2008年04月22日

アンチバイエルンのため息が聞こえる

DFB POKAL バイエルンが優勝

先々週に前哨戦ともなるべきバイエルン対ドートムンドのリーグ戦がミュンヘンで行われ、5-0の完敗を喫したドートムンド、そしてここに来て負け続きのため首が皮で繋がっている状態のドル監督。他方、ドートムンドとバイエルンの両チームでチャンピオンリーグを制した経験のある名将ヒッツフェルド監督に率いられるバイエルンが、誰が考えても戦前予想では圧倒的有利だった。
 サッカーは何が起こるか分からないと一縷の望みを託すボートムンドサポには悪いが、かつてのライバル対決も昨今はあまりにも実力に差がついてしまっていると僕も思っていた。ところがである、一発奮起した選手の意地もあってか、そのドートムンドの予想外の健闘により試合は延長戦に突入した。リベリーとルカトーニコンビの1-0で逃げ切るかに見えたバイエルンだったが、ドートムンドFWペトリッチの93分終了間際の同点弾で、後半攻撃的布陣で攻めに攻めていたファイトが最後に報われた。タハ!勝負はやっぱりやってみないことには分からないのである。この前のヘタフェ戦とは逆の立場に立ったバイエルン。誰がシナリオを書くのか知らないが、サッカーとは往々にしてドラマよりもドラマチックである。

そしてここでこの日の二人の主人公が試合を決める。

延長前半にドートムントのクリンゲが放ったスーパーシュートを超美技プレーの横っ飛びではじき出したオリバーカーンと、もう一人はその数分後にまたもやここぞの決勝点を決めたルカトーニである。
この一見ぎくしゃくした操り人形みたいに動く1.93mのイタリアの長身伊達男は、今季公式戦41試合で35得点、言い換えれば1試合0.85得点、この試合のゴールで何と4試合連続のダブルパック(2得点)。彼には今シーズン、何をしてもゴールになってしまう怖さがある。ヘタフェのゴールも同時にジャンプした選手の陰でボールは見えていなかったが、説明のつかない感覚でヘディングを試みたら入ったと、答えていたし、今回のゴールも踏み出した足に、はねたボールが当たって入ったかにも見えるゴールだった。入れてなんぼのフォワードの、恐るべし超づき男である。伝説のボンバーゲラルトミュラーの記録を塗り替えるかもしれないアタッカーがやっと現れた訳であるが、いかんせん彼の君はドイツ人ではなくイタリア人だというところにジレンマを感じるドイツサッカーファンがたくさんいると思う。
 もちろん、試合後のセレモニーで、どんちゃん騒ぎの祝福の中心で6.25kgの優勝杯になみなみ注がれたビールの瀧にうたれたていたのは、キャプテンオリバーカーンだった。さて引退のお土産に、まずはドイツカップ杯を手にした彼だが、次のUEFAカップは、難易度がもう少し高くなりますぞ。

