南米人的日本サッカーへの応援歌

ビッグクラブのベンチ要員は批判されるが名門高校の補欠は「努力家」と称賛される日本

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久しぶりに記事を更新します。

本田選手の移籍先に関する憶測報道が過熱してきました。 どんな名門チームであっても 「試合に出場出来ないのであれば、意味が無い」 と考える人、名門チームには 「所属しているだけで得るものがある」 と考える人、見解が二分されるところですが、大半の日本代表サポーターからすれば、自分達の代表選手がベンチを温めるだけの状態でいる事を苦々しく感じている事でしょう。 当方は、プロである限り、試合に出場して勝敗に対する責任を背うのが本来の姿であると思います。 スキルは責任意識の負荷によって大幅に向上すると考えるからです。 プレッシャーの無い伸び伸びした環境でプレイする事を否定する訳ではありませんが「責任を負わされる」という立場を継続する事が、人の成長には欠かせません。スパルタ教育には否定的ですが、上からの圧力を経験せずに一流のスキルを手にする事は稀であると考える次第です。

受験でも就職でも何でもそうですが、結果責任が自分自身の人生にのし掛かってくる立場の人は、メンタルも強くなりスキルも向上します。 逆に、失敗に対して、それを外的要因に責任転嫁する人は、いつまでも同じレベルでウロウロしています。

サッカー選手の場合、スタメン争いに負けた時点で、選手は自分の能力に対する結果責任を負う訳なので、そこから再チャレンジしてスタメンを奪い返すというのが本来のあるべき姿だと思います。 そういったチャレンジはメンタルアップにもスキルアップにも直結する行動なので、選手生命にはプラスに働くことでしょう。 しかし、サッカー選手の現役寿命は限られています。選手としてトップコンディションでいられる期間が永遠ではない以上、ある程度挑戦してもチーム内での立場に変化がない状態が続くのであれば、環境を変えるという事も視野に入れなければなりません。 よってどんな名門チームに所属していようが、試合に出場するチャンスが巡ってこないのであれば最終的には移籍すべきだと考えています。 勿論、名門チームでしか経験できない高度な練習、レベルの高いチーム内競争、組織内での人脈などは得難い経験になるでしょう。 しかし、サッカー選手である以上は実戦の場に立つチャンスが低いチームに所属し続けるよりも、多少はレベルを下げようが実戦に明け暮れるチームに所属すべきだと考えます。 しかし、日本人の根本的なメンタルの底流には「実利」よりも「肩書きや組織」を重視する傾向があるように思います。 零細企業で社長になるよりも、巨大企業の中間管理職になる方が「箔がつく」といった風潮です。 勿論、サラリーマン社会においては、給与ベースや福利厚生にも大きく影響する事なので「寄らば大樹の陰」という視点は一つの処世術です。 しかし、スポーツの世界にまで、この理屈を当てはめるのは如何なものかと感じます。 特に育成年代の選手にとっては、この問題は重要です。 強豪校の補欠として3年間過ごす選手と中堅または弱小校のレギュラーとして3年間プレイする選手、どちらの方が有意義なのかという課題は以前から意見の分かれる問題ですが、アスリートである以上、例えどんな名門チームであったとしても実戦経験のチャンスが巡ってこないチームに所属する事が有意義だとは思えません。 アスリートは試合に出場してこそ成長すると考えます。全国大会出場の常連校に所属していても、在学中に1度も試合に出るチャンスが無い選手よりも、地区大会の1回戦で敗退しようが毎年スタメンで大会に出場している選手の方が、スキルアップには有意義だと考える次第です。

当方が思春期を過ごした南米の育成年代におけるサッカーは、全ての選手に出場のチャンスを与えるという前提がありました。 当方が現在コーチを務める神戸の少年サッカーチームにおいても、全ての選手に出場機会を与えるという事を前提にしています。 しかし、南米のスタイルと当方が所属している日本のチームのスタイルには「似て非なる」部分があります。 それは「レベル別にしっかり育成しているか否か」という点です。 南米のクラブチームでは、育成年代の選手に対して、それぞれのスキル別に分けて「今、この選手に必要なスキル」を教えようとしているクラブが大半です。 つまり、全ての選手を細かくチェックし、それぞれに必要な課題を与えてスキルアップに挑戦させた上で、各選手に試合出場のチャンスを与えているという事です。 日本のチームの場合、残念ながらそこま細かな指導が出来ていない様に思われます。 日本型学校教育の弊害なのでしょうが、全ての選手に対して「同時に」「同じ指示」を与え、「同じ練習」をさせるという方法が一般的です。 習熟度に合わせて細かく練習メニューを変える事などしない訳です。 つまり日本の青少年サッカーにおいては「学校の教室スタイル」が大前提であり「家庭教師による個別指導スタイル」など存在しない訳です。

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2歳から南米で暮らした関係上、サッカーが人生の価値観における基盤となってしまいました。
高校生の時に帰国し、英語圏偏重主義の日本人の「世界観」に猛反発。
大学以降は発展途上国を主戦場に活動する事を誓い、実践して参りました。
これまで住んだ国はペルー、パラグアイ、アメリカ、マレーシア、シンガポール。
上記以外で短期で滞在した国は20カ国以上、人生の半分を海外で暮らして参りました。

2002年大会が自国開催に決定した時は、当時商社のマレーシア駐在員として安定した生活をしておりましたが、周囲の大反対を押し切って帰国。
正社員の立場を捨て、W杯組織委員会の「契約スタッフ」に転職をしてしまいました。
結果的に大会後は
「フリーランス」
という名のプー太郎になるのですが、ナイジェリア、ブラジルなどを担当し、幼少から憧れていた選手の傍で大会を肌で感じ続けることが出来た事を一生の宝物だと割り切って2003年~2006年の貧乏時代を乗り切りました。

2006年ドイツ大会では、失業中にも関わらず、あらゆるコネと駆使してベルリンまで足を運び我が故郷パラグアイの試合を生観戦。
貯金も底をつき、将来を考えると暗雲が立ち込める状況、しかもスタジアムでは7万人のスウェーデンサポーターに囲まれるという超アウェーにも関わらず ARRIVA PARAGUAY と連呼し続け、試合後は周辺にいたスウェーデン人達とマブダチになった事で
「僕もやれば出来る」
と自信を取り戻し、転職活動を再開。
幸いフィンランドの某メーカーに拾ってもらい再び正社員に復帰しました。

生活が安定したのを機に、地域の子供達にサッカーを教えるボランティアコーチを始め、仕事とサッカーの両立を目指して日々格闘中です。

趣味 サッカー・バンド活動(神戸で不定期にライブ活動中)
特技 モノ造り(料理から車まで何でも手作りに拘ります)
弱点 冬(寒さに耐性なさすぎ、、、何せ南半球育ちなので)
自慢 ロベカルやロナウジーニョと食事した事
好きな選手 ロメリート、ロベルト・バッジョ、小野伸二、遠藤保仁、メスト・エジル
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