2008年11月26日
藤本主税の負傷とレアンドロの出場停止、次節京都戦への不安
32節 新潟-大宮戦は、1点をリードされていた後半43分、レアンドロ選手の劇的なゴールによって同点に追いつき、勝ち点1ずつを分け合う結果となった。
この新潟戦のドローは大宮にとって健闘であったのか、痛恨のドローだったのかは評価が分かれるところだろう。
ドローの評価はさておき、残留争いのなか残る2試合のことを考えると厳しい試合となった。と言うのも、この試合はレアンドロ選手にとって今シーズン最後の試合となったのだ。レアンドロ選手は、前半35分、ペナルティーエリア内でのファイルによってイエローカードを受けた。このファイルは新潟にPKを与え、先制点を許すことになったのだが、今シーズン累積6枚目となったこのイエローカードでレアンドロ選手の今シーズン残り2試合の出場停止が決まった。
レアンドロが次節以降の出場の可能性がなくなった時、残り2試合をどのように戦うのか非常に不安になった。
このPKより15分前に大宮にとって不安要素が既に発生していた。それは前半20分に大宮の攻撃を支えていた藤本選手が、負傷退場していたからだ。既に前半14分(右SBの塚本選手のオーバーラップより惜しいシュートを打ったシーン)あたりから藤本選手が左足股関節をかばう仕草をみせていた。約5分間プレーを続行するも、その後プレー続行不可能となった。
私の経験から言えば、違和感が生じた時点で、プレーを止めていれば次節の京都戦には出場できていたかもしれないが、5分間のプレー続行で、プレーが出来ない程の痛みを伴っている容態では次節京都戦への出場は難しいかもしれない…。
ただ藤本選手の負傷交代で生じた不安は、その後の大宮の試合内容をみて多少払拭された。藤本選手に交代して出場した小林慶行選手が、センターハーフ(ボランチ)に入り、センターハーフであった小林大悟選手が藤本選手のポジションに入ったのだが、思った以上にこの布陣は機能した。
センターハーフに関してして言えば、守備的な役割を担う片岡選手いるため、もう一人のセンターハーフに求められる役割は、「攻撃の展開力」や「攻撃へのビルドアップ」である。試合中、自ら前線に何度も飛び込み、攻撃に参加することはないが、小林慶選手は細かいパスを多用してゲームを組立てることに長け、スムーズにボールを配給した。
以前私は、小林慶選手を「大宮の心臓」と例えたことがあるが、血液の如くボールを全身(フィールド全体)に配給していた。8月に負傷をするまでは不動のセンターハーフだっただけに、彼の活躍は、当然と言えば当然と言えるだろう。
またFWに入った小林大選手も思いのほか機能していた。藤本選手と比べるとプレーが淡泊すぎて効果的なタメを作れていないシーンもあったが、自らポストプレーを行い、ボールを上手くつなぐ要因となった。またクレメン選手の近い距離にポジションを取り、ポストプレー(クサビ)からのパスも上手に受け、さばいていた。また前線への飛び込みも何度も見せ、後半8分の前線への飛び出しによってPKを獲得することとなった。
小林慶選手と小林大選手にプレーによって藤本選手が万が一次節以降出場できなくなった場合でも計算きることをこの試合ですぐに証明した。しかし、この新潟戦は、次節以降レアンドロ選手欠場のディフェンス陣の布陣が想像できないまま終了した。
大宮のキープレイヤーになりつつある片岡洋介
大宮サポーターならCBのバックアップ要員としてすぐに、新潟戦でセンターハーフ(ボランチ)を務めた片岡選手を想像するだろう。センターハーフ候補には片岡選手や小林慶選手の他、佐伯選手・斉藤選手と今シーズン通じて試合に出場してきた選手が数多くいる。片岡選手がCBにシフトするのはごく自然の流れのような気がする。しかし私の見解としては片岡選手をCBで起用した場合、大宮のここ数試合の好調を支えるバランスが崩れるような気がする。片岡選手がCBで活躍できないというよりは、現在片岡選手が務める守備的なセンターハーフに代わる選手がいないと思えるのだ。
なぜ佐伯選手や斉藤選手が片岡選手の代わりとなりえないのかと言えば、そのプレースタイルの違いによるものだと考えている。片岡選手は、大宮のハーフ陣において唯一フィジカルの強さでディフェンスができる選手である。今節新潟戦でも相手攻撃陣にボールが渡る寸前でファールになるかならないかの際どいプレーで大宮の守備の安定に貢献していた。内田選手や金澤選手などの前線からのプレッシャーによって、センターサークル付近でのボールの攻防は重要な意味を持つ。今節新潟戦では何度も相手陣地でパスカットをすることができたが、相手攻撃陣とのセンターサークル付近での激しいボールの奪い合いが残りの2試合で予想される。
今の大宮の選手でフィジカルに強い守備的なセンターハーフができる選手は見当たらない。今までセンターハーフを務めた佐伯選手は、どちらかと言えばポゼッション・ビルドアップに長けた選手であり、斉藤選手は確かに守備的なセンターハーフとしては片岡選手と役割が重複するが、フィジカル・一試合動き回るスタミナを考えると片岡選手に劣るように思える。
今の大宮の攻守のバランスの良さの原因の一つは、片岡選手が守備的なセンターハーフ(アンカー)の役割を十分果たし、もう一人のセンターハーフが高い位置で攻撃に参加できていることだと考えている。大宮が6連敗をした時などは、2人のセンターハーフが、守備的ミッドフィルダー化し、ほとんど攻撃に参加せずに、攻撃に厚みを作れずにいた。
このような大宮の状況下で片岡選手をCBにすることは非常にリスクが高い。片岡選手がCBとして出場した天皇杯5回戦の名古屋戦は観戦できなかったのだが、どんな試合をしていたのだろうか?
