2009年02月28日
東京ドームで行われたWBC日本代表の強化試合、対埼玉西武戦はご存じのとおり7-2で埼玉西武の圧勝に終わりました。長打あり、スクイズバントあり、連打ありと流石日本一チームの戦いぶりでした。
敗れた日本代表チームにあっては、「繋ぎの4番」稲葉選手が3安打と気を吐き、特に左方向への巧打が目立ちました。2007年のパリーグ首位打者とはいえ、原監督が日本代表の4番に抜擢したときは驚かれた方も多かったと思います(私もそのひとり)。でも、ここまでの練習試合と強化試合で十分結果を出しています。
日本代表の打順編成のコンセプトは言うまでも無く原監督ご自慢の三本の矢作戦です。その中でも3番イチローと4番稲葉は象徴的存在ですから、この先深刻な得点力不足の事態に陥らない限りこの布陣は続くでしょう。
4番打者と言えば「クラッチヒッター」というイメージがあります。
一般的に「クラッチヒッター」というとかつてのレジー・ジャクソンあたりのイメージが強く稲葉選手はちょっとミスマッチの印象があります(北海道日本ハムの中にあっては別ですが)。
しかし、本当のクラッチヒッターって何でしょう?
それを「勝負強い打点の稼げる打者」と訳するなら、私は「状況に応じた打撃ができる打者」がそれに当たると解釈しています。具体的には状況に応じ一発を狙ったりきっちり単打を狙ったりできる打者でしょう。四球がしっかり選べて三振が少ない(いわゆるpatientな)打者がそのような能力を備えている場合が多いように思われます。その意味では、近年四球が増えてきてそれほど三振の多くない稲葉選手(キャリア通算の出塁率は・347です)の4番起用はあながち的外れとは言えないでしょう。
余談ですが、野球の長~い必歴史の中でイニング別の平均得点を調査すると最も少ないのが2回だそうです。2回に最も先頭打者になる確率が低い打順は3番打者です。そうなると3番に最も出塁率の低い打者を起用するという革命的(?)な打順編成もあり得るかも知れません。であれば3番イチローという打順はどうでしょう?(今日のイチロー選手をみると頷けるなんて言わないで下さいね)
posted by toyorashotaro |23:39 |
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2009年02月28日
合意寸前と思われたドジャースとラミレスの契約がまた暗礁に乗り上げたようです。
現地時間木曜日にボラスはドジャースから提示された2年契約を却下したとのことですが、これで交渉が完全に決裂したわけではなく、「仕切り直し」というのが正しい見方のようです。
少なくとも、両陣営とも現地金曜日の正午までは交渉を継続する(夜は寝るようですが・・・当たり前?)ようですので、日本時間で土曜日の朝には新しいニュースが届いているかも知れません。
一旦物別れに終わった理由は、ドジャースのオファーした契約に付帯する「分割払い」のようです。
既に多くの方がご存じのとおり、ドジャースのオファーは初年度2500万ドル、次年度2000万ドルですが、実は初年度の2500万ドルのうち2009年に支払われるのは1000万ドルのみで残1500万ドルはその後数年に分割し無金利で払うという条件です。
どうして分割払い?恐らく金満ドジャースですから資金繰りの問題ではなく、ボラスが拘っている初年度終了後にFAとなる権利を睨んでのことでしょう。
要するにラミレスが今年のオフにFA宣言しようとしてもドジャースとしては初年度の年俸残1500万ドルを「人質(?)」として留保しようとしている訳です(外電ではここまで詳細に述べられていませんが恐らくFA宣言でラミレス側は分割払い分を受け取る権利を喪失するはずです)。
もともとボラスの狙いは今年のオフにFA宣言させ他球団から更にビッグな条件を引き出すことにあるのでしょうから、初年度の手取りが1000万ドルぽっちに終わってしまうと如何に2010年以降好条件を得ても「行ってこい」になってしまいます。
交渉期限を設定し決裂を匂わせながら相手から譲歩を引き出そうとする、なにやら松坂大輔の契約時を思い出します(もっともその時はボラスの僅差の判定負けでしたが・・・)。
松坂のときは、「決裂した暁には日本に帰る」という選択肢を交渉のカードに使えなかったことがボラス苦戦の要因でした。
今回も同様ではないでしょうか。ドジャース以外で契約の可能性が伝えられたジャイアンツにももうひとつ熱意は感じられません。
なんぼなんでもラミレスを独立リーグ(どうせなら日本のBCリーグあたりどうだ?)で1年浪人させる訳にもいきますまい。
日本時間の土曜日の朝には「契約成立!」のニュースが舞い込むと私はみていますが・・・
(これを書いているのは土曜の午前1時です)
posted by toyorashotaro |01:24 |
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2009年02月26日
ちょっとくどいですがまたまたドジャースとラミレスのお話です。
懸案の契約問題が本当に佳境を迎えたようです。
ドジャースは当初の2年4500万ドル(初年度2500万ドル、2年目2000万ドル)プラス3年目のクラブオプション1500万ドルという条件から3年目のクラブオプションをドロップしたようです。ドジャースとしてはいよいよラミレス/ボラスコンビを追い詰めクロージングステージに至ったとの判断でしょう。
これに対し辣腕ボラスの対策は?
