2008年04月22日

アンチバイエルンのため息が聞こえる

DFB POKAL バイエルンが優勝

先々週に前哨戦ともなるべきバイエルン対ドートムンドのリーグ戦がミュンヘンで行われ、5-0の完敗を喫したドートムンド、そしてここに来て負け続きのため首が皮で繋がっている状態のドル監督。他方、ドートムンドとバイエルンの両チームでチャンピオンリーグを制した経験のある名将ヒッツフェルド監督に率いられるバイエルンが、誰が考えても戦前予想では圧倒的有利だった。
 サッカーは何が起こるか分からないと一縷の望みを託すボートムンドサポには悪いが、かつてのライバル対決も昨今はあまりにも実力に差がついてしまっていると僕も思っていた。ところがである、一発奮起した選手の意地もあってか、そのドートムンドの予想外の健闘により試合は延長戦に突入した。リベリーとルカトーニコンビの1-0で逃げ切るかに見えたバイエルンだったが、ドートムンドFWペトリッチの93分終了間際の同点弾で、後半攻撃的布陣で攻めに攻めていたファイトが最後に報われた。タハ!勝負はやっぱりやってみないことには分からないのである。この前のヘタフェ戦とは逆の立場に立ったバイエルン。誰がシナリオを書くのか知らないが、サッカーとは往々にしてドラマよりもドラマチックである。

そしてここでこの日の二人の主人公が試合を決める。

延長前半にドートムントのクリンゲが放ったスーパーシュートを超美技プレーの横っ飛びではじき出したオリバーカーンと、もう一人はその数分後にまたもやここぞの決勝点を決めたルカトーニである。
この一見ぎくしゃくした操り人形みたいに動く1.93mのイタリアの長身伊達男は、今季公式戦41試合で35得点、言い換えれば1試合0.85得点、この試合のゴールで何と4試合連続のダブルパック(2得点)。彼には今シーズン、何をしてもゴールになってしまう怖さがある。ヘタフェのゴールも同時にジャンプした選手の陰でボールは見えていなかったが、説明のつかない感覚でヘディングを試みたら入ったと、答えていたし、今回のゴールも踏み出した足に、はねたボールが当たって入ったかにも見えるゴールだった。入れてなんぼのフォワードの、恐るべし超づき男である。伝説のボンバーゲラルトミュラーの記録を塗り替えるかもしれないアタッカーがやっと現れた訳であるが、いかんせん彼の君はドイツ人ではなくイタリア人だというところにジレンマを感じるドイツサッカーファンがたくさんいると思う。
 もちろん、試合後のセレモニーで、どんちゃん騒ぎの祝福の中心で6.25kgの優勝杯になみなみ注がれたビールの瀧にうたれたていたのは、キャプテンオリバーカーンだった。さて引退のお土産に、まずはドイツカップ杯を手にした彼だが、次のUEFAカップは、難易度がもう少し高くなりますぞ。

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posted by tooor |03:32 | トーナメント | コメント(0) | トラックバック(0)
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2008年04月11日

