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スポーツビジネスについて改めて考える

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世界では1984年のロサンゼルス・オリンピック、国内では1993年のJリーグ開幕の辺りが、この概念が注目されるきっかけになったと言われるのが一般的なようです。ブログタイトルの説明文にも書いていますが「スポーツビジネス」。これって一体なんでしょうね…?

スポーツそのものについては‘15/8/31「『スポーツ』について改めて考える」で、一通り考えを書きました。さすがにビジネスについては辞書の引用はしませんが、アメリカを中心にして広まったこの概念、荒っぽく一言でまとめるなら、スポーツ界にビジネスのノウハウを導入したものと考えて良いでしょう。

ブログの自己紹介の欄でも書いていますが、アメリカ流のやり方が日本でも同じように効果的なのか…?どうなんでしょうね…?ただ一つ言えるのは、上記記事などでこれまでに書いていることとも関連しますが、そもそも対象となる「スポーツ」に対する考え方が、日本と海外だと違う点があるというのは事実と言って良いと思います。

スポーツと運動と体育。日本だと同義語のように扱われることも多いですが、本質は結構違うと思います。そして歴史を考えると、日本では武道や学校体育といったものをスポーツの分野から度外視することはできません。武道や体育の方が先に存在していた国に、後からスポーツの概念が登場し、それらの理解があいまいなままの人も多い。そんな中でさらに「スポーツビジネス」という考えが幅を利かせようとしているけれど、果たして現状としっかりとかみ合うのか…?スポーツの分野に限らず、新しいノウハウなどのメリットばかりが注目されがちな我が日本ですが、「そもそも…」という部分やデメリット、その手法の限界や、自分たちに合った活用の仕方などに目を向けることはやはり必要だと思います。

個人的な印象としては、アメリカのスポーツ関係者などの考えには、日本で同等の立場の皆さんと決定的に違う点があります。それは、「なぜスポーツビジネスに将来があるか?」などという質問に対しての回答。誤解されることも覚悟して荒っぽくまとめるなら「スポーツはお金になるから」という答えが返ってくることが、日本よりだいぶ多いように感じるのは私だけでしょうか?資本主義社会の伝道師であり、アメリカン・ドリームや職の流動性の高い社会が(一応は)存在するのと引き換えに、日本だとなかなかしっかりとは馴染まない成果主義などのドライな考えも存在する国。スポーツ「ビジネス」という名前の如く、非常にビジネスライクな考えが闊歩していると言っても良いのかもしれません。

また、アメリカとの比較で話すなら、向こうはベースとなる「スポーツ」が文化として日本以上に定着しているため、「関われば金になる!」という考えの人も多く(もちろんそうでない人もたくさんいます)、実際にそのことによって巨万の富を得る人も結構な数いる。一方の日本は「関われば金になる!」ところがごく一部であり、まずは「スポーツ」のマーケット自体に種を蒔いて成長させることから始めていると言っても過言ではない現状。その結果、お金目当てで業界に関わる人は少なく、収入度外視でその競技に情熱のある人の負担ばかりが増えていく。日本のメジャースポーツと言われる野球やサッカーなどでも人が夢見るようなお金を稼いでいる人は一部ですが、特に数多く存在するマイナースポーツに関してはこういった状況だと言って良く、なかなか「スポーツビジネス」が力を発揮する機会に恵まれないと言って良いのだと思います。

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スポーツビジネス全般
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【返】「スポーツビジネスについて改めて考える」へのコメント

sishamosports 様

コメント頂き、どうもありがとうございます。返信が非常に遅くなり、大変申し訳ありません。(お読み頂けていると幸いです。)

>その弊害が日本のプロスポーツにはあると思います
>一番が利益の最大化を目指さないという事かと
>(中略)
>しかし、そういう行為を許さない空気が日本にはあり、アメリカにはありません。

大いに納得です。

先日、NHKのクローズアップ現代プラスで、イベントのチケット価格について取り上げていました。個人的には、もっと価格を細分化するのが良いのではないかと思っています。ただ、日本って不思議なくらい「お金持ち」に対するアレルギーがありますよね…。「みんな同じ」とか「平等」といったことを過剰なまでに尊重しようとする傾向があると思っています。そうした「空気」は島国だからっていうのも関係ありそうですね…。

>アマチュアスポーツだろうと、パフォーマンスに見合ったお金を支払うという感覚が醸成されなくてはスポーツビジネスは作れないと思います

お書きになっていることにはとっても納得ではあるものの、「教育」という側面を分離して考えることにもアレルギーがある日本においては、学校スポーツの扱いはなかなか難しいですね…。会場の賃料も、入場料がいくらかによって変わる所が多いようですし、アマチュアスポーツの中でも学校スポーツとどう向き合うかによって、考え方は変わってきそうな気がします。


貴重なご意見、どうもありがとうございました。また改めて、返信に1か月もかかって本当に申し訳ありません。

またお越し頂けるのをお待ちしております。

「スポーツビジネスについて改めて考える」へのコメント

コメント失礼します

日本では多くのスポーツがアマチュアスポーツから脱しきれていませんからね。ラグビーや今話題のバスケットボールのBリーグも企業のクラブから始まったし、今もなくてはならない存在です。

その弊害が日本のプロスポーツにはあると思います
一番が利益の最大化を目指さないという事かと

メジャーリーグや海外のサッカー等では、一部のチケットを非常に高額の価格で販売しています。
野球を例にすれば、CSや日本シリーズ等のチケットは通常の価格の3とか5倍にしても捌けるはず、もしくはネット裏は10万円で販売するとか

しかし、そういう行為を許さない空気が日本にはあり、アメリカにはありません。

またアマチュアスポーツでも例えば
甲子園の高校野球は非常に人気のコンテンツに関わらずほぼ利益度外視の入場料、甲子園のグラウンドの賃貸料は、好意で無料で借りてます。
まず、アマチュアスポーツだろうと、パフォーマンスに見合ったお金を支払うという感覚が醸成されなくてはスポーツビジネスは作れないと思います

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アメリカでスポーツビジネスを勉強し、現地のスポーツチームでも働きました。が、帰国後に日本のスポーツ界を見渡して、どうもアメリカ流のノウハウがしっくりくる気がしない。日本には日本独自のやり方があるのではなかろうか?そういった意見交換や情報発信をして行けたら幸いです。
みんなで日本のスポーツを元気にしましょう!

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