2009年02月28日

Q 次の外国人選手を年俸が最も高い順に並べ替えよ?~おすすめの選手名鑑・日刊スポーツ2009年Jリーグプレーヤーズ名鑑

最初にこのエントリをみて頂いた方に問題を出してみたい。

************************
問 以下の外国人選手を年俸の高い順に並べかえよ。

マルキーニョス(鹿島)
エジミウソン(浦和)
カボレ(F東京)
ジュニーニョ(川崎)
ヨンセン(清水)
ダビ(名古屋)
ウェズレイ(大分)
************************

みなさんは、この問いに答えられるだろうか。

シーズンを前にして各出版社が発行する選手名鑑が出揃った。
私は、2月19の発売日にサッカーダイジェスト(サカダイ)の選手名鑑を購入した。サカダイの選手名鑑を購入した最大の理由は、サカダイを定期購読していること、08シーズンもサカダイの選手名鑑を購入したことである。
こういう時に自分が如何に保守的な人間であるかを痛感するのだが、購入した選手名鑑を読んでみると昨年の選手名鑑より質問項目が多くなっており、読みごたえのあるものとなっていた。
一見、サッカーとは直接関係のない質問でも、選手同士やクラブ同士で比較してみると非常に興味深い傾向を発見することもある。
例えば、「仲のよい選手」という問いで、チーム内の人間関係を推測したり、選手やクラブによって答えの傾向がそれぞれ異なったりする。
日本代表に選出されるような選手らは、「仲のよい選手」として特定の名前を挙げない傾向があったり、広島の場合、すべての選手がこの質問に対して「無回答」で、ある意味広島にチームワークを感じたりする。

私の場合、選手名鑑の情報を利用してをブログを書くことが多く、これから一年、選手名鑑を重宝することになる。

サカダイ選手名鑑
しかしながら、サカダイの選手名鑑では、最初に出題した問題に答えることができない。 なぜなら、サカダイの選手名鑑には、選手の年俸(推定)が記載されていないからである。 本日、エルゴラの選手名鑑を購入するつもりで書店に言った。エルゴラの選手名鑑はポケットサイズであるため携帯用に購入するつもりであった。 しかし、同じポケットサイズの選手名鑑を眺めていると、J1の各選手の年俸(日刊スポーツ調べ)が記載された選手名鑑を発見した。
日刊スポーツ選手名鑑
私は、エルゴラの選手名鑑の購入をやめ、日刊スポーツの選手名鑑(\400)を購入することにした。 サッカーブログを書いていると、Webや専門誌からできるだけ多くの情報を収集したいという欲求が生まれる。 いやらしい話、「誰がいくらもらっているのか」はとても興味深い情報の一つである。 ただ、今まで年俸が記載された選手名鑑の存在を知らずにいた。 サッカー選手の年俸がどんな基準で算定されるのか不透明である。 思った以上に年俸が低い選手やパフォーマンス以上に年俸を受け取っている選手がいたり、新しい発見と驚きがあった。 ちなみに最も年俸の高いJリーガーは、浦和の高原選手で推定1億6,000万円、外国人では同じく浦和のポンテが推定1億5,000万円で最も年俸が高い。 今シーズンは、今まで持っていなかった別の視点・「費用対効果」という視点でもJリーグを観戦することができそうだ。 ※最初の問題の答えは、前のエントリーのコメント欄に書いておきます。


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2009年02月26日

Jリーグ開幕まであと9日 大宮アルディージャの開幕スタメンを考えてみる~健全な競争による若手の積極的起用~

いよいよ開幕まであと10日をきった。
各クラブとも新シーズンに向け最終調整に入っている段階だろう。
大宮アルディージャも1月下旬からのグアムキャンプに続いて宮崎キャンプを実施し、開幕戦に向けて準備をするなか、開幕に向けた陣容も明らかになりつつある。
残念ながら2月21日の栃木SCとのトレーニングマッチ(TM)を観戦することができず、新チームになってからまだ一度も大宮のプレーを目にしていないため、メディアのみで大宮の仕上がり具合を推測しなければならのだが、今回は開幕戦におけるスターティングメンバー(スタメン)を考えてみたい。

健全な競争から選ばれる11人

3.10号No.992のサッカーダイジェストによれば、3月8日の2009シーズン開幕戦・対清水戦での予想スタメンは以下の通りとなっている。

≪2009シーズン予想スタメン(サカダイ版)≫

         市川      藤田

橋本     新井      金澤    藤本

波戸     マト       冨田    塚本

               江角

(SUB)石原 クレメン 片岡 内田 青木 村山 高木

昨シーズン最終節(34節)のスタメンと比較してみると、開幕戦がサカダイの予想通りになれば6名が入れ替わることになる。
私としては、この予想布陣通りとなれば、その人選に評価したいと思う。
他のクラブで実績のあるマト選手、藤田選手だけでなく、昨シーズンクラブに所属していた市川・橋本・金澤各選手、また新人の新井選手が開幕予想スタメンに名を連ねるというのは、チャン監督という新しい監督が就任して健全な競争が行われた結果とも言える。
昨シーズン出場機会に恵まれなかった橋本選手(6試合)や市川選手(1試合)、新井選手(新加入)がスタメン候補というのは、オフシーズンに彼らが、チャン監督にアピールできたという結果であり、またチャン監督が実績にとらわれず選手を評価した結果と言える。実績だけではなく実力・コンディションによるスタメンの選出は、選手のモチベーションを上げ、チーム内の活性化につながるだろう。

≪2008シーズン34節(対磐田戦)スタメン≫

          藤本      クレメン

小林大    佐伯      小林慶   内田

波戸      冨田      片岡    塚本

                 江角

(SUB)荒谷 田中 斉藤 青木 土岐田 森田 吉原

サカダイの開幕予想スタメンをポジション毎にみると
 FWについて、市川・藤田両選手がレギュラーを勝ち取りそうだ。TMの結果から言えば、当然の選出である。変則的なTMであるが、市川選手は6試合で5ゴールをマークし、藤田選手が6試合で4ゴールをマークし結果を残した。
限られた映像を観る限りは、2人ともそれぞれ自分の強みを活かし得点をしているようだ。
市川選手は、タイミングの良く相手ディベンスラインの裏へ飛び出し、藤田選手は絶妙なポジショニングで数すくないボールタッチでゴールネットを揺らしていた。
藤田選手の鳥栖時代のプレーから、自ら状況を打開するようなタイプではないだけに大宮でフィットするには少し時間がかかるだろうと予測していたが、思った以上にチームにフィットしているようだ。
気になるのは、私が今シーズン最も注目している石原選手の調整が遅れていることだろう。以前、右SHでの起用を提言したが、右SHとしてフィットするには思った以上に時間がかかりそうだ。最終的に石原選手を本来のFWとして起用するのか右SHで起用するのかチャン監督の采配の見せ所である。
 一サポーターとしては、湘南時代から慣れ親しんだFWで活躍してほしいという思いがあるのだが、チーム戦力を考えれば、FWを引き続き右SHとしてもぜひトライしてほしい。
更に個人的な要望を言えば、現実することはないだろうが、「4-3-3」システムの3トップの一角としてプレーする石原選手をぜひみてみたい。
市川・藤田・石原各選手の他にも、もともとレギュラーであると目されていたクレメン選手やデニス・マルケス選手、2年目の渡部大輔選手など得点のできる選手が揃っている。
これも市川選手や渡部選手などの若手に活躍の場が与えられ競争が激化した効果だろう。