本日(11月26日)時点で、誰をCBにするべきか非常に難しいところであるが、ルーキーの青木拓矢選手若しくは同じくルーキーの川原達矢選手が起用すべきではないかと考えている。出場経験のない2人のルーキーを起用することにリスクが高いと考えがちだが、片岡選手を今のポジションから外すことのようがよっぽどリスクが高い。またレアンドロ選手が一人出場できないだけで、バックアップ選手が見当たらないという事態は、樋口監督の責任に他ならない。青木選手も川原選手が活躍できる能力がある選手か否かは別にして、少なくともいつでも出場の準備、つまり、試合の経験をさせておくことが必要だったのではないだろうか?樋口監督の罪は大きい。
個人的には、川原選手が出場し大宮の新しいスター候補として名乗りを挙げてほしいと期待している。
痛いドローでもあり、意地のドローでもあった。大宮サッカーを続けるだけ
今更、プロの選手らに、ペナルティーエリア内で不要なファイルをするなとか、セットプレーに気をつけろとは言わない。
今節新潟戦は大宮らしいサッカーができていた。高い位置からプレスを与えボールを奪いカウンターで攻めるシーンも何度かあったし、クレメン選手へのクサビの精度もだいぶ高まり、藤本選手や小林大選手が前を向いてボールを受けることができるようになった。
PKとセットプレーの失点によって常に1点を追う状況にしてしまったという意味では、痛恨のドローであったが、後半43分に同点に追いついたという意味においては意地のドローであったと言える。
残留争いをする他のクラブも、横浜が勝ち点3を得て残留をほぼ決定的なものにし、ジェフが勝ち点を奪えなかったことを除けば、勝ち点1を積み上げたに留まり、前節までと状況は大きく変わらない。とにかく次節京都戦・最終節磐田戦で勝利をしない限り大宮の残留は決まらないようだ。残り2試合を勝利するために、勝利をおさめた千葉戦・川崎戦そしてドローであった新潟戦で続けてきた大宮のサッカーを続けるのみである。
posted by toddocom |12:13 |
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2008年11月19日
77年に生まれた私は正にファミコン世代だった。
ファミリーコンピュータ(以下ファミコン)が発売した83年は小学1年生、「スーパーマリオブラザーズ」が発売した85年は小学3年生、そしてドラゴンクエストⅢを購入するために日本の子供らが徹夜をして行列をなした88年は小学5年生だった。
私はと言えば、初めて購入したソフト・任天堂「ゴルフ」をやった時に、ゲージに合わせて3回ボタンを押して、ボールを打つことが理解できず、1時間以上ボールが前に進まなかったと言う程ゲーム音痴だった。
ゲームをするよりサッカーをしていた方が楽しかった。
そして長らくゲームとの接点がなかった私であったが、1997年に出会った『J.LEAGUE プロサッカークラブをつくろう!2(以下サカつく2)』によって、ゲームでサッカーを楽しむことを覚えた。しかしサッカーをゲームで楽しむと言っても、試合形式のサッカーゲームは馴染めず、なんどか某試合形式のサッカーゲームシリーズを購入するも、熱中するのは購入して1週間だけで、私の興味を刺激するのは、クラブ経営・育成型のシュミレーションゲームだけだった。しかしその後、2003年にサカつく!3(PS2)を購入するも、友人宅で時間を分けて交代しながら何日も熱中した『サカつく!2』程、入れ込むこともなかった。
そして『サカつく!2』は、私のゲーム人生の中で唯一熱中したゲームとなった。恐らくこれから先も『サカつく!2』以上に熱中するソフトはないだろうと思っていた。
しかし今月20日に何とも気になるゲームがnintendo DSで発売する。エルゴラッソを購読していると嫌でもそのソフトの広告が目に入る。
購入すべきは、せざるべきか・・・
31歳独身、そのソフトを購入するか真剣に迷っている…。
恐らく購入しても数日で飽きてしまうのだが…。
長い前置きはさておき、既に多くの方が察しているだろがこのブログ「リアルサカつく!日記外伝~Jリーグを語る~」のタイトルは、このゲームソフト『サカつく』シリーズからとっている。
今年の3月某日、「現実の世界(リアル)でサッカークラブをつくりたい。」そして「サッカークラブづくりを自分のライフワークにしよう」と決心した。
突発的にそう決めた私はブログを書きはじめた。
資金もなければ、仲間もなければ人脈もない。私ができることは、ブログで自分の考えを記すこと、またサッカークラブをつくる過程を書きとめることだけだった。
お恥ずかしながら今は、外伝として始めたこのサッカー観戦ブログが、私が一番更新をするメインのブログとなり、「本伝」とも言えるブログの方はほとんど更新をしていない。
ただ、本家「リアルサカつく!日記」は30年・50年かけて続けたいライフワークなので気長に考えている。
サッカークラブをつくりたいという夢をもった時に、唯一持っていたアイディアが、インターネットで情報を公開してサッカークラブづくりに協力してくれる仲間(サポーター)を募るというものだった。
日本全国にはJリーグを目指すサッカークラブが沢山ある。その多くのクラブが直面するのがクラブの運営費確保の問題である。どのサッカークラブも長期的にJリーグを目指すための収益モデルが確立しておらず、慢性的に資金不足に陥っている。欧州のようにお金を持つオーナーが現れる訳もなく、どのように観客の動員を図り、またスポンサーを獲得するかという課題が常に付きまとっていた。