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2008年04月11日

ヘタフェ x バイエルン

 負けたチームにセラピーが必要だ-と思うゲームがある。UEFAカップのヘタフェvsバイエルンの試合がそうだった。勝ったバイエルンの選手は選手生活の中で忘れられない試合であり、ファンにとっては10試合の負けと引き替えてもかまわない幸福であり、ヘタフェのファンにとっては心に刺さった刺として仲間内でも語りたくない惨事である。サッカーの歴史にとっては欧州トーナメントの数あるエポックに加えられるだろう。
前半8分のレッドで10人になってしまったヘタフェ。これで想定外に数的有利になったバイエルンであったが、リュベリのFKを詰めたトニーのゴールはハンドの判定、その後キーパーと1対1になってのレルのシュートも決まらない。前半終了間際にはヘタフェFWのコントラの50mソロで先制点、バックスを攪乱しカーンもチャンスなしの右上コーナーへの見事なゴール。ミュンヘンでの試合の悪夢再び。観戦していたスペインのロイヤルファミリーも満足笑顔。
後半に入り、ヘタフェはペナルティーエリアに全員が入るコンパクトな守備で、バイエルンにこれと言ったチャンスを与えない。度重なるサイドチェンジや、リュベリの切り込みドリブル、シュヴァンシュタイガーやセ・ロベルトの攪乱戦法も跳ね返すヘタフェの鉄壁守備。やがて、アイデアを出し尽くしたバイエルンはトニーへの放り込みセンタリング一本調子になってしまう。そして68分にはヘタフェのカウンターからFWブラウリオがカーンまでドリブルではずし試合を決めるトドメの一発と思いきや、最後の一ふりが滑ってしまい決められない。どうしてできなかったのか不思議、不思議の瞬間だった。命拾いしたバイエルンが89分にゴール前の混戦からリュベリのボレーでラッキー同点ゴール。勝利を目前に追いつかれたヘタフェと落胆するファン、静まり返るスタジアム。おそらく、これでこの試合勝てると感じたであろうバイエルン。
延長に入り最初の2分でそんなバイエルンの楽天観が木っ端みじんになる。カスケーロの左ポストをたたく18mのキャノンゴール(91分)、ブラウリオのルシオに競り勝っての右上コーナーへの芸術的ゴール。これで3対1。またしても2発のスーパーシュートにカーンは為す術もなくうなだれる。そして放り込み一辺倒のバイエルンにパスミスが目立ち始め、観衆に祝福されても集中力を切らさないヘタフェ、彼らのタフさには感動してしまう。バイエルン万事休すに見えた延長後半、キーパーのパトがセンタリングに跳んだトニーの陰でボールが見えなかったのか、ぽろりと前にこぼしてしまいトニーにプレゼント(115分)。そして、残り1分以内のFKでカーンがゴールを離れ、全員総攻撃に入るバイエルン。最後のフリーキック、最後のチャンス、最後のヘディングシュートを決めたトニー。試合終了のホイッスル。
ドイツサッカー用語で言う「Brechstange」これは建築道具で日本語だとカナテコ、バールともいい、太く長い鉄の棒で、先のカーブをてことして利用し、閉じられた扉や、床材などを強引にはがすときに使う道具ですが、こんな試合に使われる言葉です。最終間際の大逆転と言う言葉では少し軽すぎる時に使います。一度使われた方だと分かられると思いますが、無理矢理力尽くでこじ開けようとし、なかなかいうことを効かないきしむ床材などがバーンという大音響と埃と共に壊れる場面を想像して下さい。チャンピオンリーグ決勝戦マンU vsバイエルンや日本vsオーストラリアの試合(思い出したくない方スミマセン)などもそう呼ばれていました。
今季引退するカーンのもう少しで最後の国際試合となるところを、勝負強いイタリア人らしいイタリア人トニーがひっくり返した カナテコ試合 でした。しかし観ているだけでも大変疲れたなー。


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posted by tooor |18:05 | トーナメント | コメント(3) | トラックバック(0)
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2008年04月10日

バルサxシャルケ

試合にうまく入ったのは、シャルケだった。トップ下のアルティントップの、バルサキーパーへの試し打ちから入りFWのクラーニ、アザモアのボレーそして枠をとらえられなかったが、バルサのバックスに挟まれた形でのクラーニのゴール前でのヘッドは特に惜しかった。ワンサイドかに見えた試合が、突然シャビにフリーでボールが渡り、これはノイアーのファインプレーでコーナーに逃れる。その後右からのセンタリングにアザモアー、クラニーが後少しで合わせられずゴールラインをわってしまう。この最初の20分間のシャルケは、モチベーションが高く、アグレッシブで、次から次へと1対1に勝ち、パスもテンポよく繋がる。、単発のフリーキックのアクセントを挟んで全く攻めの形にならないバルサ。あの魅惑的な攻撃的バルサは何処へ行ったのか、オーリーやエトーのカウンターにも怖さがない。バルサのファンからのブーイングが次第に高まって来たのも無理はない。半時間ほどたってもまだ試合が動かずそろそろシャルケがと思っていると、ところがと言おうかやっぱりと言おうか、前半の終わり前に先制点はバルサが決める。ボージャンからのセンタリングをCBのボルドンが足を出してカットに行くが上にあげてしまい、もう少しでオウンゴールになるところをクリスタニッチが後ろ向きのヘッドで何とかクリアー。ゴール正面で待ちかまえるトーレの足下に転がり至近距離からのゴッツァンゴール。チャンスをはずしすぎると、敵に簡単にゴールが生まれる。という聞き慣れた慣用句が口に出てしまう。前半30分までの再三再四のチャンスを物にできなかったシャルケと前半終わりに得点したバルサ。これで心理的にもバルサが初めて優位に立つ。
後半はうって変わってバルサが主導権を握る。ディフェンスは手堅く隙を見せず、右のボージャンからの突破やセンタリングの仕掛けが危険な臭いを立て始める。後1点でシャルケの闘争心を殺いでしまおうという、共有意識がありありでおそらくライカートがうまく選手を送り出せたのだろう。シャルケの方はディフェンスラインを抜け出れないと悟ると中距離から打っていこうとするが、危なさを感じさせないシュートばかり。76分にバルサでは一番活躍していたボージャンが交代する事になり、このライカートへの采配へか、観客が白いハンカチを振ってブーイング。これはブンデスリーガーでは観られない状況だ。シャルケもバックスを下げ代わりにFWを入れたりするが、前半のようにはパスが繋がらず、局地での1体1でも勝てなくなる。そして試合終了。
やはり前半の総攻撃で明らかに体力を消耗したシャルケは徐々に疲れが出始め、ペースダウンしてしまい、最後は詰めまで持ち込む気力、体力を無くしてしまっていたガス欠状態。クラーニの動きは決して悪くはなかったのだが、やはり得点能力のあるFWがもう一人現れないと、これ以上の成果は望めまい。一方のバルサも勝には勝ったが、トドメも決められず、選手の表情にも動きにもかつての輝きはなかった。


