2008年06月25日

子供は正直

一緒に観るのはケンカのもと

「トルコが勝つ」 いや 「ドイツが勝つ」
7年生のa.b.二つのクラスにインタビューしてみた。今夜の試合を予想させればトルコ人の生徒全員がトルコの勝利を信じ、ドイツの子はドイツが勝つと信じている。ここまでは普通でそして争いはない。しかし今夜8時45分になり準決勝の試合が始まれば違ってくる。そうなれば、19人のトルコ人の生徒と13人のドイツ人生徒の間に協調はない、一緒に試合を見るなんてとんでもないと全員が口をそろえる。「どうして?」「だって、ケンカになるもの」とトルコのヌアギュル君。「ゴールにはしゃぐ側とがっかりする方ができるもの」

クラス19人の内11人がトルコ人。そのうちの4人がドイツのパスポートを持っていて一人を除いて全員がドイツで生まれている。「誰もドイツの味方をしないの」と聞けば「だってトルコが私たちの母国だもの」と女の子。一人が「父国でしょう」と改正する。(ドイツ語では母国とは言わず父国という-注)これに関しては論議の必要なしといった感じ。女の子達は旗やユニフォームそして特別のメイクをしてパブリックビューイングに行く予定。男子生徒の何人かは試合の後に、駅前に行く。「出入り、ケンカがあるからね」とカマル君。ヌアギュル君もうなずいて「絶対あるね」。そこで質問、「誰かヨーロカップでケンカしているの観たことあるかい」誰もが観たことがない、少なくともテレビの中では。「街ではどうだった?」だれも答えない。ドイツの女の子が言う。「たかがサッカーの試合なのに、殴り合いをするなんて考えられないわ」「本当にね」とトルコの女の子。ドイツの男の子と女の子の大半は家で両親との観戦。その後も家にいる。外に出てどんちゃん騒ぎに加わるのは苦手とマキシミリアン君。

トルコ勝利の理由を聞けば「ハートがこもっている」「決してあきらめない」「けが人が多いことも分かっているけど」とディアラちゃん。一方ドイツ側も「最後まで戦う」「フォワードがベター。クローゼとポディ(ポドルスキー)」とヤナちゃん。「それに効果的な攻めで得点率が高いしね」と先生が口を滑らせれば、トルコの生徒達から猛反撃の抗議をうける。

みんな、今夜が来るのを楽しみにしている。真剣な論議の中にも、わくわくした楽しい気持ちを隠せないでいる。一番好戦的なヌアギュル君でさえ、「もしもトルコが負けるようなことがあっても、どっかで何か食べて今夜を楽しむさ、いつかドイツに勝てるときが来るもの」
明日、授業は2時間目から始まる。一時間目の始まりを20分遅らし、今夜の試合をテーマ、にみんなで話し合う。
 							                             ドイツの新聞より管理者訳

ここに改めて翻訳したのは、このクラスの環境がきわめて普通の何処にでもある話だからです。200万人に近いトルコ人が住むドイツでは、街の中心になればなるほどその密度が増え、また子沢山な事も手伝い低学年から中学ぐらいまででは、クラスの半分以上が外国人でとりわけトルコ人の数が多いのが現実です。
家庭内での教育の仕方や、男性中心の伝統文化、宗教などの違いでまだまだ両民族の間に摩擦が多いですが、隣人である事に変わりはありません。

「ええ トルコ相手か」と言うのが、対戦相手が決まった後の正直みんなの意見でありました。そのやや複雑な反応には、このような理由があるのです。

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posted by tooor |22:52 | トーナメント | コメント(1) | トラックバック(0)
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こういうこぼれ話歓迎。今後もお願いします。

posted by ゲルマン | 2008-06-26 07:42

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