これは、多くの場合、「サッカークラブ」を地域の活性化の担い手と考えており、サッカークラブづくりの目的がサッカーの楽しむことではなく、地域の活性することに起因すると思った。
地域を限定してサッカークラブづくりをした場合、地域の住人や企業がサッカークラブを認知し、更にクラブにコミットメントするためには莫大な労力と時間を費やす。
安易に地域を限定すると、日本においてサッカークラブ運営の収益モデルを確立するのは難しいのではと考えた。
そうであるならば、インターネットを利用して既にサッカーの楽しさを知る日本中(世界中)のサッカーファンにサッカークラブづくりの協力と応援をお願いできないかと考えた。
ブログを書き始めると直ぐに、イギリスで「My Football Club」というインターネットサイトで会員を募り、会員が資金を出し合ってサッカークラブを買収したとう記事を読んだ。これはインターネットで集まった多数のオーナー(サポーター)によってクラブ運営なされる画期的な試みだった。
サッカークラブのサポーターを特定の地域だけでなく、インターネットによって情報を公開してサポーターを募りたい程度に考えていた私にとって、運営資金をインターネット会員によって集めるという「My Football Club」の試みは衝撃的だった。
※現在、My Football Clubに買収されたエブスフリート・ユナイテッドFCは、今シーズンカンファレンス・ナショナル(5部相当)において、18節終了時点で14位(24チーム中)に位置している。
日本版「My Football Club」育成型オンラインコミュニティ「MYFC」の登場
「My Football Club」の存在を知って半年、10月に日本においても、「リアルサカつく」というべき新しいチャレンジが始まった。
株式会社Jプレイヤーズが運営する「MYFC」というサイトだ。
日本版「My Football Club」というべき事業モデルで、「MYFC」というサイトによって会員を募り、会員から資金を集めクラブを買収し、多数の会員オーナーのインターネット上での議論・投票によってチーム戦術や選手獲得の決定などサッカークラブの運営するというものである。
11月19日現在、静岡県1部リーグに所属する藤枝ネルソンという元Jリーガーも在籍するサッカークラブが既に運営候補クラブとして名前が挙がっている。
10月のサイト(β版)のオープン以来1ヶ月で1,000名弱の会員を集めた。※まだ運営費の徴収(有料化)2009年4月予定。
当然、現実世界でJリーグを目指すのであれば、日本のどこかにホームタウンを設定しなければならない。またクラブが地域の発展に貢献すべきとJリーグ規約で明言されている。
もし、ホームタウンに制限されず、自らがオーナーになることで地域に留まらず、サポーター(オーナー)をクラブにコミットさせるモデルを構築できたならば、Jリーグを目指す多くのクラブが直面する運営資金の確保という課題の解決に向けて大きく前進するだろう。
この「MYFC」というサービスは、つい先日、始まったばかりのサービスである。いやまだ始まっていないのかもしれない。
このようなサッカー界における新しい試みはぜひ成功してほしい。
興味がある方は、「MYFC」のオーナー登録(現在無料)登録をしてみては如何だろうか。
≪関連サイト≫
サカつくDS公式サイト
My Football Club(英語)
Ebbsfleet United(英語)
MYFC
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2008年11月11日
30節千葉戦に引き続き、今節31節川崎戦でも勝利し、この勝利でリーグ戦2連勝となった。今節、磐田が清水に勝利し勝ち点3を獲得、勝ち点を36にのばし、ジェフも優勝争いをする大分と分けて勝ち点35とした。今節の川崎戦の勝利で残留争いから抜け出だすことはできなかったが、30節・31節と理想的な勝利をした大宮の勝因を考えてみたい。
30節の大悟同様、今節の主税もまた前を向いてプレーできるようになった
前節ジェフ戦・今節の川崎戦と共通しているのは、攻撃の際に起点となる藤本主税選手が前を向いてプレーできる機会が植えたことが挙げられる。デニスマルケス選手が負傷し欠場してから藤本選手がクレメン選手と共にFWに務めることになった。FWになってから藤本選手が、より高い位置で前を向いてプレーをする機会が多かったが、ここ2試合について言えば、前を向いてプレーをする回数が更に増えた。当然、前を向いてプレーをすることによって、視野が広がり、プレーの選択肢も増える。それに伴い攻撃のスピードが上がるというメリットが挙げられる。
なぜ藤本選手の前を向いてのプレーが増えたかと言えば、一つはクレメン選手へのクサビのパスの精度が高まり、またクレメン選手が日本の激しいディフェンス(所謂ユニフォームを掴んだディフェンス)に慣れたため、クレメン選手からクサビの落とし(パス)を受けることが増えたことが挙げられる。もう一つは、クレメン選手へのクサビのパスを警戒するあまり相手CBがラインを下げる傾向があり、相手ディフェンスラインにスペースができる。その空いたスペースを藤本選手が効率よくボールを敵陣へ運べるようになったことである。藤本選手は状況判断(周りの状況を把握する力)、ボールコントロールの技術に優れ、前のスペースが空いていれば、状況に応じて前を向くことができる。また背後(背中)に相手選手を背負っていても上手に相手選手をかわす場面を何度もみせた。藤本選手が前を向いてプレーすることによって大宮の両サイドの選手が攻撃参加するためのタメとなり効果的なサイド攻撃が可能となった。
右サイドの塚本泰史と左サイドの内田智也の効果的な攻撃参加
