2010年12月27日
MLB.comに興味深いコラムが載っていました。
ライターは野球殿堂に表彰されたあのピーター・ギャモンズさんです。
主旨は以下の通り。
元アストロズの強打者、ジェフ・バグウエルは殿堂入りに値する。
理由としては、まず素晴らしいパフォーマンス(通算449本塁打に.408の出塁率、守備や走塁も素晴らしい・・・)
そして(これはこのコラムのミソです)ステロイドの噂もあるが、50〜70年代の選手にしてもアンフェタミン(興奮剤の一種)はかなりの数が使用した筈である。
たしかにその通り。
同様の主旨のコラムはESPNのロブ・ネイヤーも書いていました。
しかし、上記の理由を根拠にバグウエルの殿堂入りの資格を主張するのであれば、同じく今回、被投票資格を得るラファエル・パルメイロも殿堂入りすべきということになります。
なにせ彼は3000本安打、500本塁打を達成しているのですから。
パルメイロはバリー・ボンズやロジャー・クレメンス同様にステロイド使用に関する偽証罪の疑いを持たれています。
偽証罪自体は、ある意味ではステロイド使用を遥かに超える大罪です。
しかし、すでに被投票資格を得ながら票が伸びないマーク・マグワイアにしても殿堂入りの投票において問われているのはステロイドの使用歴であり、偽証罪のごとき犯罪の疑いではありません。
バグウエルの場合は、成績が素晴らしいので仮に薬物使用に関しては「クロ」であったとしても(過去の名選手がアンフェタミン使用の可能性を否定できなくても殿堂入りしているので)「殿堂入りに値する」と主張することはある意味では、マグワイアやパルメイロはもちろんボンズやクレメンスを「殿堂入りさせるべき」と主張するに等しいものが あります。
これは相当奥深い難しい問題です。
posted by toyorashotaro |23:42 |
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2010年11月23日
ナショナル・リーグのMVPが決まりました。
レッズ・のジョーイ・ボトーです。
事前の予想でも、本塁打と打点の二冠王のアルバート・プーホルス(カージナルス)、首位打者のカルロス・ゴンザレス(ロッキーズ)、そして打撃三部門全てが3位以内に入っているボトーの三つ巴でしたから、ボトーの選出自体はサプライズではありませんが、驚いたのはその得票差です。
投票権を持つ記者32人中31人がボトーに1位票を投じ計443点、2位のプーホルスの279点に大差をつけた圧勝でした。
個人的にはプーホルスのほうが貢献度が高かったと思いますが、まずはボトーの受賞を祝福したいと思います。
一方、今回の投票結果を見て残念だなあと思うことがあります。
それは、フィリーズのロイ・ハラディの得票が130点で第6位だったことです。
今年のハラディのパフォーマンスはサイ・ヤング賞はもちろんMVPにも相応しいと思います。
しかし、現実の投票結果は第6位。
パドレスのエイドリアン・ゴンザレス(4位)、ロッキーズのトロイ・トウロウィツキ(5位)よりも評価は下でした。
彼ら2選手は、今季素晴らしい活躍を見せましたがMVPに値するほどかと問われれば残念ながらNOです。
これは、90年代以降メジャーで一般的になった「MVPは野手から」という論拠に乏しい不文律のためです。
「投手にはサイ・ヤング賞があるじゃないか」という考え方があります。
そのとおり。
しかし、野手(打者)にも(権威性はともかく)ハンク・アーロン賞があります。
是非ともMVP選出においては、投手と野手を平等に評価してほしいと切に思います。
posted by toyorashotaro |20:46 |
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2010年11月23日
今朝、我が家で取っているY新聞を眠気眼でめくってスポーツ欄に目をやると・・・
「メジャー粋な選出」という見出しが目に入りました。
中身をチェックすると、「僅か13勝しか挙げていないマリナーズのフェリックス・ヘルナンデスがサイ・ヤング賞を、最終戦で敗れプレイオフ進出を逃したパドレスのバド・ブラックが最優秀監督賞をそれぞれ受賞したことを捉え、「粋な選出」と表現しているのです。
残念ながら、これはちょっと的外れですね。
なぜなら「粋な選出」とは、本来なら対象たりえないが、周辺の諸事情を考慮し例外的な対応をした場合に使う表現でしょう。
