2008年10月28日

30節 大宮-市原・千葉戦 残留に向けて嬉しい勝利 勝利と同じ位、サポーターを満足させた前半のゲーム内容 あと5試合 前半のような試合ができれば必ず残留できる!

昨日(10月26日)行われた30節 大宮-市原・千葉戦(以下ジェフ)、両クラブにとって残留をかけた大切な試合であった。特に大宮にとっては、6連敗・5試合無得点中であったこの試合、昨日のジェフ戦に今シーズンの大宮の命運をかけた大宮サポーターも多かったのではないだろうか。試合前は恐ろしくて口にできなかった「この試合に敗れたら残留も厳しいかも…」という思い。口からこぼれそうになったこの思いを何度ど飲みこんだことか。

そしてついに昨日、大宮は7試合振りの勝利を手にした。

8月28日23節の横浜FM戦以以来、2か月振りの勝利だった。この勝利で大宮の残留が決まった訳ではないが、約2か月振りの勝利に選手だけでなくスタジアムのサポーターは歓喜した。大宮があと4試合戦ってJ1残留を決めた時に、心から喜びを分かち合うことになるだろうが、昨日の勝利は、勝利に飢えていた大宮サポーターにとって「残留」を信じるには十分な勝利であった。共に残留争いをするジェフに勝ったということ以上に、試合内容、特に前半の戦い振りは、観戦していた大宮サポーターを満足させるものであった。少なくとも私はそうだった。

前半のシュート数17本に観る攻撃的な姿勢に心躍る

今節の試合と、ここ数試合連敗をしていた大宮のサッカーがどこか違うという思いは試合が開始するとすぐに感じた。試合が始まるとすぐに小林大悟選手がミドルシュートを放つ。続いて右サイドの藤本選手から中央付近でボールを受けた内田選手が、左へ流れながら左足でミドルシュートを放つ。アウェー側へ攻め込むこのプレーは、ホーム側ゴール裏で観戦する私からは一瞬、ゴールしたと見間違うほど惜しいシュートであった。開始5分も経たないうちに立て続けにシュートが放たれた。
この試合開始からのシュートは、戦術的なことや技術的なことではなく、紛れもなく選手らの「ゴールを狙う」という精神的な変化によるものだったと思う。この得点を狙うという姿勢によって大宮の選手ら自らの試合のペースを握っていった。
前半19分に、ジェフの深井選手の切り替えしに大宮波戸選手がおいていかれた後のグランダーのセンタリングに谷澤選手が蹴り込み大宮はペースを掴みながらもジェフのワンチャンスの前に先制点を奪われた。しかし既に19分間、躍動する大宮の選手らをみていた大宮サポーターは、この先制点で試合を諦めることは決してなかった。リーグ序盤戦に大宮の試合を観ていた時に感じた思い-失点をしても必ず追いつける-を久し振りに感じた。
 大宮が勝ち点を上げられなかったこの2か月間は、長い忍耐勝負の2か月でもあった。RSSで更新毎にチェックする大宮サポーターのブログのなかには、選手を信じる!残留を信いる!と自分に言い聞かせるかのようなブログや、サポーターが選手やチームを鼓舞するためにどう応援やサポートをするべきかをテーマにしたブログ、選手らの気持ちの伝わらないプレーに対し叱咤しながらも、チームを支えると表明するようなブログを数多くあった。私自身も大宮のレビューを書こうとするとどうしても大宮の選手らのプレーへの不満が多くなり、決して気持ちのよいものではなかった。
しかし、昨日の前半を観ながら、大宮の選手らのシュートに歓声を上げ、惜しいシュートに悔しがり、そして前半35分の小林大悟選手のボレーシュートを目の当たりにして、サポーター仲間と喜びを分ちあった。応援は耐えるものではなく、得点や素晴らしいプレーを観て喜びを爆発させることこそ本来の醍醐味がるのだと思い出させた。