リーグ戦2試合を通して良い内容の試合が出来るようになったもう一つの理由として、両サイドからタイミングよく攻撃できるようになったことが挙げられる。両サイドからの攻撃を可能としたのは、藤本選手がボールをキープすることによって溜めが出来できたことは前述したが、攻撃へ高い意識と技術を持った選手がレギュラーに定着したことは大きい。一人は右SBを務める塚本選手、もう一人は左SHを務めている内田選手である。右SBの塚本選手は、29節東京V戦でリーグ戦デビューを果たした。その後の2試合は、スターティングメンバーをして定着している。過去に、田中輝和、村山祐介両選手が右サイドで起用されてきたが、攻撃参加へのタイミング、攻撃参加への頻度を比べると塚本選手の方に分がある。川崎戦で露呈したセンタリングの精度の低さについては課題が残るが、チャンスは、ライバルの2選手より数多く作っている。あと3試合、塚本選手が右サイドを任されることになるだろう。
左サイドでは、内田選手が好調を維持している。リーグ戦序盤はレギュラーを確保したかに思われたが、怪我で長期離脱を余儀なくされ、復帰後も試合出場の機会に恵まれていなかった。しかし29節東京V以降レギュラーを奪取し、30節のジェフ戦の小林大悟選手へのアシストや、天皇杯4回戦、決勝点となったクレメン選手へのセンタリング、そして31節川崎戦での1点目のチャンスメイクなど、ことごとく得点シーンに内田選手が絡んでおり、現在の大宮にとって攻撃のキープレーヤーとなった。
ただ、塚本・内田両選手が効率的に攻撃できるのも両サイドでの選手間の連携が上手くいっていることも大きい。右サイドで言えば、塚本選手前に位置する金澤選手が、塚本選手が攻め上がるスペースを作り、塚本選手と共に前線から献身的に守備をし続けていることで塚本選手の攻撃参加を可能にしている、また左サイドに関しては、波戸選手が堅守することによって内田選手が積極的に攻撃参加できるのである。
シーズン通して大宮にとって懸念材料であったサイドからの攻撃は、今では大宮の強みとなった。
ドリブルを得意とするブラジル人トリオへの完璧な守備
今節、センターハーフを務めた佐伯選手、片岡選手も及第点の出来であった。佐伯選手はパスカットからビルドアップすることができなかったが、相手の攻撃の芽を数多く摘んでいたし、片岡選手は、後半惜しいミドルシュートがあったように彼のシュートレンジまで攻めあがり、効果的なミドルシュートで得点のチャンスを作った。
そして2人のプレーで最も評価に値するのは、川崎のブラジル人トリオへの守備である。相手がドリブル主体であったから出来た守備であったが、川崎のブラジル人がボールを持つとSHやSBの選手と連携し素早く2人、3人と取り囲みボールを奪った。この守備によって川崎のブラジル人トリオにほとんど何もさせなかった。
センターハーフの佐伯選手に注文を付けるなら、やはりもう少し攻撃への参加を期待したい。後半途中から小林慶行選手がセンターハーフのボジションに入ったが、攻撃に直結するようなパスが多く、確実に攻撃の流れがよくなった。
佐伯選手にも次の試合では、同じような役割と活躍を期待したい。
相手川崎について、鄭大世のポストプレーに世界レベルの輝き
相手川崎は、攻撃の4人(鄭大世、ジュニーニョ、ヴィトール・ジュニオール・レナチーニョ)の能力が非常に高く、それぞれ一人でも状況を打開する力を持っていながら、且つコンビネーションの良さが感じられた。この4人に右SBの森勇介選手、ボランチの中村憲剛選手、谷口博之選手が攻撃に参加した時、とても大宮を応援する側としては怖さを感じた。しかしこの試合は、前述したとおり中盤の選手、両SBの選手が上手く連携をして、川崎のブラジル人3人を上手く抑えることができたため決定的なシーンを作らせることはなかった。また、ジュにオール・レナチーニョ両選手の調子が悪かったようでボールを持ち過ぎることが多く、それがまた大宮の守備をさせやすくした。
川崎の場合、攻撃のテンポが速く、そのスピードについていけない選手が出てくるとチームとしての攻撃力が低下してしまうことをこの試合で垣間見た。
ただジュニーニョ選手のボールのスピードと前への推進力は秀逸でやはりレベルの違いを見せつけた。
そしてもう一人、衝撃的なプレーを見せたのは鄭大世選手である。彼のポストプレーの強さは驚かされた。大宮には、冨田選手とレアンドロ選手の二人CBがいるが、ヘディングで相手FWにほとんど負けたことをみたことがなかった。冨田選手はCBとしては決して身長は高くないが、位置取りと跳ねるタイミングは素晴らしく自分より身長の高い選手に対してもヘディングの強さを見せていた。またレアンドロ選手に関しては、これまでの試合は187㎝の長身でヘディングの強さをいかんなく発揮していた。しかしこの試合では、制空権を鄭大世選手に奪われた。またヘディングの強さだけでなくクサビの位置取りが抜群によく鄭大世選手とのクサビのワンツーパスによって攻撃のリズムを突っていた。
鄭大世選手に世界トップレベルの香りを感じた。ジュニーニョ選手と鄭大世選手には、ピッチ上の他の選手と比べ、明らかなレベルの差を感じた。
現状のベスト布陣
最後に、私が考える現状のベスト布陣を書きたい。次の天皇杯5回戦、次節新潟戦では下記の布陣に近いメンバーで挑むのではないだろうか。
クレメン
内田 大悟 藤本 金澤
片岡
波戸 冨田 レアンドロ 塚本
江角
GK 江角
DF 波戸
冨田
レアンドロ
塚本(田中)
MF 片岡(小林慶、斉藤)
金澤(佐伯)
藤本
小林大(小林慶)
内田(土岐田)
FW クレメン(デニスマルケス・森田)
※括弧はバックアッパー
