2008年01月07日

清原と王を比較する

あけましておめでとうございます。今年も楽しいコラムをめざし、続けていきたく思っています。

2008年は、日本人メジャーの大物FA組、福留孝介、黒田博樹が移籍したナショナル・リーグが盛り上がりを見せるのが楽しみです。野茂英雄、桑田真澄がマイナー契約を完了したことも、明るい話題。

松坂大輔の20勝にも期待。昨年、味方の厚い援護にもかかわらず、9試合の逆転負け。メジャー初年度という挑戦の日々でしたが、本人こそ、これは実にもったいないことをした、と思っているに違いないからです。

転じて日本のプロ野球。

例えばパ・リーグ。梨田昌孝、渡辺久信・新監督の北海道日本ハム、西武ライオンズが、選手の新しい才能をどれだけ引き出せるか。

新人の中田翔より、中田に負けてたまるか、と2年目から5年目ぐらいの眠れる若手の方に、僕は注目をしたいと思っていますが、皆さんはいかがですか。

有望な新人を獲得すると、選手のライバル意識が高まる効果。それだけでも、球団は得をしているのではないでしょうか。

さて、以下を今年最初のブログといたします。


<清原と王を比較する>

オリックス清原和博。1967年生まれ。失礼かもしれないが、忘れ去られた男である、2007年の1年間については。

年俸は協約限度幅一杯のマイナス40%の条件を呑み、それでも「温情あるありがたいことばをいただいた。」と話し、今年8月には41歳。どう引退するか、数年後にはその引き際を考えていく年になった。

いま一度、清原和博の本塁打の軌跡を、同じ19歳スタートの王貞治と比較してみたい。

清原は現役の通算で1位の525本塁打。王は、世界記録の868本塁打。

清原の高卒新人31本塁打は破るものがいまだに現れず、スタート時点は、はるかに清原の方が上。これは、王が55発の日本新を見舞った24歳時点でも、である。

なにより量産の勾配が王45度の急斜面なら、キヨは30度の緩斜面とプロ野球入り8年目から大差が開いた。

※比較したグラフは、プロ野球plusへ掲載中です。http://baseballplus.jp/

2008年新春

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posted by toshiya-ono |11:54 | 清原和博 | コメント(10) |
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2007年12月25日

松井秀喜103打点

「野球は結果を残していくら、だと思う。つまるところは。」とは、本塁打よりも打点を稼ぐ確実さこそ、メジャーにおける松井秀喜を解くキーワードだ。

今年のニューヨーク・ヤンキースは、ワイルドカードを引き当てるも、プレーオフではまたも敗退。ワールドシーズへの進出はならなかったが、個人成績を見ると、松井秀喜は、8月以降ひざの状態の悪化にもかかわらず、目標としてきたシーズン100打点を達成。

A・ロッドに次ぐチーム内2位。リーグ12位。初年度から毎年チーム3位内を誇る貢献度を続けている。

特に今季の松井秀喜の103打点は、メジャーのなかで屈指の記録となった。

そもそも100打点を越える打者は、14球団あるア・リーグでどのくらいいるのか?

については、毎年15人前後の狭き門。

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posted by toshiya-ono |00:48 | 松井秀喜 | コメント(0) |
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2007年12月21日

カネやんのリリーフ陰謀説

カネやんは、国鉄時代、他の先発投手が勝てる試合を、調子がいいから「ワシが行く。」と途中降板させ、マウンドに登場。白星をかっさらって行った伝説は本当か?

金田の国鉄時代の15年間の救援数は326。これは先発6:救援4もの高い比率である。

年平均で先発32.5試合、救援21.7試合とは、130ないし140試合制の当時、中4日から中5日で先発をこなし、合間にリリーフを1度こなしていた勘定である。

しかも、リリーフの投球回は国鉄の15年間で1試合平均3.2回と、これがまた長いのだ。

うち完了率(最後まで投げた試合)も90%と高く、当時はひとたび登板したのなら、たとえ打たれても最後まで投げるのがカネやんのスタイルだった。

カネやんだって、リリーフで打たれることもある。しかし、そんな試合でも決して投げ出すようなことをせず、最後まで投げ抜く試合がほとんどだった。

そして、326救援したうち、金田正一が手中に収めた114勝の他は、どうなったのか。ここが肝だ。救援するのだから、先発投手にほとんどの勝敗がつくはずだが、カネやんより勝利数は多いのか少ないのか。

