日本のスポーツを元気に!!!

選手の年俸で考えさせられること(その2)

このエントリーをはてなブックマークに追加

これまでのペースからするとだいぶご無沙汰しました。以前と比べたら少々ペースダウンすると思いますが、ブログ自体は長く続けるつもりですので、今後ともどうぞよろしくお願いします。

なお、昨晩から今日にかけて、頂いていたコメントには全て返答しましたが、返信が大変遅くなり、どうも申し訳ありませんでした。ご意見やご指摘などありましたら、今後もどうぞ何でも気軽にお寄せ下さい。頂くコメントはいつも本当にありがたいと思っていますので、一つ一つ繰り返し読んでいますし、皆様との意見交換は今後も大切にして行きたいと考えています。


さて、プロ野球界のシーズンもほぼ終わり、いよいよ契約更改やら移籍などのシーズンが本格化します。そこで本日は、'10/10/29「選手の年俸で考えさせられること(プロローグ)」の続きを書きたいと思います。今回も明確な主張などはありませんが、私の視点で思いついたことを書いてみます。だからと言って、必ずしも目新しいことを書いている訳ではありませんが…(苦笑)。

前回の記事で考えたことをベースにすると、どうやらプロ野球選手の年俸は世の中から高すぎると思われる可能性が相応にありそうです。スポーツに関心のない人から考えたら、特にそういう印象を受けることでしょう。もちろん、リーグや球団が一私企業であると考えれば、充分に利益を上げている前提なら、誰にも文句を言われる筋合いはないでしょうけれど、半数以上のチームが単体では利益を上げていないと思われる状況なのも事実。一方で前回の記事でも書いたように、特にメジャーへの人材流出などのことを考えると、闇雲に年俸の引き下げをするのも現実的ではないかもしれない訳です。

スポーツや野球に限ったことではありませんが、少々思いを巡らせてみたりすると、ふと何でプロってお金を貰うのだろう?とか、実に基本的なことを考えてしまう自分がいます。「労働の対価」、「自分に対する評価の象徴」、などなど…。色々なご意見があると思います。

ちょっと哲学的なことを書きますが、人間とは社会的な動物。完全に一人だと、自分の存在意義を見つけられないことが多いようです。つまり、人に感謝されたり評価されたりすることが、その人にとって最も大事であることも非常に多いと考えられることでしょう。

お金がゼロで生きていくのはおそらく非常に難しい。「お金より大切なものがある」といったクサイことをここで長々とのたまうつもりはありません(個人的にはそういう感覚もかなり強く持っていますけれど)。ただ、これだけ価値観が多様化している社会ですから、サラリーやら年俸だけが評価の基準ではないと考えている人も少なからずいることと思います。良し悪しはともかくとして、最近増加している出世を希望しない人たちというのも、その一例と言えるのではないでしょうか?

プロ野球の世界は収入が大きければ支出も大きいようですから、年俸ランキングの中位から下位にかけての選手でしたら、とにかく1円でも年俸が高いことこそを望んでいる人もいらっしゃると思います。こう考えることは別に責められることでもないし、世の中の現実の一つでしょう。

一方で、それほどお金に困っていない、特に年俸が高い選手たちに多いのではないかと想像しますが、求めているものがお金でないことも少なからずあることと思います。

例えば一例。私の知る限りで話していますので確証はありませんが、野球界でチームキャプテンのユニフォームの左胸などに「C」と入れるようになったのって、始まりは2005年シーズンのボストン・レッドソックスではないでしょうか…?1990年以降、レッドソックスには正式なキャプテンというものが置かれず、2004年のシーズン終了時にフリー・エージェントだったジェイソン・バリテック捕手の契約交渉が長引いた際、このキャプテン起用が、残留を決断する上での大きな要素になったとの報道を記憶しています。最近では「C」を付けている人が増えていますが、バリテック選手はレッドソックスの歴史で3人しかいないキャプテンの一人ですので、そういう環境で正式に役割を任されたのが、年俸の高い低いでは評価できないほどの意味合いがあったのだと、当時の報道を思い出すと想像します。

