのホリデーを含む中軸を担う中心打者が軒並み不調でチームは低迷。
従ってホリデーの処遇は「保険」路線となった訳ですが肝心のホリデー自身が不発でフラッグディール商戦での商品価値も下落。
ビーンGMを大いに焦らせたことでしょう。

しかし、7月になってようやくホリデーのバットに火が入り月間打率は3割を大きく超えました。このことが急転直下でのセントルイス行きに少なからず影響を及ぼしたことは間違いないでしょう。
ホリデーの交換相手のひとりウオレスは将来を大いに嘱望されている若手で今季はAAやAAAでプレーしていますがパワーと確実性を備えたスラッガーで、彼を獲得できたのはビーンGMとしても満足できる結果でしょう。

一部の専門誌には「ビーンは敢えてホリデーを無理してまでフラッグディールで放出せずオフにFAで出て行ってもらいその補償として来年のドラフト指名権を得ることを狙っている」という記事も有りました。
確かにそれもアリだったかも知れませんが、補償としての指名権を得るにはそもそもホリデーに年俸調停を申請せねばならずその場合、来年も契約せねばならない危険も孕みます。
よしんば首尾よく指名権を獲得できても昨今は新人の契約にも随分おカネがかかりますし、8月以降も今季の年俸をホリデーに払い続けるのは今のアスレチックスにとって無駄以外の何物でもないでしょう。

そんな訳で低迷するオークランドにとっては、ホリデーを無事放出しウオレスのいようなプロスペクト(他の2人もそれなりの若手です)を獲得できた今回のトレードは十分成功だったと言えるでしょう。

しかし、ホリデーの放出を決め解体路線を進むことになったアスレチックスは、今月末までの数日で商品価値のあるベテラン、オーランド・カブレラやアダム・ケネディの放出に積極的に動くことは間違いありません。


posted by toyorashotaro |17:51 | コメント(2) | トラックバック(0)
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2009年07月24日

ノーヒッターと完全試合の違い

マーク・バーリーの快挙はつい先ほど帰宅してから知りました。
ですので、肝心のゲームはまだMLBTVでチェックしていません。

しかし、史上18人目の完全試合。
凄いですね。
ほとんど毎年のように誰かが達成するノーヒット・ノーランとは異なり長い歴史の中でもたった18人です。
いかに「安打を打たれない」ことと「四死球や失策も許さない」こととの間に大きな隔たりがあるかを痛感します。

前述のとおりゲーム自体を見ていないのですが、とりあえずBOXスコアをチェックしてふたたび驚きました。
今日のバーリーは116球も(!)投げているのです。
このタマ数自体はごく普通の完投ペースでのそれで、一人の走者も出していないことを考慮すると結構多いタマ数です。
ということは、四球を恐れただひたすらストライクのみを投げ続けたのでは無く、記録を意識しだす後半戦になってもごく普通にボールダマも交えながら淡々と自らのいつものペースを崩すことが無かったということなのでしょう。
このあたりは、既に一度ノーヒッターを達成したことがある(‘07年)という経験のなせる技かも知れません。

バーリーと言えば、メジャーでも屈指の牽制の巧い投手ですが、今日のように走者を出さないとそれを披露することさえできなかったということですね。

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2009年07月23日

ヒルマン監督の続投を明言したムーアGMとは?

先日、日本でもお馴染みのトレイ・ヒルマン監督(ロイヤルズ)の来季続投が発表されました。
ロイヤルズはその時点で37勝54敗と大きく負け越し、アリーグ中地区4位に低迷していますが、同球団のデイトン・ムーアGMが明言したものです。
まあ、ヒルマン監督はムーアGMが就任後初めて自ら採用した監督ですからそう簡単に更迭する訳には行かないという事情もあったかも知れません。