これが少々面白いのですが更に高額、更に長期を要求するのではなく初年度終了後にFAになれる権利を留保するというものでした。かつてJD・ドリューやA-Rodで使ったあの戦術です。
しかしながら別角度から見るとこれは今オフ(もう終了しましたが)に関しては事実上の敗北宣言で、2009年のオフにもう一度FA市場で勝負に出る権利を残しておくというある意味大変リスクの大きな賭けです。
果たして今オフにラミレスは当初の要求の年平均2750万ドルの6年契約に近い契約を獲得できるでしょうか?
常識的には「100年に一度の大不況」と5月には37才になるラミレスの年齢を考えればかなり難しいと考えるべきでしょう。
では、なぜそれでもボラスはそのような危険な勝負に出たのでしょう?
私はこう見ています。
もし、この段階で妥協しドジャースのいいなりになればたとえそれが2年4500万ドルという途方もない金額であったとしてもこの交渉は「ボラスの負け」です。
一方、初年度終了後にFAとなる権利を有していれば、仮に今年のオフに他球団も含め好条件を引き出せなかったとしてもそれは単にラミレス自身の商品価値が下がったということであり、代理人ボラスの落ち度ではないとも言えます。
「好成績さえ残せばビッグな契約を手にできるようにセットしたでしょ。結果的に思うような条件が出てこなかったのは好成績を残せなかったあなたのせいでしょ。」と、言えるわけです。
ラミレス以外にも大勢のクライアントを抱えるボラスとしては、自らの交渉力が及ばず負けた、という事例が残ることだけは避けたかった、と考えるのは行き過ぎでしょうか?
posted by toyorashotaro |22:44 |
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2009年02月25日
引き続きドジャースの話題を・・・
昨年は4年ぶりの地区優勝と20年ぶりのリーグ・チャンピオンシップシリーズ出場を果たしましたが今年はどうでしょう。
懸案のラミレスとの再契約はまだですが、野手陣はそこそこ役者が揃いました。決定的な穴となるポジションはありません。
一方投手陣はデレク・ロウやブラッド・ペニーの退団、はたまたグレッグ・マダックスの引退こそありましたが、ランディ・ウルフを獲得しましたしクレイトン・カーショーやジェームス・マクドナルドの更なる飛躍が期待できます。まあこちらもそれなりに・・・といったところです。
ところが、何か物足らないナという思いは残ります。それはヤンキースのデレク・ジーターのような”Heart and soul”と言えるような存在がいないということではないかと考えています。ブレーブスのチッパー・ジョーンズや(ちょっと異論があるかもしれませんが)レッドソックスのジェイソン・バリテックもそれぞれのチームにおいて同様な存在だと言えるでしょう。うまく説明きませんが彼らのような”Heart and soul”はかならずしも在籍年数の長い生え抜きである必要は無いと思います。
今年に限らずここ10年くらいのドジャースにはスターは居ましたが”Heart and soul”にはずっと欠けていました。
一時期ポール・ロデュカがそれに成りかけたことがありましたが'04年のフラッグ・ディールトレードであっさり放出されてしまいました(しかもその後のロデュカの公私両面での凋落ぶりを見るとやはりもともとそんな器ではなかったのかとも思えます)。
そんなドジャースを見るとつくづく「ロスっぽいなあ」と思います。
ご存じのとおりロサンゼルスは全米第二の都市ではありますが、ニューヨークのマンハッタンのような核となる地域がありません。サンタモニカやビバリーヒルズ、アナハイムといった名所が極めて広範囲に点在しハイウエイでゆるやかに繋がっています。そして「ロスって言えばここ」というような中心がありません。
ドジャースもまた同様です。別に意図的にそのようなチーム編成を目指した訳ではないでしょうがそれなりにスターが揃ってはいますが、彼らは非常に緩やかに繋がっているだけで核となるべき“Heart and soul”と呼べる選手は残念ながらいません。
ラッセル・マーチンあたりがこれからそんな”Heart and soul”になれるでしょうか?