現在の好調ぶりを考慮に入れれば、小林慶行選手、デニスマルケス選手は控えとして、途中から流れを変える役割を任せた方がよいだろう。小林大悟選手は、センターハーフとして片岡選手と並ぶことになると思うが、役割としては片岡選手と比べればより攻撃的なポジションを取った方がよい。来週天皇杯、次節32節新潟戦とどのような戦いを見せてくれるのか非常に楽しみだ。
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2008年11月07日
主力温存に犬飼会長激怒!大分、千葉から来年天皇杯出場権はく奪も
日本サッカー協会の犬飼基昭会長(66)は6日、天皇杯4回戦(5日)で主力を温存して敗退した大分、千葉に対し、来年の天皇杯出場権はく奪を含め、厳罰を処す考えを示唆した。
大分は鳥栖戦に、優勝したナビスコ杯決勝(1日)から10人、千葉は直近のJリーグ大宮戦(10月26日)から先発メンバーを7人入れ替えた。Jリーグの公式戦ではベストメンバーで臨む「最強チーム規定」があるが、天皇杯は適用外。ただ「ルールに書いていないのは当たり前だから」と犬飼会長はピシャリ。6日夜に大分・溝畑社長から謝罪の電話を受けたが、怒りは収まらなかった。
「日本で一番、権威のある大会にそのような態度で臨むならば、来年から出場しなくてもいいということでしょう。今後対応を考える」と厳しい態度でクラブの姿勢を問う考え方を明かした。(スポーツ報知より引用)
天皇杯4回戦において大分とジェフが前公式試合から大幅に先発メンバーを入れ替えたことに対する犬飼JFA会長のこの発言。既に多くのサポーターブログで非難の嵐である。引用記事にあるように、Jリーグには、Jリーグ規定42条に「最強のチームによる試合参加」があり、先発メンバー選出においては、直前のリーグ戦5試合で1試合以上スターティングメンバーとして出場した選手を6名以上起用しなければならないという決まりがある。しかし今回の当該試合は天皇杯での戦いであり、Jリーグ規約は適用外である。大分とジェフが処罰される根拠は何もない。犬飼JFA会長の「権威ある天皇杯では各クラブベストで戦ってほしい」という気持ちはわからなくはないが、犬飼会長のこの発言は全くの的外れといってよい。正式な手続きを踏むのなら、まずこの2クラブが処罰されることはないだろう。
そもそもなぜ前試合から大幅な選手入れ替えが起こるのだろうか。
大幅な選手入れ替えが起こるケースを考えてみた。一般的に以下の3つの可能性が考えられる。
①主力選手を温存する場合
②ターンオーバー制を導入している場合
③第3者の利益を目的として入れ替えが行われる場合(無気力試合、八百長等)
②ターンオーバー制に関して言えば、リーグ戦だけでなく、ACLやヤマザキナビスコ杯が年々その地位を高めるなか、一選手の年間試合数を制限して高いコンディションを保って戦うことはクラブが行う戦略の範囲だと思う。ただその前提として、一般的にターンオーバー制と言えば、誰が試合に出場しようと戦力差は見られない2チーム分編成可能な選手らを準備しておかなければならない。後述する「主力温存」との大きな違いは、別に試合の優先順位はなく。試合を捨てるという考えは毛頭ない。Jリーグクラブにおいて明確にダーンオーバー制を導入しているクラブは見当たらないが、アレックス・ミラー監督が指揮をとってからのジェフには、ターンオーバーの雰囲気を感じる。ホームとアウェーでは戦術が大きく異なり、その戦術の差異により先発選手が入れ替わる。
何はともあれ、国際的にも、国内においてもターンオーバー制導入について目立った批判はない。
③第3者の利益を目的とした入れ替えが行われる場合、金銭の授受によって先発選手を入れ替え、意図的に結果を操作する行為など断じてあってはならない。金銭のやり取りがなくても、結果を意図的に歪めようとする行為は防がなければならない。
②ターンオーバー制を導入している場合、③第3者の利益を目的とした場合についての是非については明確であり、ターンオーバー制に関しては処罰されるべきものではないし、第3者の利益のための選手の入れ替えは絶対にあってはならない。
この選手の先発入れ替え問題で、その是非が不透明であるのは「主力を温存」する場合ではないだろうか。犬飼JFA会長について言えば、この主力を温存することを非とみているようであるが、果たして主力の温存は、是なのだろうか非なのだろうか。
主力温存とバックアップ選手起用は表裏一体
私個人的な意見としては、主力を温存することや、リーグ戦やカップ戦に優先順位をつけることは、監督が持ちうる戦略上の選択肢だと考えている。一試合、一試合どの選手を起用するかを決定する権限を持っていることは、監督の最大の役割であり面白さでもある。選手起用に対する結果の責任は監督が負うもので、結果如何によっては更迭されるリスクを負いながら選手を起用している訳である。
また監督のチームマネジメントやチームの結果を評価するのは、各クラブの首脳陣であってJFAの会長がとやかく言うことではない。
そして、多くのサポーターはそのことを理解している。だから今回の犬飼JFA会長の発言に対して非難や反対を表明するサポーターが多い。
サポーターの視点で更に言えば、主力温存とバックアップ(若手)選手に起用は表裏一体で、シーズン通してバックアップ選手の活躍の場が与えられることを常々、期待している。バックアップ選手の中には若手選手が含まれていることが多く、彼らがどんなプレーをするのか、またトップチームに出場する準備ができているのか気にしているし、彼らのプレーを観る機会が少ないことを不満にも思っている。そういう意味でカップ戦などは、若手のプレーを直接見ることができる貴重な場である。
