2008年09月24日

僕と「おはスタ」:継続は力なり

こんにちは、トム・バイヤーです!

今年は例年以上に子供たち、親御さん、そしてコーチの方々に向けてイベントを行ってきた。イベントに参加する子供たちの人数も毎回のように増えて、僕をゲストとして招待してくれる大会なんかもどんどん増えてきてるんだ。そんな中でも驚くのが多くの4-6才の子供たちは僕のことを「おはスタ」を通して知ってくれているってことなんだ。

僕が1998年に「おはスタ」に出演するようになってから僕はたくさんの子供たちに知ってもらうことができた。今ではたぶん、下は4才の子供から上は22歳くらいの大人まで、僕が誰なのかが分かるんじゃないかな。そして、今でも1998年の4月から「おはスタ」に出演できていることに感謝している。でも、僕がどうやってこの番組に巡り合えたか知ってる人は少ないでしょ?今日はこの始まりについて話したいと思ったんだ。

1998年のある日、僕の親友で当時「おはスタ」に出演していたレイモンド・ジョンソンに番組に出演してみないか、と声をかけられた。彼は番組のプロデューサーたちが番組内にサッカーコーナーを始めたいという話をしていた時、そのコーナーに僕を使えるかもしれないということを伝えたんだ。そして、僕がニューヨークに戻っていた1998年の1月にレイモンドから電話がかかってきたってわけさ。でもその時、僕は正直なんの話かさっぱりわからなかったんだよね!その後僕がオフでニューヨークにいる間、レイモンドは東京にある僕のオフィスから履歴書を入手して番組のプロデューサーたちに渡し、“トムをサッカーコーナーに使ってくれ”と彼らに説得したのさ。今でもこのコーナーがどのように始まったか色々な説を聞くけど、どれも正確じゃない。中にはばかばかしい話も耳にしたことがあるくらいだよ!話の膨らみ方ってのはすごいもんだとつくづく思うよ。

今僕は、僕自身が日本でのやってきたことの全てを本にしようとしているんだ。これまでの日本での人生では、僕に手を差し伸べてくれた人も、そうでなかった人もたくさんいたよ。今書いているこの本にはある程度具体的な話も盛り込もうと思っているから、見方によっては一種の暴露本みたいなものになるかもしれない。ただ、単なる暴露本ではなくて、記録に残すということを第一に考えている。そして読者のみんなに楽しんでもらうために、多くの興味深い話も書き込んでいくつもりだよ!

日本にいる20年間、僕は約2,000ものイベントをおよそ500,000人の子供、親、そしてコーチの方々に向けて行ってきた。だからこそ47都道府県の全てに強いネットワークを築くことができたと思っている。この場を借りてみんなの心強い応援に対して感謝したい。本当にありがとう!

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posted by tomsan |23:09 | トムさんについて | コメント(1) | トラックバック(0)
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2008年09月11日

良い選手を育てるには

こんにちは、トム・バイヤーです!

僕が最初にサッカーを始めたのは8才くらいの時だった。きっかけはというと、僕の親友のお兄ちゃんがとても上手だったからなんだ。その頃は練習や試合をするためのチームもなかったから、ほとんどの場合近所の野球場の外野の芝のあるところで何人か友達を集めてプレーしてたんだ。僕はそのフィールドまでうちから3キロほど歩かなきゃいけなかったし、球場に入るにはいつも外野のフェンスを飛び越える必要があった。それでも僕らはサッカーに熱中していたんだ。そういえばあの頃の僕らはいつも外で遊んでいたんだ。今の子供達と比べるとホントにいっぱい自由時間があったから、というのも一つの理由かもしれないね。

日本の子供達はいつも忙しいスケジュールの中で、様々な物事に囲まれているよね。日中は学校に行って、その後はスポーツのチームやクラブに参加したり、塾へいったり・・・全てのスケジュールが分単位で決められていてとても構造的で規律のある環境にある。また、親の意向でこうした様々な活動に参加している子も多いみたいだ。今やもう、子供が子供でいられる時間はないね!

一方、南米やヨーロッパではストリートサッカーというものが盛んに行われている。みんなも聞いた事があるよね?これはたいていが貧しい国で、両親が二人とも生活のために働いていて、そして子供達にはほかにあまり多くの選択肢がない場所で行われていることなんだ。

このように、スポーツをする子供達は大体一つか二つの理由でモチベーションが芽生える。“何かに刺激されて”か、“何かに飢えて”だ!

一つ目の何かに刺激を与えられることで生まれるモチベーションという点で、トップアスリートには大きな責任がある。僕の母国アメリカでは、アスリートは社会に貢献する責任があり、彼らを尊敬する子供達にとって模範とならなければならない。だから、国民とメディアはプロのアスリートを高い水準で扱い、そうした模範となるべき部分を維持しているんだ。例えば、アメリカのプロアスリート達は子供達に悪影響なアルコールなどのイメージキャラクターにはならない、というようにね。さらに、アメリカでは多くのプロアスリートが子供達に対する慈善活動でボランティアに参加している。また、メディアのインタビューでの応対もすごくうまくやっているケースがほとんどだ。ともすればネガティブにもなり得ないメディアの取り扱いを、彼らは子供達や世間にポジティブなメッセージを送るためにうまく利用しているんだ。

一方で日本のプロアスリートはどうだろう。彼らは必ずしもメディアに対して上手く話せているとは言いがたいよね。メディアに出演して子供達を“刺激する”ようなインタビューをする、ということに慣れていないせいもあるだろう。僕も日本代表やJリーグの一流選手達とイベントで一緒になることがあるけど、残念なことに子供達と上手くコミュニケーションを取れる選手はそう多くはない。

子供達は憧れの選手を目の前にして、何を聞きたいだろうか。きっと刺激を受けるような素晴らしいストーリーを聞きたいはずさ!その選手のようになるためにもっと努力しようと思うような、ね。でもなかなかそういう選手はいないのが実情で、日本のスター選手の多くはシャイで謙虚なんだ。相撲のような伝統的な競技で良く見られるようにね!

