ある美なる日々

J1第29節「川崎×新潟」:等々力での初勝利

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2011 Jリーグディビジョン1第29節
川崎フロンターレ 1ー2 アルビレックス新潟
2011/10/16 15:04キックオフ 等々力陸上競技場
【入場者数】16,903人【天候】晴 27.6℃ 29%
【主審】西村雄一【副審】岡野尚士/中野卓

【川崎】GK(28)杉山力裕 DF(15)實藤友紀[16'→(17)菊地光将]/(4)井川祐輔/(2)伊藤宏樹/(8)小宮山尊信 MF(19)柴崎晃誠/(20)稲本潤一[66'→(16)楠神順平]/(14)中村憲剛/(13)山瀬功治[76'→FW(11)小林悠] FW(9)矢島卓郎/(10)ジュニーニョ 監督;相馬直樹    
【新潟】GK(39)武田洋平 DF(25)村上佑介/(4)鈴木大輔/(3)千葉和彦/(24)酒井高徳  MF(36)菊地直哉[80'→Y2退場]/(15)本間勲/(23)田中亜土夢/(9)曺永哲[74'→(6)三門雄大] FW(11)ブルーノ・ロペス[87'→(18)川又堅碁]/(10)ミシェウ[82'→MF(8)木暮郁哉] 監督:黒崎久志
【川崎得点】89'ジュニーニョ
【新潟得点】59'、70'ブルーノ・ロペス

 前夜激しい雨が降ったものの、朝には上がり、午後には快晴となった関東地方は気温もぐんぐん上昇。9月上旬並みの蒸し暑い天候となった。朝晩はコートが欲しいぐらいの新潟とはあまりに違いすぎる気温である。たまたまブルーの川崎カラーのシャツを着ていたので、A自由席のアウェー側に席をとる。といっても回りは川崎サポ一色。このスタジアムの食事は美味で、特にかつサンドはお勧めだが、今までスタジアムグルメを堪能して勝ったためしがないので、今日は我慢する。

 互いにJ2で昇格を競った新潟と川崎。お互いにライバルと言いながらJ2で戦ったチーム同士は「戦友」というような連帯感も感じる。そして不思議なことにこの良チーム、2005年以来J1での対戦はすべてホームは勝利、アウェーは敗北という結果なのだ。しかし、現在降格圏との勝ち点差3という新潟にとって特に負けられない試合だ。

 コイントスで風下かつ日光を正面にとるサイドを取った新潟。後半西日を正面に浴びて守りづらくなるのを避ける判断だと思われる。試合開始から川崎が激しく攻め立てるが、5分を過ぎると逆に新潟がボールをキープし始める。アクシデントがあったのは16分。川崎實藤が接触プレーで負傷退場。変わりに菊地が入る。その後良チームに決定的なチャンスがありながら決めきれない。しかし終了間際、チョの強引な突破からミシェウがペナルティーエリアで倒され、PK。ミシェウが自分で蹴るがこれを川崎GK杉山が読みきって止めて得点ならず。結局0-0で前半終了となった。

 後半は互いにロングボールを打ち合う展開となる。どっちにころんでもおかしくない展開だったが、59分、川崎の波状攻撃からクリアボールをミシェウからロペスにつなぎ、ロペスが右足ミドルで先制ゴールを奪った。

 その後70分にもやはりカウンターでミシェウからロペスにつないでゴールを奪い、2-0とする。川崎は同じようなパターンで失点したのはショックが大きいだろう。しかし80分に体をはってディフェンスをしていた新潟菊地が2枚目のイエローカードで退場。これで川崎も息を吹き返す。新潟はミシェウに代えて木暮、ロペスに代えて川又を投入。必死の逃げ切りを図るが終了間際ついに川崎ジュニーニョが決めて1点差とする。

 さらにロスタイムは4分。川崎は2回の決定的チャンスを外し、試合終了。なんとか新潟が逃げ切りに成功すると同時に始めて等々力陸上競技場での勝利をつかんだ。

 試合はお互いに負傷交代や退場でゲームプランの変更をせまられる展開だったが、選手起用において黒崎監督の考え方が色濃く出たゲームでもある。黒崎監督は今ベテランの小澤よりもあえて若手の武田を使い続けていると思う。武田は相次ぐゴールキーパーの怪我で急遽清水から期限付き移籍で呼んだキーパーである。ナビスコカップ清水戦でデビューした時にはちょっと不安定な感じだったが、その後もずっと武田を使い続けている。その頃の比べてこの日の武田は大分成長を感じる場面もあった。サブゴールキーパーとして飼い殺しにするのではなく、実戦経験を積ませて本人の成長を待つというのは、特に降格争いの最中で並大抵の度胸ではない。

 また、天皇杯2回戦で使って活躍した木暮、川又といった選手を、この日は一人少ない場面で投入した。2点リードしているとは言え、DFではなく、攻撃的な若手を入れることでチームに喝を入れた、その采配は勇気あるものと言える。

 ちょっと負けが込むとすぐに監督の交代という声が上がるチームと違って、新潟はトップからサポーターに至るまで、将来のために多少のミスには目をつむって成長を待つ度量があるのである。まあ、高い報酬で有力選手を引っ張ってくるような余裕がないというのも、そういうことの理由なのだろうが、ちょっと心もとない選手がいつしかチームの大黒柱となるような選手に育つのを見るのは、こういう貧乏チームのサポーターの最大の楽しみと言えるだろう。



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ハンドルネームTomo。新潟市在住55歳。スポーツは見る専門のシロウト。
2001年に新潟で開催されたコンフェデレーションズカップの日本戦を見たことがきっかけで地元のサッカーを見始め、アルビレックス新潟のJ1昇格という最も甘美な瞬間を体験する一方、バスケットボールの新潟アルビレックスも観戦。ローカリズムを大切にしアウェーツアーでの地元グルメをこよなく愛す。
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