しかし、今回のヘルナンデスやブラックの場合は本来の基準で考えても適切な選出です(ヘルナンデスの場合はやや議論があるかも知れませんが)。
今朝のY紙の形容は、「優勝監督が最優秀監督になって当然」的な先入観で用いられた表現ですね。
自社で「球界一権威のある賞」を制定し、盲目的に日本一監督に授与し続けている同社らしさが現れていますね。
posted by toyorashotaro |08:47 |
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2010年11月20日
ある意味ではこのオフ最大の大物FAであるデレク・ジーターが、ヤンキースとの契約延長に合意したようです。
注目の条件は、3年総額4500万ドル。
まあ、ほぼ予想通りと言って良いでしょう。
「ニューヨークの貴公子」と呼ばれたジーターも来季は37才。
しかも今季はキャリア最低の成績に終わったため、契約更新自体は既成路線であったにせよ、その条件が注目されていました。
シーズン中にはある球団幹部が、「ジーターに関しては、その成績に対しカネを払うのではなく、その伝説に払うのだ」と随分気前の良いことを語っていましたので、ひょっとすると引退以降のフロントオフィスでの要職(実は名誉職という名の閑職)も含めた10年契約というサプライズもあるのではとゴシップ的な興味も持っていましたが、割りと現実的なセンで落ち着いたようでチョッピリ残念です。
まあ、その「伝説」の部分を無視し、単純に選手としてのジーターをその年齢、現在の実力、これまでの実績で評価すると、年平均1000万ドルの2年契約くらいが妥当なところだと思います。
したがって、年平均でプラス500万ドル、年数でプラス1年というのが「伝説」分でしょうか。
伝説の対価もしっかりとソロバンを弾いた契約と言えるでしょう。
しかし、ヤンキースにとってもっと大切なのが次の3年間、出場試合数、ポジション、打順それぞれどんな役割をジーターに与えるかというビジョンがしっかり描けているか?でしょう。
もちろん、3年後39才になったジーターがまだ元気に遊撃手としてフル出場し、3割を打つというシナリオもあり得ます。
しかし、ワーストケースも想定して手を打つのがチーム編成でしょう。
私の場合、ナマのジーターを見たのは3年前が最後なのですが、その時は旧ヤンキー・スタジアムのクラブハウスで試合後にミョーにオッサン臭いロングスリーブのTシャツにスーパーのワゴンセールで売っていそうなジャージのズボンで寛ぐ彼の姿を見て声を失いました。
「これでもニューヨークの貴公子?」
その時、私は10年後に頭が禿げ上がり、風船のようにお腹が突き出た彼の姿がアリアリとイメージできました。
そして学んだのです。
誰でもいつかは必ず衰えることを。
[追記]
この記事で「ジーターが合意」と書きましたが、現実にはまだヤンキースがこれから正式にオファーする段階で、ジーター側がそのまま受諾する可能性は高くないようです。更に長めのカウンター・プロポーザルを提示する見込みだそうです。正式の合意までは、まだ掛かりそうですね。
posted by toyorashotaro |16:44 |
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2010年11月20日
今年のアメリカン・リーグのサイ・ヤング賞に、マリナーズのフェリックス・ヘルナンデスが選出されました。
今季ヘルナンデスは13勝12敗、ストライキで短縮されたシーズンも含め先発投手としては史上最も少ない勝利数タイでの受賞になりました。
もちろん、今季のヘルナンデスの投球内容は文句なしですが、なにせリーグ18位のわずか13勝。
事前の予想では、内容のヘルナンデスと勝利数(21)のCC・サバシア(ヤンキース)の間で票が割れるのでは?という見方もありましたが、実際は投票権を持つ28人中21人がヘルナンデスに1位票を投じ、圧勝となりました(サバシアは3位)。
ご存知の通り、今回のヘルナンデスの受賞はセイバーメトリクスの普及の賜物です。
ステレオタイプに勝利数や防御率だけに頼った実績評価が幅を利かせた一昔前ならあり得なかったことでしょう。
したがって、現地の報道も「今後、サイ・ヤング賞やMVP、新人王の選考においてはますます内容重視の傾向が強まるだろう」という論調が目立ちました。
まあ、それは間違いないでしょう。
そうすると、究極的には野球殿堂入りの選考も、投手なら通算勝利数よりも奪三振/与四球率、野手なら通算安打や本塁打よりOPSという時代が来るでしょうか?