そのムーアGMはもともとあのシューホルツGM指揮のブレーブス組織で働いていた人物で、’03年にはベースボールアメリカ誌のフロント組のNo1プロスペクトに選出されました。
また、’05年オフにレッドソックスのエプスタインが一時的にGMの座を辞した時に後任の候補として名があがったこともあります。
そして、’06年の5月。ロイヤルズがベイヤード前GMを解雇した際にブレーブスから引き抜かれロイヤルズGMのポストに就任しています。

私はこの人物を高く評価しています。
今季はクローザーのソリアやトレードで獲得したクリスプ、将来のスター候補ゴードンらが続々と故障に倒れる不運がありましたので残念ながら下位に低迷していますが、’05年まで3年連続で100以上を喫していたロイヤルズを’06年の就任以降は毎年6勝以上勝ち星を上乗せ続けていました。

そのような(昨年までの)勝敗結果だけでなく打つ手打つ手の戦略が極めて明解なのも素晴らしい。
例えば’06年オフのギル・メッシュの獲得に見られるようにまだ伸びシロがあると思えるFA選手には思い切って大枚をはたきます(この点はメッツあたりが若干ピークを過ぎた大スターのFAをかき集めるのと好対照です)。

また、プロスペクトの将来性を見極めるタイミングが極めてドライで、「底」が割れる寸前に(言い換えれば商品価値が残っているうちに)あっさりと放出してしまいます(マイク・マクドウガルやアンドリュー・シスコが好例)が、これは中々出来ないことです。

どちらかと言うとエプスタインやフリードマン(レイズ)のようなバリバリの統計主義者ではなく、かつての師であるシューホルツ同様に古典的なスカウティングも重視するタイプと言えましょう。

いずれはロイヤルズを優勝戦線に道びいてくれる人材だと私は見ていますがさてどうでしょう。

posted by toyorashotaro |23:45 | コメント(8) | トラックバック(0)
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2009年07月21日

もう一度強調したいイチローの凄さ

やっぱりイチローは凄い。改めてそう思います。
みなさんご存じのとおり19日のインディアンス戦で3安打を放ち打率.363とし、8日から首位を守っていたツインズのジョー・マウアーが.358と率を下げたこともあり首位打者の座に帰り咲いたのです。
単に打率首位に復帰しただけでなく、現在84試合に出場して134安打。
マリナーズは今季70試合を残していますから、故障がない限り10年連続の200安打は間違いないと言いきって良いでしょう。
そんなイチローを今日のMLB.comは「日本人初の殿堂入り間違いなし」という主旨の記事で称賛してしています。

私がイチローを評価するのは、彼が私の予想や常識を遥かに超えているからです。
昨年イチローは.310と前年(.351)に比べ40ポイント以上も打率を下げ、自慢の内野安打も減りました。
現在35才という年齢を考慮すると、これからは緩やかに衰えの傾向を示すものと思われました。

一般的に言って年齢を重ねても好成績を持続する選手は、投手であれ野手であれプレースタイルの変化を示します。
スピードスターのイチローの場合、必要なのは脚力の衰えによる内野安打減をカバーするための打数の減少(要するに四球増)、それと体力の温存のための適度な休息の取得である、そう考えていました。
言い換えれば、安打数志向から打率志向への転換です。

ところが、今季ここまでのイチローはそんな私の杞憂を完全に吹き飛ばす程、全く従来と変化のないプレースタイルで従来以上の成績を残しています。
これには完全に脱帽です。

それと何度もこのブログで触れましたが、シーズン200安打と言うのは偉大な記録ではありますが普遍的な価値観ではありません。
(決してイチローを揶揄する意味ではなく)普遍的な価値観では無い200安打にトコトン拘り続ける彼の揺るぎない信念が凄い。

凡庸なサラリーマンである私は、自分の仕事観や人生観が日々麻生さん並(?)にぶれるのを感じています。
恐らくイチローと言えども自分の仕事観に想い悩むことはあるのでしょうが、少なくともフィールド上のパフォーマンスからはそれを微塵にも感じさせません。