リーグ戦の優勝を目指す大分、是が非でも残留したいジェフにとってみれば、主力組の温存の目的があったのと同時にバックアップメンバーの貴重な実践機会であったとも言える。大分の先発メンバーを見れば、家長選手や清武選手など大分サポーターが、今までにもっと、プレーを観たかっただろう選手らが出場しているし、ジェフに関して言えば、先発メンバーに名を連ねるレイナルド・ミシェウ・戸田・工藤・青木・池田各選手が数多く出場している。更に言えばジェフの場合、Jリーグ規定42条を適用しても違反にならないため犬飼監督は何を批判しているのかもよくわからなくなってくる。
両クラブに言えるのは、今回天皇杯で出場した選手が、先発からの出場は少ないながらも、コンスタントに試合へ出場している選手が多いということである。別に天皇杯を軽視するような選手起用でもなかったと私は思う。結果的に両クラブとも敗れてしまったが、天皇杯に出場した選手の今シーズンの選手の実践での実績を考えれば、相手チームに勝つ準備はできていたし、十分に勝つ可能性があった。
私が応援する大宮でも、4月にリーグ戦の間の平日にヤマザキナビスコカップ予選リーグの際に、前試合から大幅な先発メンバーの入れ替えが行われた試合があった。(4月16日 横浜FM 4-0 大宮 於 三ッ沢ニッパツ)ただこの試合は、主力温存という要素が強く、全くバックアップ選手をこの試合に起用して今後のリーグ戦に出場選手を活かそうという意図が見られなかった。今シーズンほとんど実践経験のない選手らを先発メンバーで起用し、試合に大敗すれば見切ったように、その後のリーグ戦で彼らを積極的に出場させることもなかった。もっとバックアップ選手に配慮した起用を考えるなら、3月に行われたヤマザキナビスコの試合でも、もっと彼らバックアップ選手を活用すべきだったし、その後のヤマザキナビスコの試合においても彼らを起用するべきだったはずである。同じ選手起用でも納得できるもの、そして納得できないものがある。この大宮の主力温存に関して樋口監督の采配はサポーターとして到底納得できるものでなかった。結局大宮がナビスコカップをどう捉えていたのかは不透明である。そして今の大宮の低迷もバックアップ選手も含めチーム全体で戦う意識とその準備を怠ってきたことと無関係ではないだろう。
話は今回の犬飼会長に戻すが、犬飼会長も表面的にはサポーターを慮っての発言だと察するが、そうであるのなら大きなお世話である。サポーターのためにと言いながら、サポーターを幻滅させるような処罰をチラつかせる。全くもって本末転倒である。
今回の発言についてぜひ大分・ジェフサポーターの意見を聞いてみたいのだが、サポーターにとっては納得のできる主力温存だったのではないだろうか。
最後に、犬飼会長の「日本で一番権威ある大会…」という件に一言。先日、大宮-C大阪戦 於 NACK5スタジアム)に行った際、リーグやナビスコ杯と天皇杯のレギュレーションが違うようでいつも通うNACK5スタジアムでありながらスタジアムの運営の仕方が全く異なっていた。察するに入場料収入やグッズ等収入の分配も天皇杯独自ものであると予想される。そんな現状のなか、プロクラブに対して「日本で一番権威ある大会」だからという理由だけで大会にコミットさせようとするのは少し酷かもしれない。
Jリーグクラブに対して何かを要求する前に、日本サッカー協会会長として天皇杯をプロクラブにとっても魅力ある大会にするためにやるべきことがあるのではないか。
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2008年11月04日
過去・現在問わず最も印象に残るボランチと言えば、誰を頭に思い浮かべるだろうか?
そもそもブラジルが発祥の「ボランチ」というポジションも、世界中ブラジルと日本でしか通用しない名称らしく、ボランチに相当するポジションは、世界各国では様々な名称で呼ばれている。更には役割やニュアンスも各国で微妙に異なるらしい。ここで各国でのボランチに相当するポジションの役割について語ってみたい気もするが、それについて語るだけの知識も、リサーチするため時間も私は持ち合わせていないので当エントリでは割愛する。今回は、日本国内における一般的なボランチ像について言及をしながら、天皇は4回戦大宮-C大阪戦にみた大宮アルディージャの現状の課題についてテーマにしたいと思う。
文頭の「過去・現在に問わず最も印象に残るボランチと言えば?」という問いに私は、すぐに2人のブラジル人を思い浮かべる。一人は、現ブラジル代表監督でジュビロ磐田にも在籍していたドゥンガ、もう一人は、長くスペインリーガエスパニョーラのディポルティーボ・ラ・コルーニャに在籍したマウロ・シルバである。私が、彼らをボランチの選手として強く印象づけられた理由は至極簡単である。なぜなら彼らの活躍によってボランチというボジションという名称を知ったからである。
私がボランチというボジションを知ったのは、94年のアメリカW杯、ブラジルが4回目の優勝を手にした大会であった。優勝国であったブラジル代表にあってボランチを務めていたのが、このドゥンガとマウロ・シルバであった。私のように、この2人の活躍によってボランチというポジションを知った方も多いのではないだろうか。
