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ドーピングのなくなる日は来るのか…?

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物理的には永遠に来ないのでしょうね…、残念ながら…。どんな理想に近い世界にも、いわゆる悪い人というのが必ず存在するというのはそれなりに市民権を得ている考えかと思いますので、同じ理屈で行くと、ドーピングを行う人が皆無にはならないということでしょうし…。2008年の北京オリンピックでの陸上男子400mリレーで、日本の順位が繰り上がる可能性があるニュースが先日報じられましたが、今回は表題の件について考えてみたいと思います。

ドーピング自体は半世紀ほど前から盛んになり始めたようですが、私の場合は特に、1988年のソウル五輪の時のベン・ジョンソン氏の件が最も印象に残っています。事件から数年経った後に同氏がインタビューで語った内容によれば、薬物に手を染めることになった一番の理由は、同時代のスター選手だったカール・ルイス氏の存在。社会的地位という面でも収入や金銭面でも後塵を拝していたジョンソン氏は、手段を選ばずに勝利をつかむ欲求に駆られたということだったのだと理解しています。

ドーピングに手を染める選手がなぜいるのか?おそらく勝ちたいからですね。ではなぜ勝つことがそこまで重要なのか…?

根絶されたとまでは言えないものの、かつての冷戦時代においては、特に共産圏と言われる国では国家プロジェクトでドーピングが行われてきたと言われています。ここで選手側の目線に着目してみると、こうした国においては基本的には富(とみ)を得ることが制限されていました。よって、余裕のない生活からはい上がり、国から保証された富を勝ち取るには、スポーツは夢のある(?)「手段」だったということになります。何もしなければ現状は変わらず、可能性があるのならリスクやギャンブル性があってもスポーツで「勝つ」ことを重視する結果、ドーピングへの抵抗は低いものだったのでしょう。

かつての共産圏の国が以前ほどは存在感のない昨今、リスクやギャンブル性を抱えてでも「勝つ」ことを考えるのは誰か?いわゆる貧困層や、人生で一発逆転を狙う人たちなどが主として考えられるのでしょう。競技結果によって巨額の金銭が動く現在のスポーツ。スポーツビジネスというものの功罪も考えさせられますが、格差が広がり、西洋風の個人主義を曲解して取り入れている人が増えている印象の我が国においても、こうした心配をする日が来るのでしょうか…。

私も最近はあまり使いませんが、「お天道様に顔向け出来ない」という表現、意外と日本人の倫理観のよりどころのように感じています。また、五輪などで活躍するレベルのアスリートは、比較的若いうちからナショナルレベルの合宿などに招集され、その頃から代表選手としての教育もされているのが、現状の日本では功を奏しているのでしょう。さらに幸か不幸か、日本人アスリートの場合は好成績を収めても、それだけでは大富豪になれないケースが多いのも、ドーピング問題に関しては好影響と言って良いのかもしれません(スポーツの社会的地位という面や、プロ・アマのあり方など、別の観点では色々考えさせられますが…)。

現状の日本全体としては、世界でも誇れるフェアプレイのリーダー的な存在でいられていますが、そうした意識が浸透していない国も少ならずあり、現状だとそれらが皆無になるとも考えにくく、今後もドーピング行為は必ずあるという疑いの目を持ち続けないといけない。当然、日本が無関係という意識は決して持ってはいけない。そして法律同様、規制や検査技術はドーピング行為の後追いになるのは宿命であって、抑止力としての効果やアスリートを守る趣旨で厳格な検査を行うのであれば、今回のような過去に遡っての適用や、検査方法がさらに厳しくなるのもやむを得ない。

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