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posted by tooor |07:26 | トーナメント | コメント(0) | トラックバック(0)
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2008年04月07日

残り7試合 ブンデスリーグ

終盤に突入したブンデスリーガの第27ゲームの結果とマトメを僕なりに並べてみたいと思います。

まずは首位ミュンヘンから。負傷で欠場した小野のボーフム相手のホーム試合でした。開始すぐにボーフムのアズアックが25mの綺麗なシュートをきめ、その後、マークファンボメルの相変わらずの汚い連続プレーのレッドで、よーしこのハンディで試合が面白くなると期待させてくれましたが、何のことはない10人になってもバイエルンが試合をコントロールし続けひっくりかえし最後は3対1で楽勝。これで残り7試合で2位と9ポイント差で優勝祝賀パーティーの予約済み。

ボーフムに関しては、小野と共に助っ人として入ったアズワックが調子をあげていてチームに対する貢献度では高く、小野が怪我から復帰してもスターティングとして起用される可能性は少なくなったと言えます。ま、小野選手にはドンマイでまずは捻挫をしっかり治療して下さい。

次に我がシュツットガルトがホームで2位のハンブルクに辛勝し5位に浮上。ユーロカップ代表当確線上のMFヒルバートのボレーで1対0。ハンブルクもいくつかのチャンスがあったが運は無かった。攻撃的な前半に代わり後半は守りに入ったシュツットガルト。ゴメスの負傷による休場で、珍しくワントップでの布陣で最後は守備陣の集中力で強敵を押さえ込みました。よし!これで2位まで3ポイントの差。

面白かったのがドートムンド対レバクーゼン コンスタントに満員御礼のシグナルイドゥナスタディオン69400人の観衆を前にキーパーのミスキックによる自殺点といっても言い失点で0-1。最後のチャンスかに見えたフリーキックがバーに跳ね返りがっくりするファン。そのすぐ後に残り3分で、スイス代表フライの華麗なる18mボレーで同点、そして終了間際の93分、SBブラジル人デデの20mの渾身弾丸シュートがネットを揺らす。5m以上はあるかというフェンスに駆け昇り異様に高い名物ウルトラズで沸き立つスタンドに向けてガッツポーズのデデ。やっぱり来世はサッカー選手に生まれ変わって、、、という気にさせてくれたハッピーエンド。サッカーの醍醐味ここにあり。

2部リーグでは、最強村チームの1890ホッヘンハイムが首位にワンポイント、3位に4ポイントと1部上場ポジションをがっちりキープ。後半戦1引き分け残り全勝はその実力の証拠。負けた伝統チームカイザーズラウタンは3部転落の危機。監督が選手全員を怒り狂うサポーターの前に立たし、罵倒の雨霰。最後はフロントへの厳粛シュプレヒコール。おお怖い怖い。そしてザンクトパウリがなんとフライブルクに5対0の完封勝利。この日はなにをやってもきまる不思議な日でゴール欠乏症に慣れたサポーターもかえって戸惑ったのでは。これで3部転落の危機は去ったといえそう。負けたフライブルクは逆に1部昇格の夢破れる。