いずれはそうなるでしょうが、これは時間が掛かるでしょうね。
なぜなら、年間表彰の選考においては、現役の記者(当然多くの試合を観ている)が記憶がフレッシュな内に投票するのに対し、殿堂入り選考は新しい評価軸には保守的な「大御所」系のベテラン記者が、引退後5年以上経過した「昔」を評価するからです。
これはどうしても、内容より解りやすい伝統的な指標重視の投票になりますよね。
posted by toyorashotaro |14:14 |
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2010年11月15日
残念なニュースが飛び込んで来ました。9月末に一度は発表されたDーバックス対ジャイアンツの台湾での来季開幕戦が中止になっとのことです。
当初は米国での開幕に先立ち3月下旬に台湾で公式戦を2試合、その前にエギジビション2試合が開催されることになっていました。
中止の理由は明らかにはされていませんが、私はジャイアンツがワールド・シリーズを制したのが影響を与えたのでは?と勘ぐっています。
なぜなら9月からの最大の状況の変化はこれだからです。
元々このシリーズは、Dーバックスの主催試合として開催されることになっていました。
ということは、Dーバックスは来季の主催試合計81の内2試合を台湾シリーズに充てるということです。
当初はそれで良しとしたものの、ジャイアンツが世界一に成ったことでこのカードはDーバックスにとっても来季のドル箱になり、それを地元チェイス・フィールド以外で開催するのはもったいないとする意見が出てきた、というのが私の推論です。
果たして真実は?
posted by toyorashotaro |00:22 |
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2010年11月14日
昨日は東京ドームに千葉ロッテ対SKの日韓選手権を見に行きました。
また、この試合はこのオフにメジャー移籍を目指す西岡、小林両選手にとって(恐らく)日本での最後の試合ということになります。
実際、西岡の最終打席ではもの凄いフラッシュが焚かれていました。
試合後にはスタンドのファンへ最敬礼で旅立ちの挨拶も済ませていました。
彼の地でも変わらぬ健勝を祈りたいと思います。
しかし、私はメジャーでの西岡の活躍を期待しながらも、拭いきれない不安があります。
それは彼のプレー態度です。
年間にそう何試合もロッテを観ている訳では無いのですが・・・
どうも以前から時として全力疾走を怠る傾向があるように感じていましたが、昨日の試合でも内野を抜く安打を放つとハナっから単打と決めつけ、一塁へトロトロ走る場面がありました。
そこには「外野手が少しでもジャックルしたら次の塁を盗ってやろう」というメジャーでは常識の姿勢は残念ながら見出だせませんでした。
「日韓選手権なんて所詮オープン戦じゃない?向こうに行ったらそうするよ」と彼は言うかもしれません。
しかし、「いつかやるよ」は信用できません。「今」がその「いつか」の気でやっていないと。
「常に全力を尽くす」のに必要なのは、「常に試合中は集中力と緊張感を持続する能力」だと私は思います。そしてこの能力は、そう簡単には身につきません。
実際、BJ・アップトン(レイズからFA)などは時折集中力を欠くプレーをしでかす傾向がいつまで経っても改善されません。
西岡は好打者ではありますが、パワーはありません。
メジャーで重要視される長打率を稼ぐには単打をダブルにする全力疾走と隙を窺う姿勢が不可欠と思うのですが。
posted by toyorashotaro |13:44 |
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2010年11月10日
マイケル・ルイスのベストセラー「マネー・ボール」でお馴染みのポール・デポデスタがメッツのフロント入りしました。
担当は、アマチュア選手の獲得と育成です。
言うまでもありませんが、今回の「転職は」パドレス時代(2006~2010)の上司でこのたびメッツのGMに就任したサンディ・アルダーソンに引っ張られたものです。