CHに関しては、どのようなプレーをするか全くの未知数である。
個人的には不安よりも期待の方が大きい。
昨シーズンの課題であった、CHが守備的になりがちな件も、フレッシュな金澤・新井コンビが出場することによって改善されるのはと期待している。
金澤選手は、本業はボランチでありながら昨シーズンはSHとしてプレーしており、攻撃に参加する意識と運動量を持ち合わせている。かた新加入の新井選手は、展開力がある選手とのことなので攻撃の起点として大いに期待したい。
新井選手がコンスタントに出場できれば、鹿島の大迫選手、浦和の原口選手、G大阪の宇佐美選手と並んで注目される可能性は大きい。そうなれば大宮の新しい「顔」にかる可能性も十分にあり得る。
金澤・新井コンビのフォローとして、片岡選手、斉藤選手のベテランCHが控えている他、昨年U-19日本代表にも選出された青木拓矢選手の活躍にも期待したい。
青木選手のレギュラー奪取のポイントは昨年からのチームの課題であるCHとしていかに攻撃参加ができるかという点だろう。攻撃参加への可能性からみれば、金澤・新井コンビがその可能性が最も高い。現在、怪我(脹脛の違和感)で離脱中のキャプテン小林慶行選手が不在のうちにチームないでのポジションを確保してほしい。

 SHについては、サカダイによれば、左に橋本選手、右に藤本選手がファーストチョイスということである。昨シーズン終盤の働きをみれば、内田選手の左SHは確定かと思われたがここへきて橋本選手がレギュラーを手中におさめた様である。昨シーズン橋本選手は怪我に泣かされ、出場した6試合もほとんどが試合終盤での途中出場であったため、私自身、橋本選手がどのような選手であるのか判断しかねるが、彼の活躍に期待したい。
左足から繰り出されるセンタリングの精度には定評があるが、注目したいのが「運動量」。橋本選手どれだけスペースに走り込めるのか、また献身的に守備ができるのか確認したい。   
 左SHに関しては、橋本選手の他にバックアッパーとして内田選手が控えているため、それ程心配をしていないが、右SHに関しては結局、昨シーズンからの課題が解決したとは言い難いようである。
 昨シーズン小林大悟選手が主に右SHを務めたが、足元のテクニックはあるものの運動量が乏しく攻守に渡って機能したとは言い難かった。今年の開幕戦では藤本選手が右SHを務めることになるようだが若干の不安が残る。
昨シーズン藤本選手が活きたのは、左SHとしてよりも、夏以降にクレメン選手と組んだFWのポジションであった。中央から左右に効果的な飛び出し、トップ下でボールを受ければ効果的なボールを繋ぎ、サイドチェンジを行った。
このことからも藤本選手の場合、中央付近で自由にプレーをさせた方が活きると考えていたのだが、起用されるのは右SHとなりそうだ。
懸念されるのは昨シーズン左SHでプレーした時のようにラインに張ったきり運動量が極端に少なくなったり、SBの攻め上がるスペースを埋めてしまわないということである。バックアップメンバーである石原選手、渡部選手もこのポジションは不慣れなため藤本選手のSHとしての覚醒が期待される。
TMではSHとして得点(6試合2得点)をしているので問題はなさそうであるが、開幕戦以降藤本選手のプレーを直接目にして藤本選手のSH起用については改めてコメントしたい。

DF・GKに関しては、不動のGK江角選手、CB冨田選手にどのように新戦力・若手が絡んでくるかが注目である。
昨シーズンからの最大の課題であった左SBについては、パク選手を獲得するも怪我による離脱で波戸選手が開幕戦に出場するようである。結局昨年からの課題は解決されないまま新シーズンに迎えることになった。
パク選手の加入後も連携面・フィジカル面で課題があるようで復帰後もすぐにレギュラーとして出場できるか微妙な状況である。橋本選手の左SBへの大胆なコンバートという選択もあってもよいのではないか。
右SBに関しては、塚本選手が昨シーズン終盤に引き続き好調を維持しているようである。波戸選手とのポジション争いも一歩リードといったところだろうか。左SBの波戸選手のプレーはなかなか評価が難しいが、右SBでのプレーをみたことはないので塚本選手からポジションを奪いとりベテランの意地をみせてほしい。
 レアンドロ選手の代役として加入したCBマト選手であるが、はじめて公の場でプレーをしたTM・栃木SC戦では強みと課題の両方を披露したようだ。
サポーターブログを拝見するとスピード・右足などに不安があるようである。スピードがありフィジカルに強いと言われるKリーグでの実績、何よりチャン監督が仁川監督時代実際、水原三星時代のマトのプレーぶりを目にしているので、Jリーグで戦えないということはないだろうが、Jリーグやチームに慣れるまでにはもう少し時間がかかりそうである。CBを十分こなせる片岡選手や若手の福田・西村選手の出場可能性もまだ十分考えられるのではないか。

いよいよ開幕戦まであと9日。開幕戦は強豪清水をホームNACK5スタジアムに迎える。開幕戦はぜひとも地の利を活かして勝利を手にしてほしい。
ただ、開幕戦はチャン監督がどのようなサッカーをするのか初めて披露する試合である。勝敗と同様に試合内容に注目したい。
個人的には、監督も変わり行うサッカーが一新するだろう大宮サッカーのなかで、昨年の樋口大宮サッカーからどれだけ上積みされているかも注目したい。監督が交代したからといって毎年ゼロからチームを作っていたのでは何年、何十年たっても優勝を狙えるクラブには成長しないからである。
2011年に優勝(少なくとも優勝争い)をするクラブになるには昨年のチームからの上積みが絶対必要なのである。

≪ブログ主が考える開幕戦理想フォーメーション①2009.02.26≫

         市川(石原)  藤田

内田     新井      金澤    藤本(石原)

橋本     マト(片岡)  冨田    塚本

              江角

(SUB)石原 クレメン 片岡 波戸 青木 村山 高木

≪ブログ主が考える開幕戦理想フォーメーション②2009.02.26≫

           藤田

市川(内田)               石原
             藤本      金澤

                  新井(小林慶)

橋本     マト(片岡)  冨田    塚本

           江角

(SUB)高木 クレメン 片岡 内田 青木 村山 波戸

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posted by toddocom |14:28 | 大宮アルディージャ | コメント(15) | トラックバック(0)
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2009年02月20日