思い出してみるとイチローのメジャー移籍が決まった’00年のオフには「イチローはメジャーでどのくらい活躍できるか?」という企画がTVや雑誌で盛んに持たれました。

その当時、一番多かった意見(当然専門家の)は「イチローなら.280くらいは十分イケるのではないか?」とか「いやいや.300も可能だ」というものだったと記憶しています。
流石に「殿堂入り間違いなし」という予想は皆無でした(私の知る限り)。

しかし、目標を.280や.300に置いている選手が首位打者を2度も取り殿堂入りできる筈はありません。
自らへの揺るぎない自信、明確で決してぶれない目標設定、それを達成するための弛まぬ日々の努力、その結果としての常人の想像を超えるパフォーマンス、大袈裟ではなく「男はこうありたいね」と思います。

posted by toyorashotaro |23:43 | コメント(7) | トラックバック(0)
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2009年07月20日

今夜はハマスタです

今夜は自宅からドア・トゥ・ドアで30分のハマスタで横浜対巨人戦を観戦しました。

もともと予定していた観戦では無く、夕方5時半には「本日の予定終了」となったのでふらりと立ち寄ったのです。

普段は不入りのハマスタもさすがに夏休みの巨人戦、ぎっしり満員で立ち見席での観戦となりました。

ハマスタは今季4度目なのですが、やはり地元にプロ野球があるって素晴らしいですね。
構えること無く気軽に「ちょっと行くか」で観戦できる。
私は横浜在住16年の立派な「ハマッ子」なのですが、地方で育った少年時代、コテコテのパリーグ党だったDNDで、「在京セ」にどうしても心の底からシンパシーを感じることが出来ません。
結果的にあまり熱心なベイファンでは無いのですが、今日は男ムラタの一発に酔いしれました。

私は少年時代に心の底から応援していた地元(と言っても100キロも離れていましたが)球団が移転してしまうと言うショッキングな経験をしました。

それを思い出すと、改めて地元にプロ野球がある喜びを再認識します。
たとえ弱くても。
ハマスタ
ここから先は終盤席が開いてきた後、メ一杯前方に移動し写しました。 HRを放った男ムラタ
toyorashotaro-101436.jpg
元気のないフォンジー、来年は?
フォンジー
ヒーローインタビューその①
インタビューその1
ヒーローインタビューその② ハマスタではこれもアリです。
木塚投手


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2009年07月20日

出発まで約半月 ようやく手配を終えました

8月6日の出発に向けようやく航空券、観戦チケット、ホテルの「現地観戦三種の神器」の手配が終了しました。
厳密に言うとまだレンタカーの手配が済んでいないのですがこれはなんとかなるでしょう。

今回は娘が受験生と言うこともあり、久しぶりの単独旅行。
したがって家族同伴ではちょっと難しい場所をターゲットにしています。
しかし中西部(5年ぶりです)はホテルが安いですね!
レンタカー使用前提でモーテル中心のセレクトだったこともありますが、予約した宿の中にはExpediaで3000円強の宿もあります(ドミトリー式のユースでは無くれっきとしたモーテルです)。

今回のテーマはニグロリーグの歴史に触れることと、アメリカの文化そのものだった自動車産業の栄枯盛衰とベースボールの関係を探求する事です。

乞うご期待!

posted by toyorashotaro |18:42 | コメント(2) | トラックバック(0)
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2009年07月19日

埼玉予選でノーヒットアリラン!大記録は難しいものです

現在各地でたけなわの高校野球地区予選。
今日はその埼玉大会で完全試合より珍しい記録が生まれました。

埼玉栄の島野投手が、初回に四球で走者を出し、暴投と失策で先制を許したもののそれ以降は完璧な投球を披露。
終わって見れば無安打で1失点。ノーヒットノーランならぬ、ノーヒットアリランとなりました。
なんとも珍しいケースです。

そう言えばメジャーでも先日ジャイアンツのジョナサン・サンチェス投手が今季メジャー初のノーヒットノーランを達成しましたが、8回のホァン・ウリベのエラーが無ければ完全試合でした。

