南米人的日本サッカーへの応援歌

世代交代への対策不備が招くA代表の衰退

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今夜はW杯最終予選日本対タイ戦です。 後一週間、仕事の予定がずれていれば現地で観戦出来た可能性が高い故、個人的には少し悔しい気持ちを抱えてTV観戦する事になりそうです。 先日のUAE戦における敗戦は日本のアジアでの立場を考えると 「あってはならない負け」 であると思いますが、これまでの日本代表の軌跡を鑑みると、起こるべくして起こった敗戦とも言えます。

日本代表は、ここ数年停滞気味です。決して弱体化した訳ではありませんが、アジアでは既に研究し尽くされたチームとなっており、対戦各国は綿密な攻略法を手に入れている状況です。 その原因は、日本の世代交代が中々上手く進まないからだと考えます。 2010年から主力が変わらないというのは実に危機的な状況です。 関係者は世代交代が進まない理由として「岡崎、香川、本田、長谷部等のベテラン勢を凌駕する存在が出てこない」と説明していますが、当方は、そういう存在が日本サッカー界に存在しないとは思いません。 まだまだA代表に上がってこない優秀な若手は大勢存在すると思いっています。 しかし、若手が活躍する場が少ない為に、ポテンシャルの高い若い選手が国際経験を積めない事が世代交代を阻む大きな要因であると考えています。

Jリーグは、そういった課題を解消する為にJ3を立ち上げたりして対応してきましたが、日本代表においても同様の対応が求められます。 日本ではA代表以外のカテゴリーは、例えU-23五輪代表であっても、A代表の下部組織のような立ち位置です。 それ故に、U-23で活躍してもA代表に直結する抜擢には至りません。 当方は、以前から一貫して主張しているのですが、出来る限りA代表レベルの試合にU-23代表が挑む仕組みを構築する事が重要であると考えています。 アジアのレベルが欧州や南米等のワールドカップ常連国のレベルと乖離している点は、A代表の強化を考えた場合はマイナスですが、U-23以下を鍛える上では非常に有効だからです。 W杯のアジア1次、2次予選などで戦う相手国は日本より明らかに格下なので、そういった相手との真剣勝負を若手の経験値を上げる場とすれば、A代表にとってもU-23以下の代表にとっても前向きな機会となる筈です。 若手に国際経験を積ませようとして、観光気分で来日する欧州の強豪国と親善試合を組むよりも、例えFIFAランクは遥かに下の国であっても本気モードで挑んでくるアジア周辺国を相手に実戦を戦う方が、若手選手の経験値は上がります。 残念ながら日本のA代表にとってW杯アジア地区予選は真剣勝負の実戦経験を積む場としては物足りない部分があります。 それ故に、そういう場を若手に開放することが、長期的に見れば日本の選手層を底上げになると思います。

日本代表がワールドカップで決勝トーナメントの常連になる為には、A代表より下のカテゴリーをいかに強化するかが問われると思います。 選手層を厚くする為には、若手に多くの実戦機会を与える事が何よりも有効です。 そういった強化を放置してきた結果、今回のように格下のタイにA代表が「真剣勝負でぶつかる」という事態に陥ったと感じる次第です。 決してタイを舐めている訳ではなく、近年のタイサッカーの成長には敬意を払いますが、しかし今夜の試合はA代表のフルメンバーで臨むのであれば「大量得点で快勝」しなければならない試合だと思います。 それが出来ない様であれば、もはや日本はアジアの覇者ではない事を自覚し、死に物狂いで強化策を練るべきです。 今夜の試合では遠藤が使われる時間帯が出るかも知れません。 若手にはどんどんW杯予選に出場して欲しいと願う反面、UAE戦での大島のような「さらし者」が再び出てしまう事は是非とも避けて欲しいと思います。 A代表の現状については、選手個人の問題と言うよりも協会側の失策によって引き起こされた問題であるように感じる今日この頃です。

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profile-icontomzoe

2歳から南米で暮らした関係上、サッカーが人生の価値観における基盤となってしまいました。
高校生の時に帰国し、英語圏偏重主義の日本人の「世界観」に猛反発。
大学以降は発展途上国を主戦場に活動する事を誓い、実践して参りました。
これまで住んだ国はペルー、パラグアイ、アメリカ、マレーシア、シンガポール。
上記以外で短期で滞在した国は20カ国以上、人生の半分を海外で暮らして参りました。

2002年大会が自国開催に決定した時は、当時商社のマレーシア駐在員として安定した生活をしておりましたが、周囲の大反対を押し切って帰国。
正社員の立場を捨て、W杯組織委員会の「契約スタッフ」に転職をしてしまいました。
結果的に大会後は
「フリーランス」
という名のプー太郎になるのですが、ナイジェリア、ブラジルなどを担当し、幼少から憧れていた選手の傍で大会を肌で感じ続けることが出来た事を一生の宝物だと割り切って2003年~2006年の貧乏時代を乗り切りました。

2006年ドイツ大会では、失業中にも関わらず、あらゆるコネと駆使してベルリンまで足を運び我が故郷パラグアイの試合を生観戦。
貯金も底をつき、将来を考えると暗雲が立ち込める状況、しかもスタジアムでは7万人のスウェーデンサポーターに囲まれるという超アウェーにも関わらず ARRIVA PARAGUAY と連呼し続け、試合後は周辺にいたスウェーデン人達とマブダチになった事で
「僕もやれば出来る」
と自信を取り戻し、転職活動を再開。
幸いフィンランドの某メーカーに拾ってもらい再び正社員に復帰しました。

生活が安定したのを機に、地域の子供達にサッカーを教えるボランティアコーチを始め、仕事とサッカーの両立を目指して日々格闘中です。

趣味 サッカー・バンド活動(神戸で不定期にライブ活動中)
特技 モノ造り(料理から車まで何でも手作りに拘ります)
弱点 冬(寒さに耐性なさすぎ、、、何せ南半球育ちなので)
自慢 ロベカルやロナウジーニョと食事した事
好きな選手 ロメリート、ロベルト・バッジョ、小野伸二、遠藤保仁、メスト・エジル
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