ヒゲとボインではないが、一年間、僕を悩ますだろう「観戦」と「指導」~子どもたちがJリーグのプレーをスタジアムで観ることはできるのか~

最近、気になるニュースといえば、ユニコーン再結成。
ユニコーンは、31歳の私にとって、思い出のバンドグループだ。

思い出の曲がたくさんあるが、今でもよく頭の中で流れる曲がある。
その曲とは、「ヒゲとボイン」だ。
いつの頃からか、判断に迷うような二者択一を迫られたときに、ユニコーンの「ヒゲとボイン」が頭のなかで流れてくる癖がついてしまった。

ヒゲとボイン ユニコーン×斉藤和義

今シーズン、頭のなかで何回も「ヒゲとボイン」聞く事態になりそうなのだ。

私は昨年の夏より小学生のサッカーコーチをはじめ、昨年秋からは中学生の部活のコーチとして週末はサッカーに興じているのだが、来月のJリーグ開幕以降、サッカーの指導とサッカー観戦をうまく両立できるか今から思い悩んでいる。

昨年は、奇跡的に子どもへの指導を休むことなく、年間20試合を観戦することができた。昨年NACK5スタジアムではゲリラ豪雨をはじめとして雨の試合が多かったことが結果的にJリーグ観戦を可能にしたし、夏は夕方開催ということで午前中に練習、夕方から観戦する節もあった。
更に昨年は、観戦のために1、2度練習を休むことがあったのだが、今年はある学年の指導をメインで担当することになりJリーグ観戦のためにサッカーチームの練習や試合を休むのは難しいそうである。
今年はNACK5スタジアムへ足を運ぶことが少なくなりそうだ。

明日は、NACK5スタジアムで栃木SCとのトレーニングマッチが公開されるのだが、やはり中学生・小学生の練習に参加するためにNACK5スタジアムに行くことはできない。
今年もまた、奇跡的なスケジュールを期待しながら、子どもたちの練習(試合)がない時にNACK5スタジアムに行くことになりそうだ。

練習の指導をしなければならないが、NACK5スタジアムにも足を運びたい。
仕事であれば、否応なく仕事に行かなければならないが、指導も観戦も自分が好きでやっていることであるためどちらも捨てがたいのである。

大宮アルディージャの「観戦」にいくか、子どもたちの「指導」を行うか、まさに

ああ僕は今、世界一の悩める人さぁ~
ああサッカーマンには、辛くて長い二つの道がぁ~

という感じである。
ただこの悩ましいテーマは、指導する私に限らず、サッカーをプレーする子どもたちにとっても切実なテーマかもしれない。
経済的な事を考えれば親の協力なしに毎節スタジアムに足を運ぶことは難しいが、子ともたちもスタジアムで試合を観たいはずだし、ジュニア世代にとって、スタジアムに足を運び試合を見ることはとても大切である。

観戦することとプレー(指導)することはどのように両立するのか自分のなかで模索したいと思う。
何かよい方法はないだろうか?

posted by toddocom |20:51 | Jリーグ | コメント(6) | トラックバック(0)
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2009年02月17日

2009シーズンJリーグ予想~大宮アルディージャサポーターが勝手に優勝クラブを予想してみる~

いよいよJリーグ2009年シーズンも開幕まで3週間に迫り、各クラブがシーズンに向けてキャンプを行うなか新しいチームの陣容がみえつつある。
今回、2009シーズンの優勝クラブを一大宮サポーターである私が予想してみたい。
極力、客観的かつ配慮をもって語ろうと思うが、大宮以外の各クラブについては各クラブのサポーターとの情報差や思いがあり、今回のエントリを読んだ後、いろいろ思うところがあるかもしれないがご容赦願いたい。

2009年シーズン優勝クラブを予想する。

毎年、雑誌上で行われる解説や編集者による順位予想を目にするが、順位を正確に当てたのを見たことがない。昨年に引き続いて、今年の大宮アルディージャの予想順位の低さに腹を立てているはずなのだが、私も優勝クラブを予想してみたいと思う。

1位から18位までを正確に予想することは難しく、意味があるとは思えない。例えば、自分の応援するクラブが降格圏内の16位に予想されるのか、残留の15位に予想されるのかはとても気になる「差」であるが、9位か10位、12位か13位を予想することにはそれほど意味はないように思う。
ここでは優勝争いを繰り広げるだろう数クラブを挙げて、その中から優勝クラブを予想したい。降格クラブも予想したいところであるが、客観性に欠きそうなので今回優勝クラブのみを予想する。

優勝争いをするクラブについては、①戦力・②監督・③成熟度・④外部要因(ACL・日本代表)、⑤その他要因の5のポイントによって評価してみたい。

①戦力
戦力については、昨年ACLを優勝したメンバーにレアンドロ・チョジェジン・高木和道・パクドンヒョク各選手に加えたG大阪が最も充実していると言える。
続いて昨シーズンの優勝クラブ鹿島は、中後選手は抜けたものの、小笠原選手の復帰にパクチュホ選手の加入と中盤の充実ぶりはリーグ屈指である。FWに関しても昨年得点王のマルキーニョス選手に加え興梠、田代選手と続き、期待の大型ストライカー大迫選手も後ろに控えている。その他、川崎、名古屋、浦和、清水などは十分優勝を狙える戦力を揃えたと言える。

【戦力】
◎G大阪
○鹿島
△川崎、名古屋、浦和、清水

②監督
監督に関して言えば、3年目を迎える鹿島オリヴェイラ監督・8年目という長期体制を樹立しているG大阪西野監督は、優勝経験もあり「勝者のメンタリティ」を持ち合わせている。チームをまとめるという観点から言えば、オリヴェイラ監督の方が一枚上手だろうか。
また目指すサッカーが明確で、その標榜するサッカーを実現するために非常にシンプルに指揮をとるストイコビッチ監督も期待できる。
その他、昨シーズン奇跡の残留を果たしたジェフ・アレックスミラー監督、クラブ初のタイトルをとったシャムスカ監督の采配も優勝監督としての可能性をもっているのではないか。関塚監督は、ブラジル人に依存する攻撃陣を上手くまとめ上げることができれば面白い存在になるか。
今シーズンからチームを指揮する監督のなかには、浦和フィンケ監督や神戸カイオジュニオール監督など前評判の高い監督の就任もあるが実際、采配をみていないため優勝監督候補には挙げないが、注目したい監督らである。素晴らしいサッかーをし、上位に食い込むのは間違いない。

【監督】
◎オリヴェイラ監督(鹿島)
○西野監督(G大阪)、ストイコビッチ監督(名古屋)
△アレックスミラー監督(ジェフ)、シャムスカ監督(大分)
【注目】フィンケ監督(浦和)・カイオジュニオール(神戸)、高橋真一郎(柏)