しかし、長い歴史を誇るメジャーには、今日の島野投手もびっくりの珍記録があります。
しかも登場してくるのはあのベーブ・ルースです。

1917年のことです。
当時まだレッドソックスの投手だったルースはある試合に先発しましたが、先頭打者にいきなり四球を与えてしまいます。
しかも、四球となった投球の判定に不服だったルースは主審に激しく抗議。
もちろん判定は覆ろうはずも無く、逆に退場を宣告されてしまいます。

ところがここでウォームアップもそこそこに急遽マウンドに上がった二番手投手が快投。
まずはルースが許した走者を牽制で差し、以降の打者26人を全て討ち取るという快挙を成し遂げたのです。

posted by toyorashotaro |17:52 | コメント(0) | トラックバック(0)
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2009年07月18日

佐山和夫さんの著書を買いました

夕方、家族と出かけたショッピングセンターの本屋でぶらぶらとしていると・・・
佐山和夫さんの最新著(と思います)の「古式野球」を見つけむさぼるように立ち読みに耽りました。
内容は、19世紀の野球(現在のものとはルールもそして社会的位置付けも異なります)に関する著者自身の取材によるノンフィクションです。

私は野球を観ることが大好きですが、実はそれと同じくらい(いやそれ以上)野球に関して書かれた本や雑誌を読むことが大好きです。
中でも佐山和夫さんは特にお気に入りの作家で、著書のほとんどを読破しています。
いずれも内容が濃くかつ平易な文章で書かれてあり楽しめます。
特に氏の書かれた野球の起源やニグロリーグに関するものは秀逸です。

梅雨明け直後のこの時期に言うのもナンですが、佐山さんの著書はシーズンオフの冬場に読むことをお薦めします。

地元チームや贔屓選手の動向に一喜一憂するシーズン中ではなく、木枯らしの季節に過ぎ去ったシーズンを振り返りつつ、野球への渇望感を感じながら氏の著書をじっくり読むと野球への愛が一層深まります。

実は、今日は、家族が買い物している間に立ち読みで「古式野球」を読破してしまったのですがそこまで熱中してしまったのにはもうひとつ理由があります。
それは、この作品の中に「古式野球」のプロデューサーとして元メジャーリーガーのジム・バウトンが登場してくるからです。

ジム・バウトンは古今東西で私の最もお気に入りの選手です。
プレーヤーとしては正直なところ一流とは言えなかった(通算62勝63敗)バウトンですが、’70年に刊行された彼の著書「ボールフォア」は選手の興奮剤使用を赤裸々に語りベストセラーになっています。

詳細は割愛しますが、私は彼の生き方に共鳴することが多く、所属させていただいている「野球文化学会」の論叢「ベースボロジー10」に今年は拙文「ボールフォアとジム・バウトン」を寄稿させていただきました。

従来、ジム・バウトンは日本のメディアに取り上げられることはほとんどありませんでしたが、メジャーリーグ全体が薬禍に冒されている昨今の世相を反映してか、某月刊専門誌でも数カ月前に取り上げられたのは、丁度「ベースボロジー10」刊行直前だったので驚きでした。

余談ですが、「古式野球」は立ち読みで読み干してしまいましたが佐山ファンのプライドとして(?)、読破後にレジで購入させていただきました。

posted by toyorashotaro |21:50 | コメント(4) | トラックバック(1)
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2009年07月18日

マダックス、ブレーブスの殿堂入り

7月17日(金)、アトランタ・ブレーブスはグレッグ・マダックスがブレーブスの殿堂入りを果たしたと発表しました。
併せて、彼のブレーブス時代の背番号31はブレーブスの永久欠番となりました。
ブレーブスで永久欠番の栄誉を獲得しているのは、他にはハンク・アーロン、デール・マーフィー、ウオーレン・スパーン、エディー・マシューズ、フィル・ニークロという錚々たるメンバーです。

