2007年03月20日
史上最強の投手
投手の能力を測る指標はいろいろ。最もよく知られているものといえば、やっぱり防御率なのかな。その他、勝率や奪三振率もよく使われますが、最近ではWHIPといった、1イニングに何回出塁を許すか、という真新しいものもあるようです。 とにかく、投手は、簡単には点を与えないことが目標。防御率はイニングで割る計算ですが、ここで出塁数を失点で割る「失点出塁率」を考えてみましょう。 「失点出塁率」の計算は、単純に(安打+四死球)÷失点 で簡単に計算されます。 相手チームからすると、この投手は1点を奪うのにどのくらい出塁しなければいけないか、ということになりますが、長打をよく打たれる投手ほど値が小さくなり、逆に本塁打が少なく、また走者を置いて粘り強い投球で走者を還さない投手は、値が大きくなります。 昨年は、ソフトバンクの斉藤和巳投手、広島の黒田博樹投手がそれぞれ防御率1.75、1.85でタイトルを獲得。しかし、失点出塁率では2位、3位とトップではなかったのです。 2006年/失点出塁率のTOP5(規定投球回) 1位 福原忍 阪神 4.34 2位 黒田博樹 広島 4.02 3位 斉藤和巳 SB 4.02 4位 朝倉健太 中日 3.75 5位 デイビー オリ 3.61 阪神タイガースの福原忍投手の防御率2.09はセ・リーグ2位と、惜しくもタイトルを逃しましたが、粘り強さでは一矢を報いた格好になりました。 でも、阪神タイガースにはもっと凄い投手がいます。 そう、藤川球児投手を忘れてはいけません。 さっそく昨年の20救援以上の投手全員を比べてみると、 2006年/リリーフ投手のTOP5(20救援以上) 1位 藤川球児 阪神 11.33 2位 梅津智弘 広島 7.00 3位 竹岡和宏 SB 6.50 4位 岩瀬仁紀 中日 6.00 5位 久本祐一 中日 5.86 つまりは、藤川球児投手は11回以上出塁をしないと点が取れない・・?というわけです。藤川投手は、昨年の本塁打がソロ3本ですから、失点からそれを引いて計算すると、普通の安打や四死球では、相手打線は22回出塁して、やっと1点が取れるという、「ケタ違い」の成績だったことがわかります。 (次回に続く)
posted by 小野俊哉 |23:04 |
藤川球児 |
コメント(2) |
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Re:史上最強の投手
はじめまして。
いつも興味深いデータを紹介されていて楽しく拝見させていただいています。
「失点出塁率」知りませんでした。黒田、斉藤和、藤川、岩瀬という「さもありなん」という投手が上位に来ている一方で、「そんなによかったっけ?」という投手も上位に来ているのはなかなか面白いですね。
なんとなくですが、「やたらめったら出塁も許すし、失点も他投手に比べて多い」というような投手もそこそこ上位に来てしまいそうで、投手を評価するのにもうひとつ指数がいるかなぁ、というのが感想です(まぁそんな投手なら規定投球回にはなかなか届かないでしょうが)。失点出塁率+WHIPで見ればよいというところでしょうか。
続きもあるようなので期待しています。
posted by hiezo | 2007-03-23 01:05
Re:史上最強の投手
まあ、ありえない仮定ですが
100イニング1失点。防御率にして0.09ですか。
そんな投手が1人しか走者を許していなかったら…1被本塁打でも、四球盗塁バント犠飛でもいいんですが…彼は走者を出すと全て返してしまう投手、という指標ですか?
一年藤川を見ていた印象としては、「走者を出しても粘り強かった」というよりも「1イニングに2人も走者を出すことが稀で、そもそもピンチを作らなかった」……結局は、基本通り走者をあまり出さなかったことが重要だった…ような気がします。先発とリリーフでは意味がかなり違うのではないでしょうか?
posted by 三笠 | 2007-04-13 01:37