③成熟度
チームの成熟度に関しては、監督が標榜するサッかーの浸透度合いとスタメン選手のチームへの固定度を考えてみた。3年目となるオリヴェイラ体制と主力メンバーをほとんど変えていない鹿島がチーム成熟度としては高いと言える。続いて、名古屋・清水・大分あたりは昨年に引き続き特徴あるサッカーをするのではないか。
G大阪は、FWのスタメンが変わり、今後CBにも新戦力が加入したことで、新しい選手が西野監督のサッカーをどれだけ早く実践できるかがポイントになるだろう。
F東京は、4-3-2-1や4-2-2-2などシステムが流動的に動きそうだが、システムが変わってもぶれずに「Moving Soccer」をやり続けられるか注目したい。
個人的な興味としては、2年目、ジェフ・アレックスミラー監督、浦和フィンケ監督が行うであろうモダンなサッカーに非常に興味がある。
フィンケ監督は、大宮規模のクラブを指揮するのが適しているのではとフィンケ関連の記事を読む度に思うのだが…。

【成熟度】
◎鹿島
○名古屋、清水、大分
△G大阪、F東京、広島
【注目】ジェフ、浦和

④外部要因(リーグへの集中度)
主な外部要因としては、アジアチャンピオンリーグ(ACL)の出場や日本代表への選手の招集などが挙げられる。優勝争いをするクラブにとって大きく影響しそうなポイントである。リーグへの集中度で言えば、清水・F東京はACL予選の出場もなく、代表選手による影響も少ない。
浦和は、ACLの出場がないものの、チームの主力選手が代表の試合やキャンプでチームを離れることが多く、主力選手のコンディション管理が難しいのではないだろうか。G大阪・鹿島はACLとリーグとの両立、代表戦(キャンプ)への選手提供とマイナス要素が多いが、ともに経験が豊富なためそれ程影響はないように思う。
逆に名古屋、川崎は、ACL決勝トーナメントに出場しようとすればリーグ戦への集中度は低下せざるを得ないのではないか。また川崎の場合、中村憲剛選手という替えの聞かない中心選手が、リーグ・ACL・代表と昨年のG大阪遠藤並みハードな一年を過ごすことが予想されるためシーズン中のコンディション維持ができるかどうかでリーグ戦の順位も大きく変わるのではないか。
ACLに出場する4クラブも予選リーグを突破するか否かでリーグへの集中度は大きく変わる。

【リーグへの集中度】
◎清水、F東京
○浦和、
△G大阪、鹿島

⑤その他ポイント(FWのブレイク度)
その他の要因として、ブレイクしそうなFWコンビを何組か挙げてみたい。FWの驚異的な活躍によって勝ち点や順位に大きく変わる可能性が多いにあるからだ。最も注目したいのは名古屋の玉田・ダビィコンビだ。札幌で16点を挙げたダビィは、今シーズンの得点王の最有力候補といってよい。自らでも強引にゴールを狙い、両サイドからの良質なセンタリングも期待できる。
鹿島のマルキーキョス選手、清水のヨンセン選手、G大阪のレアンドロ・チョジェジン両選手はJリーグで十分な実績のある選手であり、一定の活躍は保証されているといっても過言ではない、ただ特にクラブを変えたヨンセン・レアンドロ・チョジェジンが新しいクラブで優勝を手繰りよせる得点するかは注目したい。
川崎の攻撃陣に関しては、ブラジル人3人の出来不出来によって勝敗を左右するだろう。過度に出場させれば怪我の心配があり、試合数を減らせば不満も出てきそうな雰囲気がある。すべては関塚監督が選手らをまとめることができるかにかかっている。

◎玉田・ダビィ(名古屋)
○マルキ・興梠(鹿島)
△ヨンセン・岡崎(清水)、レアンドロ・チョジェジン(G大阪)

以上のことを踏まえて一大宮サポーターである私が2009シーズンの優勝クラブを予想してみると以下の通りとなる。みなさんの優勝予想はどのようになっただろうか。

本命 鹿島アントラーズ
対抗 ガンバ大阪
大穴 名古屋グランパス 、清水エスパルス


そして大宮アルディージャの順位は…

私が応援する大宮アルディージャと言えば、先日(2.10号No.987)のサッカーダイジェストでは、15位と予想された。(ちなみに解説者・ライターの個別予想は11位予想が1名、12位予想が2名、13位予想が2名、14位予想が2名、15位予想が6名、16位予想が3名、17位予想が4名)
昨年もほとんどの解説者・ライターが15位以下と予想した訳で解説者・ライターの予想で悲観することはない。
クラブとしては、5位以内、チャン監督はACL出場権獲得(3位以内)を掲げ、選手の口からもACL出場権獲得という目標を数多く聞くようになった。同じスタートラインを立っている以上、監督や選手がより高い目標を掲げることは理解できる。しかし18チームが優勝を目指しても必ず1位から18位までの順位は生まれる。
大宮においても、監督・選手から優勝・ACL出場権獲得という目標が出てきても不思議に思わない。
ただ、現実的に考えれば、「一桁順位」が大宮の最低目標ラインになるだろうか。
残留争いや二桁順位で終わるようでは樋口前監督を解任し、チャン監督を招聘した意味がない。
今年も二桁順位に甘んじるようであれば、昨シーズンの上積みが全くなかったと言うことになる。上積みがなかったということは、その先の2011シーズンの優勝はただの絵空事になってしまう。

チャン監督を評価する合格ラインとしては、賞金が獲得できる7位になるだろうか。7位になればチャン監督を評価したい。
客観的にみれば、大宮が7位になることは非常に難しい。
7位になるには、二桁得点をするFWや若手選手の台頭が欠かせない。
ただキャンプのトレーニングマッチの結果から市川選手や渡部選手の台頭、新戦力藤田選手の活躍をみると一桁順位、7位入賞が決して手の届かない目標ではないと思わずにはいられない。

今シーズンが終わった時、どこのクラブが優勝し、大宮は何位に終わっているだろうか。

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2009年02月14日

2010年南アフリカW杯 アジア最終予選 日本-オーストラリア戦 岡田JAPANの現段階での評価は?問題は戦術ではなく駒の問題…

3日前にライブで観ることができなかった日本-オーストラリア戦のビデオを昨日観終えた。事前にドローという結果も知っており、スポナビのブログなどで選評を読んでいたので予めテーマを絞って観戦することができた。

今回、私なりの岡田JAPANの現段階での評価を試みたい。
ただ評価するにも評価の基準(視点)が異なれば評価も大きく変わる。
例えば、ワールドカップ出場するという基準で評価すれば、オーストラリア戦のドローは及第点だったと思うし、世界を驚かせるサッカーだったかと言えば、驚かせるには程遠い試合であった。興行的な観点から考えると、日本サッカー協会にとっては絶対に勝たなければいけない試合だったはずである。
それらいくつかの視点のなかから、今回は岡田JAPANの標榜するサッカー(戦術)とその課題についての考えてみたい。