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金田さん怒らないかな・・・
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posted by toshiya-ono |13:12 | 金田正一 | コメント(2) |
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2007年12月21日

阿部慎之助が打点貢献度の1位

1億9200万円で契約更改した山崎武司の、打点王タイトルの108打点。

他の選手と比較出来る、簡単な評価として、勝利した試合の打点がどれだけあったのか?を見てみたい。

直接の逆転本塁打やタイムリーでなくても、勝利した試合の打点は、追加点のものでも、勝利の貢献度を評価されるべきだ。

山崎の43本塁打は、勝ち試合で25本塁打は58%と少し低かったが、108打点については76打点の70%を集めている。これは、例えば優勝した巨人・小笠原道大の69%や、4番の李承燁の63%を上回り、4位チームとしては、勝負強い成績だ。

100打点以上では、巨人の阿部慎之助の77%が1位と貢献度合いが高い。

一方、阪神に移籍の新井貴浩。5位チームとはいえ4番の50%は低いと言わざるを得ない。オリックスの4番、タフィー・ローズは、同じ最下位チームでも69%だった。

→「勝利試合の打点トップ10、ワースト10」は小野俊哉のプロ野球plusブログでお楽しみください。http://baseballplus.jp/

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posted by toshiya-ono |12:25 | 阿部慎之助 | コメント(7) |
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2007年12月20日

42勝・稲尾和久の先発と救援

●稲尾和久の42勝:第2回

稲尾和久のシーズン42勝。

この勝ち星を稼いだポイントの鍵とは、稲尾和久の先発の勝利数よりも、いかに「救援による勝利」を稼ぎ出したか。これを知ることが大事だ。

1961年のこの年、登板数は78。先発と救援の試合数は30と48。救援登板が先発の1.6倍に達しているが、それでいて、30先発とはまさに現代のローテーションエースの先発数と同じ。

中5日で先発し、その合間にリリーフをしっかりこなしていた登板、と考えていい。

30先発の成績は防御率が1.68の257イニングと3分の1を投げ24勝5敗である。

25完投(7完封あり)を投げ、平均8.6イニングは、これだけでも凄い記録。

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posted by toshiya-ono |23:38 | 稲尾和久 | コメント(3) |
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2007年12月20日

萩本欽一監督の夢列車

萩本欽一監督と茨城ゴールデン・ゴールズが、12月19日、2007毎日スポーツ人賞を受賞。ゴルファーの石川遼は「ファン賞」で、萩本欽一監督は「文化賞」。ボストン・レッドソックスの松坂大輔は「国際賞」。

受賞者には人見絹枝ブロンズ像を授与されたが、像の由来は、日本人女性初のオリンピックメダリスト(1928年)である人見絹枝さんは、毎日新聞社の記者だったからだと思います。

それはさておき、今年の9月、グッドウィルドームにおける全日本クラブ野球選手権を制し、初の全国制覇に輝いた萩本欽一監督。実は野球チームを作ったのは、これが最初ではない。

といっても、昔作ったチームはテレビ番組上の話。1970年代に萩本欽一さんが、欽ドンで新しいスタイルの企画、番組を次から次へと開発した時代のこと。

チーム名まではわからないが、プロ野球を引退したばかりの辻佳紀さん(通称ヒゲ辻・阪神など)、快速球の怪童・尾崎行雄さんなどと番組上のチームをつくり、応募した小学生か、中学生チーム(?)と対戦するという企画だったらしい。

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萩本欽一監督と山田諒内野手


茨城ゴールデン・ゴールズ 萩本欽一監督と山田諒選手
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(撮影:スポーツ・アクセス/四街道野球場)



posted by toshiya-ono |22:16 | 茨城ゴールデン・ゴールズ | コメント(0) |
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2007年12月20日

イチローの4割モデル

●第4回:イチローのここが凄い

イチローが4割を打つ場合、どんなモデルが考えられるか。

2007年は、678打数238安打、3割5分1厘の成績だが、同じ打数で4割のためには、271安打が必要であり、自身の持つ世界記録262本を上回らなければならない。

今度は、四球を増やして238安打のまま4割達成を考えた場合、打数は595に下げる必要がある。

そのためには、あと83四球を選んで、トータル132四球が必要となる。

これは通算762本塁打でメジャー新を樹立したバリー・ボンズと同じ四球数。しかも、バリーの場合、敬遠四球を43も含んでおり、イチローが選球眼を凝らして四球を選ぶにしても、これは厳しいと思う。