posted by toyorashotaro |23:21 |
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2009年02月24日
マニー・ラミレスとドジャースの再契約問題が佳境を迎えているようです。当初、今週末には契約合意の発表があるかもという報道が一部にはありましたがネッド・コレッティGMは否定しています。
しかし、火のない所に煙は立たず。恐らく契約のクロージングに向けて雑音がその行方に悪影響を与えることを懸念したうえでの否定発言では無いでしょうか。
まだまだ予断を許さぬ状況だとは思いますが、お師匠さんのジャイアンツのサビーンGM同様に球界屈指のベテラン好き(?)のコレッティさんのことですから、交渉は歩み寄りの落とし所を探っている状況でしょう。
当初よりドジャースは2年総額4500万ドルプラス3年目のクラブオプション2500万ドルを提示しています。一方、ラミレス(というより代理人のスコット・ボラス)側は最低4年契約で単年換算で2750万ドル(A-Rodがベンチマークだそうです)を要求していました。
しかし、いかに辣腕のボラスといえどもスプリング・トレーニングが始まってしまったこの時期まで来ると交渉はかなり苦しくなります。かつて、JDドリューやルーク・ホーチェバーで使った独立リーグでの「留年」策も37才のラミレスには到底使えません。
この時期まできてしまった時点で、交渉の主導権はドジャースに握られているのではないでしょうか?
ボラスにとっても交渉のカードは前述のジャイアンツくらいでしょう。
私はドジャースのラミレスとの再契約には賛成ではありません。
あくまで、昨年のペナントを買うための「助っ人」だったと割り切るべきでしょう。
確かに昨年のフラッグディールでの移籍後のラミレスの活躍ぶりはもはや神憑りと言っても過言では無いものがありました。
しかしながら年齢的には基本的に下り坂であることは否定できませんし、DH制のないナショナル・リーグでは守備の不安も隠せません。
加えてあのムーディーな性格です。昨年に限れば移籍の緊張感もありそのキャラクターが士気に好影響を与えドジャースの営業面への貢献も大きなものがありました。しかし、本来は大変我儘な選手です。一旦歯車が狂うとチーム内への悪影響も大いにありうるでしょう。
強打の外野手は喉から手が出るほど欲しいというのがドジャースの本音でしょうが、既にケンプ、イーシア、ピエールら駒は揃っています。
個人的には昨年夏のあの三角トレード、最も得をしたのはレッドソックスだと思っています。地味なキャラではありますがジェイソン・ベイの獲得は◎です。同じ右打ちの外野手ですが、遥かに若く、遥かに守備/走塁面での貢献が大きく、年俸の安い選手に入れ替えることができたのですから。
それにベイは実は球界屈指のフライボールヒッターなのです。打球を上げてしまえば後はグリーンモンスターにドスン、ドスンです。エプスタインGMのことですからそこまで分析した上での獲得だったと思います。
posted by toyorashotaro |23:33 |
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2009年02月22日
アリゾナ・ダイヤモンドバックスからFAとなっていたオーランド・ハドソンがドジャースとの契約に合意しました。契約条件は1年契約の338万ドルでしかありません。ゴールドグラブ通算3度受賞という守備の名手であるだけでなく、昨年は8月末に故障欠場するまで主として3番を打ちその時点での打率は3割を超えていたことを考慮すると、随分安いバーゲン価格です(但し、最高で460万ドルのインセンティブが付きます)。
もともとハドソンの昨年の年俸が620万ドルで、かつ1年平均1000万ドル以上の複数年契約を狙ってFA市場に打って出たことを考えると、ハドソン自身この契約には悔しさ一杯でしょう。
もちろんここまで契約獲得に苦戦した要因としては、なんといいっても昨年秋以降の未曽有の大不況のあおりでしょう。