岡田JAPANサッカーは間違っていない。課題は個人の能力と得点へのマインド

今回の試合を見て、昨年の10月に行われたW杯アジア最終予選、日本-ウズベキスタン戦と同じ感想を持った。

日本-ウズベキスタン戦 中村俊輔中心のチームづくりに限界を感じてしまった試合

昨年5月のキリンカップサッカー2008 パラグアイ戦以降、中村俊輔がチームに合流し、4-2-3-1を採用して以降の岡田JAPANは一定の評価をすることができる。
「人もボールも動くサッカー」「ムービングサッカー」「人が連動するサッカー」などいくつかのキーブレーズで表されてきたが、細かいタッチでボールを回しながら、ボールを人が追い越し、ディフェンスラインをFWが追い越す連動したやり方は、日本人選手の優れたテクニックとスピードを活かしたサッカーと言える。
この岡田JAPANのサッカーがワールドカップで準決勝まで進出し、世界を驚かせるサッカーとなり得るかは現段階では考えづらいが、中村俊輔選手や遠藤保仁選手など技術の高い選手や玉田圭司選手、大久保嘉人選手、田中達也選手などのスペードのある選手などの現有戦力を最大限に活かすサッカーの一つのカタチであることは十分理解できる。
 ウズベキスタン、オーストラリア戦ともドローで終わったが、共に高い位置からプレスをかけ、ポゼッションをし、ゲームを支配した。
しかし2試合とも勝利を手にする事ができなかった。

日本代表の課題は、慢性的な得点不足である。時に人は日本代表の得点不足を「決定力不足」と表現するが、思うに日本代表の場合、決定力不足というより、攻撃力不足である。
 決定力不足とは、決定的な得点チャンスで得点をできないことを言うが、日本代表の場合決定的なチャンスを作るに至っていない。そもそも「攻撃力」が不足しているのである。
それが岡田監督の標榜するサッカー、戦術から起因するものでなく、選手個々人の能力不足とゴールへのマインドの欠如によるものだと思えてならない。

 例えば、オーストラリア戦の前半開始早々、右サイドから田中達也選手からのセンタリングからのシュートや前半終了間際、長谷部選手から同じく右サイドからのセンタリングからのシュートチャンスを玉田選手はともに利き足(左足)でフィニッシュをしようとした。だが、もし玉田選手が右足でも得点を狙える選手であったらこの試合の結果は変わっていたかもしれない。
また、試合中、何度も長友・内田両SBからセンタリングが上がったが、中村俊輔選手がペナルティエリアに進入して得点を狙うシーンは一度もなかった。中村俊輔選手自身は、ゲームを組み立てることを仕事としており、自ら得点をしようとする意識はほとんどないように思える。

また、日本代表の選手らは相手の両サイドを攻略することが最終の目的かのように、両サイドを崩す際には、多くの人数をかけ選手が走り、細かいパスをつなぎながらセンタリングのチャンスをつくる。
しかしいざセンタリングを上げ得点をする段階になると、人数は足らず、パスの精度は欠き、走ること(詰めること)を惜しむのである。
なぜ最後に得点をとるためのアイディアと努力を惜しむのだろうか。これは戦術の問題ではなく選手個々人の得点に対する能力(マインド)の問題に思えてならない。

加えてオーストラリの選手らと比べると顕著なのだが、中澤・闘利王選手は別として日本代表選手のフィジカルの弱さ目立った。ボールをキープしながら個人で相手ディフェンダーを抜くことはなく、また相手と競り合いながら正確なセンタリングを上げることもなかった。相手選手とのフィジカル的な接触がないのにも関わらず、少しのトラップミスでバランスを崩し倒れ込む選手が散見された。これは明らかにベースとなるフィジカルの弱さに原因がある。
オーストラリア選手と日本選手の胸筋を見比べるとその差は歴然としていた。人種差があるのかもしれないが、中田英寿や中沢佑二選手のようなフィジカルの強い日本人選手もいるように、日本を代表するチームであれば、更なるフィジカル強化(もしくはフィジカルが強い選手の選出)を期待したい。
ワールドカップで本当に準決勝進出を本気で考えるならフィジカル強化を本気で考えなければならないと思った。

問題は守備陣のバランスをどう崩すかだ~ニアへのセンタリングは戦術か、それとも個人の判断か

もう一つ課題として「センタリング」について挙げたい。

 この試合、日本代表は攻撃力が乏しいなかでも、後半に2度決定的なチャンスを作った。1度目は後半33分、左サイドの長友選手からのセンタリングを玉田選手頭で合わせた場面、2度目は後半41分右サイド内田選手からのセンタリングを長谷部選手がボレーシュートをした場面(惜しくも大久保選手シュートが当たってしまったプレー)である。
この2つの場面に共通しているのは、相手の守備陣のバランスを崩したことだ。

 この日のオーストラリア代表守備陣は、4バック+3ボランチの守備的な布陣であった。ラインを下げ続けて守備に徹する戦い方はしなかったが、日本代表のビルドアップからの攻撃の際には、しっかりと2ラインの守備網を敷き、常にボールと相手選手を視界に入れながら守備を行っていた。
この2つの決定的なシュートシーンは、共に自陣でのボールを奪取してからカウンターから生まれた。つまりオーストラリアの守備陣が、前がかった際に日本代表は攻撃をしかけた訳である。

更に、この日の日本代表の両サイドから上げられるセンタリングのほとんどが「ニア」であり、「ショート」したものだったが、後半30分以降の2度のシュートチャンスでは「フォア気味」のセンタリングを両サイドバックは供給した。
ディフェンダーにとってサイドからのセンタリングで最も怖いのは、マークしていた相手FWが自分の視界から消えることである。センタリングからの得点シーンのほとんどは、ボールをみてしまうために死角をつくってしまい、死角からFWが飛び出したり、フォア気味のセンタリングでボールが頭を越え死角となった背後から得点なのである。

日本代表が後半30分以降につくった2度の決定機にオーストラリアのディフェンダーは、自陣にさがりつつ、ボールと相手選手を見ながら守らなければならなかった。そこに日本代表が攻め入る余地が生まれた。

サッカーに限らず、相手のいるスポーツにおいて「かけひき」が重要な要素を占める。サッカーの場合、柔道で襟を掴みながら相手のバランスを崩すが如く、ボールを前後・左右にボールと人が動くことによってバランスを崩すことによって、得点の可能性を高めるのであえる。

日本代表の攻撃において相手ディフェンスのバランスを崩した場面は、この後半30分以降の2度のシュートシーンだけだった。

それ以外の「ニア」へのセンタリングは、作戦であったのか、それとも選手らの判断によるものなのか興味深いところである。
私には、フォアのセンタリングを上げなかったというよりは、ニアのセンタリングしか上げられなかったように思えてならない。


今後は意識的ボールをピッチ上、特にアタッキングサードでは前後左右にボールを動かしながら相手ディフェンスのバランスを崩すことを期待したい。あれだけサイドを崩してもすべてニアへの走り込む玉田に合わせるというやり方では、相手守備陣のバランスを崩すことは難しい。

そういう意味において岡田監督が就任時にキーワードとして挙げていた「接近・展開・連続」のサッカーは非常に有効ではないかと痛感している。最近この「接近・展開・連続」というフレーズを聞かなくなったが、岡田監督には初志貫徹、改めて「接近・展開・連続」のサッカーを目指してほしいものである。

