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【陸上競技部】~番外編~マネジャー特集

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マネジャー特集

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    箱根路を“駆けた”選手に         マネジャーが“かけた”思い  2014年の幕開けとともに、世の中を一喜一憂させた箱根駅伝。懸命に前だけを見つめて走る選手の姿に、魅了された人々も多いだろう。その箱根路から約2カ月。卒業をひかえ、最上級生がそれぞれの道を歩み始めるこの季節に、箱根を“駆けた”ランナーたちに自らの青春を“かけた”マネジャーたちがいたことを思い出してほしい。(大畠)




Vol.1 駅伝主務 小池翔太
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 「とにかく無事にタスキを運んでくれ」。箱根駅伝当日、小池翔太さん(教4)は監督車の中から祈るような思いで前を走る選手を見ていた。  元々は自身もランナーだった。中学時代には長野県中学校駅伝競走大会で優勝した経験もある。その後、中学校の仲間たちと名門、佐久長聖高校に進学し、陸上競技部に所属していた。だが、ケガをして競技続行が不可能に。それでも当時同校の監督を務めていた両角速駅伝監督の「大学の陸上競技部は人手不足でマネジャーを求めているところが多い」との言葉と「陸上競技が好き」という自身の強い気持ちに後押しされ、東海大学に入学。中・長距離競歩ブロックのマネジャーを務めてきた。  練習中のタイム測定や準備のみならず、数多くの大会のエントリーや宿泊、移動手段の手配など多忙を極めるマネジャー。4年になり、駅伝主務を任されるようになってからは仕事の量も格段に増えた。だが「自分でやりたいと心に決めて陸上競技部に入った。辛いこともあったが、辞めたいと思ったことは1度もない」と強い信念を持って4年間選手たちを支え続けた。  今年、東海大は総合13位で箱根駅伝を終えた。シード権獲得を目指していただけに、レース後、選手たちは悔しさをにじませた。そんななか小池さんは、涙の中にも笑顔を浮かべていた。「選手はみんな無事に走ってくれた。それだけで十分。自分をここまで支えてくれた仲間たちにありがとうと言いたい」。  春からは青いジャージをスーツに変え、社会に出る。「ここでの経験を生かして、これからもしっかりとやっていきたい」。“最高の仲間たちとの思い出”というタスキを胸に、新たな人生のスタートを切る。 Vol.2 マネジャー 高橋翔 
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「こんにちは!いつもありがとう!」と会う度に笑顔で声をかけてくれる人がいる。小池さんとともに最上級生として選手をサポートしてきた高橋翔さん(体4)だ。  中学校の部活動で陸上をしていた高橋さん。中学3年生になり、高校受験をひかえていた頃に見た箱根駅伝が人生を変えた。「箱根を走る東海大の選手たちがすごく印象的で、自分もこんな風になりたいと思った」。当初、県立高校への進学を希望していたが、「東海のタスキをかけて箱根路を走りたい」という強い思いから進路を急遽変更し、付属望洋高校へと進んだ。入学後は懸命に練習と経験を積み、念願だった東海大の陸上競技部へ入部。「やっと箱根駅伝を走るチャンスとつかんだと思った」。  しかし不調と故障に苦しみ、思うように走れない日々が続いた。そして迎えた2年時の箱根駅伝直前。チームの事情で同級生からマネジャーを1人出さなければならず、長引くミーティングの末、高橋さんは自らその役を買って出た。「本当はやりたくなかった。でも自分がやるしかない状況だった」。その後も箱根をあきらめきれず、やり場のない悔しさを胸にかかえながらも必死に選手たちのサポートに徹してきた。だが「箱根駅伝を選手として目指せなかったのは今も悔しい。でも同級生が自分の代わりに頑張ってくれていることが伝わってきた」と葛藤を乗り越え、最後まで笑顔でチームのサポートをやり抜いた。  4年間を振り返ると「楽しいことより辛いことの方が多かった」。しかし「優しくて笑顔の絶えないこの学年の仲間がいたから頑張れた」。最後に「みんなにありがとうと言いたい。少し照れくさいけど」といつも通りはにかんで高橋さんの箱根駅伝は幕を閉じた。  2人が口をそろえて言ったことは「大学生活を振り返っても、陸上競技部での思い出しかない」ということ。どれだけ自分の時間をチームのために費やしてきたかがわかる一言だった。  どんなに頑張っても、どんなに苦しい思いをしても、マネジャーの努力が数字や記録で評価されることはない。だが、確かに言えることは彼らのサポート無くして選手が活躍することはできないということ。“駅伝”が美しく見えるのは選手がたくさんの人の涙と汗が詰まったタスキを運び、最後に笑顔に変えてくれるからだ。ランナーと支える人たちの絆があってこそ、感動が生まれるのだということを私たちは忘れてはならない。


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