2008年10月10日

【Column】苦しみぬいた前半戦、気持ち新たに後半戦へ【硬式野球部】

苦しみ抜いた前半戦 ~微かに狂ったチームの歯車~

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 「チームに春ほどの勢いがない…」。秋の日本一を目指してオープン戦を戦い始めたばかりの8月上旬。岩崎恭平は微かな違和感を抱いていた。「春から継続していい雰囲気で来ていると思うけれど、ちょっと勢いが落ちた気がする。気の緩みでもないと思うし、暑さのせいかなぁ……」。
 選手たち自身も原因がわからないところで、微妙に狂い始めたチームの歯車。その不安はシーズン開幕と同時に結果となって表れた。東海大先発・小松崎将司、城西大先発・那須学投手と両エースの投げ合いとなった開幕戦。一時はリードするも終盤に追いつかれ、2―2と同点で迎えた9回裏、サヨナラ負けで白星を逃した。

 春は全勝で制したリーグ戦。秋も勝ち続ければ、07年秋から数えてリーグ新記録の26連勝になる。「記録を意識しすぎて硬くなっていたところはあった」と橋本渉主将は振り返る。「でもそれ以上に、このチームになってからリーグ戦では負けていない。秋も何とかなるだろうという気持ちが皆どこかにあったんだと思う」。15年ぶりの全勝優勝を遂げた春の自信が招いた過信。「正直負けは許されない。でも今回は負けてよかったかなと思う」と礒野剛徳・学生コーチは言う。「春は勝ったから秋もいけるだろうって雰囲気があって、オープン戦から通してあまりいい雰囲気ではなかった。でも初戦負けたことで、みんな気づけたと思う」。
 日体大との2回戦も落とした今、「勝つことだけ。優勝することしか考えていない」と選手たちの心からは雑念が消え、「徐々にいい方向に向かってきた」と岩崎は語る。チームの歯車は再びかみ合い始めた。


リーグ制覇、日本一目指し、気持ち新たに後半戦へ

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 先発の一角、杉本智大が右肩痛で離脱し、窮地に立たされた投手陣。城西大との開幕戦も落とし、後がなくなったチームを救ったのはルーキー・菅野智之(写真)だった。城西大2回戦で初先発初完封を飾ると、その後は20イニング連続で無失点に抑えるなど大活躍。そんなルーキーの好投に「負けていられない」と城西大3回戦ではエース小松崎が完投勝ちを収めるなど、3節を終えた時点で共に3勝ずつをマークしている。

 菅野が先発に回ったことで枠が空いた中継ぎ陣には、けがで1年間離脱していた高山亮太が復帰し、城間憲治と2枚の左腕が揃った。初登板から中継ぎで負けなしの12連勝を誇る中西大器は、開幕戦で痛恨の押し出しサヨナラ四球を投じるなど苦汁もなめたが、「精神的にも、技術的にも投手陣を支えているのは中西。うちは中西あっての投手陣」と礒野が語るほど、チームの信頼は揺るぎない。

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 一方、粘投を続ける投手陣を援護したい打線は、7番・秋山稔、9番・三浦祥平が8試合中7試合で安打を放つなど開幕から好調を維持し、4番石谷潔、5番近藤恭平(写真)ともに3割台をキープしているだけに、8番・水江賢太郎、上位に座る岩崎、伊志嶺翔大の復調が鍵を握る。

 夏の間は週に5日程度オープン戦を行い、「皆疲れ果てて、オフの日も出掛けないで寝ているほどだった」と黒澤裕マネジャーが話すほど、ひたすら練習に励んできた選手たち。昨年までは不定期だったというミーティングも、オープン戦期間中でさえ毎試合後に必ず行い、厳しいことも言い合ってきた。選手たちの目に映るは“秋の日本一”ただ一つ。苦しみ抜いた前半戦を糧に、明日からの後半戦で再スタートを切る。(橘)


<今後の日程>
10月11日(土)12:30~vs筑波大(日体大健志台球場)
   12日(日)10:00~vs筑波大(日体大健志台球場)
   17日(金)10:30~vs帝京大(平塚球場)
   18日(土)13:00~vs帝京大(平塚球場) *リーグ最終戦


posted by 東海スポーツ編集部 |15:10 | 硬式野球部 | コメント(0) | トラックバック(0)
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