最後に1部昇格有望株のマインツ。このチームのトレーナー、ユゥォーゲン クロップ監督は、勝利の後自らファンブロックに昇りメガホンを持ちチャントを叫ぶ熱血漢でイケメン。監督兼サポ代表みたい。その優れた試合分析力でテレビの解説にも引っ張りだこ。昨期降格の際、複数の1部チームが欲しがったが、弱小とも言えるマインツに忠誠を誓った男。おそらくドイツで一番人気のある監督。将来ナショナルチームの監督になれる器。
浦和の皆さんこの人こそあなた達のチームにぴったりですぞ。選手達が兄貴と慕い、ゴールを挙げればどの選手でもまずは走り寄り彼とハグする、カリスマ性抜群の監督です。

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posted by tooor |23:04 | ブンデスリーガ | コメント(0) | トラックバック(0)
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2008年04月04日

代表とスポーツ祭典

インドのサッカー代表チームのバイチュン・ブティア主将が、17日にニューデリーである北京五輪の聖火リレーの不参加を表明した。
 「チベット人の大義に共感し、闘いを支援する。いかなる暴力も嫌う。私の個人的な決断だ」と語った。 

以下ドイツの新聞より抜粋 管理者翻訳

ドイツスポーツ委員会副理事Dankert(社会党)氏インタビュー
スポーツは政治と無関係ではない-タイトル-

質問)ドイツオリンピックスポーツ協会(DOSB)がオリンピック出場の意志を公表したことについて。
「チベット問題の今後の展開によりどう変わるかはきまっていない。」

質問)オリンピック開会式をボイコットする事に関して
「単一国がボイコットしたり、国の代表がセレモニーをボイコットしても、大きい効果は得られないだろう。中国の将軍の誰彼でその席を埋め合わせるだろうから。それよりも大事なことは、オリンピック開催中に多くのジャーナリストが中国の中で自由に取材でき、政治的な記事を公表できることだ。また選手達も彼らの意見をだせる事だ。」

質問)オリンピックの原則に選手が政治的な意見を発するのを禁止する、、、
 「DOSB理事長のバッハ氏は同時に国際オリンピック委員会の副理事でもある。意見表現の自由は人権として守られるべき。スポーツにおいてもそれが例外であるわけではない。よって意見を述べた選手が国際法上の処罰を受けることがない旨を国際オリンピック委員会が保証しなければならないと思う。」

質問)どのような政治的なシグナルをオリンピック開催中、スポーツが発することができるのか
 「スポーツ選手といえども政治範疇に属さないわけではない。まして彼らは我々の国の代表であり彼らの身の回りで起こることをコメントしなければならない。多方面にわたり表現するだろう。そこでは選手自体が問われるだろう。彼らの想像力と創造力には制限がない。それを胸の内に秘めて準備することになる。なぜならそれを防ぐために対応し反応してくるからだ。」

質問)経済的制裁がより効果的ではないですか
スポーツだけに政治的政策を要求するのは荷が重すぎる。オリンピックボイコットを決める前に、経済的制裁を加えることがより効果的ではないかと検証するべきである。

以上


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posted by tooor |20:00 | 代表チーム | コメント(0) | トラックバック(0)
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2008年03月31日

乱戦のブンデスリーガ

せっかく、首位のチームが足踏みしているのに、後続のチームもポイントをあげられず差を縮められないという日は、なぜかよくありそうな気がする。それがどういう訳か、リーグの佳境に入ってくれば来るほど、おこるような気もする。ここ一番のチャンスを生かせないようでは、自業自得ですね、とかいう常套語もよく耳にする。確かに第三者の立場から言うと、優勝杯(マイスターシャーレ)の行方が、誰にも分からずに最終戦までもつれ込むほうが観ていてあるいは聞いていて大変楽しいのだが。