マダックスはその23年の永きに亘る現役生活で、通算355勝、4度のサイヤング賞と18度のゴールドグラブ賞を獲得しています。
内、アトランタ・ブレーブスには’93年から’03年まで11年間在籍し、サイヤング賞を3度獲得。ブレーブスで残した通算防御率2.63と勝率.866はともにフランチャイズレコードです。
その在籍期間中のマダックス、グラビン、スモルツのトリオは掛け値なしに同一球団での史上最強のトリオであったと言って過言ではないでしょう。

ちなみに、マダックスの背番号31は先日シカゴ・カブスでも永久欠番となりました。
複数球団での欠番は、もちろん多くはありませんが他にも事例があります。

ジミー・フォックス(3、レッドソックスとアスレチックス)、ケーシー・ステンゲル(37、ヤンキースとメッツ)、フランク・ロビンソン(20、レッズとオリオールズ)、ロッド・カルー(29、ツインズとエンゼルス)、ローリー・フィンガース(34、アスレチックスとブリュワーズ)、ハンク・アーロン(44、ブレーブスとブリュワーズ)、カールトン・フィスク(27がレッドソックス、72がホワイトソックス)、レジー・ジャクソン(44がヤンキース、9がアスレチックス)といったところですが、中でも白眉はノーラン・ライアンです。30がエンゼルスで、34がアストロズとレンジャースでと、なんと3球団で永久欠番となっているのです。

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2009年07月14日

今年こそナリーグの連敗阻止なるか?

オールスター戦前日の恒例行事、ホームランダービーはブリュワーズのプリンス・フィルダーが見事優勝を飾りました。
単に結果以外にも、準優勝のネルソン・クルーズ(レンジャース)の3階席に飛び込む一発やフィルダーの500フィート(約150m)の一撃など「魅せる」ホームランも多く見ごたえがありました。

さて、明日はいよいよオールスターゲーム本番です。
既に先発投手は発表されており、アリーグはロイ・ハラディ(ブルージェイズ)、ナリーグはティム・リンスカム(ジャイアンツ)です。
さらに彼らに続く二番手は、それぞれザック・グリンキー(ロイヤルズ)とダン・ヘイレン(ダイヤモンドバックス)という豪華さです。
また、今年もアリーグのリードオフを務めるイチローの活躍ぶりも見ものです。
しかし、個人的に最大の関心事は’96年を最後に1引き分けを挟み11連敗中のナリーグの雪辱なるか?です。

恐らく若いファンの方はインターリーグ同様に「オールスターに強いアリーグ」というイメージを強くお持ちでしょう。
ところが昔は全く状況が逆だったのです。

実際’63年から’85年までの23年間はナリーグが21勝2敗とアリーグを圧倒。
その期間は、’70年代後半から’80年代初頭を除きヤンキースが低迷していたこともあり、人気面でもナリーグが優勢で、「人気のナ、実力もナ」だったのです。

当時は現在と異なり運営組織自体もアリーグとナリーグは完全に別物で、対抗意識もかなり強いものがありました。
今ではちょっと想像もできませんが、オールスターで連敗を続けるアリーグの会長などは、参加のアリーグ球団に「オールスター寸前の公式戦ではエースを使うな!」という通達を出したりしました。
要は、リーグを代表するようなエースクラスはオールスターまで温存しておけ!という訳です。
ワールドシリーズのホームフィールドアドバンテージが掛っていても一向に盛り上がらない現在と比べると今昔の感は拭えません。

果たして今年こそナリーグの勝利なるか?
勝利の鍵は序盤にあるように思えます。
ハンリー・ラミレス、チェイス・アトリー、アルバート・プホルズ、ライアン・ブラインと続く上位打線の迫力はアリーグを上回ると見ています。
一方、終盤のマウンドを守るブルペン陣は、マリアーノ・リベラ、ジョナサン・パペルボン、ジョー・ネイサンを擁するアリーグに分があります。

よってナリーグが勝利するには早い回に打線の爆発が望まれると私は見ていますが、さあ結果はどう出るでしょうか?

posted by toyorashotaro |23:37 | コメント(2) | トラックバック(1)
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2009年07月12日

フラッグディール戦線 カージナルスの動向は?

