2008年06月10日
欧州対決こぼれ話
この辺でお茶の時間です さて、ヨーロッパ諸国対抗トーナメントの、各国民の他国民への反応はどうか、というテーマをドイツ中心にして書いてみたいと思います。 まずはグループCの初戦で対戦したポーランドから。(結果は2-0) ドイツvsポーランド 試合前日ポーランドの大衆紙に「首を取ってこい」というタイトルで、ポーランドの監督がバラックとドイツ監督のレーブの生首を両手にぶら下げている写真が掲載されました。ご丁寧に二人とも目を閉じていて切断された首に血まで付いているというもの。ここまでやるエグいグロもまた珍しい。当のオランダ人であるベーンハケアー監督も気分を害していたらしいです。ポーランド人にとってドイツは出稼ぎの国であり、EUでもイニシアティブをとられているわけで常時悔しい思いをしているでしょう。 反対にドイツ人にとって、ポーランドは与し易い隣国、盗人の多い国というイメージがあり、サッカーでも常に勝てる相手と見なしています。(もちろん偏見と先入観ですよ) ドイツvsクロアチア イギリスの欧州選手権で対戦する際に、クロアチアのスーケルが(ボバンだったかも)、ドイツは我が国を最初に承認してくれた、そのことに感謝している。とインタビューで答えていました。これは当時のバルカン紛争でやっと独立にこぎつけたクロアチアの人々の気持ちを代弁していたと思います。主産業の観光でもドイツ人が毎夏どっと押し寄せるわけで、上得意様でもあり悪い感情は持っていないでしょう。 ドイツ人にとってクロアチアは、バルカン紛争時、たくさんの難民を受け入れたりそれ以前にも多くの経済移民がドイツに住んでいたりと以外と良く知ったる仲で摩擦の少ない隣人という感じ。クロアチアのプレイヤーはブンデスリーガーでも活躍していて侮れないのは十分承知しています。 ドイツvs オーストリア もしこのまま我が国がポーランドにも負けグループリーグ敗退が決まってもどうってことはない。問題は最終戦のドイツだ。この試合でドイツに一泡吹かせることができれば我々は英雄として選手を迎えるだろう。というのがオーストリア人の気持ち。兄弟憎み相とはこのことで、結構仲が悪い。かつて文化経済大国であったオーストリアにとってドイツはたかだか数十年で、主客転倒してしまった礼儀知らずの弟国で、ドイツにしてみれば、オーストリアは落ちぶれたハプスブルグ家の後家さんの国で、巻き舌のオーストリア訛を馬鹿に仕切っています。サッカーにおいては明らかに弱国であるオーストリアが78年のアルゼンチンワールドカップでドイツに3-2で勝っていて、あの夢をもう一度という想いが強い。ドイツにとってはグループ戦で一番モチベーションが高い試合になるのでは。狼が羊を狩るような。オー怖い怖い。 ドイツvs スイス 国語がドイツ語とイタリア語、フランス語ともう一つロマンシュ語である事かも分かるように小さな国のわりに複雑な文化を持っており、ドイツとの仲はそれ程悪くない。がもしイタリアとドイツが争うことになればアズーリを応援する人の方が多い統計が出たそうな。根元的に真面目なドイツ気質より、生きる喜びを謳歌するイタリア人気質の方にあこがれる人が多いからとか。何となく分かるような気がしてしまうけれど、実際はスイス人がドイツ人と同じような気質を持っているからでは。。。 ドイツ人にとってスイス人とはある程度のリスペクトを持って、そのつるつる滑るドイツ語を冗談の種にしています。スイス主将フライの怪我による離脱で、スイスがんばれという人が多くなった。 番外として ドイツvsオランダ オランダ開催の欧州選手権の時には、小便の便器にドイツ監督のルディフェラーの顔シールが貼られていた。ドイツでの親善試合前には公営放送でよれよれの初老のオランダ人の運転するキャンピングカーとこれまたドイツの初老夫婦の運転する車とが道で出会い、互いに相手に気づくと突然デットヒートしていく前宣伝をながして笑いを誘った。 ドイツvsイタリア ドイツにとっては、イタリアは天敵。そのイタリアのワールドカップで優勝したのが救いであったのに、前回のベルリンではイタリアが勝ってしまった。 できれば顔を合わせたくないという人が多いなか、是非とも決勝まで残り、悪いカルマを吹き払ってくれと望むボクのような人物も多数。
