2009年04月29日
昨夜、前節山形-鹿島戦を録画観戦した。
鹿島は、ACLのアームド・フォーシズ戦からの連戦と小笠原選手が出場停止で欠場はしていたが、決して出来は悪くなかったように思う。雨だったこともあり、スルーパスの微妙なズレがあったように思うが、試合を通じて試合を優位にすすめた。
山形は、その鹿島に対してPKの1失点だけに抑え、流れのなかでゴールを許すことはなかった。
試合は鹿島優位に試合をすすめたが、この展開も山形が想定していた通りの試合になったのではないか。
今思えば、シーズン前の順位予想で多くのサッカー記者やサッカー解説者が山形を最下位と予想していたが、どんな評価に基づいて山形を最下位にしたのだろうか。
今の山形の躍進を見るにつけ、チームにとってサッカーのコンセプトが明確であること、またそのサッカーの成熟度が重要であることを痛感する。
そして突き詰めれば、チームにとって監督がどれだけ重要であるか思い知らされる。
昨シーズンのJ1への昇格、また今シーズンのこれまでの躍進は、小林伸二監督によってもたらされたと言って過言ではない。
今後、相手にスカウティングをされ、また不慮の怪我によって思い通りの戦力で戦えない状況に陥る可能性はあるが、組織的な守備をベースにした今の山形のサッカーがこれからも大きく崩れることはないのではないか。
大宮は、J1初昇格のチームと戦うというよりは、J1で5位のクラブと戦う意識で本日の試合に臨まなければならない。
本日(4月29日)に行われる大宮-山形戦について考えてみたい。
【山形戦攻略のポイント】
・リトリートする前に攻め込む
・レオナルドを釣り出すか、ドリブルで突っかかりバランスを崩す
・右サイドのキムビョンスク、小林亮に気をつける
山形の組織的な守備陣を崩すには、レオナルド選手を釣り出すか、積極的に突っかけろ
今シーズン、前節山形-鹿島戦で山形の試合を観るのは3度目だった。
3試合山形の試合を観戦して感じたことは、山形の組織的な守備の堅さだ。
山形は、ボールが相手に奪われるとリトリートして素早く3ラインを形成してブロックをを作る守備をベースにしたサッカーをする。
その守備の堅さは失点の少なさからもわかる。
7節時点で6失点は、浦和の4失点に次ぎ、鹿島と並ぶリーグ2位の少なさである。
ボールは回されたが、前節08リーグ王者鹿島にさえも決定的な場面をつくられることはあまりなかった。
恐らく本日の試合、大宮が山形の守備陣を崩すのは至難の業である。
山形の守備陣が陣形を整えてから攻め込むとなると山形の守備陣の攻略は非常に難しくなることから、山形からボールを奪ったら、山形が陣形を整える前に攻め込むことが最良の攻略法となるだろう。
この攻略法はチャン監督が標榜するサッカーにも合致しており有効な戦術となるはずだ。
ただ今までのように蹴り込むだけでは崩すのは難しい。
CBのレオナルド選手、石井選手ともスピードもあるようなので、「追いかけっこ」をして簡単には彼らを抜き去ることはできないはずだ。
また、山形がどれだけリスクを負い攻撃を仕掛け、ディフェンスラインの裏のスペースを大宮に提供するかも気になるところだ。
山形がしっかりと大宮のスカウティングを行っていれば、前半はリスクを負って攻撃せずに守備を固める可能性が高い。
なぜなら今までの大宮の戦いを振り返れば、後半の失速は著しく、山形とすれば前半大宮にリードを許さなければ、勝機は一気に高まるからだ。
山形が積極的に攻め込んでこなかった時には、大宮は山形の組織的な守備を崩さなければならない。
ここで山形-鹿島戦の振り返るとリトリートした時の山形攻略のポイントが見えてくる。
この試合、ポゼッションをしながらじっくりとボールを山形ゴールへ進める鹿島に対して、山形はほとんどの場合リトリートして鹿島の攻撃を迎えた。
リトリートする山形に対しても鹿島は少ないながらも何度か山形ディフェンスを崩す場面があった。
その方法の一つが、FWが両サイドに流れたり、CHやSHなどの中盤の選手がバイタルエリアに進入することによって山形のCBであるレオナルド選手を釣り出し、山形ディフェンスの守備陣のバランスを崩すのである。
鹿島戦では、攻撃時には山形の両SBは積極的に攻め上がった。そしてSBよって空いたスペースをカバーするのが石井選手とレオナルド選手CBの仕事であった。
特に鹿島戦ではレオナルド選手がFWにタイトに付くあまり、両サイドに釣り出されるシーンがあった。
本日の試合でもレオナルド選手を釣り出し、その空いたスペースを有効に使えれば大宮の勝機もある。
石原選手、デニスマルケス選手には、積極的に動いてもらいレオナルド選手を釣り出す動きをしてほしい。
もう一つの山形守備陣の攻略法は、積極的にドリブルで仕掛けることである。つまり個人の能力で山形守備陣を崩すのである。
鹿島戦を観る限り、山形の守備は本当に堅く、サイドからシンプルにセンタリングを上げたり、ブロックの外からFW陣に単純にパスを出しても崩れないだろう。
その堅い守備陣に対して積極的に個人の能力(ドリブル)でペナルティーエリア(PA)内に進入するのである。
そして局地的に起こる1対1の場面をつくり、競り勝つのである。
もしその1対1で競り勝てば、別の選手がバランスを崩してでも寄せにいく必要がある。
そこでできたギャップを有効に使うのである。
本日は、FWでデニスマルケス選手、左SBにはパクウォンジェ選手の先発が予定されているようなので、彼らにはぜひリスクを負って相手ディフェンスに突っかかってほしい。
大宮としては、前半のうちに先制点をとって後半の試合を優位にすすめたい。
しかし、前半に先制点を獲れなければ、山形を勢いづかせることになるだろう。
・右サイドのキムビョンスク、小林亮に気をつけろ
山形の攻撃を対策する際、FW2人古橋選手と長谷川選手は徹底的にマークしなければならない。
古橋選手は、テクニックに優れ、流れのなかで上手くゴールを奪う術を知っている。自らボールを前線に運ぶことができるし、サイドからのセンタリングも果敢に合わせにいくことができる。いわゆる万能型のFWである。
一方、長谷川選手も、その恐さは、その高さだけではなく、ポストプレーでタメをつくり他の選手の攻撃参加をうまく引き出すことができるFWである。
彼らに得点をさせないためには、彼らをマークするだけでなく彼らへのパスの供給源も断たなければならない。
そのパスの供給源とは、両サイドからの良質なセンタリングになる。
山形と言えば、昨シーズンから左サイドの石川選手や宮沢選手からのセンタリングが印象的であるが、今シーズンの山形の試合をみるとキムビョンスク選手の加入によって右サイドからのセンタリングもまた非常に脅威となっている。
キムビョンスク選手は、果敢にドリブルで仕掛けるタイプの選手であり、彼のドリブルによってより深いポジションからのセンタリングを可能にしている。
また、鹿島戦ではキムビョンスク選手がキープしタメを作ったところに、右SBの小林亮選手がキム選手を追い越すプレーを何度か成功させており、左サイドの石川選手のアーリークロスもさることながら、右サイドキム選手、小林亮選手の深い位置からのセンタリングについても細心の注意をしなければならない。
鹿島戦での山形の得点は、正に右サイドからのセンタリングに長谷川選手が合わせたゴールで、大宮がこれまで何度か崩されたカタチに非常に似ている。
CBの冨田選手、右SBの塚本選手にはボールだけでなく常に裏に走り込む選手のケアに注意を払ってほしい。
橋本早十を起用するなら、橋本が右、藤本が左
最後に大宮のポジションについてであるが、中盤に引き続き橋本選手を起用するのであれば、ぜひ右SHとして起用してほしい。
前節新潟戦の試合をみると、橋本選手が左サイドで張る場面が多く、パクウォンジェ選手のオーバーラップのスペースを消してしまっていた。
橋本選手を右サイド、藤本選手を左サイドへ起用することにより、両選手とも外ではなく中に向いたプレーに徹して、パク選手、塚本選手のオーバーラップを積極的に促してほしい。
また何度も言い続けているが、CHの攻撃参加が行われなければ、攻撃の際に数的優位をつくることは絶対できない。CHの小林慶行選手、片岡洋介選手には、攻撃参加・それもパサーとしてのみではなく、積極的に山形PA内に進入して両サイドに流れたFWやオーバーラップをしてくる両SBからのパスを受けゴールを狙ってほしい。
今日の試合は、試合内容で今後に希望が持てるサッカーをしてほし。
【山形戦の理想スタメン】
デニマル 石原
藤本 小林慶 橋本(内田)
片岡
パク マト 冨田 塚本
江角
※内田の起用なら右に藤本、左内田
【対戦相手山形の気になる選手】
キムビョンスク選手
フィジカルも強く、一人で状況を打開できる選手である。
マッチアップするパクウォンジェ選手との韓国人対決は見ものである。
ただパクウォンジェ選手の左サイドの守備のパートナーが橋本早十選手ではフィジカル的に心もとない。
古橋達弥選手
C大阪時代から恐い選手であったが、チームを変えても結果を出すところをみると
彼のプレーは本物である。
大宮が最も注意を払わなければならない選手
徹底的にマークをすれば、ボールを受けるためにサイドに流れたり、低い位置に下がるはずだ。なるべくPA内に近づけてはいけない。
posted by toddocom |07:26 |
大宮アルディージャ |
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2009年04月28日
年間観客動員300,000人達成のため、今シーズン大宮は埼玉スタジアム2002でのホームゲームを3試合行う。
今節 新潟戦は、埼スタで行われる初めての試合となった。
動員を図るためシーズンチケットホルダーを中心に大量の無料招待券が配布されたが、この試合の動員は19,448名だった。
予報通りの雨だったということもあり、期待していた程の動員とはならなかった。
私は、雨で用事もなくなり埼スタに行く事も可能であったが、諸々の理由でスタジアムに行かずに自宅でテレビ観戦をした。
昨シーズンの私だったら、雨だろうが、自宅からのアクセスの悪い埼スタでの開催だろうがスタジアムに観戦にいっていただろう。
しかしこの試合、埼スタに観戦に行く意欲が失せてしまった。
スタジアム観戦に行く気になれなかった理由を考えてみると、確かに雨だったことや埼スタでの開催だったことが影響なかったと言えば嘘になるが、今シーズン大宮のサッカーが面白くないと感じていることが最大の理由だ。
個人的にはカウンターサッカーよりポゼッションサッカーの方が好みなのだが、サッカーのスタイルについて好き嫌いでそう感じている訳ではない。
ポゼッションサッカーは好きだが、攻め上がりがスピエーディかつ迫力があるカウンターサッカーにも心を奪われる。
Jリーグで言えば、昨シーズンの柏やジェフのカウンターは、観ていてとても興奮した。
柏で言えば菅沼選手や太田選手、ポポ選手、ジェフで言えば谷澤選手や深井選手などがスピードにのって攻め上がる様は、観戦していてもとても面白かった。
しかし今年の大宮のカウンターサッカーは明らかに柏やジェフのとは全く別のカウンターなのである。
『またあの一辺倒の「蹴ってセカンドボールを拾うサッカー」を見せられるのか』と考えると、雨のなか埼スタに観戦に行く気をなくしてしまったのだ。
更に残念なことは、私がスタジアムに行かなかったことを後悔するような素晴らしい試合をしてくれればよかったのだが、私の察した通り、テレビで見る限りは大宮のサッカーに前節からの修正が見られなかった。
テレビ観戦が正しい選択だったかのような試合内容、結果になった。
私が持っていた無料招待チケットで、大宮の観戦のため埼スタにいった知人は、初めてのスタジアム観戦に興奮しつつも、試合内容については不満を漏らしていた。
一連のキャンペーンから、年間観客動員300,000人を突破するためのフロントの熱意は伝わってくる。
ただどんな動員対策をするよりも大宮が「面白いサッカー」をすることが最大の動員対策になるはずだ。
フロント、監督を含めてもっと真剣にサポーターを魅了するサッカーを実現をするために議論をすべきである。
面白いサッカーとは?
