2010年03月04日
(1)の続きです。
メディアでの活動など全てが彼のフィールドでの指導と密接に関係している。Jリーグの前身であるJSL(日本サッカーリーグ)のチームの一つであった日立でプレーするために、彼は21年前に来日し、彼はアジアにおける最初のアメリカ人サッカー選手となった。その後プレー機会が少なくなった時、少年向けのサッカークリニックを実施するようになった。当時、こうしたクリニックはほとんど知られていなかった。そして1990年代前半、トムはクーバーコーチングを日本に導入し、会社を設立。現在は”トムさんのスクール”としても知られている「トムバイヤーアカデミー」で指導を続けている。
「トムは第一に日本の文化を理解したのだと思う」とアディダス アジア(訳注:当時)のCEOであり、初代アディダスジャパンの社長であったクリストフ・ベズー氏は言った。彼はトムを「おはスタ」に起用した人物でもある。「彼は子供たちに対して愛情を持って接する才能があり、確かなサッカーの技術とエンターテイメント性がミックスされている。日本の文化は他の国々とは全く異なるんだ」
現在はディアドラ・アメリカの社長で、1994ワールドカップに向けてチーム編成を行うアメリカ代表のGMであったビル・ヌッタールは、キリンカップで来日して以来トムの友人である。日本を「大人と子供がよそよそしいような関係で、非常に興味深い文化だったよ」とヌッタールは表現した。「日本はお年寄りや指導者、勉強する人たちにすごい敬意をはらう国なんだ。トムはその文化を軽視する事なく、ある程度子供たちとのギャップを埋めたのだと思う。彼は子供たちと通じ合う事が出来る。多くの指導者にとって難しいことなのだけどね」
「子供といるのがとても好きなんだ」とトムは言う。「彼らはとても素直で純粋だ。彼らはお金のためじゃなく純粋にサッカーを楽しんでいる。技術を教えるとすぐに子供たちは成長する。そういう指導ができることを僕自身も楽しんでいるよ。子供たちは大人よりもチャンスをつかもうとする意欲があるし、若い世代はとても創造的だよ。子供たちは多くの大人たちがしないようなことを言ったり、行動したりするんだ。ピカソはとても良い事を言っている。'子供は生まれながらにして天才である。教育と大人だけが彼らを天才でなくしてしまう' とね。僕はその考え方に大賛成だ」
(3)に続きます。
posted by tomsan |22:10 |
The Soccer Magazine |
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2010年03月04日
こんにちは、トム・バイヤーです。
アメリカのサッカー雑誌『The Soccer Magazine』に以前載った記事を、僕のスタッフが翻訳したのでここで紹介します!日本でもこういう取材はいつでもウェルカムなので、声かけてくださいね(笑)
‘トムさん!ハロー!トムさん!!’と子供たちの甲高い声が、東京都内でも地方の都市でも、場所を問わず聞こえてくる。彼のいる場所ではいつもちょっとしたお祭り騒ぎだ。日本にはより有名なサッカーアイコンが存在するかもしれないが、これほど皆から長く愛され、尊敬されているのは、このアメリカからのサッカー親善大使であるトム・バイヤーだけだ。
この20年間トム・バイヤーはボール1つだけでプレーできるサッカーの楽しさを伝え続け、超一流の実績を苦心して築き上げてきた。技術第一をモットーとする指導システム「クーバーコーチング」を日本に導入し、アディダスがアジアにおいて基盤作りをする際に大きな貢献をした。オーストラリア、インドネシア、タイ、中国などのアジア地域においても同プログラムを実施し、彼は世界中のサッカー界で強固なネットワークを作り上げた。
彼のグラスルーツプログラム(3種類のプログラムを日本で展開してきている。現在は彼の名前を冠にしたサッカースクールを運営している)は、約12年前にパリで行われたフランスワールドカップの抽選会場にて、アディダス・インターナショナル社からコーチ部門で史上初となる「ゴールデンブーツ」賞受賞という形で称えられた。
全世界の最も偉大なサッカーブランドを持つ組織の重役や、多くの世界有数の選手、コーチ、関係者達がトムの友人や同僚である。もし、サッカー業界に身を置いていて、東京に行く機会があるのならば、トム・バイヤーには絶対に会うべきだ。
彼が過ごした20年の間に、何も無い状況から急成長を遂げた日本サッカーに対して彼が与えた影響は計り知れない。何百ものJリーガーが‘トムさん’からサッカー人生をスタートさせ、そのうち何名かは日本代表にも選出されている。さらに何千人という数の日本の子供たちが、サッカーにおいてアメリカが輩出した最高の人物からの指導を受けている。
ニューヨーク出身で48歳のトム・バイヤーは、彼への高い賞賛を笑ってごまかし、彼の功績に関する話題から話をそらした。日本では人間性が教養の指標とされている。もし彼がその文化に順応していなかったら、成功はなし得なかったであろう。日本の文化を理解した事が彼の成功要因の1つである。
彼の成功は主に子供たちへの指導から築きあげられている。何千回にも及ぶクリニックの実施や学校訪問、子供たちから絶大な人気を誇るTV番組への出演や月刊コミック誌への連載、また非常に多くの発行部数を誇るサッカー雑誌への連載を通して、他に類を見ない著名人として広く認められている。日本には彼より有名なサッカーアイコンは存在するかもしれないが、これほど皆から愛され尊敬されている人物はいない。
前アメリカサッカー協会事務局長であり、トム・バイヤーとは90年代前半からの友人であるハンク・ステインブレッチャー氏は「トムはまるで日本におけるハーメルンの笛吹き男のようだ」と表現する。「彼はブラジル人がサッカーの神として扱われる日本で崇拝の的であり、サッカーの教祖である。彼は少年達を虜にしており、少年達はトムのことが大好きなんだ」
また、かつてのイングランドのスター選手であり(現ニューイングランドのアシスタントコーチ 訳注:当時。現在はイングランド チャンピオンシップ プリマス・アーガイル監督)、トム・バイヤーにクーバーコーチングを紹介したポール・マリナー氏は「トムは1人で道を歩く事すら出来ないよ」と言う。「彼は音楽界のスーパースター達と同じくらい有名なんだ。一緒にコーヒーを飲みに行った時、彼はすぐに囲まれてしまって、普段通りに歩く事ができなかったよ。驚くべき光景だったね」
毎日平日の朝から放送されている、子供達に絶大な人気を誇るTV番組「おはスタ」への11年間もの出演や、200万部近い発行部数で子供達から大きな支持を受けている月間コミック誌『コロコロコミック』への連載によって、彼の名声は築きあげられてきた。
(2)に続きます。
posted by tomsan |21:28 |
The Soccer Magazine |
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