デポデスタはハーバード大学出身の超エリートで「マネー・ボール」では徹底的にデータ重視の「PCボーイ」として描かれています。
彼は、2004年に31歳の若さで名門ドジャースのGMに就任。
いきなり、その年のフラッグディールで当時のドジャースのHeart & Soulであったポール・ロデュカの放出を含むブロックバスター・トレードを実現させ話題になりました。
その年は、地区優勝を果たしましたが、翌2005年は勝率5割を割り込むとあっさりと解雇されています。
当時は、「データを解析する能力はあってもリーダーシップや交渉力などの対人コニュニケーションスキルに欠ける青白きインテリ」として、評判を一気に落としました。
まあ、確かにそれは事実であったかもしれません。
しかし、彼がドジャース時代に成立させたトレードは、前述のブロックバスター・トレードも含め、全てに「出塁率重視」という一本筋が通っておりその方針に「ブレ」がありませんでした。
その意味では彼がドジャースのGM時代に行った各種の補強は決して間違っていなかったと私は考えています。
「対人コニュニケーションスキルに欠ける人物」と揶揄されたデポデスタも今や37歳。
数々の挫折も経験し、その苦手分野の能力もそれなりに成長したのではと思います。
その意味では、メッツでの活躍に期待したいですし、将来は再びどこかの球団でGMとしてリベンジを計って欲しいものです。
posted by toyorashotaro |23:54 |
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2010年11月07日
岩隈投手のポスティングに参加したのは、どうやら本命のアスレチックスの他はマリナーズとレンジャースだったようです。
これらの球団名を目にして思うのは、「ジャパンマネー狙いの時代は終わった」ということです。
「お約束」のマリナーズが含まれていますが。
確かにそれは正しい判断でしょう。
円高の今日び、輸出依存型の日本企業のスポンサーシップはあまり期待できません。
さらにいうと、日本人選手獲得による観客動員やグッズの売上の増加が望めるのは、日本人が多く住み、日本からの直行便が飛ぶ観光都市に限られます。
しかし、それらの都市の内、ニューヨークやロサンゼルスの場合はあまりにマーケットが大きいため、日本人選手効果による増収は全体の比率からすると微々たるもので、それならしっかりと強いチーム作りをするほうが遥かに正攻法で効果的です。
その意味では、日本から近く(北米へ最短距離の直行便があり)、日本人が多く、規模の小さな観光都市のシアトルは正にドンピシャで、それ以外はあまり多くないと言うのが実情でしょう。
余談ですが、9月下旬にシアトルの地元紙が、来季は37歳でかつ契約残が3200万ドルもあるイチローを「衰えがまだ出ていない今が売り時」と書き立てたことがありました。
しかし、イチロー効果による増収の恩恵に浴することができる球団は多くないため、実現の可能性はほとんど無いでしょう。年齢と年俸のリスクはどこも同じですし。
posted by toyorashotaro |18:17 |
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2010年11月07日
私がほぼ毎日買っている某TCスポーツ紙に、ちょっと気になる記名記事が載っていました。
主旨は、「ワールドシリーズ終了直後で、FAも出揃っていない。こんな早い時期に楽天がポスティングを実施したのは不可解だ。各メジャー球団とも補強戦略が固まっていないため、実力が未知数の日本語人選手に対し、高額の入札を引き出すには適切なタイミングでは無いからだ。ひょっとすると他球団を出し抜くための、特定球団と楽天の策略では無いか?」と言うものです。
確かに、入札期限が11月5日というのは史上最も早い設定です。
しかし、「そりゃ勘ぐり過ぎだ」と思っていた私も、つい先程の外電を目にし、考えを改めました。
なんと最高額を入札し交渉権を得る(と思われる)のは、あの有名な渋チン球団のアスレチックスだと言うのです!