では「面白いサッカー」とはどんなサッカーなのだろうか?
面白いと感じるサッカーは主観的で、人それぞれだろう。
以前、本ブログで私が感じる「面白いサッカー」について書いたことがある。
最終戦34節 磐田-大宮戦 自力でJ1残留を決めるも今シーズンを締めくくるにはもの足りない試合~なぜ大宮のサッカーはサポーターを魅了できないのか~
ここで私は、「面白いサッカー」を以下のように定義している。
面白いサッカーとは、
'サッカーのスタイルや目指すカタチが明確であり、
そのサッカーを試合で実践すること'
とした。
サッカーのスタイルや目指すカタチを明確することによって、プレー一つひとつに意味や意図が生まれる。もしゴールまでに至らなくても目指すサッカーを感じることによって観戦する私は面白さを感じる。
逆に面白くないサッカーとは、サッカーのスタイルや目指すカタチが不明確でプレーに意味と意図が感じられないサッカーである。
今年の大宮のサッカーは、一見明確なサッカースタイルを掲げているように感じる。
「7秒以内でフィニッシュ」「足・目・声が走るサッカー」とキャッチフレーズは明確である。しかし、そのキャッチフレーズの下、どんなサッカーをチャン監督がしたいのか具体的にはまだ見えてこない。
「7秒以内でフィニッシュ」するサッカーを意訳すると、ボール奪取時に守備から攻撃の切り替えを早くし、相手が守備陣形を整える前にゴールを狙うサッカーと認識をしているが、今の大宮のサッカーが、その具現化しているとは到底思えない。
確かにDFからのロングフィードは、相手ゴール近くに素早くボールを運ぶ手段の一つである。しかしそれが素早くボールを前線に運ぶ唯一の方法ではないし、正確に味方選手にボールが繋がらなければ意味がない。
今の大宮のサッカーは、「7秒以内にフィニッシュする」、コンセプトに対して、試合中意図のあるプレーをしているとは言えない。
今の大宮のサッカーは、ただDFが前線フィードするだけのサッカー、FWもフィードされたボールをただ追いかけるだけのサッカーにしか見えない。
ここが今年の大宮のサッカーが面白くないと感じる所以である。
試合に勝っていれば、「勝負事」としての面白さはあるのだが、今の大宮のサッカーでは、「サッカー」としての面白さを感じることはできない。
サッカーの基本~どうやって「余裕」を作っていくか~
子ともに手本となるプレーを!
私は、現在小学生と中学生にサッカーを教えている。
小学生に対しては、サッカーの楽しさと、プレーのベースとなるテクニックと重点に教えている。
一方、体も成長期に入りフィジカルも強化され、基本的な技術も身についてきた中学生に対しては、いかに有利な状況を作れるか、言い換えればいかに余裕をもってプレーをするのかを重点的に指導している。
ここでは指導内容の詳細については語るつもりはないが、余裕あるプレーをするために以下の3つことを耳にタコができるほど言っている。
その3つのこととは、
・余裕を持つためのボールコントロール(トラップ)
・余裕を持つための状況把握(周りを見る・ポジショニング)
・余裕を持てるような状況で受ける(自らボールを呼び込む)
である。
私がサッカーを観るときにもこれらの3つのポイントで試合を観ていることが多い。
いくら技術的に優れた選手であっても自分がコントロールの出来ない状況でプレーするのはとても難しい。
逆に技術的に劣っていても自分がコントロール可能な状況でプレーできればそれ程難しいことではない。
コントロール可能な状況とは、常に次のプレーができるようなトラップができて、周りの状況を十分に把握しフリーな状態で、且つ次のプレーが明確(パスの相手が見えている・シュートコースが見えている)で、自分がほしいタイミングでボールを貰えるという状況である。
今の大宮の選手らのプレーをみていてとても残念なことは、これらのことが出来ていない選手が多いように思う。
特に自ら状況を把握して自分がボールを受けやすいポジションを取り、積極的にボールを受けるプレーが非常に少ない。
常に主導権はボールの出し手であり、ボールの受け手は常に受動的なのである。
出場する選手全員に言えることだが、特に受動的な選手として目立つのが、橋本早十選手である。
橋本早十選手は、数少ない左利きの選手として昨シーズンから左サイドプレーヤーとしてとても期待をしていたのだが、開幕戦から7試合を観る限りでは期待外れと言わざるを得ない。
自ら積極的にボールを受ける意識がないため、ポジショニングが悪くボールに触る頻度が少ない。また常に受動的なため、出し手本位のパスに少しのズレでも反応できないことがとても多い。次のプレーイメージがないため(状況把握ができていないため)、ボールをもっても次のプレーが遅い。と満足いくプレーを披露できていない。
残念ながら今のプレーを観る限りJ1で活躍するパフォーマンスにないように思う。
選手の中には、圧倒的な技術やフィジカルで余裕のない状況を打開できる選手はたくさんいるが、残念ながら橋本選手にその技術もフィジカルも持ち合わせていない。
私は、指導する子供たちにJリーグの試合を観るようにすすめているのだが、残念ながら今の大宮のサッカーや選手を観るように勧めることができない。
今であれば、浦和や広島のサッカー、浦和の山田直輝・原口元気選手、広島の柏木陽介選手のプレーを参考にするよう勧めるだろう。
大宮のサポーターでありながら、教えている子供に大宮のサッカーや選手のプレーを勧められない悲しさを理解してもらえるだろうか。
これほど辛いことはない。
唯一の収穫は、初出場を果たしたパクウォンジェ選手
今節、新潟戦で唯一の収穫と言えば、怪我から復帰して初出場を果たしたパクウォンジェ選手のプレーだろう。
私が期待した通り、果敢な攻撃参加ができるサイドのスペシャリストであった。
残念ながら果敢に攻撃参加するも、前にスペースが乏しく、またスペースがあって走り込んでもパスが出せる選手がおらず決定的なプレーはできなかったが、随所に見せる攻撃参加と守りでの強さは私を満足させた。
マッチアップした日本代表でもある矢野選手に対して決定的なプレーをさせなかったことは多いに評価できる。逆に自由にパク選手に攻撃参加させなかった矢野選手の献身的な守備にも大いに驚かされた。
チャン監督は、今後、パク選手を重用することになるだろう。
個人的な意見としては、左SBにパク選手を固定してほしいが、橋本選手のパフォーマンスを考えると左SHでの起用も多くなることも予想される。
【対戦相手新潟について】
大宮が新潟に自由にさせなかったのか不明だが、この試合、新潟は思い通りのサッカーをしていたとは言い難い。チョンヨンチョル選手は、PJの代役として活躍したとは言い難いし、ジウトン選手も効果的な攻め上がりをみせることはなかった。
しかし、確実に勝ち点3を持ち帰るところに、今シーズンの勢いと、調子が悪いなりに戦う術を知っているチームの強さを感じさせた。
新潟の選手で目立ったのが、矢野選手と大宮のFW石原・藤田両選手に仕事をまったくさせなかった千代反田選手と永田選手のCB陣だろう。
特に矢野選手の攻撃だけでなく守備への貢献は驚いた。
重ねて言うが、矢野選手に決定的な仕事をさせなかった大宮のパク選手は評価したい。
今回は、大宮-新潟戦の試合レビューというよりも、私が開幕から常に思っていた大宮へのネガティブな思いを綴った。
何より願いたいのは、大宮の勝利だけではなく、観客を魅了する面白いサッカーである。
GWでの連戦では多くの子供がNACK5スタジアムに足を運ぶだろう。
絶対に彼らに「大宮のサッカー」はつまらないと思わせてはいけない。
多くの子供がまたスタジアムに足を運びたいと思うようなサッカーを見せてほしい。
昭和の日の明日は、NACK5スタジアムに観戦予定である。
大宮の勝利と心躍るような素晴らしいサッカーを期待したい。
posted by toddocom |11:56 |
大宮アルディージャ |
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2009年04月24日
大宮は前節川崎戦で今シーズン初黒星を記した。
サポーターにとって、負けなかったのではなく、勝ちきれなかった試合が多かったとわかっていても今季初黒星は精神的に辛い。
なので、なぜ先制をしながらリードを守り切れなかったのか、なぜ残り5分で簡単に2失点をして逆転を許してしまったのかと負けた原因について目がいってしまう。
しかし、シーズン序盤のこの時期は、勝ち負けよりシーズン通して貫けるサッカーが構築できているか否かの方が重要である。
川崎戦で言えば、なぜ追加点を取ることができなかったのか、なぜ後半にあれだけ攻め込まれるのか検証する方が大切である。
失点したかしなかったかは結果でしかない。
たとえこの時期、シーズンを通して戦えるサッカーを迷いなく築くことに徹していれば、現時点で下位にいようとも降格することはなく、必ずチームは上昇気流に乗るだろう。
逆に現時点で運よく勝ち点を拾い上位にいるチームでも、やっているサッカーが脆弱なら長いシーズンを通せば、コンスタントに勝ち点を得ることは難しく、結果的に下位に甘んじるしかない。
チャン監督が掲げるサッカーは、明確でありJリーグにおいても十分通用するサッカーをしていると思う。
高い位置からのチェーシング。ボールを奪ったら相手が陣形を整える前にフィニッシュしようとする切り替えの速さ。
ディフェンスにはマト選手、FWに石原・藤田選手と効果的な補強も行った。
やろうとするサッカー、それをプレーする選手を客観的に評価すれば、チャン監督が目指すACL出場(リーグ戦3位以内、天皇杯優勝)も決して不可能ではない。
しかし、サッカーのコンセプトと戦力(選手)だけでは結果はでない。
目指すサッカーを選手たちがどれほどピッチの上で出来るかという「完成度」もチームが結果を出すためには重要な要素となる。
残念ながら今の大宮のサッカーの完成度は高いとは言えない。
この序盤戦に目指すサッカーのスタイルは示すことができた。
加えて他のチームが調子を上げ、大宮のサッカーをしっかりスカウティングしてくる前に、サッカーの質についても向上をさせなければならない。