お金以外で選手を評価するのは、別にこの時が初めてでないのは、皆さんもご存知の通り。お金も絡みますが、典型例は複数年契約でしょうか。どうしたって不安定さが付きまとうプロ野球選手に、多少なりとも安定をもたらす、一流選手にしか得ることのできない権利と言って良いでしょう。他には、特定の背番号を与えられることだったり、レギュラーポジションが保証される契約だったり。メジャーリーグですと、選手の家族の待遇なども契約条項に盛り込まれたりもしますよね。トレンドや選手の意向もありますし、目的のためにどれほどのリスクを負うかの判断は人それぞれですが、実力がある人が必ずしもメジャーリーグを目指すわけでもない理由の一端は、こうした要素が絡んでいることと思います。

お金自体が対価でない時も、球団の出費が文字通りゼロになることはないでしょうから、実際にどういった形で選手の功績に報いるかは、各球団の知恵の出しどころだと思います。総合的に考えたら、やっぱり単純にお金を出す方がみんなハッピーということも多いと思います。ただ、選手の年俸が高いと思われがちだと仮定し、かつ、球団も出費の限界が見えてきていると思われる昨今。正に「金がなければ知恵を出せ」といった感じかもしれませんね。

契約交渉や移籍の話題がメインになりつつある今日この頃、以上のようなことを考えていました。制約も少なくない中で、チームと選手がどれだけ生産的な話し合いができるか。今の時代だからこそ、是非とも期待したいところです。



1ページ中1ページ目を表示中

記事カテゴリ:
野球
タグ:
年俸
複数年契約
ボストン・レッドソックス
ジェイソン・バリテック
契約条項
メジャーリーグ
メジャー
MLB

【お知らせ】
Yahoo! JAPAN IDで記事にコメントできるようになりました

このブログの最近の記事記事一覧

この記事へのコメントコメント一覧

返:選手の年俸で考えさせられること(その2)

masaspo 様
omoki 様
たつま 様
コメント頂き、どうもありがとうございます。これ、非常に難しい問題ですね…。再度同様の話題を取り上げると思いますので、ご都合が許しましたら、またよろしくお付き合い下さい。
goatee



masaspo 様
初めまして、コメントありがとうございます。
> 不景気と言われる今、球界全体で選手の年俸を見直す必要はないんですかね?
「必要」はあるでしょうね。現実的にどこまで踏み込めるかどうかは微妙だと思いますが…。
> ファンの為に入場料の値下げとか考えてもらいたいです。
こういったご意見、非常に多いと思いますので、関連するテーマを近い将来取り上げてみようと思います。よろしければ、また是非ともお付き合い下さい。
長くなるので少しだけ書きますと、例示されたケース、6億の年俸を約300万人の年間入場者数で割ると、一人当たり約200円になります。これを大きいと見るか?小さいと見るか?非常に面白いテーマだと思います。



omoki 様
初めまして、コメントありがとうございます。
> イ・スンヨプに6億や金本に6億など明らかに費用対効果に合ってないですよね。
個人的にはこの点についてはほぼ同意ですが、これも捉え方によって見解は多少分かれるかもしれませんね。選手の年俸は先払いですし、直後のシーズンに活躍するかどうかは誰にも分かりません。大活躍すれば全く問題視されず、不振に終わると集中砲火を浴びるということになるでしょうから、本当にプロの世界は厳しいですよね。
断言はできませんが、面白いなって思うのは、日本だと「選手がもらいすぎ」と批判される傾向が比較的強く、メジャーだと「チームが払いすぎ」と批判されるケースが割りと多いように、私には見受けられる点です。次に同様のテーマを取り上げる時に、もう少し詳しいことを書こうとは思っていますが…。
> サラリーマンの平均であると考えると10年間で年俸3000万でも十分であるとも言えますよね。
これも何とも微妙だと思います。個人的には「十分」とは思いませんが、omokiさんと同じ意見をお持ちの人の方が多数派でしょうね。そもそも3000万の年俸を稼いでいる日本人アスリートはほとんどがプロ野球選手な訳で、それ以外の競技ではほんの一掴みですしね。



たつま 様
いつも鋭いご意見を頂き、本当にありがとうございます。
> 極論言えば ファンのものではなく オーナーさんの私物でしかない。
> 根本的な 矛盾がここに来て出てきてるのではないかなぁ。
これは一理もニ理もあるでしょうね。大部分のお金を負担している以上、オーナーの私物であること自体は問題ないでしょうけれど、それをサポートしているファンをどの程度大切に思っているかということでしょうか。最近は少しずつとは言え、良い方向には行っているとは思いますが…。