ここ数週間の試合結果から、今季のブンデスリーガーに関してはそんなデッドヒートのスリルは味わえそうにない。後半始まりの時にはミュンヘンとポイントで並んでいたブレーメンが失墜してしまい、代わりにハンブルクや、シャルケそしにレバクーゼンも2位の位置に着けるのだが、どのチームも勝率を上げられず気が付けば首位バイエルンと7ポイントの差。そのバイエルンにしたって6試合で11ポイントしか上げていないのにだ。
結局優勝杯マイスターシャーレはオリバーカーン引退のはなむけとなり、後は残り2枠のチャンピオンリーグ出場権をどのチームが最後に手に入れられるか、というのが焦点になりそうである。ついでに言うと、バイエルンに関しては加えて、ドイツカップ優勝とUEFAカップ優勝のトリプルの可能性が残されていて、またそれをゲットしなければ取り残しと思う程、彼らのプライドは強い。彼らの視線は最初から今季参加できなかった、その来季のチャンピオンリーグでの名誉挽回に向いている。
我がシュツットガルトといえば、残念ながらこの週末、ハノーバーと引き分けてはしまいましたが、今年に入り6戦で14ポイントを上げ、リーグトップ。6チームが5ポイントの差でひしめいている激烈2位以下争いに参加している訳で、ま、競馬で言えば第3.4コーナーの大外からの差しで2位以下の団子状態を抜ける事ができるかかというところでして、僕としては結構楽しんでいるんですが。
そうそう、稲本のいるフランクフルトも同ポイントですぐ後ろにひかえています。

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posted by tooor |07:32 | ブンデスリーガ | コメント(1) | トラックバック(0)
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2008年03月28日

アルプス頂上登坂

ドイツ代表が、ユーロカップホスト国のスイスと対戦しました。前回同じホスト国であるオーストリア戦ではスコア結果3-1でしたが、満足できる内容ではなく、ここ3試合下降気味のパフォーマンスにカツを入れたいという意気込みで臨みました。両国がアルペン国であり今回の欧州カップでユーロッパの頂点に上り詰める意味でアルプス登頂作戦と名付けています。シュツットガルトのサポーターとして、おらがチームの選手を中心にしてレポートしてみたいと思います。
 前半は、ホームのスイスにもチャンスがあり好試合になる可能性もありましたが、20分過ぎにゴメスのシュート気味のセンタリングが、バックスとキーパーベナリオ(ヴォルフスブルグ)の間を抜け、クローゼが体で押し込み先制点。キーパーの中途半端なプレイによる失点でした。そして後半には61.67分とゴメスのダブルで早々とスイスは降参状態。シュツットガルトでもそうですが、バックスのラインの後ろに出たボールをフリーであろうが遁走されようが、ドリブルしてフィニッシュに至るキーパーとの1対1状況では、必ず決めてくれるゴメス。フォワードとしてまことに頼りになるプレーヤーに成長しました。代表9試合で6点、クラブでも19試合で15得点とただいま絶好調。ドイツ国民にとってバラックと並び今回の欧州カップまでに怪我をされたくない選手の筆頭です。
 次に左サイドMFのヒッツルスペルガー、大変覚えにくい名前ですが、キラーパスとハンマーと呼ばれる左脚からのミドルを得意としています。クラブでは今季前半怪我で出遅れ、なかなか安定したプレイができていませんでしたが、この試合でも数度致命的なパスミスをしたりロストしたりしました。もっとも攻守の要であるバラックが常に複数のマンマークに締められていたため、中盤の底として舵を取る役目をこなし攻守によいプレーもし、敢闘賞と言うところか。ブレーメンのフリンクスが右のボランチに復帰してくればもう少し荷が軽くなるのではと思います。
 次に右SBのラームですが、現在バイエルンにあるクラブでプレーしていますがデビューしてすぐ活躍したのがシュツットガルトで前我がクラブということで、語らせていただきますが、スイスの敗因は彼のサイドを突いて行こうとしたこととも言える程、しっかりと守り、全く思い切りのよいサイドチェンジや前線までのドリブル等、素晴らしかったです。試合後半にはMFの位置でプレーし右左SBでもできるポリバレントなプレーヤー。170cmと小柄な彼の活躍を観ていると、日本人プレーヤーのふがいなさが―――。
 最後に、出場はしていませんが控えGKのヒルデブラント。長年シュツットガルトの顔であった彼がバレンシアに移籍し、また新しく入ったGKのシェーファーがだめでサポーターはウイアーミッシングユーしているわけですが、僕としてはアーセナルでベンチを温めっぱなしのレーマンの代わりに第1GKとしてヨーロに出て欲しいです。異国移籍1年目で天国と地獄を味わっている彼ですが、驚異的な才能を持つ若手の竜虎、シャルケのノイヤーとレバクーゼンのアドラーの出現を考えると上下サンドイッチ状況で、代表で長くプレイできる可能性が少ない訳で、38才になるレーマンに早く後輩に席を譲って欲しいという、多少贔屓めな意見です。
あ、そうそう最後にポドルスキーがだめ押しし4-0というスイスにとってまことにがっかりする結果に終わったこの試合、ドイツ代表ファンにとってはヤーホーと言うかけ声をかけたくなる内容でした。