そういう意味では、新潟戦は目指すカウンターサッカーの質がどれだけ向上しているのか、若しくは向上させようとする意欲があるのか注目したい。
しかし、サポーターには必ず勝ってほしい試合がある
選手は否定するかもしれないが、シーズンを通して試合をみていると、勝利に対する意欲に多少のムラがある。
これはどのチームに言えることかもしれない。
勝利への気持ちがプレーの一つひとつに表れている試合もあれば、本当に試合に勝ちたいのかと疑ってしまう試合もある。
例えプロクラブでもシーズン通してすべての試合で最高のパフォーマンスを発揮するのは難しい。
長いシーズン中、好不調の流れのなかで監督はチームをマネジメントしてベストの結果を残さなければならない。
常に優勝争いをするクラブでも例外ではなく、全勝で優勝することは可能性としてあっても実際は不可能といってよい。
ただ不調のなかでも負けないサッカーに徹し、勝ち点を積み上げていくチームが優勝するのである。
明日(4月25日)行われる大宮-新潟戦では試合内容に注目したいと書いた。
しかし、サポーターにとってはシーズンの内でどうしても勝ってほしい試合がある。
最初に述べたようにシーズン通して、常にベストな試合をすることは難しいのも知っている。また、34試合の内1試合と考えれば、明日の新潟戦に負けようが優勝の可能生が潰えた訳ではないし、降格が決まるという試合でもない。
ただ選手に「どうしても勝利する」という強い気持ちを示してほしい試合がある。
それが明日新潟戦だと思っている。
なぜならば、確かに過去4シーズン、土壇場で降格を免れてきたが、上位(注意)に踏みとどまれるか否かの重要な試合ではことごとく負けてきたからだ。
明日の新潟戦は、他のチーム・サポーターだけでなく大宮サポーターにとっても、今までの大宮のままなのか、今年の大宮は例年とは違うのかを評価する試合になるだろう。
私は、昨シーズンの大宮のベストゲームに一つは30節ジェフ戦(H)だと思っている。
試合内容もさることながら、その試合にかける選手の意気込みはすごいものがあった。
6連敗からの勝利、それまでの6連敗とやろうとするサッカー・選手が大きく変わったわけではなく、この試合以降、サッカーの完成度が各段に改善された訳でもなかった。
しかしあの日の大宮は本当に素晴らしい試合をした。
つまり、サッカーのコンセプト・戦力(選手)・サッカーの完成度を超越する力が存在するのである。それが勝ちへの執念なのである。
明日の新潟戦は、昨シーズン30節ジェフ戦のように絶対に勝利するという執念を持って戦ってほしい。
明日の新潟戦から半月の間に5試合(7節新潟戦(H)、8節山形戦(H)、9節F東京戦(A)、10節大分戦(H)、11節磐田戦(A))あるが、明日の勝利でこの5連戦に勢いをつけてほしい。
【新潟戦攻略のポイント】
・3ラインを常にコンパクトにする(攻守の切り替えを早く)
・チョヨンチョル選手を捕まえろ
・ジウトンからボールを奪えれば勝てる
前節からの課題の解消
前節新潟-広島戦をビデオ観戦したが、やはり広島がポゼッションする時間が多く、あまり新潟の戦い方を研究するには参考にならない試合であった。
3月に大宮は、ヤマザキナビスコカップの予選で新潟と対戦しているが、その際は、矢野選手は代表に招集され、ペドロジュニオール(PJ)選手は大宮との契約上の問題で出場しなかったため今シーズン唯一の2トップの4-4-2システムで臨んだ。そのため今年新潟の最大の特徴である3トップがどのように起用のするのかわからない。
ただ広島戦を観る限りは、3トップの内のPJ選手は比較的自由に動き、矢野選手は右サイドに張っている時間が多かったように感じた。
中盤のマルシオ・リシャルデス選手、松下選手、本間選手の他にPJ選手が加わり細かいパスワークでゲームを組み立てる。そこに右の矢野選手や左サイドからオーバーラップするジウトン選手がサイドを効果的に攻め上がりペナルティーエリア(PA)にパスを送る。
3トップなのでどちらからサイド攻撃を行っても残りの2人のFWが必ずPA内に詰めている。加えて2人のFWだけでなくマルシオ選手や松下選手も果敢にゴールを狙うためとても厚い攻撃を繰り出してくる。
明日の試合には、契約の問題で出場できないPJ選手の代わりにチョヨンチョル選手が先発起用されるだろうが、攻め方は大きく変わらないのではないか。
大宮としては、前節からの課題である3ラインをコンパクトにして、相手のポゼッションに常にチェーシングをかけていく必要があるだろう。
特に後半は守備から攻撃の際にディフェンスラインを上げられなかったり、攻撃から守備の際に、3ラインが間延びしてしまうので、攻守の切り替えを常に早くするよう心がけなければならない。
対新潟戦で言えば、バイタルエリアでマルシオ選手、松下選手、チョヨンチョル選手が自由に動くことが予想される。センターハーフ2人(慶行・金澤選手)に対して新潟は3人が配置されることになる。チョヨンチョル選手を大宮の右サイド(塚本選手か波戸選手)とCHで上手く受け渡さなければならない。
この新潟の3選手のマークに冨田選手が安易に付くと前節川崎戦の1失点目のようにズレたスペースをいいように使われてしまうので注意しなければならない。
右SHの藤本選手が意識的にチョヨンチョル選手を見る必要があるかもしれない。
ジウトンは大宮にとって脅威かそれともチャンスか
チョヨンチョル選手が自由にプレーすればするほど、新潟の左SBのジウトン選手の攻め上がるスペースは空くことになる。
ジウトン選手のオーバーラップは、大宮にとって非常に脅威だ。
技術やフィジカルだけでなくスピードもある。彼にオーバーラップを許し簡単にセンタリングを挙げられてしまうと大宮にとっては非常に厳しい。
この試合のポイントは大宮の右サイドになると考えている。
ジウトン選手との攻防に右SBの(塚本or波戸選手)が勝てるか否かに勝敗はかかっているように思う。
ジウトン選手と大宮の右SBの1対1という場面が非常に多くなると予想している。
1対1で勝ち、ジウトン選手にセンタリングを上げさせず、ボール奪えれば大宮にとってはチャンスになるだろう。
【対戦相手新潟の気になる選手】
ジウトン選手
リスクを負って果敢にオーバーラップする攻撃的SB
大宮はパクウォンジェ選手の復帰で両SBで起用される選手が流動的、塚本選手にしろ、波戸選手にしろ、明日の最大のミッションはジウトン選手に自由にセンタリングを上げさせないことだ。
ジウトン選手が脅威になるか、チャンスになるかは右SBにかかっている。
マルシオ、松下、チョヨンチョルの3選手
チョヨンチョル選手はFWだがおそらく左サイドに張るというよりは、センター付近に陣取りポゼッションに加わってくるはずだ。
大宮のCHは2人(慶行・金澤選手)、この3人をどうブロックするか注目したい。
冨田選手が不用意に彼らからボールを奪おうとするのは避けたい。
posted by toddocom |18:03 |
大宮アルディージャ |
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2009年04月22日
6節川崎-大宮戦が行われた4月18日、私は埼玉スタジアムにいた。
16時から始まる川崎-大宮戦(於等々力)ではなく、19時から埼玉スタジアムで行われる浦和-京都戦を観戦するためだった。
友人から誘いを受けての観戦だったのだが、たまに大宮以外の試合を生観戦するのもよい。
浦和レッドダイヤモンズと大宮アルディージャ。
08シーズンのJ1での総観客動員数1位の浦和と最下位の大宮
フィンケ監督の下、カウンターサッカーからポゼッションサッカーに変貌する浦和
チャン監督の下、ポゼッションサッカーからカウンターサッカーに生まれ変わった大宮
同じさいたま市をホームタウンにする両チームでありながら、対称的な両クラブを比較してみると、スタジアムやサポーターの雰囲気、やっているサッカーなど色々違うことに気付く。
浦和に大きく見習うべきこともあるし、大宮の良い部分にも改めて気付いた。
この日は浦和-京都戦を生観戦後、帰宅して川崎-大宮戦をビデオ観戦した。
浦和のサッカーを意識しつつ、川崎-大宮戦を振り返ってみたい。
結果は今季初の敗戦だが、出来も課題も勝利した前節と変わらず
大宮はこの試合が、今シーズン初の敗戦となった。
出来ることなら、この試合も勝利、少なくともドローを期待していたが、前半石原選手のボールでリードするも、後半21分にチョンテセ選手によって同点にされ、後半41分・43分とたて続けにゴールを奪われ敗れた。
前節G大阪戦同様、後半は一方的に攻め込まれる試合展開となった。
前節では、2失点に抑え勝利をしたが、今節では、3失点をして敗れた。
ただ、結果は大きく違ったたが、前節からチームの出来も課題もそれ程変わっていないように思えた。
前節同様、前半は今年チャン監督が標榜する「走るサッカー」で相手に思うようなサッカーをさせなかった。
高い位置からプレッシャーをかけ続け、前半31分に相手エリアでボールを奪うとパスを受けた藤本選手が石原選手に絶妙なスルーパスを出した。パスを受けた石原選手が相手GK川島選手のポジションをしっかり確認をして確実にボールをゴールへ流し込んだ。
前半から川崎にボールをキープされるが、それは大宮としては想定内であったに違いない。
また、川崎のディフェンスラインから何度かチョンテセ選手へ決定的なフィードパスがあったがチョンテセ選手のミスもあり失点には至らなかった。
前半はチャン監督の考え通りに試合が展開されたといってよかった。
しかし、後半に入ると前節同様、川崎に圧倒的にキープをされ一方的に攻め込まれた。
大宮はG大阪戦までのリーグ戦5試合で7失点の内6点が後半の失点となっている。(6節川崎戦で10失点の内、後半の失点は9点になった。)
数字から見ても明らかに後半の戦い方に課題があったが、この試合でも改善されることはなかった。
チャン監督自身も「走るサッカー」を90分続けられると考えておらず、インタビューなどでは事ある毎に、70分もてばよいと言及していた。しかし残り20分の戦い方については未だ明確な方向性を示せていない。
一体今後、「後半」をどのように戦えばよいのだろうか?