ヘタフェ x バイエルン

 負けたチームにセラピーが必要だ-と思うゲームがある。UEFAカップのヘタフェvsバイエルンの試合がそうだった。勝ったバイエルンの選手は選手生活の中で忘れられない試合であり、ファンにとっては10試合の負けと引き替えてもかまわない幸福であり、ヘタフェのファンにとっては心に刺さった刺として仲間内でも語りたくない惨事である。サッカーの歴史にとっては欧州トーナメントの数あるエポックに加えられるだろう。
前半8分のレッドで10人になってしまったヘタフェ。これで想定外に数的有利になったバイエルンであったが、リュベリのFKを詰めたトニーのゴールはハンドの判定、その後キーパーと1対1になってのレルのシュートも決まらない。前半終了間際にはヘタフェFWのコントラの50mソロで先制点、バックスを攪乱しカーンもチャンスなしの右上コーナーへの見事なゴール。ミュンヘンでの試合の悪夢再び。観戦していたスペインのロイヤルファミリーも満足笑顔。
後半に入り、ヘタフェはペナルティーエリアに全員が入るコンパクトな守備で、バイエルンにこれと言ったチャンスを与えない。度重なるサイドチェンジや、リュベリの切り込みドリブル、シュヴァンシュタイガーやセ・ロベルトの攪乱戦法も跳ね返すヘタフェの鉄壁守備。やがて、アイデアを出し尽くしたバイエルンはトニーへの放り込みセンタリング一本調子になってしまう。そして68分にはヘタフェのカウンターからFWブラウリオがカーンまでドリブルではずし試合を決めるトドメの一発と思いきや、最後の一ふりが滑ってしまい決められない。どうしてできなかったのか不思議、不思議の瞬間だった。命拾いしたバイエルンが89分にゴール前の混戦からリュベリのボレーでラッキー同点ゴール。勝利を目前に追いつかれたヘタフェと落胆するファン、静まり返るスタジアム。おそらく、これでこの試合勝てると感じたであろうバイエルン。
延長に入り最初の2分でそんなバイエルンの楽天観が木っ端みじんになる。カスケーロの左ポストをたたく18mのキャノンゴール(91分)、ブラウリオのルシオに競り勝っての右上コーナーへの芸術的ゴール。これで3対1。またしても2発のスーパーシュートにカーンは為す術もなくうなだれる。そして放り込み一辺倒のバイエルンにパスミスが目立ち始め、観衆に祝福されても集中力を切らさないヘタフェ、彼らのタフさには感動してしまう。バイエルン万事休すに見えた延長後半、キーパーのパトがセンタリングに跳んだトニーの陰でボールが見えなかったのか、ぽろりと前にこぼしてしまいトニーにプレゼント(115分)。そして、残り1分以内のFKでカーンがゴールを離れ、全員総攻撃に入るバイエルン。最後のフリーキック、最後のチャンス、最後のヘディングシュートを決めたトニー。試合終了のホイッスル。
ドイツサッカー用語で言う「Brechstange」これは建築道具で日本語だとカナテコ、バールともいい、太く長い鉄の棒で、先のカーブをてことして利用し、閉じられた扉や、床材などを強引にはがすときに使う道具ですが、こんな試合に使われる言葉です。最終間際の大逆転と言う言葉では少し軽すぎる時に使います。一度使われた方だと分かられると思いますが、無理矢理力尽くでこじ開けようとし、なかなかいうことを効かないきしむ床材などがバーンという大音響と埃と共に壊れる場面を想像して下さい。チャンピオンリーグ決勝戦マンU vsバイエルンや日本vsオーストラリアの試合(思い出したくない方スミマセン)などもそう呼ばれていました。
今季引退するカーンのもう少しで最後の国際試合となるところを、勝負強いイタリア人らしいイタリア人トニーがひっくり返した カナテコ試合 でした。しかし観ているだけでも大変疲れたなー。


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posted by tooor |18:05 | トーナメント | コメント(3) | トラックバック(0)
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2008年04月10日