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posted by tooor |04:47 | 代表チーム | コメント(2) | トラックバック(0)
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2008年03月12日

幕はゆっくりと降りてくる

 オリバーといえば、チンパンジー。オリバーカーンといえばドイツのキーパーです。愛称Oliともよく呼ばれます。ファンからはタイタンと崇められ、アンチ派からはゴリラと呼ばれます。アウェイでは試合前にゴールに向かってバナナが投げ込まれたりしたことがありました。その彼が今シーズンでその20年のキャリアに終止符を打つことになります。アウェイのスタジアムでもこれがカーンの見納めだということで、ボードに「あんたがNO1」だとか「ありがとうOli」「カーンフォーエバー」とかのファンメッセージがみうけられます。
勝負強いバイエルンそしてドイツ代表の象徴として、ファイティングスピリットの固まりである彼に、味方バックスは怒鳴れっぱなしでしたが、時にはペナルティエリア外でもめ事があると飛んできてカタをつけてくれる心強いボスでもあります。試合後のTVインタビューがまた面白くて、勝てば模範解答、負ければ獣性がメラメラとしているようで、オープンで歯に衣をきせないストレートトーキング。クラブのオフィシャルサイトでも性格 短気 と書かれているところが笑えます。 
例を挙げますと
チーム不振時の発言で 
「チームになにが欠けているんですか?」
「我々に必要なものはアイアー(gold玉)」「え!」「キ ○ タ マ」
負け試合の後で。
「選手にミスが多かったですね」「糞垂れ流し」「プレイが不安 
定でした」「何処が」「失点はあなたのミスでは」「糞どうでもいいやね」
荒れた試合の後で 
「ファールが多かったですね」「男のスポーツなんだよ、敏感野郎はいならいよ」

 いろいろな珍プレーの持ち主でもあり、この間の中国代表よろしく跳び蹴り(決まりはしなかったですが)、相手選手への首締めはもちろん、接触プレーした相手のほっぺたに噛みつく動作で頬を舐め挙げたこともありましたし、ラスト総攻撃で相手陣内のペナルティーエリアでボールキャッチした事もあったし、見方のDFを粉砕したこともあり、逆にされたこともありました。ポストに跳ね返ったボールをヘディングで入れたり、ころころバックパスを足の裏で止められなかったオウンゴールもありました。まだまだ出てくる気がしますが、しかしながら、相手チームのサポにとって、これほど何度も「何であれを止めやがるんだ」と悔しがらせたキーパーは他にはいないでしょう。ピッチ外でのプライベートでも妊娠している奥さんを病院に置いて若いゴーゴーダンサーと駆け落ちして、(一部の男性を除く)世間の特に女性のひんしゅくをかったこともありました。マッチョ一筋。
 輝かしいキャリアの中で特筆なのは、2001年チャンピオンリーグ決勝のペナルティー合戦のヴィクトリーセービングであり、2002年のワールドカップ決勝でのハンブルかもしれません。あれがあり、これがある、勝ちッぷりも、そして勝負の世界ではとても大事な負けッぷりも見事なキャリアの持ち主です。
サッカーをエンターテイメントとしてとらえた場合、サッカー史上、ゴールキーパーとしてこれほどの役者はもう出てこないかもしれません。