解決策は、後半どんなサッカーをするのか共有すること
後半、大宮の守備で顕著となるのが、ディフェンスラインが下がってしまい、3ライン(FW・MF・DF)が間延びしてしまうことである。
そのため中盤のスペースを相手に利用され圧倒的にボールを支配されることである。
後半になると体力的に押し上げられないというよりは、ディフェンスライン、特にマト選手とMF・FWの選手とで後半の戦略にギャップがあるように感じるのである。
具体的に言うとマト選手は、大宮がリードしていれば、後半はリトリートしてリードを守ろうとする意識が強いのに対して、MF・FW陣の何人かは引き続き、「走るサッカー」をし続けようとしており、それがチームのバランスを崩しているように思う。
後半の戦い方に関して、どちらの作戦が優れているかが問題なのではなく、ピッチで行うサッカーのイメージが共有されていないことが問題なのだと思う。
この日、生観戦したフィンケ監督の浦和サッカーには、選手間に一試合通じたサッカーの共有がみられた。
更に浦和の場合、選手交代によってチーム内の戦術が微妙に変わった。
大宮の場合、60分の渡部選手の投入、80分のクレメン選手の投入が何を意味するのか不明瞭であり、不適格だったと思わざるを得ない。
なぜなら、渡部選手のプレーは、バランスの崩れた内田選手に替ってバランスを獲るようなプレーヤーではなかったし、バランスを修正できなかった渡部選手に替わって再度投入される選手が、クレメン選手で適任だったのかは疑わしい。
そもそもクレメン選手の投入は、右サイドのバランスを修正するものだったのか、それとも勝ち越すために投入されたのか目的がわかりづらかった。
80分以降は、片岡選手などを投入してチーム内に勝ち点1を持ち帰るというチームの意思を共有するべきだったのかもしれない。
後半どのようサッカーを共有するべきかについては議論の余地があるだろう。
個人的な意見としては、90分間「走るサッカー」を続けられない以上、選手交代によって
サッカーを変えていかなければならない。
中盤の選手を替えてポゼッションを高めてゆっくりと攻める必要があるのかもしれない。
浦和の繊細さと大宮のルーズさ
当日、生観戦した浦和のサッカーと、大宮のサッカーを比較してみると志向するサッカーのスタイルが異なるが、それ以上にボールの扱い方に大きな違いがあるように感じた。
浦和のサッカーは、ピッチ上の選手たちがやろうとするサッカーが共有されているためか、人もボールも有機的に相手ゴールへ向かう印象を持った。
別の言い方をすれば、ピッチ上の10人が相手ゴールへ大切にボールを「運ぶ」ようなサッカーをしていた。
ボールホルダーに対して原口元気選手や山田直輝選手などの中盤の選手のフォローは徹底しており常にパスコースが2つ以上用意されているのである。
それに対して、大宮のサッカーはボールに対してルーズで相手前線に蹴り込んでセカンドボールを拾うサッカーに終始している。
中盤やディフェンスラインでボールを奪っても、中盤の選手が自らボールを受けようとする動きは皆無である。
とにかく前線にボールを預けようと蹴り込んでしまう。
更にそのフィードの精度がとても悪いせいで、そのほとんどを相手ディフェンダーに跳ね返されてしまう。
大宮のチャンスは、そのこぼれ球を相手陣内でうまく拾えた時だけになる。
大宮のサッカーは、セカンドボールを拾えるかどうかは運に任せてしまうような確実性の乏しいサッカーになってしまっているのである。
これは浦和がポゼッションサッカーで大宮がカウンターサッカーだからという戦術スタイルの違いだけの問題ではない。
カウンターサッカーであってももっと丁寧で正確にゴール前にボールを「運ぶ」サッカーができるはずである。
今の大宮のカウンターサッカーは否定するつもりはないが、カウンターサッカーという大義に隠れて行われる単調でルーズなサッカーは許すことができない。
中盤なし、タメなしのサッカーに適した人選を
もし、このまま単調でルーズなカウンターサッカーをし続けるのであれば、それに適した選手を起用するべきである。
4バックにおけるサイドバックの役割の一つに効果的なオーバーラップがある。
私もSBには、積極的な攻撃参加を期待していたのだが、現在の中盤省略、タメの作れないサッカーをし続けるのであればSBの攻撃参加など期待することができない。
それであれば攻撃参加が出来なくても守備力の高い選手をSBに配置するのもよいのではないかと思う。
塚本選手などは積極的なオーバーラップを期待されての起用なので、戦術上攻撃参加ができないのであれば、西村選手や冨田選手のSB起用もよいのではないか。
また、プレスキッカーとして期待されている橋本選手も、コーナーキックを獲れない現状(G大阪戦ではCK3本、川崎戦では1本)では存在意義が低下していることは否めない。
橋本選手には貴重なレフティーとして大いに期待はしているが、今のチャン監督のサッカーに適しているとは言い難い。
皮肉っぽくなってしまったが、今後、現有メンバーを活用するため、暑くなる夏場に対応するためには、少しずつチャン監督の大宮サッカーをマイナーチェンジする必要がありそうだ。
<チャン監督のカウンターサッカーに適したスタメン>
藤田 石原
内田 藤本 渡部(川辺)
片岡
西村 マト 福田 冨田
江角
【対戦相手川崎フロンターレについて】
昨シーズンに引き続いてスタートダッシュに躓いた感のある川崎。
しかし川崎の攻撃陣はリーグ有数の選手を揃えており、この試合の3得点をした後半の攻撃は大迫力であった。
シーズン前の懸念材料としては、ジュニーニョ・ヴィトールジュニオール・レナチーニョ選手を関塚監督が上手くコントロールできるかという問題はあったが、現在はレナチーニョ選手も途中投入から結果を出し、ACLでも好調をキープしており上手く外国人選手が起用されているように思う。
大宮との試合で川崎上昇のキッカケを与えてしまった感は否めない。
今後は、チョンテセ選手の調子が上がれば、相手ディフェンスはチョンテセ選手を警戒して大宮のようにディフェンスラインを下げる。そうすれば、中盤で川崎の選手が自由にプレーするスペースも生まれ攻撃力は更に増すのではないだろうか。
それにしても、今節生観戦した浦和は素晴らしプレーをしていた。
監督がチームにとってどれだけ重要であるか痛感する観戦となった。
また、もしフィンケン監督が就任していなかったら、山田直輝選手や原口元気選手のような才能ある若手選手が今季のように積極的に起用されていたのかと思うと彼らの強運にも驚くばかりである。
posted by toddocom |12:04 |
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2009年04月17日
4月12日に行われた5節 G大阪戦は、大宮にとってはとても意味ある試合となった。
単に勝ち点3を得ただけでなく、大宮が目指すカウンターサッカーの精度を上げ、昨年のACL王者に2点を先取した前半、そして守備の綻びを見せG大阪に攻め込まれた後半と、次節以降への「可能性」と「課題」が明らかになった試合となった。
一方、6節大宮と戦う川崎は、前節アウェーで清水と対戦した。
前半16分に清水兵働選手からのセンタリングを岡崎選手が確実に頭で決めて先制した。
残りの75分間、川崎の得点を許さず1-0で清水が勝利をおさめた。
この試合、次節川崎-大宮戦に向けて非常に参考となる試合となった。
この試合の清水の戦い方が、大宮の川崎戦についても有効な戦略となるはずだ。
清水-川崎戦を振り返りながら川崎-大宮戦について考えてみたい。
【川崎戦の攻略ポイント】
・川崎の攻撃を遅らせ素早く守備陣を整えること
・徹底的に川崎ディフェンスラインの裏を狙った攻撃
・引き続きCH小林慶行と金澤慎の攻撃参加に注目
ACLとリーグの連戦疲れか?攻守の切り替えに難あり
5節の清水-川崎戦をビデオ観戦してすぐに感じたことは、川崎の攻撃のスピードより、清水の守備へのスピードが勝っていたことだ。
この試合までに川崎は、4日に4節名古屋戦(H)、7日にACLグループ予選のため敵地でセントラルコースト・マリナーズ戦と、1週間で2試合をこなした。
2戦とも勝利はしたものの、清水戦では連戦の疲れからか、選手の体が重いように感じた。
そのせいもあってか、なかなか川崎の攻撃にスピードが感じられない。
それに対して清水の攻守の切り替えが早く、川崎が少しでも攻撃のスピードを落とすと清水はすかさず陣形を整えた。
ジュニーニョ選手やヴィトール・ジュニオール選手を中心にテクニックのある川崎の選手は、ボールをまわすがペナルティーエリア(PA)への侵入がなかなかできないでいた。
また、両サイドよりシンプルにセンタリングを上げるも清水の青山・岩下両選手がチョンテセ選手を厳しくマークして跳ね返した。
この試合の清水の守り方は、大宮も大いに参考にすべきだろう。
攻守の切り替えが早く、ボールを奪われたらまずは川崎の攻撃を遅らせて、守備の陣形を整えるのである。
前節G大阪戦での大宮の前半の守備と同じ守り方と考えてよい。
大宮は、清水と同じような守備の仕方でG大阪の攻撃を防ぎ、タイミングよくカウンターを狙った。
注意すべきは、前節の同様、前線からのチェーシングが弱まるにつれて相手がボールを大宮陣地でキープできるようななったとき、ディフェンスラインを下げないことである。
ラインを下げてしまえば、DFとMFの間のスペースを川崎の攻撃陣にうまく利用されてしまうからである。
次の試合のテーマは、一試合通じて、作戦通りの守備をすること。
体力的に90分続けることが難しいのであれば、効果的に交代をしながら3ライン(FW・MF・DF)をコンパクトに保たなければならない。
また、川崎-清水戦を見る限り、ヴィトール・ジュニオール選手はテクニックとスピードがあり、ゴール前では非常に危険なプレーをする一方、中盤ではボールを持ち過ぎる傾向にあり、川崎の攻守のスピードを遅らせてしまうことがあるようだ。
加えてチームメイトとの連係がよくないのか、同じブラジル人のジュニーミョ選手へのパスがとても多く、逆に日本人選手に対しては積極的なパスが少ないように感じた。