ヤンキースが獲得したビッグ3(自動車のじゃないですよ、あっちはいまやウイーク3?)の条件は従来のFA相場通りでしたが、それ以外の選手は大苦戦のFA商戦でした。
ハドソンがいわば買いたたかれたことにより、まだ未契約の大物選手たちもバタバタと手打ちするかも知れません。なんといっても既にスプリング・トレーニングが始まっていますし。
考えてみればハドソンの前任のジェフ・ケントにせよ個人的には現役続行に未練がたっぷりあったのではと思っています(なにせあの涙の会見です)。
ところが、どこの球団からもろくな条件が出てこずプライドの人一倍高いケントとしては引退の選択をせざるをえなかったのだろうと私は思っています。
しかし、ハドソンを獲得した一方でドジャースはこれまた売れ残っているオーランド・カブレラも狙っているとの報道があります。二遊間にハドソン、カブレラそしてファーカルとなればそれはそれは強力ですがこの編成にはやや疑問も残ります。
この3人のうち、控えに回って飼い殺しになる選手はたまの出場機会でモチベーション溢れるプレーができるでしょうか(それとも故障欠場を織り込み済)?
やはりバックアップはバックアップとして優秀な選手に任せるべきでしょう。そもそもドジャースにはマーク・ロレッタが居るのです。
ベテラ勢に押し出される形となる若いブレイク・デウィットはサードに再コンバート?
そうなるとケーシー・ブレークは外野?
なにせこのチームはマニー・ラミレスの契約問題が燻ったままです。これがはっきりしないとホアン・ピエールの処遇も宙ぶらりんのままです。
開幕まであと一か月半。ネッド・コレッティGMの仕事はまだ山積のようです。
posted by toyorashotaro |13:27 |
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2009年02月21日
WBC日本代表が、巨人と練習試合を行い圧勝しました。稲葉が3ランHRを含む4打点の大活躍だったようです。
「三番ライト」で出場したイチローは三振を含む二打数でノーヒットに終わりました。
気のせいかもしれませんが、WBCの開幕が近付くにつれファンおよびマスコミの間で以前にもまして「イチロー論」が増えてきたように思えます。
私が平素から愛読させていただいている「BT」誌でもチームリーダーとしてのイチローが論じられていました。
私も先日このブログにイチローについて書かせていただい際に、賛同から手厳しい批判までびっくりするくらいのコメントをいただきました。
それも、まずはイチローが素晴らしい選手であること、そしてその人生観が古典的な意味での模範的スポーツ選手とはやや異なるからでしょう。このあたりが同じ日本人メジャーリーガーでも松坂や松井秀喜と決定的に違うところです(メジャーでも大スターのイチローと好選手とはいえ一ローテーション投手やレギュラー野手でしかない彼らを同列に議論するのはフェアではないかも知れませんが、ここはあくまで日本在住のメジャーファンの視点から見てのことです)。
いくらなんでもイチローを「ヒール」扱いする気は全くありませんが、メジャーのスタープレーヤーも歴史を紐解いてみるといつも世にも「寵児」型と「悪役」型がいることが判ります。
前者は、ベーブ・ルースから始まってミッキー・マントル、ウイリー・メイズ、近年ではカル・リプケンJrやトニー・グウィンあたりがそうで彼らはどこへいっても拍手で迎えられました。
一方、その正反対がタイ・カップやテッド・ウイリアムズでこれまた近年ではアルバート・ベルやなんといってもバリー・ボンズでしょう(ボンズの場合はステロイド問題が出てくる以前から明らかに憎まれ役のスターでした)。
カップやウイリアムズのキャラクターを論ずる際に「メジャー昇格直後のひどいいじめがカップの性格を歪めた」とか「ウイリアムズが偏屈モノになったのもボストンのメディアが地元のスターに対し全米一批判的だったから」というフレーズに触れることがよくあります。
事実は定かではありませんが、私は「違うんじゃない?」と思っています。
