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“Conflict creates creativity” by Eddie Jones

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今回のタイトルは、前・ラグビー日本代表ヘッドコーチ、エディー・ジョーンズ氏の退任会見の中で、本人が発した上記の文を引用しました。タイムリーさに欠けて恐縮ですが、’15/10/31の朝日新聞では、これが和訳されて「あつれきが想像力生む」という表題で1面に掲載されています。会見は下記のサイトで見られますので、1時間と長いですが、興味のある方はぜひご覧になって下さい。

(ちなみに記者会見の流れや趣旨全体にまで影響するとは思いませんが、「想像力」は本来「創造力」と訳されるのがあるべき姿だと思います。)

エディー・ジョーンズ ラグビー日本代表ヘッドコーチ 2015.10.30 – YouTube https://www.youtube.com/watch?v=75m8sHMTJvU

私の方も時間がなくて、結局今日になってしまいましたが、じっくりと全部見て、日本人の我々には実に色々と考えさせられる内容だったことを再確認しています。

“Conflict creates creativity” = 「衝突が創造力を生む」(私訳)

皆さんもご存じの通り、今年のワールドカップでの日本の活躍は、日本のラグビー界への注目度を飛躍的に高めました。運営方法に問題があったのはラグビー協会も早々に謝罪をしているとはいえ、プレイガイドを通して発売されたものに関しては、国内のラグビートップリーグの開幕戦は完売。そして、今や日本ラグビーのシンボルに等しい、五郎丸歩選手の所属するヤマハ発動機ジュビロの試合に至っては、ほとんどがチケット売り切れ状態。昨日、リオ五輪への出場を決めたサクラセブンズ(女子7人制ラグビー代表の愛称)への注目も、男子の15人制代表の活躍が大いに影響したことでしょう。W杯イングランド大会での代表チームの活躍が、いかに素晴らしかったかの象徴だったと思います。

こうした素晴らしい活躍というものは、現状からの改善や変化というものがどうしても必要になるということに異論を唱える人はさほど多くないと思います。とは言え、人間はなかなか変化を受け入れる勇気を持てないもの。こうした典型例として島国育ちの日本人が挙げられることは多いですし、それはそれで一理あるのですが、これは必ずしも日本限定ではありません。エディー・ジョーンズ氏も上記の会見で、フランスのラグビー選手たちが変化を嫌った例を述べていますし、私もアメリカのビジネス・スクールの授業で、「人は変化を嫌うもの」というのを、講義の中で何度も聞かされました。大なり小なり、安住を求める気持ちというのは、我々人間に共通することなのでしょう。

しかしその一方で、人間にはやはり向上心や、今以上の良さを求める気持ちというのも備わっていますね。毎日同じことをやっていると飽きが来るのは誰しも経験していることでしょうから。物事を良くするには改善や変化が必要。そして、それには当然ながら創造力の必要性や痛みも伴う。複数人数で一つの目的のことを行う場合、自分と全く同じ考えの人間は絶対にいませんから、どうしてもconflict(=争い、軋轢、摩擦、衝突、など)を経由する。みんな理屈ではそれなりに理解していることとは思いますが、改善や変化に向けてこれらを実践できている人が、私を含めてどれほどいるのかどうか…。

この会見で非常に印象的だったのが、最後の2問の質問(上記リンク49:28頃から)が、普段ラグビーと関わりをあまり持たないであろう人たちからされたこと。それぞれ、経済ジャーナリストと、国際関係(International Relations)に関わる方とのことでした。質問された内容は、前者が日本人のグローバル競争力やメンタル面。そして、異質性に抵抗を感じる日本での組織論についてでした。また後者は、多文化へのパラダイム・シフト(劇的変化などの意)や日本社会に今後望まれる方向性などについてでした(ご存じの通り、ほとんどのラグビー代表チームというのは多国籍です)。前者に関しては「出る杭は打たれる」ということわざが日本のスポーツの象徴として引用され、また、この質問への回答の中で、タイトルの”Conflict creates creativity”という話も出ました。

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