つまりジュニーニョ選手を抑えてしまえば、ヴィトール・ジュニオール選手はパスコースを失い中盤でボールを持ち過ぎることになるだろう。
大宮としては、ヴィトール・ジュニオール選手にボールを集めさせ、ジュニーニョ選手へのパスコースを遮断する。そしてボールをキープするヴィトール・ジュニオール選手のところでボールを奪えれば、必ずチャンスとなるだろう。
チョンテセVS冨田大介 谷口博之VS …
川崎戦の攻略のポイントは、攻守の切り替えを早くしてカウンターを狙うこと。
そうすれば大宮にも十分勝機が見えてくる。
ただ注意すべき点は前述した通り、ディフェンスラインを容易に下げないことである。
川崎が大宮のスカウティングをしていれば、最初はシンプルにFWのチョンテセ選手の頭か大宮のディフェンスラインの裏にボールをフィードしてくるだろう。
その際、マッチアップするのはチョンテセ選手と冨田選手である。
ここで冨田選手がチョンテセ選手に競り合いで敗れるようなことがあれば、2列目からジュニーニョ選手やヴィトール・ジュニオール選手の飛び出しを許すことになり、バイタルエリアで相手にチャンスを与えかねない。
早い時間の失点は、一方的な展開になる恐れもある。
まず冨田選手には、ヘディングでの競り合いに勝てないまでもチョンテセ選手に自由にヘディングをさせないことである。
そうすれば、大宮も無闇にラインを上げたりすることはない。
また空中戦に関してもう一人川崎の選手で注意しなければならない選手がいる。
ボランチの谷口選手である。彼はボランチではあるが、とても効果的に攻撃参加をする。
例えば、森選手のセンタリングに対して、チョンテセ選手だけに注意がいってしまうと谷口選手に合わせられてしまう恐れがある。
だから外からのセンタリングが入った時には谷口選手も必ずケアをしなければならない。
FW石原選手のパートナーは…
大宮の攻撃については、G大阪戦同様、相手が嫌がる程、相手ディフェンスラインの裏に走り込むかがポイントとなる。
ただ、石原選手のパートナーであった市川選手が前節G大阪戦での負傷(右第五中足骨骨折)で戦線を離脱してしまった。
石原選手の新しいパートナーには、市川選手と同様に相手ディフェンスラインの裏に走り込める選手、藤田祥史選手か渡部大輔選手の起用が考えられる。
デニス・マルケス選手、クレメン選手については当分、途中起用する方がよい。
なぜならば、前線からの守備と相手ディフェンスライン裏への飛び出しができない選手の起用は、チャン監督が目指すサッカーを根本から覆してしまうからである。
デニス・マルケス選手もクレメン選手も少なくとも昨シーズン、そのような積極的なプレスも、相手ディフェンスラインの裏を狙うようなプレーはするような選手ではなかった。
2人の外国人FWがチャン監督の目指すサッカーを対応できるようになるにはもう少し時間が必要である。
また、大宮の戦術も二人の外国人FWが活きるようなマイナーチェンジが必要なのだが、これに関してもすぐにできない。
エルゴラッソの予想スタメンでは、藤本選手がFW起用されることが予想されている。
FWの選手が怪我などで不在しやむを得ずという状況ならまだしも、FWが十分いて競争し合っている現在、MFの選手がFWとして出場することは、例え藤本選手のFW起用で明日の川崎戦に勝利をしようとも良い作戦とは言えない。
藤本選手のFW起用で、FWの選手・特に外国人FWのモチベーションが低下する恐れがある。私がチャン監督の立場であったら藤田選手や渡部選手を選ぶだろう。
一体、チャン監督は石原選手のパートナーに誰を選ぶのか、とても興味深い。
今シーズン負けなしと言っても、2勝3分、また相手は昨シーズン2位の強豪川崎である。
簡単に勝ち点3を獲得できるとは思えない。
ただアウェーだろうと、今までのように相手のサッカーをさせず、大宮のサッカーを貫けば、例えアウェーであっても勝ち点3を得ることができるだろう。
明日は、欲をだしてぜひ勝ち点3を持ち帰ってきてほしい。
【対戦相手川崎の気になる選手】
谷口博之
おそらくJリーグのボランチでもっとも「センターハーフ」的な仕事ができる選手
守備やゲームの組立だけでなく自ら相手PAに進入して決定的な仕事ができる数少ない選手である。大宮は彼の攻撃参加に最も注意をしなければならない。
posted by toddocom |19:08 |
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2009年04月14日
一昨日(4月12日)の5節 大宮-G大阪戦はスタジアム観戦をした。
大宮にとっては、前半の22分のマト選手のPKで先制を獲得し、34分には石原選手の追加点を獲り、試合内容も相俟って前半は余裕をもって試合を観戦することができた。
しかし、後半はG大阪がメンバーとポジションを変更したこともあって一方的な展開に。
G大阪は、後半だけで14本のシュートを放ち大宮ゴールに襲い掛かった。
メンバー&ポジション変更を捕まえられないまま後半2分に右SB安田選手のセンタリングをチョジェジン選手がヘッドで得点し、一点差に迫った。
G大阪の反撃は激しく、いつ同点に追い付かれてもおかしくない状況だった後半11分、相手DFのミスを見逃さずFW石原選手が独走。
最後に今シーズン初出場のデニスマルケス選手が決めた大宮が3-1とした。
後半ロスタイムにレアンドロ選手にコーナーキックから1点返されるが、G大阪の猛攻を凌ぎ、大宮が3-2で勝利した。
大宮が3点目を決めたときに勝負に関しては決着がついた感があったが、大宮にとっては勝ち点3と同様(それ以上)に収穫のあった試合になった。
08年アジアクラブチャンピオンに対して、前半は狙い通りの試合を行い、後半は多くの時間、攻め込まれた。
大宮にとっては、今後、リーグ戦を戦い抜くための「可能性」と「課題」が浮き彫りになった試合となった。
この試合を「前半」「後半」と二つに分けて振り返ってみたい。
前半戦-堅守速攻~堅守があってこその速攻~
狙い通りの前半戦だった。
「堅守速攻」
前半はまさにこの言葉にピッタリな試合展開であった。
特に守備に関しては、ACL王者に対してほとんど何もさせなかった。
堅守といっても、ゴール前で「守る」だけでなく、昨年からの「奪う」要素は残した理想的な守備であった。
攻守の切り替えが早く相手のボールとなれば、すかさず3ライン(FW・MF・DF)を形成し、前線のFW2人から積極的にチェーシングをかけていく。
少しでもG大阪の攻撃が遅れれば、攻撃のためのスペースは閉じられた。
バックラインは程良く上げられ、常にFWのラインとDFのラインは30m程に保たれた。
G大阪の自慢の中盤も、限られたスペースの中で自由にボールを受けることができずにいた。
G大阪はバックラインの選手同士でボールをキープするシーンが何度も見られた。
ボールがMFやFWの選手に渡っても、大宮が守るゾーンの中では、自由にスペースを与えられず、激しいプレッシャーのなかでボールを繋がなければならない。
そんな状況で上がる前線へのフィードやセンタリングは、ことごとく「嘆きの壁」ことマト選手に跳ね返された。
個人的には、もう少し積極的にチェースシングをかけ、ボールの「奪取ゾーン」をディフェンスラインではなくボランチになるような守備(奪い方)が好みなのだが、前半の守備は、伝統的な大宮のゾーンディフェンスを踏襲しながら、今まで以上に能動的・積極的な守備を展開しており、とても有機的な守備(奪い方)だった。
この守備を実践できるのも、大宮の選手らの守備の意識、攻守への切り替えの意識が高く、また共有されているからである。
このような高い守備意識(攻守の切り替えの意識)を選手に植え付けたのは紛れもなくチャン監督であり、監督が標榜するサッカーは着実に成熟度を増していた。
攻撃に関しては、何度も石原選手と市川選手が相手ディフェンスラインの裏を狙った動き出しがとても効果的であった。
江角選手の素早いキーパーキックや藤本選手、小林慶行選手らからのフィードは何度かチャンスをつくった。
前半22分のPKも、慶行選手がボールをインターセプトして相手ディフェンスラインの裏を突いたパスを市川選手へ出したことによって生まれた。
確かにこの試合に関しては、相手ディフェンスラインの裏への飛び出しは、とても有効で
あった。
これはラインを高めに設定しているG大阪ディフェンス陣との相性がよかったとも言えるが、大宮の守備が組織的に行われ、狙い通りのゾーンでボールを奪い、速攻につなげた結果ともいえる。
ただ、敢えて大宮の攻撃に関して苦言を呈すれば、以前から指摘しているように、裏への飛び出しが「単調」なものでもあったのも事実である。
石原選手にはボールが収まるので、FWにクサビを入れタメをつくれるようになれば攻撃のバリエーションは増えるはずだ。
大宮の攻撃の「単調さ」に関しては今後大いに改善の余地がある。
小林慶行・遠藤保仁・ランパード・ジェラード…センターハーフいろいろ
またこの試合の攻撃では、CH小林慶行選手の攻撃参加から得点が生まれたのは評価すべき点である。
前半34分の大宮の2点目はボールを奪取した後、金澤選手から、相手ディフェンスライン裏に飛び込む慶行選手への絶妙なパスが通り、慶行選手がセンタリングをしたことによって生まれた得点であった。
今回、慶行選手が2得点目のチャンスをつくったようにCHの選手が攻撃参加すれば得点の可能性が一気に高まる。
この試合では、慶行選手のこの攻撃参加の他にもう1プレー・慶行選手が藤本選手のセンタリングに詰めるプレー(実際は詰め切れずクリアされる)があった。
まだCHの攻撃参加が少なすぎる。
もっと意識的にCHの攻撃参加を行うべきである。
フィジカル的に慶行選手が何度も攻め上がるが難しいのであれば、パートナーである金澤選手が果敢に攻撃参加するべきである。
この試合、相手の中盤には日本を代表するMFである遠藤保仁選手がいた。
遠藤選手の技術には日本ではトップ・世界でもトップクラスであることは疑う余地はない。