そこで、それらの中間として、イチローがあと60四球、トータル109四球を選んだ場合を考えると、247安打でジャスト4割の達成となる。あと9安打の加算が必要、という2007年版「イチローの4割モデル」が見えてくるのだ。

安打をさらに増やすより、打数を減らすこと。やはり、四球を増やすことが必要、という結論になるのだ。

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posted by toshiya-ono |12:15 | イチロー | コメント(6) |
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2007年12月20日

金田正一の火を噴く完投勝率

「金田正一の完投勝率」:第5回 金田正一の400勝

もしスワローズが、せめて並の打撃力があったなら?金田正一は、国鉄時代、本当なら何勝していたのか?を考えてみるのも楽しい。

巨人に移籍した5年間については、肘の故障もあって、先発勝利がほとんど一桁どまりと苦しんだ。巨人時代のIFを考えることは難しく、日本の誇る金田正一の400勝は、チームが弱かった国鉄の15年間に焦点を当てることによって再考したい、と思う。

国鉄時代の完投成績は234勝104敗。4年目の19勝4敗を始め、19勝2敗という完投勝率9割以上がさらに2度。調子のよかった年は、火を噴くようなピッチングである。

15年合計では、完投勝率6割9分2厘。しかし2007年の両リーグ全投手の完投成績は平均で7割5分はある。少なくとも、もう少し強いチームに入団していれば、この勝率は稼げた、と考えてみたい。

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posted by toshiya-ono |10:51 | 金田正一 | コメント(0) |
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2007年12月20日

村田兆治が1失点

12月18日の東京ドーム。プロ野球マスターズリーグは、東京ドリームスと名古屋エイティデイザーズの2回戦が行われました。

東京ドームの2万人を超えた観客の楽しみは、村田兆治の登板。これまで5シーズン連続の140キロ越えを達成しているが、今季はまだ。


6回に登板した村田の彦野利勝への初球はいきなり137キロ。続く高橋智には、135キロをマークし、杉山直樹に対しては、カットボールをコーナーに決め、カウント2-0と追い込んでの3球目。この日最速の139キロ。キレがすばらしく、杉山は振り遅れの空振り三振だった。

しかし、4安打を浴び、失点してしまったのだ。

村田兆治は、今年の11月で58歳。

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プロ野球マスターズリーグの「通算奪三振率TOP10」をプロ野球plusに掲載しました。

夜景


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※新年の1月2日東京ドーム。18時に試合開始のマスターズリーグは、一昨年、昨年の実績では、満席が予想されます。当日券をお求めの場合、早めに球場へお出掛けになることをおすすめします。


posted by toshiya-ono |00:46 | 村田兆治 | コメント(0) |
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2007年12月19日

テッド・ウィリアムズの4割と四球

Q:マスターズリーグを支える、東京ドリームスの写真の選手はだれでしょう。当ててみてください。
私は誰でしょう?東京ドリームス


ヒント:社会人から巨人入り。マスターズリーグでは、これまでの試合のほとんどに出場。今年も、内野の要として活躍中です。
(撮影:スポーツ・アクセス/横浜スタジアム)


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●第3回 イチローの「ここが凄い」

「神様は返事を書かない」というテッド・ウィリアムズの、1941年の打率4割6厘。イチローの4割の可能性を探る前に、もう少し、テッドの4割に触れておきたい。

143試合で456打数の185安打が、その成績だ。

打率4割6厘の首位打者も、200安打を超えたわけでもなく、もちろん最多安打ではない。

試合数、打数、安打はどれも、メジャーよりも今の日本プロ野球に近い数字のように思われるのだ。

そして、テッドの成績で注目すべきは、この年145四球の、四球王の方。

四球は、打率計算の安打÷打数には無関係。しかし、選べば四球になるような球を打たされて凡打をしたのでは、打数のみ増え、打率を下げる、となると関係は大だ。

また、四球よりも、打ち込んで打数が大きくなると、打率を上げるために必要な安打数も、また大きくなる。

9月も終盤、例えばイチローが600打数228安打の打率3割8分だったとしよう。しかし、翌日5打数3安打したとしても、打率は3割8分1厘にしか上がらないのだ。

テッドのように四球を選び、打数を小さくできたことは、打率を高く維持するためのポイントだった。

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posted by toshiya-ono |20:46 | テッド・ウィリアムズ | コメント(1) |
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