私は岡田監督が目指すサッカー(戦術)を評価するし、期待もしている。
ただ、ピッチに送りだす選手らの人選が適当かと言えば、そうは思わない。更に言えば、海外クラブに所属している選手らを優遇するやり方には賛同できない。
 なぜ岡崎選手や橋本選手がスターティングメンバーではなかったのか、昨シーズンJリーグで活躍した柳沢選手や小川選手が代表に呼ばれないのだろうか。(個人的には右SHには金崎選手を代表に読んでほしい。)
現在の日本の課題は戦術ではなく、ピッチ上の駒の問題に思えてならないのは私だけだろうか。

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2009年02月11日

桜井直人 現役引退と大宮アルディージャU-12コーチ就任~コーチに求められる「育成」と「普及」

2月3日に桜井直人選手の現役引退と大宮アルディージャU-12コーチ就任が発表された。

桜井直人選手 現役引退およびU-12コーチ就任のお知らせ

昨シーズンをもって15年にも及ぶ長い選手生活を終えた。
桜井氏は、大宮東高校を卒業後浦和に入団するも出場機会に恵まれず、1999年に当時のヴェルディ川崎(現東京ヴェルディ)に移籍(2000年完全移籍)、ヴェルディでレギュラーを獲得する。大宮に移籍したのが2005年、レギュラーとして活躍するも近年は怪我などもあり出場機会を減らしていた。
昨シーズンから大宮を応援する私にとって桜井氏のプレーを目にすることはほとんどなかったので大宮の選手として強い思い入れはない。ただ同世代で同じ埼玉県下でサッカーをしていたということもあり、桜井氏と言えばプロ選手というよりも大宮東高校時代のプレーの方が印象深い。

その大宮東高校出身の桜井氏が、大宮アルディージャで現役生活を終え、ジュニア(U-12)のコーチに就任するのは感慨深い。
本人の希望としては、もう少し現役選手としてプレーしたかったようだが、桜井氏がコーチとして大宮に残るのは素直に嬉しいことである。

先月には大宮の元選手であった大塚真司氏のU-12のコーチ就任が発表されている。

大塚 真司氏、U-12コーチ就任のお知らせ

大宮アルディージャには、トップチームのコーチスタッフ以外に管理職も含め20名のコーチがいるのだが彼らは一体何をしているのだろうか?
公式サイトに明確なコーチの仕事内容についての明記はない。
察するにサッカークラブのコーチとして「育成」・「普及」の2つの役割を担っていると推測する。
「育成」については、クラブが保有する下部組織の育成が主な仕事となる。
大宮は、ユース・Jrユース・U‐12の3つのカテゴリーの下部組織を有している。
変わったところで言えば、東洋大学サッカー部へも大宮アルディージャのコーチが派遣され、監督・コーチを務めている。

「普及」については、地域に密着した活動を行いながら、「クラブの知名度向上」・「ファンの拡大」・「地域の発展」を目指しており、サッカースクール・サッカークリニック・キャラバン・スポーツクリニック・指導者講習会などの普及活動を行っている。
今回のエントリでは、クラブ内でもコーチも役割「育成」と「普及」について考えてみたい。

下部組織の目標はひとりでも多くの選手をトップに昇格させること

大宮では過去10年間の間に下部組織からトップに昇格したのは6名、うち5名は現在でも在籍している。2006シーズンからは毎年1名の選手が昇格している。
下部組織を運営する大きな役割の一つにトップチームで活躍する選手を「育成」することがある。
大宮ユースのこの実績は評価できるものなのだろうか?

調べてみるとトップ昇格選手を他のクラブと比べてもお世辞でも多いとは言えない
横浜FM、G大阪、広島などではユースからトップ昇格した選手の累積数は30名を超え、浦和、柏、清水、ジェフ、磐田、名古屋などは20人超える。現在J1に所属するクラブのほとんどが10名以上の選手をユース出身の選手をトップクラブに昇格させている。
今シーズンのJ1クラブでユースからのトップ昇格数累積人数が10名を満たないのは、川崎(6名)、新潟(5名)、山形(3名)と大宮(6名)の4クラブのみである。
いくら多くの選手のトップ昇格を果たしても活躍しなければ意味がない。ただ選手をトップチームへ送り出さなければ生え抜きの選手が活躍することもない。

重ねて言うとサッカークラブの下部組織の存在意義、下部組織のコーチの目標は、一人でも多くの選手をトップチームへ供給することである。
残念ながら大宮の場合、大宮に所属するユース出身選手5名のうち、リーグ戦の出場実績があるのは、ユース出身初のトップ選手となった金澤選手のみであり、育成が成功しているとは言い難い。

大宮アルディージャユースからトップ昇格をはたした歴代選手
金澤慎 2002~
西村陽毅 2006~
川辺隆弥 2007~
渡部大輔 2008~
新井涼平 2009~
(木村聡)

ユース出身からのトップ昇格選手数と主な選手
山形   3名 秋葉勝など
鹿島   16名 曽ケ端準、野沢拓也、根本祐一など
浦和   23名 鈴木慎吾、堤俊輔、エスクデロ、原口元気など
ジェフ    25 名 酒井友之、村井慎二、阿部勇樹、佐藤勇人、佐藤寿人、山岸智、工藤浩平など
柏       23名 明神智和、大谷秀和、菅沼実、仙石廉など
F東京    11名 李忠成、梶山陽介、大竹洋平など
川崎    6名 都倉賢など
横浜FM 40名 大橋正博、石川直宏、坂田大輔、田中隼麿、榎本哲也、栗原勇蔵、水沼宏太など
新潟    5名 酒井高徳など
清水    25名 野沢洋輔、市川大祐、太田圭輔、高木純平、杉山浩太、山本海人、枝村匠馬、山本真希など
磐田    21名 河村崇大、藤田健、太田吉彰、上田康太、山本康裕など
名古屋  20名 山口慶、津田知宏、青山隼、吉田麻也など
京都    12名 角田誠、宮吉拓実など
G大阪   32名 宮本恒靖、橋本英郎、稲本潤一、新井場徹、二川孝広、大黒将志、井川祐輔、児玉新、家長昭博、安田理大など
神戸    13名 柳川雅樹など
広島    32名 駒野友一、森崎和幸、森崎浩司、高萩洋次郎、柏木陽介、槙野智章、平繁龍一など
大分    10名 西川周作、梅崎司、福元洋司、清武弘嗣など


育成のプロフェッショナルの招聘を

どうすればユース出身の選手が、トップチームで活躍することができるのだろうか。
下部組織が選手を供給するにあたり重要なのはクラブ全体で選手を育成するというコンセンサスを得ることである。
ユースで活躍する選手で、昇格後、即座にレギュラーとして活躍する選手はほんの一握りである。多くの場合、トップ昇格をしてもすぐにレギュラーを掴むことはほとんどない。
つまり昇格後も「育成」するスタンスが多少なりとも必要なのである。
ヨーロッパのクラブでは、18歳に満たない選手の活躍がみられるが、現在のJクラブも下部組織の育成システム(若年期のスカウトシステムも含む)のなかでは、特異なケースである。