ただ、後半からCHのポジションチェンジをし、攻撃の起点となったが、遠藤選手が自らスペースに走り込み、シュートをし、チャンスをつくるプレーは見ることができなかった。
試合中、自らペナルティーエリアに進入できるような場面でも、遠藤選手がそうすることはなかった。
もし遠藤選手がそのようなプレーが出来る選手であれば、この試合の結果は変わっていたかもしれない。
オシム前日本代表監督に、もっと走るよう要求されながら越えられなかった遠藤の「限界」なのかもしれない。
大宮のCHには、誰がCHを務めようとも遠藤選手のような「限界」を作ってほしくない。大宮の選手には、世界に目を向けてイングランド代表のランパード選手やジェラード選手のように果敢にゴールを狙うようなプレーをしてほしい。
慶行選手に、もう精神的にも肉体的にも、攻撃参加ができないのであれば、後進にCHのポジションを譲るべきである。
ただランパード選手とそう年齢の変わらない慶行選手、諦めてしまうのはまだ早い。
逆に若手の選手にとってはCHのポジション奪取のチャンスでもある。
CHで攻守に渡りダイナミックなプレーができれば今の大宮であればポジションを得ることはそう難しいことではない。
チャン監督からの評価が高い新井涼平選手だけでなく、若手の青木拓矢選手・川辺隆弥選手にも是非とも奮起してもらいたい。
後半戦-堅守の綻び
前半、チャン監督の狙い通りのサッカーで2点を先取した大宮であったが、後半に入ると形勢は逆転し、一方的にG大阪に攻め込まれることとなった。
大宮が攻め込まれることとなった理由の一つにG大阪がメンバーと攻め方を変更したことが挙げられる。
後半に入ると山崎選手とルーカス選手に代えて、佐々木選手と下平選手が投入された。
これによってシステムが「4-2-2-2」から「4-2-3-1」に変更され、右SBであった橋本英郎選手がボランチに、遠藤選手がボランチから攻撃的なCHにポジションを変えた。
また、G大阪のサイド・主に右サイドの佐々木選手、安田選手からチョジェジン選手にシンプルにクロスボールを放り込まれるようになった。
後半運動量の落ちた大宮のプレスゾーンは明らかに自陣の方に下がってしまい、前線からチェーシングもかからず、G大阪のサイドの選手にフリーな状態でセンタリングを上げさせてしまったのだ。
すると後半開始早々2分にチョジェジン選手のヘディングによって失点。
大宮のディフェンスは積極的にラインを上げられなくなってしまう…。
ラインを下げてしまったDFとMFの間に出来たスペースで、CHの遠藤選手や左SHにポジションを変更していたレアンドロ選手などに簡単にボールをキープされるようなる。
こうなると大宮の組織的な守備は、脆くも崩れることになった。
後半の45分間、大宮の守備面における課題が浮き彫りとなった。
幸運にも相手のミスから3点目の追加点を得ることができたが、あの追加点がなければ2点のリードから後半の45分間に勝ち越しを許していたかもしれない。
・90分間効果的なプレスを掛け続けること
・ラインを下げずに中盤をコンパクトにすること
これらを解決しなければ上位進出はあり得ない。
昨年同様、今後スカウティングをされたり、夏になるにつれて選手の疲労や気温が高くなり、思い通りのサッカーが出来なくなることは目に見えている。
そうならないためにも、解決しなければならない課題なのである。
昨年のACL王者をホームで下し、今季リーグ戦ホーム初勝利を挙げた大宮。
4月は、6節川崎(A)、7節新潟(H)、8節山形(H)と強豪・好調クラブとの対戦が控えている。
市川選手の骨折により長期離脱というアクシデントもあるが、是非とも4月の残り3試合も大宮らしいサッカーを期待したい。
いつまで無敗が続くかも注目したい。
後援会から寄贈されたオレンジネイビーのゴールネット
posted by toddocom |19:41 |
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2009年04月10日
Jリーグ4節G大阪-広島戦をビデオ観戦した。
ただ明後日(4月12日)に行われる大宮-G大阪戦の参考にはあまりならなかった。
なぜなら、ポゼッションサッカーを志向するG大阪と広島で対戦したこの試合、G大阪は多くの時間、広島にボールを支配されていたからである。
ボールをキープされるG大阪の試合は、あまり大宮の参考にならない。
おそらく明後日行われる大宮-G大阪戦では、G大阪がボールを支配し、大宮はそのボールを奪ってカウンターを仕掛けるという構図が予想されるからだ。
G大阪-広島戦よりも、今週水曜日に行われたACL予選リーグのG大阪-スリヴィジャヤの方がG大阪のスカウティングをする材料としては適していたのかもしれない。
残念ながらG大阪-スリヴィジャヤ戦は観戦することができなかったので、G大阪-広島戦を参考に5節大宮-G大阪戦を考えてみたい。
【G大阪戦攻略のポイント】
・G大阪(特にレアンドロ)に先制点を許さない
・小林慶行からのクサビと、SBが攻め上がったスペースを突くフィードパス
・小林慶行の積極的な攻撃参加
G大阪に先制点を与えるな
G大阪は今シーズン、2人のFWが加入した。
神戸から加入したレアンドロ選手、元清水で蔚山から加入したチョジェジン選手である。
2人ともJリーグで実績があり、既にゴールを決めているが、広島戦をみるかぎりまだチームに馴染んでいるとは言い難い。
FW2人の飛び出しとパスの出し手の息が合っていないように思えた。
広島からボールを奪って攻撃に移る際、スピード感が感じられず、細かいパスはつながるが、どうしても足元へのパスが多かった。
G大阪は、既にリーグ戦4節終了時点で10得点(リーグ1位)を獲っている。
しかし、選手個人による得点が多く、選手の能力からしても連係によってゴールが量産出来ていれば、今以上に圧倒的な強さを示せていたはずである。
攻撃のカタチがまだ個人の能力に頼っているのみという点は、大宮が付け入るポイントになる。
ただ、どんなカタチであれ試合巧者のG大阪に先制点を許してしまえば、逆転をするのはとても難しくなる。
G大阪をリズムにのせないためにも、絶対に先制点を許してはならない。
G大阪で最も警戒しなければならないのは、レアンドロ・チョジェジン・ルーカス選手など攻撃陣の個人技である。
特にレアンドロ選手には細心の注意を払わなければならない。
レアンドロ選手は、神戸時代よりバイタルエリア付近からのミドルシュートを得意としている。
昨シーズン15節神戸-大宮戦においても当時神戸に在籍していたレアンドロ選手にミドルシュートを決められ大宮は敗れている。
大宮では不遇の時代を過ごしたレアンドロ選手、大宮戦へのモチベーションは高いのではないか。
G大阪のボランチの遠藤・明神選手には低い位置(センターサークル付近)ではボールをキープされることが予想される。
しかし、遠藤・明神選手からレアンドロ選手、ルーカス選手、チョジェジン選手に入るクサビには十分対応しなければならない。
振り向いて隙あらば、前節のチョジェジン選手のようにミドルシュートを狙われるだろう。
エルゴラッソによれば、G大阪は、4-2-3-1システムで大宮に臨んでくる。
前節広島戦を見る限りG大阪のボランチ(遠藤・明神)には、「3-1」を追い越すような推進力は見られなかった。
まずは「3-1」の選手(レアンドロ・ルーカス・佐々木・チョジェジン)を自由にさせず先制点を与えないことが重要である。
小林慶行が復帰して大宮のサッカーはどうかわるか?
次節G大阪戦では、小林慶行選手のスタートからの出場が濃厚のようである。
前節柏戦でも後半から出場して慶行選手らしいプレーをみせてボール落ち着かせた。
ただ、柏戦では慶行選手のところでスピードダウンすることが多く、慶行選手の復帰によってこれまでの大宮サッカーとは異なるサッカーに変化せざるを得ないだろう。
個人的には、慶行選手の加入によって、どうしてもスピードダウンは免れないが、その分FW(石原・市川・藤田)へのクサビや戦前へのフィードの精度は上がり、速攻・遅行の緩急あるサッカーが見れるのではないかと期待をしている。
広島戦のG大阪の両SB(橋本・安田)は、積極的に攻撃参加をするタイプであり、慶行選手には、橋本・安田両選手が攻め上がったスペースをピンポイントで突いてほしい。
一方、慶行選手の復帰による懸念材料としては、センターハーフ(CH)の二人(慶行・金澤)が守備やパサーにウェイトを置くあまり、攻撃への推進力が低下してしまうことである。
昨シーズン、勝てなかった時のようにバックラインやCHで横や後ろへのパスばかりで全然攻撃できないというサッカーが繰り返されるのではという不安である。
カタチとしては、金澤選手が守備的に位置取り、慶行選手が攻撃的な役割を担うことになるだろう。しかし慶行選手自ら攻め上がることができないのなら、意識的にパートナーである金澤選手を攻撃に参加させるべきである。
左SHの橋本選手のパサータイプなので、攻撃はFW2人と藤本選手の3人だけに投げっぱなしでは流れのなかから得点することに大きな期待はできなくなる。
G大阪戦では、デニスマルケス選手のメンバー入りも濃厚であり、デニスマルケス選手が個人技でどれだけできるのか、また大宮のサッカーにどれだけ馴染むのか注目したい。
<理想的な大宮のシステム>
市川(藤田)石原
橋本(内田) 慶行 藤本
金澤
波戸 マト 冨田 塚本
江角
※慶行・金澤両選手が守備的ミッドフィルダーになっては、得点は生まれない。
【対戦相手G大阪の気になる選手】
佐々木勇人
G大阪の中盤の選手には珍しく献身的にスペースに走り込める選手。
右サイドで自らのドリブルで状況を打開することもできる。
佐々木選手を抑えてG大阪に攻撃のリズムを作らせない。
橋本英郎
加地選手の穴を埋めるオールラウンダー。
広島戦から見る限り、果敢に攻撃参加するも、攻守のバランスは悪く
橋本選手のオーバーラップからボール奪い、大宮の左サイドを攻めれば得点のチャンスあり?
レアンドロ
不遇の時代を過ごした大宮時代。
大宮戦に対するモチベーションは高い?
