南米人的日本サッカーへの応援歌

リズム感はサッカー選手の生命線。音楽はサッカーを救う、、、はず。

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以前、日本人サッカー選手が海外で活躍する為に必要な言語コミュニケーションの在り方、外国語習得の方法について言及しましたが、今回もサッカーに必要なスキルをサッカー以外の分野から学ぶ事について書く事にします。 前回、トラップの技術について言及しましたが、日本人選手のトラップ技術はが極端に低いという事ではありません。 しかし、「試合に使えるトラップ技術」に限定して捉えると、まだまだレベルが低いと言わざるを得ません。 しかし、世界にはトラップ技術が未熟なサッカー選手であっても、得点をガンガン決めるFWやクレバーなフィードを行うボランチなど活躍している選手は大勢います。 日本人選手の中にも、こういったタイプの選手は大勢おり、一定レベル以上の活躍をしているので、トラップの稚拙さに目が行く事は少ないかも知れません。

しかし、この問題は世界の頂点を目指すのであれば直視しなければならない問題です。 この課題を別のジャンルの、別の課題に例えると問題点が明白になるかも知れません。

トラップが下手なサッカー選手をミュージシャンに例えると、手元を見なければ演奏出来ない速弾きギタリストといったところでしょうか。 そういう人がいたとすればプロのギタリストとしてステージでどう映るでしょうか? 凄腕の速弾きが出来たとしても、フレットから目を逸らせないので、ステージでは直立不動になるでしょう。 オーディエンスとの掛け合いも無理でしょうね。 スタジオミュージシャンとしては素晴しい作品を作れるでしょうがライブミュージシャンとしては三流以下に終わると思います。 しかしスタジオで演奏しているだけでは、そのギタリストの技量に疑問を抱く人はいないでしょう。

逆に、テクニックは平凡でも、ライブパフォーマンスが素晴らしいアーティストが世の中には大勢います。 これは「生きた空間」での自己表現スキルが高いという事です。 技巧派でも人の心に響かない演奏家と、技術は下手だけど人の心を捉えて離さない演奏家、音楽家としてはどちらが優れているでしょうか?

サッカー選手もこれと同じです。 やべっちFCの人気コーナーでも取り上げられる様に、リフティングの技が抜群に巧いサッカー選手が日本には大勢います。 しかし、それらの選手が試合中に抜群のボールキープが出来ているかと言えば、決してそうではありません。 「静」の状態でボールを捌く技術は世界レベルでも「動」の状態でボールを捌く技術が低いという事でしょう。 過去にオシム元監督が日本選手を評して「曲芸みたいな技が出来る選手はいるが、試合に使える選手は少ない」と指摘していた事は、トラップ技術に集約されると言っても過言ではないかも知れません。

トラップとは足でボールを触る「触り方」の技術そのものではなく、ボールの落下点を予測する能力、ボールの球威を目視で計測する能力、相手選手とスペースと飛んでくるボールの3つを同時に視野に入れて計測する能力等々、複数の能力が噛み合って初めて試合で相手に勝つことが出来るスキルとなる筈です。

それ故に、邪魔の入らない場所でボールをこねくり回しても、試合で使えるトラップ技術の向上には直結しません。 勿論、そういったボールタッチの練習も有効なトレーニングですが、それはある程度のレベルに達するまでの話です。 足のどの部分でも自由にボールコントロールが出来るようになれば、次に取り組むべきは、走りながらバランスを常に一定に保つ体幹や柔軟性のトレーニングでしょう。 当方は輸送機器メーカーに勤めて要るのですが、乗り物の場合、どんなに高速で進む機材であっても「真っ直ぐ」進まなければ実用化には至りません。 また、平たんな場所でいくら重量物を持ち上げるパワーがあっても、傾斜のある場所で全く動かないのであれば荷役装置として役に立ちません。 それ故に、パワーや基本性能は、使用環境を考慮した設計でなければ机上の空論となってしまいます。

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ブロガープロフィール

profile-icontomzoe

2歳から南米で暮らした関係上、サッカーが人生の価値観における基盤となってしまいました。
高校生の時に帰国し、英語圏偏重主義の日本人の「世界観」に猛反発。
大学以降は発展途上国を主戦場に活動する事を誓い、実践して参りました。
これまで住んだ国はペルー、パラグアイ、アメリカ、マレーシア、シンガポール。
上記以外で短期で滞在した国は20カ国以上、人生の半分を海外で暮らして参りました。

2002年大会が自国開催に決定した時は、当時商社のマレーシア駐在員として安定した生活をしておりましたが、周囲の大反対を押し切って帰国。
正社員の立場を捨て、W杯組織委員会の「契約スタッフ」に転職をしてしまいました。
結果的に大会後は
「フリーランス」
という名のプー太郎になるのですが、ナイジェリア、ブラジルなどを担当し、幼少から憧れていた選手の傍で大会を肌で感じ続けることが出来た事を一生の宝物だと割り切って2003年~2006年の貧乏時代を乗り切りました。

2006年ドイツ大会では、失業中にも関わらず、あらゆるコネと駆使してベルリンまで足を運び我が故郷パラグアイの試合を生観戦。
貯金も底をつき、将来を考えると暗雲が立ち込める状況、しかもスタジアムでは7万人のスウェーデンサポーターに囲まれるという超アウェーにも関わらず ARRIVA PARAGUAY と連呼し続け、試合後は周辺にいたスウェーデン人達とマブダチになった事で
「僕もやれば出来る」
と自信を取り戻し、転職活動を再開。
幸いフィンランドの某メーカーに拾ってもらい再び正社員に復帰しました。

生活が安定したのを機に、地域の子供達にサッカーを教えるボランティアコーチを始め、仕事とサッカーの両立を目指して日々格闘中です。

趣味 サッカー・バンド活動(神戸で不定期にライブ活動中)
特技 モノ造り(料理から車まで何でも手作りに拘ります)
弱点 冬(寒さに耐性なさすぎ、、、何せ南半球育ちなので)
自慢 ロベカルやロナウジーニョと食事した事
好きな選手 ロメリート、ロベルト・バッジョ、小野伸二、遠藤保仁、メスト・エジル
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(12月11日現在)

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