試合の終盤になり、ジェフに押し込まれる時間もあったが、後半2分の藤本選手のPKによる勝ち越し点を死守し2か月ぶりの勝ち点3を手にした。この勝利で残留ヘ向けて何とか踏みとどまったことはもちろんのこと、とてもエキサイティングなサッカーをみせてくれたのは何よりも嬉しかった。試合が終わってみると、大宮のシュート数は23本、前半に限れば17本であった。前半大宮が如何に攻撃的なサッカーをしてジェフゴールを貪欲に狙っていたかは試合を見ずともこの試合のスタッツが物語っている。

最近8試合の大宮のシュート数
23節 横浜戦 8
24節 F東京戦 15
25節 浦和戦 8
27節 神戸戦 9
26節 鹿島戦 10
28節 柏戦 8
29節 東京V戦 10
30節 市原・千葉戦 23

大宮-千葉戦
ポジションという縛りから解き放たれ、前を向いてプレーした小林大悟の活躍 なぜ大宮がこの試合で観客を魅了するサッカーを再び実現したのか。その原因を探るのはとても意義があるが、非常に難しい作業でもある。勝ちたいという大宮の選手らの気持ちの総和によって生まれた攻撃への意欲なのかもしれないし、ホームとアウェーでの戦い方を明確に分けるジェフのアレックス・ミラー監督のサッカーとマッチをしたのかもしれない。色々な要素が複合的に重なり、昨日の大宮のサッカーは実現したのは言うまでもない。ただ最大の要因は、得点への意欲が試合序盤からのシュートを生み、そのシュートによって選手らがうまく試合に入れたというチームの雰囲気これまでにない変化があったことだと思っているのだが、今まで、うまく機能しなかったプレーが、昨日の試合ではとても成功率が高まったのは見逃せない。そのプレーとは“クサビのプレー”である。  昨日の試合では、クレメン選手だけでなく他の選手も含め多くのクサビのプレーが成功した。クサビのプレーの定義や効用については、明確に定義された文献を目にしたことはないが、クサビのプレーとは、「前線の選手へボールを預ける縦パスとその縦パスに連動したプレー」だと認識している。その効用は、ボールを前線、つまり相手の最終ライン付近にボールを進めることによって、相手の守備ラインのバランスを崩し、まさにクサビを打つが如く守備陣を分断することであるが、もう一つ、次にボールを受ける選手が高い位置にポジションを維持しつつ前を向いてプレーできることである。大宮は、クレメン選手にクサビのパスが繋がったことによって、藤本・小林大悟・金澤各選手が前を向いてクレメン選手からボールを受けることができた。前を向いてプレーしたことで判断の質と速さが向上し、シュートチャンスがあればシュートを打ち、サイドからオーバーラップする選手らパスをするためのプレーの視野を広めたのである。 特に顕著だったのは、この試合、SHからボランチにポジションを変更していた小林大悟選手のプレーは質・量とも今シーズン最高のパフォーマンスであった。ボランチへのポジションチェンジと大宮のクサビのプレーが機能したことによって、多くのボールを前を向いてプレーすることができた。前を向いた小林大選手は、時にはボールを両サイドへ散らし、時には絶妙なスルーパスをしてチームメイトにチャンスをつくり、時には自らゴールを狙った。この試合の小林大選手は、ボランチとは言っても守備以上に攻撃面での貢献が大きかった。自らが何度となく相手ディフェンスラインの裏をとり、またジェフのペナルティエリアに進入した。 SBというポジションに雁字搦めされていた前節までの小林大選手とは違い、ボランチというポジションにも拘ることなく縦横無人に90分間フィールドを駆け回った。累積警告で 次節川崎戦に出場できない小林大選手。前節までのプレーであったら累積警告で欠場せざるを得なくなっても正直大きなダメージとは感じなかったが、今節のプレーを見せつけられては、小林大選手の次節欠場は、大宮にとって大きな痛手となってしまった。 試合終了の笛と同時に膝を突く大宮の選手たち 小林大悟選手だけでなく、この試合多くの選手が活躍した。右サイドで起点になり右SBで出場した塚本選手のオーバーラップをサポートし、時には自ら右サイドを攻め上がった金澤選手、前半35分の同点弾をお膳立てした右サイドの内田選手、前半には何度も右サイドを攻め上がり、また小林大選手に代わって、ルーキーにしてほとんどすべてのフリーキックとコーナーキックを蹴った塚本選手には目を見張るものがあった。彼らが両サイドを何度も切り込みチャンスをつくっただけでなく、ジェフの両SBである坂本・青木両選手がボールを持った時に、前線からプレッシャーをかけ続けた。 そして試合終了と同時に自分の持てる力を出しきって倒れ込む多くの大宮の選手たちの姿は、試合中あれだけ動き回った当然の結果でもあった。次節でも今節と同様の運動量とパフォーマンスを見せてもらいたいものだ。
大宮-千葉戦
対戦相手ジェフについて、もっとも恐れていたミシエウは出場なし 今節のF東京-鹿島戦も好ゲームだったようだが、数少ない私の大宮以外の観戦試合の中で言えば、26節に行われたジェフ-名古屋戦が今シーズンのベストゲームであった。決して優勝争いをするチームと残留争いをするチームの実力差があるのうな試合ではなかった。スピーディな試合展開に魅了された。あの時観戦したジェフのサッカーはプレミアリーグの匂いをプンプンさせた素晴らしい試合をしていた。今節ジェフ戦を前にサッカー好きの友人と今節の試合の予測を肴にして話をした際に、最もジェフで警戒すべき選手として名前が挙がったのは、深井選手でも、谷澤選手でもなくミシエウ選手であった。深井選手や矢澤選手が活きるのもミシエウ選手の配給があってこそその脅威は倍増するように思っていた。今節ミシエウ選手が出場しなかったことは大宮が自分らのペースでサッカーができた要因の一つかもしれない。ジェフは明らかに26節の名古屋戦とは別のチームとなっていた。 残り5試合で勝ち点をどう積み上げていくか監督の戦略によるものが大きい。ホームとアウェーで布陣や戦略を変えることも理解できる。ただ積み上げるだけなく、同じ降格争いをするクラブを蹴落とす戦略がミラー監督にはなかった。昨日の試合でジェフに大宮が負けていれば大宮の残留は非常に厳しいものになったと思う。そうなれば千葉が今後勝ち点を上げなくとも自動降格枠は別のクラブで埋めるという状況を作れたかもしれない。 ジェフにとってこの大宮戦に勝利できなかったことは勝ち点3以上に大きな意味を持つことになりそうだ。
大宮-千葉戦