左SHのレアンドロに対して大宮の右SB塚本とCB冨田は上手く連係して守備をすることができるか。
絶対にミドルシュートを打たせてはいけない。
posted by toddocom |20:40 |
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2009年04月07日
4月4日に行われたJ1 4 節柏-大宮戦。
これまでリーグ戦・カップ戦とも敗戦のない両チーム。
不敗と言ってもドローゲームが多く、手放しで喜べない。
この試合で、白黒をつけてほしいと密に期待していたが、結局ドロー。
この試合でも不敗同士の決着は付かなかった。
ただ劇的なドローでもあった。
後半ロスタイム、柏・古賀選手の劇的な同点ヘッド弾。
一度内田選手のJ1初ゴールで逆転に成功した大宮にとっては勝ち点「2」を失った瞬間、柏にとっては勝ち点「1」を拾った瞬間であった。
ドローという結果は、試合内容からすれば妥当なものだったとも言える。
両チームの力は均衡していた。
大宮は、今年チャン監督が標榜する「走るサッカー」を実践していたし、柏の方も積極的に両サイドの菅沼・大津選手のスピードを活かしたサッカーで、60分以上一人少ない10人でプレーしていたとは思えない動きをみせた。
選手の運動量も多く、ボールも濡れたピッチの上でそのスピードを増し見ごたえのある試合となった。
まるでイングランドのプレミアリーグのビッグ4の試合とは言わないまでも、プレミアリーグのスピードとフィジカルに負けずとも劣らない好試合だった。
きっと私のような大宮サポーターからすれば、ロスタイムでの劇的なドローという結果は、やり場のない悔しさが残るものとなったが、柏サポーター・特に日立台にいた柏サポーターにとっては勝利に値するドロー・記憶に残る試合になったのではないか。
大宮のサポーターとしては気が重いが、この試合を振り返ってみたい。
柏カウンター VS 大宮カウンター フランサは不発?
この試合のプレビューで書いたような柏ポゼッションVS大宮カウンターという構図にはならずに、柏カウンターVS大宮カウンターの攻守の展開が激しい試合となった。
両チームとも高い位置(ポジション)から積極的にプレッシャーをかけボールを奪いあった。
特に前半30分に柏DF小林選手が退場するまでは、得点チャンスは少ないものの中盤での攻防では非常に見ごたえのある試合となった。
柏の方は、両SHの菅沼・大津両選手に素早くボールを回して、それぞれの個人技で大宮DFをかわそうとした。
ただ大宮DFも簡単には抜かれない。
大宮の右サイドでは柏ジュニアユース時代にチームメイトであった菅沼選手と塚本選手、左サイドではリーグ初スタメン同士の大津選手と村山選手が激しく主導権を握る争いをし、観衆を盛り上げた。
大宮もシンプルにFWの石原・市川選手にボールをあてる。
石原選手は個人技で何度かシュートを放ったが決定的な場面はつくれないでいた。
柏は両SHがボールを前に進めるのに対して、大宮はFW2人が両サイドに流れながらボール受けるというように、同じカウンターサッカーでも柏と大宮では少し異なる攻撃を見せた。
FWにフランサ選手がいてタメになる分、柏の方が効果的な攻撃をしていた。
フランサ選手がボールを持てば、柏にとっては「期待」、大宮にとっては「恐怖」を感じさせるようなプレーを何度かみせた。
ただ、フランサ選手は、前節横浜FM戦後半のような圧倒的な存在感のこの試合で示すことができなかった。
ボールを持てばスタジアムを沸かせるテクニックを披露したが、この日は、積極的にボールを受けて、ポゼッションのリズムを上げていくような動きは少なく前節後半と比べるとボールに顔を出す回数は少なかった。
大宮の方も根気よくフランサ選手に対してマークをしていた。
恐らく大宮も相当、フランサ選手をマークしていたのだろう、前半からフランサ選手からボール奪う場面を何度も目にすることができた。
しかし、フランサ選手は、大宮の一瞬のミスを見逃すほど甘くなかった。
後半7分、塚本選手のクリアミスを突き、確実に先制点を決めたのもフランサ選手だったし、後半ロスタイムの同点ゴールの起点となったのは、ポポ選手のスローインを受けたフランサ選手であった。
ほとんどの時間、フランサ選手を抑えることに成功するも、得点に繋がるプレーを抑えることができなかった。
4節 柏-大宮戦(プレビュー) 失点を防ぐにはフランサを抑えること、得点するためにはフランサから奪うこと。
アタッキングサードでのアイディアと丁寧さがあれば…
大宮の攻撃については、この試合もチャン監督が目指す「7秒以内にフィニッシュ」するという攻守の切り替えの速いサッカーを実践していた。
ピッチに立つ大宮の選手の攻撃への意識はとても強く、攻撃への意識が選手間でも共有されつつあり、カウンターサッカーが大宮の新しい攻撃のカタチとして確立した感がある。
しかし、そのカウンターサッカーの精度とアイディアに関しては、期待するほどの改善をみることができなかった。
ボールを奪取した後、素早く攻撃に移るも選手間の連動はみられず、FWの石原選手と市川選手の個人能力に頼るばかりであった。
二人のFWに渡った後、中盤の選手がフォローをしたり、FW2人を追い越すようなプレーは皆無、単調な攻撃に終始した。
センターハーフ(CH)の金澤・新井両選手にしても、ボールが7秒で爆発をしてしまう爆弾でもあるかのようにボールをすぐに手放したがる。
金澤選手は、何度入る見込みのないロングシュートを放っただろうか。
新井選手は、何度安易なパスでボールを奪われただろうか。
もっと攻撃時・特にアタッキングサードでのアイディアと丁寧さがあってもよいのではないか。
具体的に言えば、誰かが空けたスペースを他の選手が連動して利用するようなプレーがあってもよかったのではないか。
市川選手と石原選手が走れば、シンプルに彼らにパスを出す。
しかし、彼ら動いて空けたスペースに中盤の4人が走り込むことはなかった。
柏のディフェンスからすれば、マークしている選手に単純にボールが渡るだけなので怖さはそれ程なかったように思う。
実際、柏の栗澤選手からは、
「相手に崩されているという感じはなかった」(J’sGoalより)
というコメントがあり、
ヤマザキナビスコカップ1節新潟戦(2-1で大宮が勝利した試合)の北野選手からも、
「崩されていない、集中を保っていれば。」(J’sGoalより)
というコメントがあるように、大宮の攻撃は相手ディフェンスに脅威を与えていないのがわかる。
スカパ-!で柏-大宮戦の解説をしていた桑原氏(前横浜FM監督)は、大宮の攻撃を「FWにあててこぼれ球を拾うサッカー」と評したが、まさに「不確実性・偶然に頼ったサッカー」と言わざるを得ない。
前節までの3試合と、ヤマザキナビスコカップでの新潟戦の計4試合を観戦して、貫かれたチャン監督のサッカーと、徐々にではあるが精度と連係が高まりつつあった攻撃に期待は高まりつつあった。
柏戦においても、それまでの試合と比べるとパフォーマンスが悪いわけではないのだが、前回観戦した新潟戦と比べても大きな上積みはなかったように思う。
急激な連携の改善や攻撃のアイディアを求めるのは酷なのだろうか。
確かにスピードがあり、運動量のあるサッカーはそれだけで魅力的である。
ただそれがより効果的で、意図的なサッアーであるほど観ているものは魅了される。
スピード感のあるカウンターサッカーとアイディアや丁寧さのあるサッカーは決して矛盾しないはずである。
次節以降は、ぜひ柏戦でのスピード感あるプレーを続けながら、アイディアと丁寧さのあるサッカーを見せてほしい。
【気になる2人の選手の評価】
村山佑介選手
波戸選手の穴を埋める働きをした。
ただ波戸選手のポジションを脅かす程のプレーをすることができなかった。
攻撃に関しては、前方に空いたスペースを有効に使うことができなかった。
大分戦で浦和の三都主選手が田中達也選手に何度も好パスを配給したように、石原選手にパスが出せれば1・2点は取れたのではないか。
技術的というよりは、自分はボールを受けたとき、どうすればより得点のチャンスが作れるかというイメージが欠如しているように思う。
後半のヘディングシュートは決めてほしかった。
チャン監督は、再びチャンスをくれるはずなので次回に期待。
小林慶行選手
やはり小林選手がいるとボールが落ち着く。
しかし、小林選手がボールを持つとすべてが遅攻になってしまうのは気になるところ。
今後は、流れを止めない速攻のプレーも必要。
惜しいミドルシュートもあったが、もっと積極的にペナルティエリアに入っていってもよいのでないか。
自分が攻撃に参加しないのなら、パートナーの金澤選手に攻撃を促すなど。
後半、センターハーフ2人がポゼッションに徹したため攻撃の怖さがなくなった。
大宮に守備的ミッドフィルダーは二人いらない。
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大宮アルディージャ |
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2009年04月03日
明日(4月4日)は、一時中断していたJリーグが再開する。
大宮は、アウェーで柏と対戦する。
今シーズン未だ公式戦負けなしの両チームが雌雄を決する。
先週行われたヤマザキナビスコカップを見る環境になかったのでJリーグ3節 横浜FM-柏戦、大宮-神戸戦をみた感想を踏まえて4節柏-大宮戦を考えてみたい。
対局にあるサッカースタイルだが、似たもの同士の柏と大宮
今シーズンの柏と大宮は対局のサッカーをしながら、現在のチーム状態は非常に類似している。
昨シーズンまでの柏のサッカーは、前線からのチェーシングでボールを奪い、素早い攻守の切り替えからのカウンターサッカーであったのに対して今シーズンは、ポゼッションを高めるサッカーを志向している。
一方、大宮の方も、ポゼッションが高いサッカーをしていた昨シーズンに対して、今シーズンは、攻守の切り替えの速いカウンターサッカーをこれまでの試合で実践している。
志向するサッカーは、昨シーズンも今シーズンも対局にあるが、チームが目指すサッカーのコンセプトを変更したという点では共通している。
本来、コンセプトの変更についても、昨シーズンまでのサッカーを否定する訳ではなく、新しいコンセプトのサッカーは、昨シーズンのサッカーのオプションとして、若しくは昨シーズンまでのサッカーに上積みする目的で始めたコンセプトチェンジではあるはずである。
しかし、両チームの前節までの試合をみると、両チームとも新しいコンセプトに固執している感がある。
