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【陸上競技部】駅伝チーム菅平合宿③ 就任2度目の夏を迎えた両角監督 指揮官が抱く駅伝シーズンへの道標

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就任後2度目の夏を迎えた両角監督 
      指揮官が抱く駅伝シーズンへの道標
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 開幕が近付く駅伝シーズンに向けて、充実の夏を過ごす駅伝チーム。両角速監督(体育学部准教授)は就任後2度目の夏合宿を迎え、10月20日の箱根駅伝予選会に向けて選手たちを率いている。両角体制として初めて臨む厳しい予選会。難局を乗り越えるため、その先にある駅伝シーズンに向けて、指揮官が抱く思いやプラン、現在のチーム状態などを聞いた。(野瀬) ※インタビュー記事は続きを読むへ→




――まずはチームとしてこの夏全体のテーマを教えて下さい。
 箱根駅伝予選会を突破する力をつけることですね。本戦に向けた合宿をしたいという思いもありますが、20㌔を走り切る厳しい予選会を勝ち抜かなければ何も始まりませんから。チームとして、本戦の出場権獲得を安心して見ていられるレベルにないのが現状です。そういったことを考えて、まずは20㌔をきちんと走れるようにするというのがテーマになっています。

tokaisports-346959.jpg――8月28日まで行われていた紋別市での合宿でも、やはり長い距離に対する対策をしていたのですか?
 そうですね。距離走を中心にスタミナ作りをしっかりと行ってきました。選手たちは全体的に頑張っていたと思います。早川翼(理4・写真右=左)や中川瞭(体2・写真右=右)などは特によく走れていました。

――そういった中で9月3日からの菅平高原での合宿ではどういったことがテーマになるのでしょうか?
 量から質への転換です。紋別ではゆっくりとしたペースで、とにかく距離を踏んできました。ここからは距離を減らして、予選会に必要なスピードを身につけてもらおうと思い、練習の質を上げています。

――菅平高原2日目に行われた5000㍍×4本のポイント練習もその一例ということですね。
 そうです。まずは各本の間にインターバルを作って距離を分けながらも、一定のペースで20㌔を走り切る感覚を植え付けていきます。こういった練習を続けていくことで、最終的にはインターバルなしにしても20㌔を一定のペースで押していける走りを身につけてほしいです。

tokaisports-346960.jpg――その練習の中で、遅れそうな選手に対して声をかける松谷公靖選手(体4・写真左)らの姿が印象的でした。
 松谷は見ていて、昨年度と明らかに違う印象があります。練習に対して今まで以上に意欲的ですし、頑張っていると思います。昨年度までは本番で力を発揮しきれないことが多かったので、今年度はいろいろなレースに出て自信をつけてもらいたいですね。それに頑張っている4年生は松谷だけではないですよ。4年生9人が頑張ろうと結束している印象があります。練習中の声かけはもちろん、合宿に参加できず、湘南校舎に残っている4年生がゲリラ豪雨でダメージをうけた校内のクロスカントリーコースを整備してくれたという話も聞いています。そういったチームをまとめる力も彼らに期待していきたいですね。

――以前、箱根駅伝の5区に向いた選手を見つけるのも夏に行いたいことの1つと話していましたが、その点は?
 合宿に来る前の練習などを見ても、適正のある選手はいないかなぁという印象ですね(笑)。でも宮上翔太(体1・写真右)などはそれに近い力があるように思えました。ただ1年生ですからね。まずはしっかりと長い距離を走れる体力作りをしてほしいと思います。

tokaisports-346963.jpg――宮上選手のここまでをご覧になってどう感じているのか、また登りの適正というのはどこに感じられるのかを教えて下さい。
 5月に故障をして少しチームを離れていたこともあり、まだまだこれからという印象です。練習で見ていて強さを感じるのはもちろんですが、登りを走るのに必要な脚筋力に加えて、先日計測した最大酸素摂取量も良い値がでていましたよ。

――宮上選手のほかにも、多くの1年生が合宿に帯同しています。取材していても、今年は力のある1年生が多いという印象があります。
 ただ、これから始まる駅伝シーズンで彼らがすぐに戦える訳ではありません。選手の力量を図るのに用いられるのは主に5000㍍のタイムです。そういう意味では今年の1年生は良い記録を持った選手も多いのですが、これから必要になるのは20㌔を走りぬ抜く力です。高校時代にこのような長い距離を経験することは少ないですから、大学生になりどこまで距離に対応できるようになるかが重要ですね。15㌔から先の5㌔で粘ることのできる力をつけてもらいたいです。

――昨年の箱根駅伝の予選会を視察されていたと思いますが、実際にご覧になっていかがでしたか?
 とにかく通過することの難しさを感じました。レベルの高さなどもそうですが、出場するランナーの数がとても多いことが印象的でした。先頭集団などで走ることのできる選手というのは周りのランナーを気にする必要はありません。しかし、集団の後方で走る選手たちはそうはいきません。普段のレースで意識する自分のペースやほかの選手との位置関係などを、あの大人数のなかで冷静に判断するのは非常に難しいことだと思います。どこに判断基準を持っていくべきかなど考えて臨まなければなりませんね。力をつけるだけでは通過するのは難しいかもしれません。

――箱根駅伝の予選会後の11月4日には全日本大学駅伝対校選手権大会が行われます。
 箱根駅伝本戦よりも全日本大学駅伝の方が東海大としての色は出せるのかなと考えています。すべての区間が20㌔前後の箱根駅伝に比べて、距離が短い区間もある全日本大学駅伝ではチャンスもより大きいと思いますよ。

tokaisports-346962.jpg――以前、「全日本大学駅伝では3位以内に入れる力はある」という言葉をお聞きしましたが、その手応えは今も変わっていませんか?
 はい。昨年は早川が1区で良い流れを作りながらも、それを後続が続けることができませんでした。しかし、着実に力を伸ばしている元村大地(体3)や中川、石川裕之(工2)の存在や、短い距離もありますから1年生を使うこともできます。そのほかにも使ってあげたい選手は多いですよ。いずれにしても、昨年同様に早川を1区で起用して流れを作り、そのままアンカーの8区村澤明伸(体4)までつなげたいと考えています。

――なるほど。両角監督の中で全日本大学駅伝は箱根駅伝のために何かを試す大会ではなく、勝負にいく大会なのですね。
 そうですね。流れを作ることのできる選手がいる今年が1つのチャンスになるはずですから。


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