だって、メジャー入りする遥か以前より彼らは生きていたのですから「三つ子の魂・・・」ではないですが、とっくに人格形成は終わっていた筈ですよね。
ところで、イチロー選手ですが・・・・
私はプレーヤーとしても人間としても(特に目標に向かう揺るぎない意志)ものスゴイと心から敬服しています。
もちろん、イチローとて野球人としても人格としても完ぺきではありません。
でも、他のスタープレーヤー達もまた同様に完璧ではないことは紛れもない事実です。
posted by toyorashotaro |23:28 |
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2009年02月19日
昨年のナショナル・リーグMVP、アルバート・プホルズ(カージナルス)が、残念ながらWBCの出場を辞退するようです。
ユニークなのが、その理由で「保険が効かないから」というものです。
プホルズは昨年の10月に右ひじを手術しています。
たとえば、「その後の経過が良好ではないため大事をとって・・・」というのならまだ判ります。
しかしそのような報道は特にありません。体調云々ではなく単純に保険問題のようです。
私はWBCに出場する選手の保険のカバレッジは詳しくは知りませんが、恐らく「○○日以内に手術を受けた選手は・・・」という項目があるのでしょう。
投手のタマ数制限もそうですが、春先に行われる限りはWBCは保険屋さんの顔色を伺うしかなさそうです。
PS 先日軽い気持ちでハガキを出した京セラドームでの日本代表対オーストラリアの強化試合のチケット懸賞に当たってしまいました。
嬉しいけどどうしよう?その日は大事な会議もありちょっと休めそうも無いし・・・
posted by toyorashotaro |00:25 |
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2009年02月18日
ランディ・ジョンソンと言えば条件反射的に浮かんでくる名前はカート・シリングでしょう。'01年ワールド・シリーズでの彼らふたりの快投は、メジャーの歴史に残るメモラブルな名場面だったと思います。
昨日、ジョンソンに関して「最近はチェンジアップが減ってスプリッターが増えた」と書きましたが、シリングもその球歴途中に極めて大きな投球スタイルの変化があります。
よくシリングを語るときにこんなエピソードが出ます。
「若いころは素質のみに頼ったピッチングで野球に対する熱意も中途半端だった。ところが、ある日ロジャー・クレメンスにもっと野球に打ち込むよう指導され目が覚めた。」という趣旨のものです。
おそらくウソでは無いのでしょうが、精神的な啓発だけでは急成長できません。そこにはなにか技術的な変化の裏付けがあったはずです。
事実、ありました。
‘96年頃までのシリングはツーシームを主体とするグラウンドボーラー(要は打たせて取るタイプ)でソコソコの好投手ではありましたが、毎年勝ち星は10~15で200奪三振のシーズンは一度もありませんでした。
それが翌’97年には17勝を挙げ、なんと319奪三振を記録しています。その後は20勝以上、300奪三振以上ともそれぞれ3度記録しています。
実はこの‘97年から投球スタイルを変え、高めのフォーシームと低めのスプリッターで三振を取るようになりました。当時、既に31才になっていたシリングでしたが見事な変身ぶりです。やはり投手はひとつ球種をマスターすると大化けすることがあるという好例でししょう。
posted by toyorashotaro |00:36 |
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2009年02月16日
アレックス・ロドリゲスの一連の騒動で元々の疑り深い性格に一層拍車がかかったワタシ。でもこのヒトだけは大丈夫だろうと信じている(?)のが、同い年(45才)のランディ・ジョンソンです。
昨年暮れにFAとしてジャイアンツと1年契約を結びました。年俸は800万ドルで実績により最高500万ドルのインセンティブが追加支給されます。