柏はポゼッションを、大宮はカウンターサッカーに偏っており、昨シーズンまでの強みが消えてしまっている印象を受ける。新しいコンセプトに偏った両チームは負けないまでも、勝ちきれない試合が続いている。
今は、新しいコンセプト(柏はポゼッション、大宮はカウンター)に偏っているが、今後は昨年までの強みを生かしつつ、新しい強みを加えていけるかが課題になるだろう。
きっと両チームの理想とするサッカーは、カウンターとポゼッションを融合した緩急のあるサッカーのはずだ。
実際大宮の試合では、前へ蹴り出す一辺倒なサッカーだけではなく、試合を重ねる度に徐々ではあるが、ポゼッション率は高まりつつある。
昨シーズンからほとんどメンバーが変わっていない柏と、新戦力を積極的に起用する大宮。どちらがよりカウンターだけでもなく、ポゼッションだけでもない完成度の高いサッカー見せてくれるのか明日(4月4日)の試合では注目したい。
大宮はどこまでフランサにこだわれるか
前節横浜FM-柏戦をみると柏のキープレーヤーがフランサ選手であることは間違いない。
結果的にこの試合もフランサ選手の1得点2アシストと、柏の3得点すべてに絡む活躍をみせた。
よく「柏はフランサの出来次第」という人がいるが、その表現は少し違う気がする。
フランサ選手は常にある一定のパフォーマンスは発揮する。そのフランサ選手を相手チームがどこまでマークできるかによって柏のパフォーマンスは決まる。
フランサ選手は確かに素晴らしいパスやゴールを決めるが、しかしボールを奪われ、柏にピンチを招くことも多い。
柏にとってフランサ選手は強みでもあり、弱みでもある。
明日の対戦では、大宮の選手がどこまでフランサ選手にこだわり、柏の「チャンスメーカー」ではなく、「ピンチメーカー」にしていくかが見所である。
ただフランサ選手も90分間を通じて厳しいマークに甘んじている選手ではない。マークがキツいと思えばすかさず修正してくる。前節の横浜FMでそうであったように、時間が経過するにつれボールを受ける位置やポジショニングを変える。
大宮としては最後までフランサ選手を捕まえることができれば、柏の攻撃は機能不全に陥らせることができる。
更にフランサ選手のプレーについて言うと、大宮がフランサ選手にプレスをかけ続けるとフランサ選手は、徐々に自陣に戻りながらボールを受けようになる。自分が受けやすい位置へ位置へと下がってくる。
大宮としては、ぜひとも最後までフランサ選手を追っていきたい。柏陣地でフランサ選手からボールが奪われれば即攻撃のチャンスとなる。
前節横浜FM戦でもフランサ選手が自陣でボールを簡単にボールを奪われピンチを招くことが何度かあった。
追うのを怠れば、自陣でもボールを細かく回すことによってフランサ選手にプレーのリズムを与えるだけでなく、自陣からでも一発で勝負を決めるようなスルーパスをだすだろう。
先発が予想される李選手や菅原選手や大津選手をはじめポポ選手や太田選手など縦に速い選手が柏には揃っている。彼らに決定的なパスを出すのもまたフランサ選手であることが多い。
フランサ選手が自陣に引いたからといって油断をしてはいけない。むしろ自陣ででも前を向いてボールをもった時には、他の選手の飛び出しを警戒しなければならない。
バイタルエリアで自由にさせないために
私が観戦したリーグ3節神戸戦、ヤマザキナビスコカップ1節新潟戦で共通した課題であるのだが、MFとDFの間のスペースを相手に上手く使われることだ。
大宮の場合「4-4-2」を採用しているのできれい3ラインを形成する。しかしこの3ラインのバランスが悪くなると、FW・MF・DFの3ラインの間のスペースに入りこまれてしまうのだ。
神戸戦、新潟戦でもバックラインを上げることができず、MFとDFの間が空いてしまう・・・。
MFは、ボールの出し手にも受け手にも、プレスにいけないという状態つくりピンチを招いた。
3ラインのバランスを崩さないためにもFWからどのエリアでプレスをかけて、どのエリアでボールを奪うのか共有しなければならない。
そうすることによってバックラインも上げることができ3ラインをコンパクトに保つことができる。
明日の柏戦の場合、ボール奪取のターゲットはフランサ選手。
フランサ選手のところで効果的にボールを奪うために各ゾーンでのフランサ選手の受渡しは細心の注意を払わなければならない。
そしてフランサ選手が自陣に下がれば下がるほど両SB、CBはフランサ選手からのスルーパスを警戒しなければならない。
柏ディフェンダーの背中を突くプレーが有効か?
前節横浜FM-柏戦での柏の失点シーンに共通しているのは、ボールを見るあまりに相手FWのマークが外れてしまうことである。
理想を言えば、柏戦の横浜FMのように、サイドの深いエリアまで抉り、センタリングをあげて、柏DFを左右に振ることで、ゴールを奪いたいが、明日(4月4日)の試合での大宮の攻撃は、カウンターが多くなることが予想される。
例えカウンター攻撃が多くなっても大宮のFWは、柏DFの視界に入ったままのプレーをするのではなく、古賀選手や小林選手の背中を走るようなプレーを多用してほしい。
つまり、両SH(橋本・藤本選手)からアーリークロスをニアに走り込むのではなく、対角線に空いてCBを超えるような大きいクロスを上げつづければ必ず得点のチャンスは生まれるだろう。
明日は、柏・大宮両者の痛み分けドローではなく、必ず勝敗をつけてほしい。
そして勝ち点3を獲得するのは大宮であることを心より願っている。
【対戦相手:柏レイソルの気になる選手】
大津祐樹
ヤマザキナビスコカップで2試合連続得点中
途中投入された横浜FM戦での彼のドリブルは、豪快で強引。
一人でシュートまで持っていく力がある。
大宮の左SBが今季初スタメンの村山選手(もしくは土岐田選手)なので
大津VS村山の戦いはこの試合の見所。
ポポ
途中投入が予想される。
大津選手同様、自らで状況を打開できるスピードスター
中距離からのシュートもあるので大宮は彼が出場したらフランサ選手同様
注意しなければならない。
フランサ
本文で語った通り。
昨シーズンも日立台でフランサ選手の一発にやられたので
今年は絶対にフランサ選手に自由にプレーをさせてはいけない。
posted by toddocom |23:07 |
大宮アルディージャ |
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2009年04月01日
先日行われた南アフリカW杯 アジア最終予選 日本-バーレーン戦をビデオ観戦した。
既に多くのブロガーがこの試合について戦評を語っているので試合についての詳細については割愛する。
多少のニュアンスが違えども、私も多くのブロガーの方々と同じ感想を持った。
要約すれば、
≪評価できる点≫
・バーレーン戦はW杯本戦の出場権を手繰り寄せる大きな勝利であった。
・岡田監督が標榜するサッカーは日本人の特性に合っている。(方向性は間違っていない)
・岡田監督が標榜するサッカーの完成度は高まりつつある。
≪不満な点≫
・今の日本代表のサッカーではW杯本戦には通用しない。
・日本代表のサッカーの問題点は、アタッキングサードでの攻撃のカタチが作れないこと、得点力不足であることである。
ということだろうか。
ただこれらの日本代表に対する評価はこれまでもあったもので
これまでの試合と比べても、新しい収穫があったという試合ではなかった。
今回の勝利でW杯本戦の出場権をほぼ手中に収めた。
私たちは、日本代表を評価する視点が明確にするべきなのかもしれない。
今まで、本戦への出場権獲得が大きな目標の一つであった。
しかし、今後は、南アフリカでどれだけ結果を残すことができるか、目標である決勝トーナメント進出、ベスト4まで勝ち上がれるかという視点で日本代表の試合を見るべきなのかもしれない。
アジアでの日本代表はサッカー強国の一つであり、対戦相手に中盤で圧倒的にボールをキープされることもなければ、攻め込まれることも少ない。
しかし、今後は、欧州や南米の強国と対戦し、多くの時間攻め込まれること、ポゼッションをされること、屈強なディフェンスに跳ね返されることを想定しなければならない。
そのような視点でバーレーン戦を評価してみると、決して満足のいくものではなかった。
守備面に関しても、今の出来で、サッカー強国の攻撃に堪えられるのか大いに不安を感じたが、守備以上に、バーレーン相手に決定的なシーンを数多く作ることができなかった攻撃に関して不安であり不満が残る。
バーレーンは決して弱いチームではない。ただそれはアジアにおいてのレベルである。
日本が2010年に南アフリカの地で予選リーグを突破し、決勝トーナメントで活躍するために、先日のバーレーン戦では2点、3点と追加点が欲しかったと思うのは私だけではないはずだ。
アタッキングサードでの日本代表の攻撃に課題があるのは明らかである。
原因は、選手同士の連係不足かもしれないし、アイディアの欠如かもしれない。
それら沢山ある原因のなかで私は「選手の得点感覚」が発揮できない環境があるのでは考えている。
チームとしての戦術が優先するあまり、選手が一瞬の得点チャンスを逃してしまうのである。
その解決策の一つとして
最近、マンネリしつつある攻撃の選手を入れ替えてみてはどうだろうか。
先日、試合に出場した玉田選手、田中達也選手、大久保選手、中村俊輔選手も素晴らしい選手であるが、攻撃のバリエーションを増やすため新しい選手を代表に招集してみてはどうだろうか。
そこでJリーグで活躍する得点感覚の優れた「3」選手を推薦したい。
≪岡田JAPANで是非みてみたい3選手≫
金崎夢生(大分)
既に日本代表に呼ばれているが、是非積極的に起用してほしい選手の一人。
ゴールへ向かうファーストタッチの質はJリーグでも屈指。
パスだけでなくゴールも狙えるセカンドトップ。
柏木陽介(広島)
ボールをキープできるので攻撃の起点になり回りのプレーヤーを上手に使うことができる。
それだけでなくチャンスがあれば自らゴールも狙える選手。
石原直樹(大宮)
得点感覚がJ1でも随一。
スピードだけでなく、ポストプレーやヘディングも強い。
その他の注目の選手(4-2-3-1の「3」もしくは「1」に推薦する選手)
佐藤寿人(広島)
原口元気(浦和)
狩野健太(横浜FM)
矢野貴章(新潟)※代表に招集されるもメンバー入りせず
共通しているのは、チャンスがあれば自らゴールを狙える選手である。
戦術が重視されていると推測される岡田JAPANにあって彼らの起用は、よい刺激になるのではないだろうか。
posted by toddocom |19:04 |
サッカーその他 |
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