- 共通ジャンル:
posted by tooor |19:36 |
トーナメント |
コメント(3) |
トラックバック(0)
トラックバックURL
このエントリーのトラックバックURL:
http://www.plus-blog.sportsnavi.com/tooor/tb_ping/20
この記事に対するコメント一覧
(事務局では、サービス全体の雰囲気醸成の為、全コメントをフィルター/目視チェックし、削除等しております。見逃し等も有りますので、ご不快な思いをされた場合は、事務局宛 support@plus-blog.sportsnavi.com にご意見頂けると幸いです。)
欧州対決こぼれ話
コメント投稿者ID :
いえいえいえ。是非このままグループリーグで落ちて下さい。ルーマニアとフランスを最後まで苦しめた(疲弊させた)上で。
02年からドイツ勢を応援してる若輩ですが、ジンクスとかどうでもいいから早くドイツ勢の優勝が見たいです。
posted by ゲルマン | 2008-06-10 20:16
欧州対決こぼれ話
コメント投稿者ID :
ドイツのためにはイタリアもフランスもGLで負けてくれておいた方が良いに決まってます。
posted by ポルトガル希望 | 2008-06-11 01:04
欧州対決こぼれ話
コメント投稿者ID :
いやあ、ありがたい!
こういう現地の空気を伝えていただくのが、日本在住の身としてはいちばん歓迎です。
なるほど、ドイツにとってポーランドはプロイセンのルーツを盗んでいった人たちなのかな?
ポーランド側が反感をもっているのは想像どおりです。
オーストリアというか、ハプスブルクにとってプロイセンは後発の田舎者に頭が上がらない悔しさなのでしょうね。
その怒りはサッカーよりむしろ、アルペンにぶつけたほうが分がいいのでは…。
やはりシュレージェンを盗んでいったコソ泥なんでしょうね(笑)
奪い合いになったチェコのドイツ・オーストリア観も知りたいですね。
わたしが子供心にドイツに親近感をもったのは十数年前。
ひとつは日本と同じく復興した工業国であったこと。
もうひとつは日本同様、周囲から嫌われていそうなこと(笑)
日本にとって比較的やさしい国である台湾や東南アジアがあるように、ドイツにもスイスやクロアチアは親しみがあるのですね。
ちなみにわたしにはかつてモンゴル人の友人がいたのですが、彼にとっては中国が不倶戴天の敵でありました。
posted by 由比彰紀 | 2008-06-11 01:06
コメントする
「他サービスID/メールアドレス」で投稿する場合は、そのID/メールアドレスは表示されず、当サービス専用の固定のコメント投稿者ID「英数+連番」に変換され表示します。
- Yahoo! JAPAN IDでコメント投稿
- mixiアカウントでコメント投稿
- Googleアカウントでコメント投稿
- Hatena IDでコメント投稿
- Biglobeアカウントでコメント投稿
- ログインしてコメント投稿
- メールアドレスでコメント投稿
※新規のメールアドレスによる投稿IDご利用は停止しました。
※コメント投稿手順
(1)上記リストから希望のIDを選択する。
例: Yahoo! JAPAN IDでコメント投稿
(2)Yahoo! JAPAN上の本人確認画面でIDとパスワードを入力する。
(3)スポーツナビ+blog側のコメント入力画面が表示される。
(4)コメント本文を記入し、投稿ボタンをクリックする。
(5)コメント投稿者IDとコメントが表示される。
詳しくは以下2ページをご覧下さい
・【仕様変更】PCからのコメント投稿について
・ブログ利用マニュアル「コメント投稿方法」
※コメント投稿手順
(1)上記リストからログイン/メールアドレスのどちらかを選択する。
例: ログインしてコメント投稿
(2)plus-blogのアカウントとパスワード/メールアドレスを入力する。
(3)コメント入力画面が表示される。
(4)コメント本文を記入し、投稿ボタンをクリックする。
(5)コメント投稿者IDとコメントが表示される。
詳しくは以下2ページをご覧下さい
・【仕様変更】PCからのコメント投稿について
・ブログ利用マニュアル「コメント投稿方法」