クラブのなかには、トップ昇格後一シーズンで20歳にも満たない選手に対して戦力外を言い渡すクラブもある。
このようなケースは明らかに昇格の基準が誤っているか、昇格後の育成の意識が欠けてケースがある。実際、トップ昇格後、力を発揮できない選手、伸び悩んだ選手が戦力外の末、チームを移籍し環境を変えたことによって活躍するケースは少なくない。

とは言っても下部組織としては、一人でも多くの選手をトップチームに供給し、トップチームで活躍できる人材を「育成」しなければならない。
下部組織の選手を育成するために有効な手段として、優秀な指導者を招聘することが挙げられる。

大宮アルディージャの下部組織スタッフ20名のうち、14名がアルディージャも元選手である。(NTT関東元選手、大宮ユース出身を含めると16名)、またほとんどのスタッフが大宮で指導者としてのキャリアをスタートさせている。
今回、U-12コーチに就任した桜井氏や大塚氏もまた大宮で指導者としてのキャリアをスタートさせる。
また、コーチの中で指導者として10年以上のキャリアを持っているスタッフは、20名のうち、2名であり、大宮以外で指導歴があるのはスタッフもまた20名のうち、2名のみである。
長期的にみれば、若い指導者が多いことは非常に有益であるし、どんなに優秀な指導者でもどこかで指導者としてのキャリアを始めなければならない。
また、指導者として元選手をクラブが受け入れることは、サッカー選手のセカンドキャリアを考えるうえで理に適っている。
しかし下部組織の「育成」を司る下部組織の監督・コーチに関してはもっと実績のある指導者を招聘してもよいのではないか。
ユース、Jrユース、ジュニア(U-12)というカテゴリーに分けられた各チームも監督・コーチに関しては各年代で実績のある指導者を招聘するべきである。
例えば神戸は、2007年より元滝川第二高校サッカー部監督、黒田和生氏を普及育成本部長として招聘しているし、元帝京高校サッカー部監督、古沼貞雄氏は、2005年から東京Vのアドバイザーに就任し、育成・普及面でのサポートを行っている。
クラブW杯(CWC)で3位になったG大阪や、オシム監督時代のジェフ、昨シーズンJ2で圧倒的な強さでJ1昇格を果たした広島など、生え抜き選手が屋台骨を支えるクラブは数多く存在すたし、その影には高橋真一郎氏(現柏監督)や上野山信行氏(現JFA)などの優秀な指導者が必ずと言ってよいほど存在している。

ステークホルダーを増やす普及活動

おそらく指導者1年目の桜井・大塚両コーチが最初に行うであろう仕事は、「育成」でなく「普及」活動である。前述したとおり普及活動とは、サッカースクール、サッカークリニック、キャラバン、指導者講習会を通じて、大宮アルディージャを知ってもらい、一人でも多くのファンを作っていくための活動である。20名のコーチスタッフのほとんどがこの普及活動を仕事の中心としている。

大宮アルディージャホームタウン、普及活動

大宮では現在、9ヵ所(大宮・鴻巣・上尾・深谷・岩槻・大宮ルミネ、川越、志木、戸田)でスクールを開講しており、ジュニア世代(U-12)のサッカー指導を行っている。2006年の実績で約2,200名の会員が指導を受けている。
また、サッカークリニックやキャラパンなどによって埼玉県や近県に出向いてサッカーの楽しさを伝えるのと同時に、大宮アルディージャをファン拡大するべく活動をしている。
「アルディージャの誓い」では、2011年までにスポーツクリニック(サッカークリニック含む)で100,000人の参加と2011年までにスポーツキャラバン500回実施を目標に掲げている。

※サッカースクール…大宮主催(スポンサーあり)のサッカー教室
※キャラバン…教育機関の依頼や教育の一環によって学校に出向きサッカー教室や講演を行う。

この中で最も重要なのは、サッカースクールによる普及活動であろう。収益源になるというメリットの他に、埼玉県のサッカー少年と継続的に接点を持つことができる。普及活動においては、無名の指導者より元Jリーガーの方が圧倒的にパフォーマンスが高い。
加えて、サッカースクールに子どもを通わせる親へのチームの訴求力は計り知れない。サッカークリニックやキャラパンに参加しても利害関係は発生しないが、スクールに通う子ども、スクールに子供を通わせる親は、クラブにとって重要なステークホルダー(利害関係者)となり得るのである。
サッカーリニックやキャラバンについても、参加しただけではステークホルダーにはなり得ないが、クリニックへ参加したことでNACK5スタジアムに足を運ぶかもしれないし、クリニックの参加がキッカケで大宮が運営するサッカースクールを決めるかもしれない。そう言う意味では、サッカークリニックやキャラバン、指導者講習会などの普及活動も彼らU-12コーチにとって重要な役割なのである。
ステークホルダーを増やして大宮ファンを獲得するために、多くのコーチが必要になる。現在大宮では約20名のコーチスタッフが在籍するが、確認できるクラブでは横浜FMが最も多く、約60名のコーチスタッフが在籍する。

また、川崎や清水、神戸などでは、サッカースクールをジュニア(U-12)に留まらず、社会人向・女性向けのサッカースクールを運営している。
レディースチームやフットサルクラブの運営もステークホルダー獲得の有効な手段の一つと考えてもよいかもしれない。
浦和(レッズランド)川崎(フロンタウン)などは、フットサルコートを運営し、ステークホルダーの獲得への新たな試みをしている。
まだまだ大宮でもステークホルダー獲得のためにするべきことはたくさんあるし、そのための指導者を増やす必要がありそうだ。

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2009年02月03日

ノルウェーリーグ スタベイクIFへ期限付き移籍が決定、小林大悟の移籍で、昨シーズンと比べて大宮の戦力はダウンするのか

1月19日に大宮の新体制はスタートし、先月28日からはグァムに場所を移して開幕に向けて選手らはトレーニングをスタートさせた。
現時点でチャン監督が嗜好するサッカーの全体像ははっきりとは分からない。限られた情報から推測すると、とてもモダンなサッカー、「ハードワーク」「判断・プレーの速さ」を求めるサッカーのようだ。
チャン監督自身は、イングランドの強豪・アーセナルのサッカーが好みであるとのことなので、ボールも人も動くスピーディーな試合をみせてくれるのではと今から期待してしまう。練習では主に新加入の大橋ヘッドコーチが指導をしており、チャン監督が目指す大宮サッカーが明らかになるには、開幕戦まで待たなければならないようである。

さて、新体制始動から2週間が経過し韓国Kリーグから新任の監督が来たことによって、思わぬ効果もでているようである。
その思わぬ効果とは若手選手の起用である。
チャン監督は、監督就任時には大宮の選手の情報を全く知らず、昨シーズンの34試合を見たのみで選手の名前もわからなかったという。
最初、このことに、聊か不安に感じたが、1月23日の紅白戦のスターティングメンバーを見て不安より期待が大きくなった。