この2人の元選手に代表されるように、ボランチとしての役割は守備的なものが多い。相手の攻撃の起点にプレッシャーをかけたり、相手の前線へのパスを奪ったりと直接的な守備の役割の他に、相手に進入されやすい空いたスペースを埋めたり、攻撃参加したSBやCBのカバーをしたりと攻守のバランスを取る役割などである。対して攻撃的な役割としては、ボランチという名称にもなったボルトガル語の「(車の)ハンドル、舵」という意味に由来するゲームをコントロールすることである。具体的には、攻守の繋ぎや、攻撃の起点としての役割を担う。これらの役割を考えてみると日本国内において「ボランチ」とは、守備的ミッドイルダーと同義といってもよいのだろうか。日本国内においてボランチというポジションに、守備的な役割・イメージを持たれているということである。
天皇杯4回戦 C大阪戦のボランチ佐伯・片岡は、ボランチとしては及第点、しかし…
11月2日に行われた天皇杯4回戦 大宮-C大阪戦で、大宮のボランチを務めたのは片岡洋介選手と佐伯直哉選手であった。片岡選手はフィジカルに強く対人の守備に長け、佐伯選手は攻守のつなぎとバランサーとして優れた選手である。この日の佐伯・片岡両選手は、無難にボランチとしての役割を務めC大阪から得点を奪われることはなかった。2人で相手の攻撃の芽を潰し、また攻守のバランスを保った。
しかし、その前週末、Jリーグ30節 大宮-ジェフ戦における大宮の戦いぶりをみた大宮サポーターにとっては、何とも不満の残る試合であった。一体何がストレスだったのか。
Jリーグ 30節のジェフ戦、天皇は4回戦C大阪戦と比べるとフォーメーションは変わらず、スターティングメンバーで代わっていたのは出場停止の左SB波戸選手、ジェフ戦ではボランチを務めた小林大選手のふたりだけであった。しかし、ジェフ戦とC大阪戦では大宮の試合内容は変わり、全く違うチームとなった。
この変化の最大の理由として小林大選手の存在が大きい。もっと厳密に言えばジェフ戦での小林大選手が担った役割の有無がゲームの内容に大きく左右した。
ジェフ戦の小林大選手は、私たちが「ボランチ」と呼ぶポジションを担ったのだが、私たちが共有する「ボランチ」の役割を大きく越えたプレーを披露し、大宮を大きく活性化させた。特に攻撃的な面でチームに大きく貢献してボールをよく散らした。また時に決定的なパスを配給し、時に自らバイタルエリアに進入してチャンスを作りチーム一の活躍を見せた。
あの試合の小林大選手のプレーは私たちがイメージする「ボランチ」ではなかった。ボランチというよりは、センターハーフ、攻撃的ミッドフィルダーの役割に近いプレースタイルであった。同じ中盤に位置し、試合全体をコントロールするという役割では類似するボランチとセンターハーフであるが、ふたつのボジションの呼称に対するイメージはだいぶ異なる。センターハーフの方がより攻撃に関与するイメージがある。そしてジェフ戦では、ボランチというよりは、センターハーフとしての小林大選手が活躍した。
これは現在の大宮の戦力・システムにおいて2人のボランチ(守備的ミッドフィルダー)を配置するよりも、センターハーフとしての役割を担う選手をピッチに送りだした方が、チーム全体が機能するということである。小林大選手は優れたプレーヤーではあるが、小林選手の「能力」というよりは、ジェフ戦で彼が担った役割の有無が重要で、小林選手が次節川崎戦に出場できないのであれば、他の選手がセンターハーフとして出場すればよいだけの話である。繰り返すがセンターハーフとボランチの大きな違いは、攻撃への関与である。C大阪戦の前半、佐伯・片岡両選手が攻撃に参加した場面はほとんどなかった。確かに佐伯・片岡両選手はボランチとして及第点の出来であった。しかし、チームは活性化しなかった。これは、佐伯・片岡両選手が共にボランチとしてのみでしか機能していないからだ。彼らをセンターハーフとして評価したとき、やはり物足りない。
後半、金澤選手を下げ、佐伯選手が右サイドに入りボランチを片岡選手と小林慶選手が務めたが、明らかにチームの流れがよくなった。これは小林慶選手が、攻撃の起点となるような縦パスを配給し始めたことがその理由だと言える。自ら前線に飛び込まないまでも、彼がセンターハーフとしてのプレーをした所以である。
これからは大宮ではボランチを「ボランチ」やと呼ばずに「センターハーフ」と呼ぶべき
Jリーグジェフ戦と天皇杯C大阪戦の差異は、選手の能力ではなく、選手に求める役割の違いである。つまりフォーメーション中央に位置する選手が、如何に攻撃への関与ができるか否かという戦略的な問題なのである。次節川崎戦では、累積警告で出場できない小林大選手ではなく他の選手がセンターハーフを務めなければならない。今までボランチの役割を担ってきた佐伯選手や片岡選手でも十分センターハーフが務まると思っている。システム(フォーメーション)も代えることなく、ボランチを「センターハーフ」と呼ぶだけでも佐伯・片岡両選手の役割は変わり大宮のチームは活性化するのではないか。
次節川崎戦では、ボランチではなく、マンチェスター・ユナイデットのスコールズやリバプールのジェラードのようなセンターハーフとしての佐伯選手や片岡選手の活躍を観てみたい。
≪川崎戦での予想フォーメーション≫
藤本 クレメン
内田 片岡 佐伯 金澤
波戸 冨田 レアンドロ 塚本
江角
※佐伯・片岡選手は、ボランチでなくセンターハーフ
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2008年11月01日
11月1日に行われる予定であったJFL後期13節 栃木SC-ガイナーレ鳥取戦であったが、栃木SCが天皇杯3回戦(10月12日)ロアッソ熊本戦に勝利し11月4日に天皇杯4回戦磐田戦が行われるために日程が変更、10月30日(19時キックオフ)にこの試合が行われた。