でも、子供達にはもっと刺激が必要なんだ!スター達に、彼らも昔は普通の子供だったって話してもらいたいんだ。そして、そこから献身、規律、努力、決断力を積み重ねて、今の自分になれたってことを教えてほしいはずだ!

そしてもう一点、何かに飢えることでモチベーションが芽生えると言ったけど、これについては日本とアメリカは同じような環境が出来上がっている。それは、世界で最も裕福な国という点だ。こういった環境はスポーツ(特にサッカー)において色々な問題を巻き起こす。貧しい国では、子供達やその家族はサッカーやスポーツを利用して、自分たちの地位を高めようとする。そう、“プロになって家族を養う”という夢を持っているんだ。だけど、アメリカではサッカーは裕福な人たちのスポーツで、そういった子供達が郊外でサッカーをする環境が出来上がっている。そして、日本の子供たちと同じように、アメリカの子供達にもスポーツから気をそらすようなものがいっぱいあるんだよね。部屋にはコンピューター、スケートボード、自転車、iPod、テレビ、DVDプレーヤーといったようなものが必ず揃っている。日本ではほとんどみんな携帯電話を持っていて、冒頭に話したように、とにかく忙しくしているよね!

僕は、コーチングがサッカー強国を築くための全てであるとは思ってない。もちろん、コーチングはすごく大事な要素だけどね。でもこれまで話したように、その国の文化、教育、社会や経済といった様々な要素が、どれだけ良い選手やチームを育てられるかという点において重要なんだと思う。

みんなで少しこういったことについて考えてみるのはどうだろう?

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posted by tomsan |16:05 | サッカー指導 | コメント(1) | トラックバック(0)
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2008年09月04日

少年サッカーとボランティア

こんにちは、トム・バイヤーです!

もう夏休みも終わりだね!みんな普段の生活にはもう戻れたかな?夏休みの間はみんな、それぞれのチームで合宿をしたり、大会に参加したりで忙しかったんじゃないかな。もちろん家族旅行で海や山に出かけて行った子供たちもいただろうね。みんなこの5週間の間にできるだけ学校生活とは違ったことをしたかったんだろうと思うけど、やっぱり宿題からは逃れられなかったんじゃないだろうか。だって僕が岡山にイベントで行った時なんて、試合の合間に宿題をしている子がいたくらいだから!

僕はこの夏、8月の始めにJヴィレッジでU12全国少年サッカー大会を見てきたんだ。更に、そこでは400人以上の子供たちを対象としたイベントを行い、優勝したFC浦和のコーチ陣たちとも食事をすることができた。この場を借りて、彼らに「おめでとう!」と言いたいね。更に更に、全国でU12のサッカーを牽引しているキーパーソンたちにも会うことができたんだ。こうしたキーパーソンの皆さんのサッカー観を、僕はいつも非常に興味深く聞かせてもらっている。僕が尊敬してやまないのは、彼らがみんなボランティアであること。中には30年間もU12に携わっている人たちもいるんだ。彼らのサッカーに対する情熱や愛情は本当にすばらしいと思う!

世界中のグラスルーツサッカーというのはほとんどが彼らのようなボランティアの力で成り立っているんだ。僕のようにグラスルーツサッカーの世界で生計を立てられるのは非常に稀で、こうしてやっていけているのはこのボランティア精神溢れる皆さんのおかげなんだ!つまり、彼らがいなかったら今の僕はないってことだ。でも、彼らが毎日のように子供たちのサッカー環境、指導環境を整えるべく大変な努力と貢献をしていることを、周りがちゃんと認識し、評価しているかといえばそうでもない。これはとても残念なことだよ。

僕はプロのコーチだけど、こうして忙しくしていられるのはとても幸せだと思っている。日本各地でイベントをするのが僕の主な仕事だけど、もうかれこれ20年になる。限られた日数に対して多くのイベントをこなしているから、中には断らざるをえないイベントもあるんだよね。こういったイベントで、これまでに多分日本全国47都道府県を、それも何回かずつ訪れたことがあるんじゃないかな。僕は個人技術の指導を専門にしているから、イベントではもちろんその部分を指導するのだけど、それ以上にイベントに参加することでサッカーというスポーツを普及、啓蒙することが大事だと思っている。また、前述のようなボランティアの皆さんに感謝の気持ちを表すために、いくら忙しくても年に何回かは必ず僕自身もボランティアでイベントに参加したりするようにしているんだ。そう、僕をここまで成長させてくれた日本のサッカーコミュニティにできるだけ還元できるようにね!

posted by tomsan |14:54 | サッカー指導 | コメント(0) | トラックバック(0)
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