ワールドカップ MVP選手 (2002年)
世界年間最優秀GK (1999、2001、2002年)
欧州年間最優秀GK (1999、2000、2001、2002年)
ドイツ年間最優秀選手 (2001、2002年)
ドイツ年間最優秀GK (1994、1997、1999、2000、2001、2002年)
ワールドカップ準優勝 (2002年)
欧州選手権優勝 (1996年)
チャンピオンズリーグ優勝 (2001年)
トヨタカップ優勝 (2001年)
UEFAカップ優勝 (1996年)
ドイツマイスター (1997、1999、2000、2001、2003、2005、2006年)
DFBカップ優勝 (1998、2000、2003、2005、2006年)
DFBリーガカップ優勝 (1997、1998、1999、2000、2004年)

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posted by tooor |20:34 | ブンデスリーガ | コメント(0) | トラックバック(0)
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2008年03月10日

爆勝の週末

スタジアムに近づくに連れて、ふつう路上に捨てられたビールの空瓶が多くなるのだが、今日は誰が持ってきたのか要所要所にスーパーのワゴンが置いてあり、中は既に空き瓶で一杯になっている。(注--空き缶ではなく空き瓶)ここはそう路上生活者でもきちっとしてる、秩序の国ドイッチュランドなのだ。
慣例のスタジアムの隣にある警察詰め所のスタンドでビールを飲む、3ユーロ。ここ以外で飲んだときはこの間のチャンピオンリーグ、リオン戦といい、ベルリン戦といい、良い結果が出ない故の縁起担ぎ。ついでに言っておくとソーセージは赤も白も2.8ユーロ。トンテキが4ユーロ。どれも丸っこパン付き。このグリルの臭いは週末の臭い、サッカーの臭い。さてスタジアムをぐるっと回ってメインスタジアム隣の3階のカーブ席へ。この席の利点はファンカーブ全体を真下に見下ろせるわけで、ウルトラズがウジャウジャと動き叫んでいるのを見るのは実際壮観であるし、応援歌がドンと昇ってくるサウンド効果抜群なところ。短所はプレーの距離感がつかみにくい所。実は昨年まで座っていた記者席隣の正面スタンド真ん中は、長所として全体を見晴らせ、オフサイドラインが見られるのは良かったが、短所は値段が高いのと、観客が燃えない点。特に負け試合はしけていた。えてしてお金持ちの年輩者も多くウェーブがおこると素早く立てない人もいた。
試合開始前20分程、選手紹介の後、You’ll never walk aloneをみんなで合唱。しかし数年前に初めて合唱して、感動のあまり涙があふれたこの曲も、いまや完全にマンネリ。続くロビーウイルアムスのライブもマンネリ。できれば、2年毎ぐらいでの曲を変えて欲しいよと思っていると、優勝した前シーズンからの新しい応援歌、「マイスターシュツットガルト」これはドイツ語だけれどまあまあですな。じーんとくるまでには至らず。
やっと主審の笛が鳴り試合が始まる。ディフェンスがもたついているなと観ていると開始8分でブレーメンにあれよあれよの最初のゴール。ポルトガル人のアルメーダがゴール前ほぼフリーでキーパーの逆突きヘディングゴール。あまりのあっけない失点に場内どよめく。中盤の1対1でも負けが目立ち、寄り切られそうなおっとっと状況が続く。しかしながら我々にはゴメスがいる。我らがゴメスの2チャンス2ゴールで前半を2-1で押し返す。
早くも後半58分にブレーメンが守備MFをFWに変えて勝負に出てくる。これは点取り合戦になるぞという予感。どちらに転ぶか分からないが、両チームの最近の対戦成績を観ても大漁、間違いなし。応援団の方も空気を察して大音量の声援歌。「立ち上がれ、シュワーベンなら、立ち上がれ、シュワーベンなら」、の合唱で僕も起立。(我がシュツットガルトはシュワーベン地方にあるのだ)
結局この試合結果からいうと、何と6-3というスコアで我らがシュツットガルトの爆勝。NOガードの打ち合いになったというよりはブレーメンのディフェンスがラインを上げ過ぎカウンターを6発も食らってしまい、一方3点取られたシュツットガルトにしても、ディフェンスは穴だらけで、後2点ぐらい献上しても文句は言えなかった。それにしても前年度リーガーベストプレーヤーに選ばれたゴメスの3ゴールは技ありというよりは、届かない所を届いてしまう勢いとリーチの長さのゴールであり、17試合で14ゴールという驚異的高効率でリーグトップである。大事なときに決めてくれるストライカー、真に頼もしい限りである、このまま行けばクローゼとのコンビで欧州カップをドイツ代表で世界デビューすることになるだろうが、大変楽しみであり我らがシュツットガルトとしても鼻が高い。それにしても1試合で6発というと点が入るたびに両隣とハイタッチするわけで12回のハイタッチというのもこれからもそうそうあるまい。