ポジティブに考えれば大宮の選手の情報を知らないということは、実績ではなく純粋にパフォーマンスによって選手を評価できるのである。
この日、紅白戦のレギュラー組には、川辺隆弥選手が名を連ねた。川辺選手はプロ3年目、昨シーズン、トップでの公式戦出場なしという若手選手である。
私も実際に川辺選手のプレーを見たことはないが、サテライトや練習試合で得点やアシストを記録しており、とても気になる選手であった。
もし日本人が監督をしていたら川辺選手は起用されていただろうか。
また、1月31日、Kリーグの大邸(テグ)FCとの練習試合では、U-20代表の渡部選手や新加入の石原選手を右SHに起用したり、橋本選手を左SBに起用したりと本来のポジション以外で積極的に選手を起用している。
これは今までの実績ではなく、選手らのパフォーマンスや適性に即した起用にトライしているからに他ならない。
右SHに求めるプレーを考えれば、昨シーズンレギュラーであった小林大悟選手(以下小林大選手)より、前への推進力と俊敏さをもった渡部選手や川辺選手、石原選手を試してみたくなるのも理解できるし、バク選手が加入するまでチーム唯一のレフティーであった橋本選手を左SBに起用したくなるのもごく自然の流れである。
人は、どうしても選手を実績やブランド・肩書で評価してしまう嫌いがある。元日本代表という肩書や知名度で選手を過大評価してしまうのである。
選手への先入観がない分、チャン監督は、純粋に大宮の現有戦力の評価し、その時々のベストメンバーを組んでくれるのではないか。

チャン監督の目には、小林大悟という選手はどう映っているのだろうか。

小林大悟の移籍で、昨シーズンと比べ大宮の戦力はダウンするのか

本日(2月2日)正式に、小林大選手のノルウェーリーグ・スタベイクIFへの期限付移籍が発表された。

小林大悟期限付移籍のお知らせ

確かに、小林大選手の欧州リーグへの移籍は、大宮サポーターにとって衝撃的なニュースであった。小林大選手は、大宮で最も知名度のある選手の一人であるし大宮の選手で唯一、大宮所属で日本代表になった選手である。小林大選手の背番号「8」を背負っているサポーターも多く、大宮アルディージャで最も人気のある選手であるといってよい。そのため小林大選手の移籍は、興行的に大きなダメージが予想される。

しかし、チームの戦力として考えた場合は全く別の問題である。
小林大選手の移籍が昨シーズンと比べ戦力ダウンにはなっていないと私は思わない。
チームとして小林大選手の移籍は寂しい限りであるが、先入観を持たずに戦力として小林大選手を評価しなければならない。

確かに小林大選手が素晴らしい選手であることは疑いようがない。優秀な選手を起用するチャンスはなくなった。しかし、昨シーズンに限って言えば、小林大選手が活躍したとは言い難く、必要不可欠な存在であったかと言えばそうとは言い切れない。
これは小林大選手の能力不足というよりも樋口前監督の小林大選手の右SHでの起用が機能しなかったからである。
唯一、小林大選手が輝いた試合、30節のホームジェフ戦ではセンターハーフ(CH)としての出場であった。小林大選手は、やはりボールを受けるより、ボールを供給する選手であり、相手を背にするプレーより前を向いてプレーする選手なのである。

小林大選手をCHにコンバートすることによって、昨シーズンからの戦力アップを図る可能性はあったかもしれない。しかし小林大選手が移籍することによって、右SHを務めた昨シーズンと比べチームの戦力ダウンになったとは言えない。

チャン監督も昨シーズンの34試合のみの観戦で、小林大選手を評価していたとは考えにくい。シーズンが開始し1週間、チャン監督の目には小林大選手はどう映っていたのだろうか。おそらく1週間では評価などできなかっただろう。つまり、昨シーズンの小林大選手を評価はしているとは思えず、今シーズンもCHとしてのプレーも1週間では評価できない状況で、チャン監督にとっては、今回の小林大選手の移籍は、ほとんど影響ないのではないか。新シーズンが始動してからの移籍ということで、渡邉社長は、そのタイミングの悪さを懸念しているが、戦力としてはそれ程影響ないと思われる。

このタイミングの移籍で一番迷惑を被っているのは、既に販売が開始しているNO.8の新ユニフォームを申し込んだサポーターではないだろうか。

想定外と言えば、CHとして計算していた選手が移籍してしまうのでCHの選手起用については一抹の不安が残る。
ただ、実績ではなく純粋にパフォーマンスで選手を起用しているチャン監督のもとで、小林大選手にCHのポジションが約束されていた訳ではない。
個人的には、1月23日の紅白戦ではセンターハーフとして出場していたので、今シーズン小林大選手のCH(ボランチ)を見ることができると期待していただけにこの移籍は非常に残念である。

小林大悟選手移籍に伴う受注済みユニフォームの対応について

センターハーフ候補、注目は金澤慎

小林大選手の移籍によって、他の選手にチャンスが巡ってきたのは言うまでもない。小林慶行選手(以下小林慶選手)のパートナー最有力候補は金澤慎選手である。昨シーズン、主にSHで起用されていたが、今シーズンはCHとしての出場が期待される。
CHの選手の中でも最も攻撃への意識が高いことが特徴である。小林慶選手のプレースタイルを考えるとどうしてもパートナーには攻撃意識の高い選手を配置したい。
昨シーズン7節の浦和戦での金澤選手のプレーは攻撃的なCHとしての可能性を十分に示した。パスを配給するだけでなく、自ら相手ディフェンスの裏を取りボールを受けるプレーを繰り返した。シュートの精度と個人で状況を打開する能力を向上させれば面白いプレーヤーになるのではないか。

金澤選手に限らず、今シーズン若手選手にとってはチャンスの多いシーズンになるはずだ。成績不振によりメンバーを入れ替えるというネガティブなチャンスではなく、チームが好調のなか、競争に勝ち取って出場するようなポジティブなチャンスが若手に巡ってくることを心より望みたい。
まず、若手選手にはこの小林大選手の移籍によって巡ってきたチャンスを十分活かしてほしい。

≪2009年フォーメーション例4-3(1-2)-3≫2009.2.2

                クレメン(藤田)

内田(デニマル)        石原(渡部)
              藤本     金澤

                   慶行(片岡)

パク(橋本)   マト      冨田(福田) 塚本

                    江角(高木)

(SUB)高木、福田、橋本、デニマル、藤田、片岡、渡部

≪2009年理想フォーメーション例4-4-2≫2009.2.2

              石原   クレメン(藤田)

藤本    小林慶    金澤    内田(川辺)

 パク     マト    冨田(西村) 塚本(波戸)

                      江角(高木)

(SUB)高木、福田、波戸、デニマル、クレメン、小林大、川辺

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