2008年02月26日
背後の歴史とフィールド
世界には数々の地域トーナメントがあり、競っている国同士は、過去に互いに血を流し争った歴史を共有しているのがほとんどだ。その上で現在の欧州サッカーの隆盛は世界大戦後の平和を土台にして発達してきたことも間違いがない。政治文化経済交流始め、いろいろな形で各国間の誤解や先入観が少しづつ訂正され、健全なライバル関係が高められることによって、純粋なスポーツとして競技され、よって楽しまれることが可能になってきたのだと思う。イタリアを始め今尚根強いクラブ間の確執やもめ事が残るとしても、国家間、つまり代表の試合ではこのようにしてスタジアム内外での観客同士の争いが減少してきた。FIFAやUEFA開催による欧州トーナメントで大規模の暴力沙汰が発生することはなくなり、よってスタジアムに足を運ぶ際の危惧もなくなり、それは戦後63年かけて現在に至る。 スタジアムで一度試合開始の笛が鳴れば、グランド上でおこなわれる戦いが全てである。過去の国家観の争いには一切関係なくそれは行われるべきである。そこではピッチの上でおこる事以外に、語られることは少なくて良いとも思う。しかしながら、プログなどの意見交換を開ければ、やれ中国人は、やれ韓国人は、けれども日本人は、、、の中傷のオンパレードである。 代表のサッカーは、その国の国民のアイデンティティとして深く根付いていて、我々の感情は、スタジアムという巨大なマスの中で増幅され熱として昇華される。勝つための闘志が個々の選手、チーム、そして観客との間で相互伝達されエスカレートしていく。スタジアムと茶の間とをつなぐマスメディアの演出もそれに加わる。その時、心のダークサイドとしての、憎しみや怒りが吹き上がるのもサッカーが、人間的な、あまりも人間的なスポーツである所以である気がする。それを接触プレー時や極度の興奮が故にも、口に出したり態度で現したりするのは、プレーヤーとしても、ファンとしてもみっともない品位に劣る行為である。それぐらいならまだしも、そんな醜い感情を国民間の差別意識に変え、常に抱え込んでいる人は、代表戦をそしてサッカーを代理抗争とかストーリートファイト類と勘違いしているのではないか。そもそも人類共通意識が芽生え始めたこの時代で、圧倒的に貧しい世界観を持っている人々ではないか。 以上今回東アジア選手権を観ての雑感です。
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posted by tooor |00:51 |
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