ある美なる日々

全日本女子サッカー:アルビレディースが元日決勝に進出!

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 全日本女子サッカー選手権の準決勝はアルビレックス新潟レディースとINAC神戸レオネッサが勝利して、元日の決勝を迎えることになった。特に新潟にとって、元日の国立競技場で決勝戦を闘うのはもちろん初めてのことである。昨年も準決勝まで進んでおり、近年のチーム力のアップは目を見張るものがあるが、特になでしこジャパンがワールドカップで優勝したその年に、今まで勝利したとことのなかった浦和レッズレディース、日テレベレーザを破って決勝に駒を進めるというのはサポーターとしても夢のような気持ちである。

 思えばL2リーグに昇格した2004年からチームを観ているが、当時は基礎的な体力すら十分ではなく、女子には90分の試合は難しいのではないかとすら思ったこともある。特に女子の場合、試合開始が正午などということも多く、夏場などは相当過酷な状況で試合をやらざるを得ない。試合会場もスタンドや更衣室も満足にない広場のようなところであったり、美作では総合運動施設の中ではあるけれども、ソフトボール場と兼用のグラウンドでピッチのなかにマウンドがあったりと、かなり劣悪な試合環境であった。そんなグラウンドでの試合で、サポーターがレプリカを着ていると選手と見分けがつかないことから、サポーターがレプリカの着用を禁じられるということもあった。このため、次の試合ではアウェー用のレプリカを着ていったら、選手たちもアウェーユニフォームだった、なんていう笑えない話もあった。

 確か京都府の亀岡総合公園陸上競技場だったと思うけれども、選手が練習を始めたのはいいけれども、ボール拾い係がいないので、どんどんボールがグラウンドのトラックの外に出て行ってしまう。見かねて私がスタンドから下りてボール拾いに行ったら、なんと当時の牛浜真監督がやってきて、代わりにボール拾いをしてくれたことがあった。もしかしたら、よけいなおせっかいだったのかと今でも冷や汗である。まあ、いくらアルビサポでも、当時京都や岡山のアウェーまで試合を見に行っているもの好きはほとんどいなかったように思う。

 アルビレックス新潟レディース草創期から、現在に至るまでレギュラーで試合に出続けている選手がひとりいる。地元出身、背番号5、MFの川村優理選手だ。川村選手は小学校の頃から男子に混じって新潟市の青山スポーツ少年団でサッカーをやっていた。その指導をしていたのが牛浜真氏で、彼がアルビレディースの監督となるときに川村選手をアルビにスカウトしたのであった。

 当時は小学校では女子も男子に混じってサッカーをやっても、男女別になる中学校に上がると、プレーの場所がなくなってしまい、サッカーを止めてしまうことが多かった。そんな彼女の行き場所を作るためにアルビレディースが創設された、ということがあるのかわからないが、それが嘘でないようなタイミングだったのは間違いない。ともあれ、牛浜監督は彼女に左サイドバックでありながら背番号10を与えられたことから考えても、彼女に対する期待度が相当高かったのは間違いない。

 彼女の良さは、ここぞ、という時に前線に上がっていける判断力の良さである。その後ポジションはセンターバックだったりボランチだったりするが、チャンスと観るや、すかさず前線に上がって決定的な仕事をしてくれるというセンスの良さだ。今大会での浦和との貴重な得点は、ゴールキーパーの弾いたボールをダイレクトボレーでゴールに叩き込んだ。そして準決勝の日テレ戦ではコーナーキックからの上尾野辺のパスにうまく飛び込んで頭で決めている。浦和戦では牛浜元監督もスタンドで観戦していた。きっと川村の成長した姿を観て喜んでいるに違いない。元日の決勝戦でも、川村選手がゴールを決めて優勝をつかみとるものと期待は膨らむばかりである。

P.S.天皇杯の決勝はFC東京と京都サンガというJ2同士の対戦となった。これも歴史に残る試合となるだろう。今から楽しみである。
2006/11/5新潟L1リーグ昇格の「ミネラルウォーター」かけ




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ハンドルネームTomo。新潟市在住55歳。スポーツは見る専門のシロウト。
2001年に新潟で開催されたコンフェデレーションズカップの日本戦を見たことがきっかけで地元のサッカーを見始め、アルビレックス新潟のJ1昇格という最も甘美な瞬間を体験する一方、バスケットボールの新潟アルビレックスも観戦。ローカリズムを大切にしアウェーツアーでの地元グルメをこよなく愛す。
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