昨年のジョンソンは昨年の腰の手術から復活、4月半ばに復帰してから当初はピリっとしない登板が続いていましたが夏場以降はぐんぐん復調。
最終的には11勝を挙げ通算勝利も295まで伸ばしてきました。
今季中の300勝は故障がなければほぼまちがいないでしょう。
昨年のジョンソンで驚くべきことは、齢45にして100球以上投げたゲームが13もあり、6イニング以上も21ゲームです(内2ゲームは驚くなかれ完投です)。
要するにDバックスでのジョンソンは故障上がりだとか45才という高齢だということによる特別扱いは全く受けていないのです。まさに、恐るべしビッグユニットです。
しかしさすがに今年はどうでしょう。
私はジョンソンに額面通りの活躍を期待するなら起用方法にそれなりのケアをしてあげたいと思います。
記憶に新しいところとして、2004年から2006年までアストロズで投げていたころのロジャー・クレメンスの起用方法は大いに参考になります。
当時のマウンド上でのクレメンスのパフォーマンスは圧巻でしたが基本的には6イニングまでで交代という「6イニングエース」でした。
45才のジョンソンが今季も変わらぬ快速球とスライダーで勝利と奪三振を更に重ねていくには思い切って、中4日は守りながら5イニングまたは80球を目安として起用してみてはどうでしょう。
6イニングエースだったクレメンスの向こうを張って5イニングエースを目指すのです。
腰や膝に古傷のあるジョンソンにとって非常に有効な起用方法だと思います。
ここ1~2年のジョンソンの投球内容は、明らかに数年前(ヤンキースに移籍する前)から変わってきています。ファーストボールとスライダーを中心の組み立て自体は不変ですが、チェンジアップが明らかに少なくなってその分スプリッターを多用しています。
恐らくこれは、ジョンソン自身が球威の衰えを実感しているゆえではないかと私は見ています。
一見、エイジレスのように見えてやはりジョンソンも人の子。加齢によるアジャストは不可避になっています。それは配球のみならず起用法も同様だと思いますがいかがでしょう?
posted by toyorashotaro |23:29 |
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2009年02月15日
ヤンキースのアレックス・ロドリゲスがレンジャース在籍時代の’01~’03年にステロイドを使用したと認めた件に関し、バド・セリグコミッショナーが同選手に出場停止等のペナルティを加えることを検討していることが明らかになりました。
確かに、球界最高のプレーヤーと言えるロドリゲス(以下A-Rod)が薬物を使用していたことに対する反響は凄まじく、「MLB全体への計り知れないイメージダウンを考慮するとそれも致し方なしかナ」という意見もあろうかと思います。
しかし、しかしです。罰則規定のなかった’03年時点での検査での陽性反応とは言え「影響度を考え遡り罰則適用を実施する」というのなら、A-Rod以外のその時点での陽性反応が伝えられた103名も同様にペナルティを与えられるべきです。
もし、そうではなくA-Rodだけが・・・ということなら、処罰の理由は何でしょう?
名前がバレてしまったから?バレなかったらお咎めなしなの?
そもそも’03時点での調査結果の目的は実態調査であり使用者を処罰するためではなかったとは言え、MLBの最高責任者でありまた最高権力者であるバド・セリグにその結果が報告されていなかったと考えるのは非常に不自然です。
選手のプライバシーを守るためセリグの耳にすら個人名が入らぬほど秘守に万全を期したのならここに来て情報が漏洩するのもおかしな話です。
もともと’03年時点でA-Rodも含め陽性反応が出た選手の名前は、全てセリグは知っていたのじゃないの?という思いは拭い去れません。
以前もこのブログに書いたとおりコミッショナー就任後のセリグの主として営業面での功績は十分評価に値するものだとは思いますが、唯一の汚点が薬物汚染への対策が後手になったこと、いや見て見ぬふりをして状況を悪化させたことでしょう。