選手の年俸で考えさせられること(その2)

年俸はねぇ…
難しいのは プロ野球の構造問題でしょうねぇ。
広告としての球団であるのが 現状で
極論言えば ファンのものではなく オーナーさんの私物でしかない。
根本的な 矛盾がここに来て出てきてるのではないかなぁ。
いっその事税制部分も考慮して
現在の優遇税制をまず撤廃したら如何かなぁ…と思う今日この頃。

日本流の経済構造は 不健全ですよ。色んな物が。

選手の年俸で考えさせられること(その2)

活躍した選手には金を払う!とは言っても挙げられているように、イ・スンヨプに6億や金本に6億など明らかに費用対効果に合ってないですよね。
金本選手の場合は球団の宣伝効果にもなってるっぽいですが、それでももらいすぎですね。
野球選手は一般的に普通の人よりも稼働年数は少ないと言っても、一生で2億ちょっとしか稼げないのがサラリーマンの平均であると考えると10年間で年俸3000万でも十分であるとも言えますよね。
私はFA制度に反対ではありませんが、この制度が必要以上に選手の年俸をあげているんですよね。

Re:選手の年俸で考えさせられること(その2)

球団が赤字なのに選手に高額な年俸を払うのってどうなんですかね?
そのツケが、ファンに回ってきますよね?入場料の値上げとか…
ただ、年俸を払わないと、選手が高いお金を払う所に行ってしまうし…
その金額に見合う活躍をしてくれればいいですけど。退団しましたが、巨人のイ・スンヨプは、試合に出ないのに6億円もらってました。
もちろん、それまでは結構打ってましたが、6億も貰う選手でしたか?
不景気と言われる今、球界全体で選手の年俸を見直す必要はないんですかね?ファンの為に入場料の値下げとか考えてもらいたいです。

こんな記事も読みたい

森本稀哲はFA移籍するでしょう。 だけど『稀哲、北の大地で君の力が必要。来期も一緒に頑張ろう』【ドキッ! ドキッ! ファイターズファン~ONE_1 がんばろう!日本 】

後藤はどうなる?【オリ専~言わせていただきます~】

ねくすとじぇねれ〜しょん【ファイターズとにかくファイターズ】

ブロガープロフィール

profile-icontokyofandb

goateeと申します。
アメリカでスポーツビジネスを勉強し、現地のスポーツチームでも働きました。が、帰国後に日本のスポーツ界を見渡して、どうもアメリカ流のノウハウがしっくりくる気がしない。日本には日本独自のやり方があるのではなかろうか?そういった意見交換や情報発信をして行けたら幸いです。
みんなで日本のスポーツを元気にしましょう!

【コンタクト】
個別の連絡をご希望の方は、下記のアドレスまでメールを頂ければと思います。
tokyofandb(at)yahoo.co.jp

ツイッター:@GoateeSports
  • 昨日のページビュー:76
  • 累計のページビュー:1694244

(10月04日現在)

ブログトップへ

このブログの記事ランキング

  1. 半月板損傷と手術を経験して
  2. 長友佑都はなぜ手術を避けたいのか…?
  3. Mazda Zoom-Zoom スタジアム広島の素晴らしいところ
  4. もはやサッカー後進国ではない!!!
  5. 「I」難度、誕生!!!(2013世界体操)
  6. 海外で必要なのは語学力ではない!
  7. 大谷翔平選手はアメリカでやっていけるのか…?
  8. シリング破産はショックすぎます…
  9. ジャニーズのいないバレーボール
  10. ブライトンにて桜咲く!日本ラグビーの歴史が動いた日

月別アーカイブ

2017
09
08
07
06
05
04
03
02
01
2016
12
11
10
09
08
07
06
05
04
03
02
01
2015
12
11
10
09
08
07
06
05
04
03
02
01
2014
12
11
10
09
08
07
06
05
04
03
02
01
2013
12
11
10
09
08
07
06
05
04
03
02
01
2012
12
11
10
09
08
07
06
05
04
03
02
01
2011
12
11
10
09
08
07
06
05
04
03
02
01
2010
12
11
10
09
08
07
06

このブログを検索

スポーツナビ+

アクセスランキング2017年10月04日更新

アクセスランキング一覧を見る

お知らせ

rss