バルサxシャルケ

試合にうまく入ったのは、シャルケだった。トップ下のアルティントップの、バルサキーパーへの試し打ちから入りFWのクラーニ、アザモアのボレーそして枠をとらえられなかったが、バルサのバックスに挟まれた形でのクラーニのゴール前でのヘッドは特に惜しかった。ワンサイドかに見えた試合が、突然シャビにフリーでボールが渡り、これはノイアーのファインプレーでコーナーに逃れる。その後右からのセンタリングにアザモアー、クラニーが後少しで合わせられずゴールラインをわってしまう。この最初の20分間のシャルケは、モチベーションが高く、アグレッシブで、次から次へと1対1に勝ち、パスもテンポよく繋がる。、単発のフリーキックのアクセントを挟んで全く攻めの形にならないバルサ。あの魅惑的な攻撃的バルサは何処へ行ったのか、オーリーやエトーのカウンターにも怖さがない。バルサのファンからのブーイングが次第に高まって来たのも無理はない。半時間ほどたってもまだ試合が動かずそろそろシャルケがと思っていると、ところがと言おうかやっぱりと言おうか、前半の終わり前に先制点はバルサが決める。ボージャンからのセンタリングをCBのボルドンが足を出してカットに行くが上にあげてしまい、もう少しでオウンゴールになるところをクリスタニッチが後ろ向きのヘッドで何とかクリアー。ゴール正面で待ちかまえるトーレの足下に転がり至近距離からのゴッツァンゴール。チャンスをはずしすぎると、敵に簡単にゴールが生まれる。という聞き慣れた慣用句が口に出てしまう。前半30分までの再三再四のチャンスを物にできなかったシャルケと前半終わりに得点したバルサ。これで心理的にもバルサが初めて優位に立つ。
後半はうって変わってバルサが主導権を握る。ディフェンスは手堅く隙を見せず、右のボージャンからの突破やセンタリングの仕掛けが危険な臭いを立て始める。後1点でシャルケの闘争心を殺いでしまおうという、共有意識がありありでおそらくライカートがうまく選手を送り出せたのだろう。シャルケの方はディフェンスラインを抜け出れないと悟ると中距離から打っていこうとするが、危なさを感じさせないシュートばかり。76分にバルサでは一番活躍していたボージャンが交代する事になり、このライカートへの采配へか、観客が白いハンカチを振ってブーイング。これはブンデスリーガーでは観られない状況だ。シャルケもバックスを下げ代わりにFWを入れたりするが、前半のようにはパスが繋がらず、局地での1体1でも勝てなくなる。そして試合終了。
やはり前半の総攻撃で明らかに体力を消耗したシャルケは徐々に疲れが出始め、ペースダウンしてしまい、最後は詰めまで持ち込む気力、体力を無くしてしまっていたガス欠状態。クラーニの動きは決して悪くはなかったのだが、やはり得点能力のあるFWがもう一人現れないと、これ以上の成果は望めまい。一方のバルサも勝には勝ったが、トドメも決められず、選手の表情にも動きにもかつての輝きはなかった。


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posted by tooor |07:26 | トーナメント | コメント(0) | トラックバック(0)
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2008年04月07日

残り7試合 ブンデスリーグ

終盤に突入したブンデスリーガの第27ゲームの結果とマトメを僕なりに並べてみたいと思います。

まずは首位ミュンヘンから。負傷で欠場した小野のボーフム相手のホーム試合でした。開始すぐにボーフムのアズアックが25mの綺麗なシュートをきめ、その後、マークファンボメルの相変わらずの汚い連続プレーのレッドで、よーしこのハンディで試合が面白くなると期待させてくれましたが、何のことはない10人になってもバイエルンが試合をコントロールし続けひっくりかえし最後は3対1で楽勝。これで残り7試合で2位と9ポイント差で優勝祝賀パーティーの予約済み。

ボーフムに関しては、小野と共に助っ人として入ったアズワックが調子をあげていてチームに対する貢献度では高く、小野が怪我から復帰してもスターティングとして起用される可能性は少なくなったと言えます。ま、小野選手にはドンマイでまずは捻挫をしっかり治療して下さい。

次に我がシュツットガルトがホームで2位のハンブルクに辛勝し5位に浮上。ユーロカップ代表当確線上のMFヒルバートのボレーで1対0。ハンブルクもいくつかのチャンスがあったが運は無かった。攻撃的な前半に代わり後半は守りに入ったシュツットガルト。ゴメスの負傷による休場で、珍しくワントップでの布陣で最後は守備陣の集中力で強敵を押さえ込みました。よし!これで2位まで3ポイントの差。

面白かったのがドートムンド対レバクーゼン コンスタントに満員御礼のシグナルイドゥナスタディオン69400人の観衆を前にキーパーのミスキックによる自殺点といっても言い失点で0-1。最後のチャンスかに見えたフリーキックがバーに跳ね返りがっくりするファン。そのすぐ後に残り3分で、スイス代表フライの華麗なる18mボレーで同点、そして終了間際の93分、SBブラジル人デデの20mの渾身弾丸シュートがネットを揺らす。5m以上はあるかというフェンスに駆け昇り異様に高い名物ウルトラズで沸き立つスタンドに向けてガッツポーズのデデ。やっぱり来世はサッカー選手に生まれ変わって、、、という気にさせてくれたハッピーエンド。サッカーの醍醐味ここにあり。