どうもミッチェルレポート以降のセリグの本件への対応は、自らの責任と怠慢は棚に挙げて、単純に選手を槍玉に挙げて薬物問題を取り締まる正義の味方にスタンスを変えた「世渡り上手」にしか見えません。
posted by toyorashotaro |21:20 |
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2009年02月14日
アレックス・ロドリゲスの薬物使用に関する問題でコミッショナーのバド・セリグが、
「野球界に対する大いなる侮辱だ」と強く非難したようです。
事実としては「その通り」なのですが正直なところ「良く言うよ」の思いも拭えません。
バド・セリグという人は’90年代の好景気の後押しがあっととは言え、間違いなくMLBに莫大な利益をもたらした人物ですが、選手のステロイド等の薬物使用に対する対応が後手にまわった(というか見て見ぬふり)ことは否定できませんし、今になってコミッショナーとしての管理責任を棚に上げて疑惑の選手たちを非難するのは少々お門違いの感があります。
さて、話題を楽しい方へ切り替えましょう。「またかよ」と言われそうですがWBCです。
今回のアメリカの監督は、ご存じデーブ・ジョンソンです。前回はバック・マルティネスで彼は元々ESPNのコメンテーターでしたから、いかにもWBC全試合の放映権を握っているESPNに牛耳られた人事というイメージでした。
それからすると今回のジョンソンは大分アップグレードしています。何よりも監督としての実績が違います。
ワールドチャンピオン(‘86年メッツ)、マネージャー・オブ・ザ・イヤー(‘97年オリオールズ)という輝かしいキャリアに加え、国際大会の経験も前回のWBC(ベンチコーチ)や昨年の北京五輪(監督)等豊富です。
私のような中年以上のファンにとっては、最下位に低迷した昭和50年の長嶋巨人での「ジョン損」と言われたダメ外人ぶり(と翌年のソコソコの活躍ぶり)も懐かしいところです。
個人的にみなさんに今回のWBCで注目してもらいたいのは、彼のベンチマナーの悪さです。
昔から、指揮を執りながら髪をボリボリ、歯を爪でシーハー、ツバをペッペッ、更には股間を(痒いのか)ボリボリ、でした。
一見するとすごーく紳士(実際そうだとは思いますが)ですから一層このお行儀の悪さは目立ちました。TVでよーく見てください。Please check it out!
posted by toyorashotaro |00:56 |
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2009年02月13日
スプリング・トレーニングがすぐそこまで来ています。
来る新しいシーズンに向け希望が満ち溢れる季節です。
個人的に楽しみなのは、今年のサプライズチームはどこだ?と、いうことです。
ここ数年でも、’06年のタイガース、’07年のロッキーズに続き’08年は何といってもレイズでした。そして、昨年のレイズと言えば思い出すのが、「9=8」。
もし、MLBにも日本並に流行語大賞があれば昨年はレイズ、マドン監督のこれで決まりでしょう。
その意味は今更説明の必要はないかもしれませんが、一応申し上げると「9(チームの全員)が力を合わせれば8(ポストシーズン出場チーム)に成れる」というものです。
個人的には、初めてこのフレーズを耳にしたとき少々驚きました。
それは、ここでは「野球チーム」の別称として「9(ナイン)」という言葉が使われているからです。
「どうしてそれが驚きなの?」と思われる方もおられるでしょう。
日本では、高校野球を中心に「○○ナイン」という言い方は完全に定着しています。
いや、野球だけでなくサッカーでは「△△イレブン」という表現も定番です。
しかし、私自身はその乏しい知識の中で「”ナイン”はもはや和製英語で、アメリカでは大昔(それこそ19世紀)に消滅した表現である」と何十年も信じて疑ってなかったのです。
どうして”ナイン”はかつて使われ、そして消滅した(ように思われた)のでしょうか?