ご存知の通り、楽天とアスレチックスは業務提携関係にあります。
アスレチックスがビリー・ビーンGM主導で楽天に対し、自分達に有利な日程でのポスティング実施を働きかけた、それにより最高入札額は低い抑えらるが、アスレチックスはその見返りに楽天の外国人選手獲得に便宜を図る、と言うのは十分考えられるストーリーです(ちなみにこれは、ポスティングのルールに抵触することではありません)。
ここのところチームの低迷もあり、やや影が薄かったビーンGMですがまだまだしたたかさは健在のようです。
posted by toyorashotaro |14:09 |
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2010年10月30日
失政続きで解雇されたオマー・ミナーヤ前ニューヨーク・メッツGMの後釜は、サンディ・アルダーソンに決まりました。
彼は知る人ぞ知る元祖「マネー・ボールGM」です。
元々は法曹界出身で、アスレチックスの球団顧問弁護士を務めたことをきっかけにGMに転じたアルダーソンは、従来の勘と経験に頼ったチーム編成の在り方に疑問を持ち、当時まだ軽んじられていた統計学的手法を取り入れたスカウティングや編成を取り入れた先駆者です。
そして彼のアスレチックスは、1988年からア・リーグ3連覇を成し遂げました。
日本のファンの間でも有名なビリー・ビーン現アスレチックスGMは、アルダーソンの手法を模倣し、低予算の強豪チームを造り上げました。
そのあたりのくだりは、マイケル・ルイスのベストセラー、「マネー・ボール」に詳しく書かれています。
マネー・ボールが徹底的に費用対効果を追及するものだとすると、ミナーヤ前GMに率いられた過去数年のメッツは散財の局地とも言える「真逆マネー・ボール」状態でした。
アルダーソン新GMが、メッツの有り余る?莫大な資金をどう有効に使うか?
これは見ものですね
少なくとも、これでジョー・トーレのメッツ監督就任(復帰)のセンは消えたでしょう。
posted by toyorashotaro |20:29 |
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2010年10月24日
2010年ワールド・シリーズは、テキサス・レンジャースとサンフランシスコ・ジャイアンツの対戦になりました。
3週間前の時点では、この組み合わせを予想した方は多くは無いでしょう。
また、西地区同士の対戦は02年のジャイアンツ対エンゼルスのカリフォルニアシリーズ以来です。
両リーグとも西地区は、近年やや劣勢にありましたのでこの点でも新鮮味があります。
そして、レンジャースはワシントン・セネタース(2代目)として61年に誕生して50シーズン目にして初のワールド・シリーズ進出です。
これで、全30球団中まだワールド・シリーズの檜舞台を踏んでいないのは、シアトル・マリナーズとワシントン・ナショナルズ(前身のモントリオール・エクスポズ時代を含む)だけになります。
実はメジャーでは、95年の3地区&ワイルド・カード制(前年はストのためポストシーズン無し)へ移行してからの16シーズンで、7球団がワールド・シリーズ初出場を果たしています。
そしてその内、5球団がワイルド・カードからの出場です。
現行のポスト・シーズン制はなにかと問題点が多いのは事実ですが、その反面ともすれば一部の球団に集中しがちなワールド・シリーズ進出の栄誉を全米に配分することに大きな寄与があったことは事実です。
強いチームが勝つのではなく、勝ったチームが強いと認められるポスト・シーズン。
言いかえれば長丁場のレギュラー・シーズンでは財力のある球団が有利なのは否めませんが、運を味方につけないと勝ち進めない現行のポスト・シーズン制が栄誉と注目の一極集中回避にそれなりの効果を発揮していると言えるでしょう。
posted by toyorashotaro |21:51 |
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2010年10月23日
ヤンキースの2010年が終わりました。
実は、昼間は仕事でゲーム自体はまだ見ていないのですが。
予定より1位週間以上早く始まってしまったヤンキースのストーブ・リーグ。
ブライアン・キャッシュマンGMにとって、ジョー・ジラルディ監督をはじめ、デレク・ジーター、マリアーノ、リベラ、アンディ・ペティットらとの再契約または処遇の決定が当面の課題になります。
個人的に最も注目しているのは10年1億8900万ドルの契約が満了したジーターとの再契約です。
ヤンキースの象徴的存在として契約延長は規定路線っぽい雰囲気に満ちています。
「ジーターあってこそのヤンキース」「ヤンキースに居てこそのジーター」という訳です。
まあ、それ自体は間違いではないかもしれませんが、彼とて既に36歳で今季は自己最低の成績に終わったという事実からは目を離すわけにはいきません。
