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【陸上競技部】駅伝チーム特別連載② 村澤明伸(後編)

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「充実した4年間」を経て、次なる舞台へ――。
           村澤の描く夢への道しるべ

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最後の駅伝シーズンを、左足アキレス腱を痛めたことで走ることのできなかった村澤明伸(体4)。4年間の華々しい活躍を考えると、有終の美を飾ったとは言えないのかもしれない。しかし、大学時代のすべてのレースを終えた村澤の言葉は意外なものだった。 「多くの人に支えてもらっていることを感じながら走ることができました。自分にとってこの4年間は充実したものだったと思う」 最後の箱根駅伝を走れず、静かに幕を閉じた村澤の大学駅伝。にもかかわらず、“充実したもの”と表現した一番の要因とは――。(野瀬) ※続きを読むへ→




tokaisports-366787.jpg11月18日午前4時。この日行われる上尾シティマラソンに臨む仲間たちをサポートするため、村澤はまだ日も昇らない時間から準備を進めていた。

朝食を買い出しにコンビニに向かう途中、「もうこの時間に起きることもないのか」。そんな言葉がふと頭に浮かんだ。箱根駅伝予選会や全日本大学駅伝を終えても、なかなか感じることのなかった学生ランナーとしての終焉。それを感じさせたのは些細な出来事だった。「午前4時から準備することは駅伝を除けばめったにない。ということは、僕が在学中にこの時間に起きることはまずありません。その事実が箱根駅伝に出ることができない、学生としてすべてのレースが終わったことを心から実感させるきっかけになった」
 
同時にわいてきたのは「失ったものは取り戻せない。次に目を向けなければ」という次の舞台へと向かう覚悟だった。今年は叶えることのできなかった競技者としての夢。4年後こそ、五輪への挑戦権を必ず手にしてみせる――。

そのための明確なプランもすでにある。卒業後、練習の拠点となるのは世界中のトップ選手が集まるアメリカだ。「結果がすべての世界だから、記録さえ出せれば、充実した練習環境に身を置くことができる」と村澤。まずは自己記録を更新し、より高いレベルの環境で自身を磨いていく。

tokaisports-366786.jpgその先に待つのが日本での代表選考レースや五輪だ。今年の7月に行われたロンドン五輪には「尊敬する先輩」である佐藤悠基選手(08年度卒・日清食品グループ)が出場した。しかし、世界の壁は厚く5千㍍では予選敗退、1万㍍は22位に終わる。それでも「世界最高峰の戦いだから、もちろんレベルは高い。でも自分がリオデジャネイロで戦っていることを想像しても、しっかりと勝負できているイメージしかない」と頭に浮かべる青写真が変わることはなかったという。

その言葉の裏には大学4年間で培ってきた自信がある。入学当初は「実業団で競技する自分の姿さえイメージできなかった」というが、今は五輪への明確な道が見えている。自身の走りと向き合い、成長を続けた4年間。「新しい仲間に出会って、支えてもらった大学生活だった。上手くいったこともダメだったこともたくさんあった。あっという間だったけれど、卒業が近づく今、次の夢に向き合えている自分がいる。最後は満足いく結果ではないけど、今の自分を見れば充実した大学生活と言えるかな」

「自分たち色のチームを作ってほしい」
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村澤は今年度、主将としてチームをまとめてきた。「主将としてはもちろん競技にとどまらず、私生活でも学ぶことが多く、チームを引っ張っていただいた。来年度からは自分たちがその姿勢を後輩へと伝えたい」と中川瞭(体2)たち仲間は口をそろえる。しかし「結果を見ればキャプテンらしい仕事をできたとは言えない」と村澤。欧州遠征をはじめ、チームを離れることが多かった。「自分がいない間も松谷(公靖・体4)ら4年生がその穴を埋めてくれて本当にありがたかった」と感謝を口にする。そして、新チームに向けてメッセージを残した。 「自分がダメだった部分を新主将の上原(将平・体3)には自分が作るチームの材料にしてほしい。戦っていく中でどうしても今までの東海大としてのイメージに縛られてしまうことがあると思うが、彼らには“今まで”に捕らわれないでほしい。箱根駅伝への連続出場を途切れさせてしまったり、自分たちの代で伝統はなくなってしまった。だからこそ、プレッシャーを恐れずに、彼ら色のチームを作ってもらいたい」


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