“ナイン”の語源は、その昔(野球の創成期)、野球チームは9人で構成されていたことに在ります。
当時は投手は完投するのが当たり前で、チームに一人しかいないのが当然でした。
また、監督も専任ではなく選手が兼ねるものでした(人事権を持つキャプテンですね)。
要するに野球チームは9人で構成されるものだったので”ナイン”という言い方も成立した訳です。
その後、投手はチーム内に複数居るのが当然になり控え選手の概念も発生し、監督は専任化されました。
そして、野球チームは事実上9人では無くなるとともに“ナイン”という言葉は死語となった・・・そう信じて疑っていなかったのです。
でも、実は今でも使われていたんですね。
マドンさんのおかげで勉強になりました。
posted by toyorashotaro |01:11 |
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2009年02月11日
誤解を恐れずに申し上げると・・・
私はステロイドやヒト成長ホルモン等の薬物を使用したメジャーリーガーを心の底から批判する気にどうもなれません。
というのも、もし私が(というのもあまりにおこがましいたとえですが)メジャーリーガーで、その世界での激しい生き残り競争のさ中にいて、そこにステロイドがあって、周囲の仲間が平然と使用していて、彼らが飛躍的に成績を伸ばしその結果として巨額の報酬を手にしていて、しかもそれは禁止されていなくて・・・・
それでもステロイドの使用に毅然としてNO!と言えるかと自問自答してみると・・・
私には正直なところその自信がありません。
NOと言えるとしたらその動機は何でしょうか?まずは人体への悪影響があります。
しかし、メジャーリーガーというのは常人の理解を超えるほど精神的に追い詰められた存在であろうと想像します。
A-Rodですら、「世界中の重圧がのしかかってくる思いだった」と述べています。おそらくそのコメント自体に嘘はないでしょう。
そういう心理状態におかれると、副作用についての認識があったとしても悪魔との取引に応じてしまうような気がします。
人体への影響すらNOというための動機にならぬとしたら、スポーツマンシップやロールモデルといしての青少年への責任を理由に踏みとどまることができるのは相当崇高な人物です。
ですから、どうしてもステロイドに手を染めたプレーヤー達を糾弾する自信がないのです。
posted by toyorashotaro |21:12 |
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2009年02月11日
A-Rod衝撃の告白の余波が広がっています。
ちょい前まではステロイドの使用はマイナーリーガーを中心とする並以下の選手が中心だと言われていました。
その背景としては、年俸の差があったろうと思われます。実際、最低年俸で比較するとメジャーの38万ドルに対しAAAでは驚くなかれ1万3000ドルという低さです。
特に中南米な出身の選手は、何とかメジャーに定着したい、そして貧困から抜け出したい、という思いが強かったろうことは想像に難くありません。
以前このブログでも取り上げた薬物使用暴露の元祖ジム・バウトンは、「もし飲んだら確実に勝てる、しかし確実に寿命が短まる、というクスリがあれば登板を控えた投手は間違いなく全員が何の躊躇もなくそれを飲むだろう」と述べています。是非はともかくこれは激しい生き残り競争に曝されている野球選手の性(さが)と理解できます。
しかし、今回は何といってもあのA-Rodです。下はマイナーリーガーから上はボンズ、クレメンスに加えA-Rodまで。もはや「誰がやっている?」と勘ぐるのではなく「基本的にみんなやっている」と考える方が正しいかも知れません。
以前もこのブログで述べたように、ここ数年の薬物騒動で野球界が被った最大の損害は我々ファンがあまりにシニカルになってしまったことです。
「A-Rodまでやっているようではオルティスやプホルズだって怪しいもんだ。2004年限定で大ブレイクしたベルトレやここ数年急にHRが少なくなったゲレーロはどうだろう?」と考える人は少なくないでしょう。まるで魔女狩りです。
素直に非を認めたA-Rodを評価してあげたい気もしますが、その一方で「過ちを認め謝罪したジアンビをファンは許した。反面断固正当性を主張したボンズやクレメンスは結局偽証罪に問われ、曖昧な答弁を繰り返したマグワイアはその実績が否定された」事実を見てきたA-Rodが単に損得勘定を考慮して戦略的に謝罪しただけという風にも解釈できます。
もはや素直に事象を見れなくなった我々は「そもそも2001年から2003年までのレンジャース時代のみ使用した」という証言自体にすら疑いの眼差しを向けたくなります。
「レンジャース時代という過去の一部分のみをトカゲの尻尾にして切り捨て、ヤンキース移籍後の今の自分の潔白性を印象付けようとする戦略か?」という按配です。
これも以前述べたことですが、A-Rodに限らず人並み外れたパフォーマンスの最大の要因は地道なハードワークや強い意志だと私は信じています。
でもそれが事実だとしても、一旦薬物の使用が取りざたされると全てが否定されてしまいます。台無しです。
我々ファンが失ってしまったものは、あまりに大きいと言わざるを得ません。
posted by toyorashotaro |00:43 |
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