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posted by tooor |17:40 | スタジアムにて | コメント(0) | トラックバック(0)
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2008年03月07日

ドイツで一番強い村チーム

そこまでやるか村おこし2(前回の記事と併せてお読み下さい)

史上最強の2部リーグといわれる今季の中で、後期5連勝と台風の目となっているクラブが前回紹介した 1899ホッフェンハイム です。3部から今季昇格したこのクラブ、32億円かけて選手を補強しただけではなく、ホッケーナショナルチームから名将ペーターズをスポーツディレクターに迎え、現ナショナルチームの心理面ケア担当のヘァーマンとも契約しています。このペーターズ氏は、自国ワールドカップ時にクリンズマンが彼を欲しがったが、協会の反対で獲得できなかった人物です。選手としては、ブラジルとアフリカのプレーヤーやブンデスリーガー経験者そして、2006年に浦和で活躍し、その後すぐ移籍したドイツ生まれのクロアチアストライカー トミスラフ マリッチがいます。
 パトロンであるホップ氏が高齢であり(67才)、資本面で依存しているだけにその将来を危惧する人もいましたが、彼の遺言の中に、跡継ぎ息子にこのプロジェクトを継続させることが含まれていてこの先20-30年のサポートが保証されているそうです。
確かに、ここそこで、前代英雄伝っぽく語られるホップ氏ですが、氏曰く、70才でブンデスリーガーに昇格させるのが私の夢であったが、「チャンスは前髪をつかめ」という諺にあるように、それが早く実現できてもいっこうにかまわないとか。ただその70才の誕生日に合わせて、96億円かけて2009年末完成予定の新しいスタジアムが工事中なので、もし来期ブンデスリーガーに昇格したら、それまでは近郊都市のマンハイムのスタジアムを借りることになるらしく、当然その準備も万全らしいです。

当然ドイツでは、このチームをテーマにしていろいろな討論がなされていて、雑誌新聞等で拾ってみると、批判的な意見としては、金の力で寄せ集められたチームであること。人口3300というあまりにも小さな村を基盤にしているので、ファンも少なく伝統の厚みもない。よって観客数も少なく彼らからはハートを感じない、等。確かにこの点は僕も感じる所で、どれだけスタジアムに熱いファンを獲得できるのかというのが、疑問として挙げられると思います。いくらタダ券ばらまいても、これは金で買えないですからね。実際現在2部で昇格争いをしているメンヘングラッドバッハやマインツ、ケルンこれらのクラブは毎回ホームで3万5万を越えるファンを集められるのに比べ、確かに随分見劣りしています。
それに対してポジティブな意見としては、ドイツ9番目の大資本家として、やろうと思えば可能であった、既存の伝統的なビッククラブを買収せずに、「自分がプレーした村クラブを、ブンデスリーガーに昇格させる」という遙かに難しい夢を実現しようとする心意気におおいにロマンを感じる。また地域の経済発展に大変貢献をしている。こんなチームの台頭は今までになかったわけで、ドイツにあって、しいてはサッカー界において革新的である。等々と挙げられます。
 僕思うにやはりまずはピッチの上でどれほどアトラクティブなパフォーマンスをしてくるのかがポイントになると思います。しょせん、チームに付随するストーリーは、プロパガンダにすぎません。策士ラングニックが今までフロントとの摩擦も少なく思うようにやって来れたし、これからもできるわけで、ドイツ随一といわれる理論家が一から作り上げたチームがどんなプレーをおこない、ファンを獲得していけるのか。それ次第で、以外とIT時代に生まれ育った若い世代を中心に伝統や地域性にこだわらないファン層が膨れていく可能性はあるかもしれません。ファン限定インターネットTVで全試合放送とか、簡単にできそうですしね。いづれにしても、遠くないシーズンに伝統ある列強クラブを倒し先ずは1部昇格し、新戦国時代の騎手として下剋上していけるかどうか、このドイツ版“尾張のうつけ者”に注目です。



 

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posted by tooor |16:51 | ブンデスリーガ | コメント(4) | トラックバック(0)
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