2007年03月27日
阪神タイガースの史上最強投手
阪神タイガースの藤川球児投手の2006年の「失点出塁率」11.33が1位の成績だった、という前回の続きです。 投手の失点出塁率とは、(安打+四死球)÷失点 で計算され、その投手から1点を奪うのにどのくらい出塁しなければいけないか、という値のこと。長打をよく打たれる投手ほど値が小さくなり、逆に本塁打が少なく、また走者を置いて粘り強い投球で走者を還さない投手は、値が大きくなります。 2006年の藤川球児投手の防御率は0.68と1を切りましたが、他にも1を切る防御率を探すのなら、同じ阪神タイガースの村山実投手が1970年に記録した0.98が有名です。 では、この年の村山投手の失点出塁率は、藤川球児投手を上回っているか?というと、実は6.78と二桁には届きません。 また、防御率が1を切る成績は、戦前1リーグ時代に多く、1937年の春季リーグの防御率1位は沢村栄治投手の0.81。また、その前年の1936年秋季リーグでは、景浦将投手の0.79が1位の成績。 ちょっと古い記録ですが、この二つをヒモ解いてみると、それぞれの「失点出塁率」は4.43に5.13。藤川投手の成績に近づくどころか、逆に遠ざかっています。 では最近は?というと、横浜ベイスターズの大魔神・佐々木主浩投手が1997年、98年に0.90と0.64の防御率を記録し、MVPを獲得。このときの失点出塁率は、7.17と6.57と、やはり二桁には届いていないのです。 かつての速球投手の失点出塁率を調べてみても、例えば広島カーブ・津田恒美投手は1987年の6.69が最高ですし、1970年代に阪急ブレーブスで名を馳せた山口高志投手は、どの年も二桁には遠く及びませんでした。 ということは?ひょっとすると?・・まだ推測を含むのですが、2006年の藤川球児投手の「失点出塁率」11.33は、かなりの確率でプロ野球史上第1位である可能性が高いのです。 (もちろん、シーズン50イニング以上などに区切っての話) 昨年、藤川選手の投球を見たファンは、実は日本プロ野球史上で、最高の投球を目の当たりにした、と思って間違いない、ということになります。 今季は、新球としてチェンジアップが加わり、オープン戦から好調な投球を見せてくれている藤川投手。ぜひ、今季もタイガースファンと甲子園球場を沸かせて欲しい、と願っています。
posted by toshiya-ono |22:40 |
藤川球児 |
コメント(2) |
この記事に対するコメント一覧
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Re:阪神タイガースの史上最強投手
私もいろいろ調べてみましたが、伊藤智仁選手の一年目(防御率 0.91)が9.82でもっとも二桁に近い数字となりました。
posted by カープ坊や | 2007-03-28 00:54
Re:阪神タイガースの史上最強投手
逆に言えばこの数字が大きいということは
ランナーを背負いがち=劇場型
といえる可能性もありそうですね。
被打率、四死球率と併せて見る必要がありそうです。
posted by ファン | 2007-05-18 01:16