2部リーグでは、最強村チームの1890ホッヘンハイムが首位にワンポイント、3位に4ポイントと1部上場ポジションをがっちりキープ。後半戦1引き分け残り全勝はその実力の証拠。負けた伝統チームカイザーズラウタンは3部転落の危機。監督が選手全員を怒り狂うサポーターの前に立たし、罵倒の雨霰。最後はフロントへの厳粛シュプレヒコール。おお怖い怖い。そしてザンクトパウリがなんとフライブルクに5対0の完封勝利。この日はなにをやってもきまる不思議な日でゴール欠乏症に慣れたサポーターもかえって戸惑ったのでは。これで3部転落の危機は去ったといえそう。負けたフライブルクは逆に1部昇格の夢破れる。

最後に1部昇格有望株のマインツ。このチームのトレーナー、ユゥォーゲン クロップ監督は、勝利の後自らファンブロックに昇りメガホンを持ちチャントを叫ぶ熱血漢でイケメン。監督兼サポ代表みたい。その優れた試合分析力でテレビの解説にも引っ張りだこ。昨期降格の際、複数の1部チームが欲しがったが、弱小とも言えるマインツに忠誠を誓った男。おそらくドイツで一番人気のある監督。将来ナショナルチームの監督になれる器。
浦和の皆さんこの人こそあなた達のチームにぴったりですぞ。選手達が兄貴と慕い、ゴールを挙げればどの選手でもまずは走り寄り彼とハグする、カリスマ性抜群の監督です。

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posted by tooor |23:04 | ブンデスリーガ | コメント(0) | トラックバック(0)
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2008年04月04日

代表とスポーツ祭典

インドのサッカー代表チームのバイチュン・ブティア主将が、17日にニューデリーである北京五輪の聖火リレーの不参加を表明した。
 「チベット人の大義に共感し、闘いを支援する。いかなる暴力も嫌う。私の個人的な決断だ」と語った。 

以下ドイツの新聞より抜粋 管理者翻訳

ドイツスポーツ委員会副理事Dankert(社会党)氏インタビュー
スポーツは政治と無関係ではない-タイトル-

質問)ドイツオリンピックスポーツ協会(DOSB)がオリンピック出場の意志を公表したことについて。
「チベット問題の今後の展開によりどう変わるかはきまっていない。」

質問)オリンピック開会式をボイコットする事に関して
「単一国がボイコットしたり、国の代表がセレモニーをボイコットしても、大きい効果は得られないだろう。中国の将軍の誰彼でその席を埋め合わせるだろうから。それよりも大事なことは、オリンピック開催中に多くのジャーナリストが中国の中で自由に取材でき、政治的な記事を公表できることだ。また選手達も彼らの意見をだせる事だ。」

質問)オリンピックの原則に選手が政治的な意見を発するのを禁止する、、、
 「DOSB理事長のバッハ氏は同時に国際オリンピック委員会の副理事でもある。意見表現の自由は人権として守られるべき。スポーツにおいてもそれが例外であるわけではない。よって意見を述べた選手が国際法上の処罰を受けることがない旨を国際オリンピック委員会が保証しなければならないと思う。」

質問)どのような政治的なシグナルをオリンピック開催中、スポーツが発することができるのか
 「スポーツ選手といえども政治範疇に属さないわけではない。まして彼らは我々の国の代表であり彼らの身の回りで起こることをコメントしなければならない。多方面にわたり表現するだろう。そこでは選手自体が問われるだろう。彼らの想像力と創造力には制限がない。それを胸の内に秘めて準備することになる。なぜならそれを防ぐために対応し反応してくるからだ。」

質問)経済的制裁がより効果的ではないですか
スポーツだけに政治的政策を要求するのは荷が重すぎる。オリンピックボイコットを決める前に、経済的制裁を加えることがより効果的ではないかと検証するべきである。

以上


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posted by tooor |20:00 | 代表チーム | コメント(0) | トラックバック(0)
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