純粋に戦力として現在のジーターを評価すると期間は2年くらいで年平均600-700万ドルあたりの提示が順当というものでしょう。
しかし、そこは超お金持ちのヤンキースのこと。期間はもう1-2年長めで年俸1000万ドルプラスアルファくらいは軽く提示してしまうでしょう。
まあ、けた外れの財力があるのですからそれに対しとやかく言うつもりはありませんが、以下のことは厳然たる事実だと思います。
ヤンキースは、今後とも勝ち続けさえすればジーターが居なくても、超人気球団であり続けることができるということ(言い換えれば人気を保ち続けるにはジーターがいるかいないかより勝ち続けることができるかどうかが重要ということ)。
ジーターが象徴的存在として在籍を続けるにしてもそう遠くない将来に遊撃手としての後継者が必要になるということ。
まあ、それが判らないほどヤンキースは甘い球団では無いでしょうが。
posted by toyorashotaro |17:37 |
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2010年10月20日
監督に関するネタについて・・・
エリック・ウエッジがマリナーズの新監督に就任しました。
私は比較的この人には好感を持っています。
確か再建(現在では無く一世代前の)に着手したインディアンスの監督に就任したのは2003年のこと。彼がまだ35歳の時だったと記憶しています。
前年はインディアンスの3Aバファローの監督で、3A時代に一緒に汗を流した選手たち(ジョニー・ペラルタ、ココ・クリスプ、ビクター・マルティネスら)とともにメジャーに昇格してきました。
そして彼らの成長に伴いインディアンスは2004年の後半から地区優勝を果たした2007年までは中地区の強豪として君臨しました。
ウエッジのマリナーズ監督就任に当たってのちょっぴりゴシップ的な関心事が2004年に決別した問題児ミルトン・ブラッドレーとの関係修復なるか?です。
当時、ウエッジ監督はフロントに対し「オレとブラッドレーのどちらを取るんだ!」と息巻いたと伝えられています。
しかし、ブラッドレーに関してはそもそも関係修復なんていうのは視野に入っていないのでは?と私は勘ぐっています。
ブラッドレーとマリナーズとの契約はあと1年残っているはずですが、ウエッジを迎え入れると決めた時点で、マリナーズはブラッドレーを解雇するか二束三文で他球団に売り渡す腹積もりなのでは無いでしょうか?
正直なところ、ウエッジとの関係云々は別にして戦力としても果たして必要かどうか怪しいところですし。
もうひとつはトニー・ラルーサのカージナルスとの1年の契約延長について。
ラルーサの監督としての業績については、説明の必要も無いでしょう。
しかし、個人的にはそろそろカージナルスには新監督が必要なのでは?と思っています。
現代おいては名監督の条件はわがままなミリオレアたるメジャー・リーガー達をなだめて、すかして、おだててうまく纏める人事管理者としての能力を有していることです。
その点、ラルーサは今季若いコルビー・ラスマスとの確執が明らかになりましたが、オールド・スクール的な専制君主っぽい要素もちょっぴり感じ取れます。
また、その戦術スタイルも自己の経験に基いた理論派ですが、正直なところ最先端の統計学的な戦術理論にはチャッチアップできていないように感じます(投手を打順8番に起用する点などその典型)。
彼の野球界に刻んだ功績には議論の余地はありませんが、これからのそろそろ一時代前の名将になりつつあるように感じています。
posted by toyorashotaro |21:05 |
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2010年10月14日
テキサス・レンジャースが球団史上初のワールドシリーズ進出を掛け、現地時間15日よりヤンキースとリーグ・チャンピオンシップ・シリーズを戦います。
レンジャースの球団オーナーはご存じノーラン・ライアン。
通算324勝と5714奪三振を誇るかつての速球王です。
現役時代は、7度のノーヒッターを始め栄光に満ちた選手生活でしたが、意外なことにワールドシリーズ出場は、駆け出し時代の1969年だけです。
当時ニューヨーク・メッツの一員として世界一になっていますが、残念ながら史上に残る速球王としての名声を欲しいままにしてからは結局、ワールドシリーズ出場は有りませんでした。
果たしてライアン・オーナーにとって41年振り!のワールドシリーズ出場はなるでしょうか?
個人的には8月に、ヒューストン郊外のアルビン市にある「ノーラン・ライアン・センター」を訪れたばかりなので心情的には(ヤンキースファンには申し訳ないですが)レンジャースの武運長久を祈っています。
posted by toyorashotaro |22:29 |
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