いつもは大宮アルディージャを応援している私であるが、大宮のサポーターになる昨年までは、特に贔屓にするクラブはなく、埼玉県出身の選手について注目してJリーグを観戦してきた。以前ブログにも書いたことがあるかもしれないが、私の最も憧れる選手は武南高校出身の上野良治選手(前横浜FM)であり、その他、私がサッカーを始め、サッカーに熱中する間に埼玉県代表として冬の高校選手権で活躍したJリーグプレーヤーを長年追っていた。上野選手の他、F東京の浅利悟選手や金沢浄選手、大宮の桜井直人選手や斉藤雅人選手、名古屋の大森征之選手や山形の宮沢克行選手など、武南高校や大宮東高校出身の選手を中心にJリーガーになってからも毎試合観戦はしないまでも、サッカー雑誌の試合後の採点をチェックしながら一喜一憂していた。その中でも特に同い年である77年度生まれの埼玉県出身選手には強い思い入れがあった。
高校を卒業したばかりの1996年、大学を卒業した2000年当時、埼玉県出身の77年度生まれのJリーガーを数多く輩出したが、現在では31歳となった選手は数える程となり、大宮の小林慶行選手(さいたま市)、ジェフの坂本将貴選手(さいたま市)、大分の鈴木慎吾選手(鴻巣市)そしてボンバーこと横浜FMの中沢佑二選手のみとなってしまった。Jリーガーになった多くの同い年の埼玉県出身プレーヤーは、今シーズンまでプレーをすることなくJの舞台から去っていった。去った選手のなかには怪我や年齢的な限界を感じた選手もいただろうが、Jリーグ以外のクラブに活躍の場を求めた選手もいる。
宇都宮・栃木グリーンスタジアムで行われたJリーグ準加盟クラブ同士の直接対決の試合に足を運んだのは、再びJリーグのピッチに立つため新天地で活躍する2人の77年生まれの埼玉県出身プレーヤーを観にいくためであった。
ひとりは、栃木SCに所属する佐藤悠介選手(北本市出身:大宮東高校)、もうひとりは、ガイナーレ栃木に所属するGKの井上敦史選手(新座市出身:市立浦和高校)である。2人はともに埼玉県の高校で3年間活躍していた。佐藤悠介選手は、大宮東高校で2年時に高校選手権に出場し、井上敦史選手は高校選手権の出場は叶わなかったが、国体選手として当時埼玉県を代表するGKとして活躍していた。高校卒業後、佐藤悠介選手は名古屋グランパスエイト(現グランパス)、井上敦史選手は、筑波大学を経てコンサドーレ札幌に入団した。そして、両選手は複数のクラブを渡り歩きながら佐藤選手は、栃木SCのゲームメーカーとして、井上選手は、ガイナーレ鳥取の守備の要としてJ2入りに向けてピッチの上に対峙したのである。
佐藤悠介選手の所属クラブ
1996-1997 名古屋
1998-1999 神戸
2000 大宮
2001-2002 山形
2003-2004 C大阪
2005-2006 湘南
2007 東京V
2008~ 栃木SC
井上敦史選手の所属クラブ
2000-2003 札幌
2004-2006 横河武蔵野
2007~ 鳥取
フリーキックを蹴る佐藤悠介選手
試合終了後の井上敦史選手(GK)
JSL後期12節終了時点3位栃木と5位鳥取の準加盟クラブ同士の対決
この試合は、Jリーグ入りを目指す準加盟クラブ同士の戦いとなった。JSL後期12節終了時点で3位栃木と5位鳥取の対決、栃木SCは、7月19日の後期4節の流通経済大学以降3か月以上リーグでは勝利から遠ざかったおり、前期1位になった勝ち点の貯金も使い果たし3位まで後退していた。逆に栃木は、前期は苦戦したものの後期に入り7月26日の後期5節以降1敗を挟んで7勝1敗という好成績で順位を上げていた。両クラブにとってJリーグの入会基準となっているJFL年間順位4位以内を確保するためには負けられない一戦であった。平日のナイターにも関わらず2,700名もの観客が集まった。
試合の内容は、栃木なポゼッションを終始高めるなか、鳥取がリトリートしながらカウンターでチャンスを作るという展開であった。前半35分に佐藤悠介選手のコーナーキックを井上敦史選手がパンチングするもこぼれ球を栃木の松田選手が押し込み先制点を挙げたが、後半2分に鳥取がすぐさま左サイドのセンタリングからFW田村選手がヘディングによるファインゴールによって追いつき、そのままドローで試合は終了した。
やはりJ!の試合を比べるとミスが多かったが、両クラブに元Jリーガーや、Jリーグのクラブからレンタル移籍をしている選手も数多く、光プレーが何度もあった。当然、二人の77年生まれの埼玉出身選手もそれぞれの持ち味を出した。ただ栃木の佐藤選手は、ボールをキープできる分、彼にボールが渡ると攻撃のスピードが落ちてしまうプレーが目立ったのが残念であった。
彼らの他に気には、栃木の右SB岡田佑樹選手、ボランチの落合正幸選手、鳥取のMFの鈴木健児選手、FW田村祐基選手がJレベルの素晴らしいプレーを披露した。鳥取のMF小井手翔太選手は、前半のパフォーマンスを一試合通じてできればよかったと思うし、CBの小村徳男選手は視野の広さ、球際の強さはやはり別格であり、他の選手とのレベルの違いを見せつけた。
JFLもJ1と同じ残り4試合、優勝そしてJ2の参入基準でもある4位以内確保のため混沌とした状況である。上位4位を目指す準加盟チーム、ファジアーノ岡山、栃木SC、ガイナーレ鳥取、カターレ富山の4チームと準加盟クラブのJリーグ入りを阻止しようとする非Jリーグ準加盟チーム、HondaFC、横河武蔵野、流通経済大学、FC刈谷の4チームの計8チームで上位4位までの争奪が争われそうだ。
はじめて足を運んだJFLであったが、これからもJFLに目が離せない。
posted by toddocom |14:30 |
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