引き続きカージナルスの話題を・・・

メジャーの7月の目玉と言えばオールスター戦と並びフラッグディール戦線です。
今年はここまで比較的穏やかに推移していますが、ロイ・ハラディやマット・ホリデーといった大物も控えており今月末のデッドラインに向け目が離せません。

フラッグディールでの獲得する側の主役と言えばもちろんヤンキースを初めとするビッグマーケットを背景に持つ強豪たちですが、実はカージナルスも結構大物狙いのトレードを過去成立させてきました。
1997年のマーク・マグワイア、2002年のスコット・ローレン、2004年のラリー・ウォーカーの獲得などがすぐに思い浮かびます。
人口約35万人に過ぎないセントルイス市の球団としてはこれは中々のものです。
理由は何でしょう。

まずは2007年までGMを務めたウォルト・ジョケッティさんの指向でしょう。これは間違いありません。

それともうひとつは、小さな市場故の要因のように思えます。
前述のように小さな市場にもかかわらず、カージナルスの昨年の観客動員は340万人でメジャー全体で4位、更に言うと4年連続で4位以内に入っています。これは驚異的です。
この驚異的な動員力の背景としては、カージナルスが長期間にわたり強豪であり続けていると言う事実があります。

具体的に言うと、2年連続で負け越したのは1994年と1995年が最後です。
毎年優勝することは必ずしも必要ありませんが常に優勝戦線に絡み、ファンを飽きさせ無い。下位に低迷しっぱなしにならない。
この事は、スモールマーケットの球団にはことのほか大切です。
これがカージナルスが比較的フラッグディール戦線にも積極的であり続けている要因であるように思えます。

さて、今年はどうでしょう?
混線のナリーグ中地区にあって現在首位を走っていますが、カブスやブリュワーズもその下に控えており予断を許しません。

カージナルスは補強のポイントは明らかです。
スターターと強打の三塁手と外野手が現在のウィークポイントなので、ハラディとはいかずともジェイク・ピービーあたりは視野に入っているかも知れませんし、打線の強化にはマット・ホリデー獲得もあり得ます。

後はジョケッティの後任ジョン・モゼリアク現GMの手腕次第でしょうか。

posted by toyorashotaro |17:34 | コメント(9) | トラックバック(0)
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2009年07月12日

ブッシュスタジアムでの球宴は三回目?

メジャーリーグのオールスター戦まで、あと数日となりました。
今年は2005年にオープンしたセントルイスのブッシュスタジアムで開催されます。

セントルイスでの球宴はなんと1966年以来で、この時は先代の旧ブッシュスタジアムでの開催でした。
我々はよく先代のブッシュスタジアムを旧・・・と呼んでしまいますので、現在のものは二代目のブッシュスタジアムと認識しているファンの方が多いと思いますが、実は今年球宴が行われる現在の球場はブッシュスタジアムとしては三代目なのです。

と言うのも20世紀初頭に建てられ、アリーグのブラウンズやナリーグのカージナルスの本拠地だったスポーツマンズパークは1953年にブラウンズがボルティモアへ移転し、カージナルス専用になったのを機に当時のカージナルスのオーナーの名前をとって「ブッシュスタジアム」と改称されているからです。

このスポーツマンズパーク/初代ブッシュスタジアムでは、1940年、1948年、1957年と都合三度球宴が開催されており、最後の1957年は名称はブッシュスタジアムでした。

そんな訳で今年の球宴はセントルイスで五回目、ブッシュスタジアムという名称では三回目(初代、二代目、三代目とも各一度)ということになります。

posted by toyorashotaro |13:22 | コメント(1) | トラックバック(0)
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