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2008年10月25日

29節 東京V-大宮戦 2週間のリーグ中断も劇的な変化は見られず 斉藤も佐伯もまだまだ落ちぶれる年齢じゃない!誰よりも貪欲にゴールをねらえ!

18日に行われた裏天王山とも言われた29戦 東京V-大宮戦、残留争いをする東京Vと大宮の直接対決であったこの試合、大宮は痛恨の敗戦を喫した。その2日経った20日、J-SPORTS‐PLUSで東京V-大宮戦と同じ日に行われたプレミアリーグ8節ミドラスブラ-チェルシー戦をテレビ観戦した。
スカパー!でJリーグのみの観戦しかできないパックにしか加入していないはずなのだが、そのパックでも時々海外サッカーを観ることができる。
Jリーグで6連敗を喫した大宮と、プレミアリーグ、それも7節終了時点で首位を走るチェルシーの試合を比較しながら観戦するなど、自分が希少な存在と思いつつも観戦した。
ブルーズと大宮を比較することによって今の大宮に何が必要なのか考えてみた。

攻守の切り替えの速さと厚さ、再びボールを受けるプレーが大きな違い

チェルシーと大宮のサッカーを比較すると当然大きな差が随所に見られるのだが、特に気になったのは次の二つである。
一つは、攻守の速さである。私だけの勝手な固定観念なのかもしれないが「攻守の速さ」と耳にするとつい攻撃から守備へ移る際の速さをイメージするのだが、ブルーズと大宮との大きな違いは、ボールを奪取した時からゴールへ向かうまでのスピード、つまり守備から攻撃の切り替えの速さに大きな差を感じた。両チームのフォーメーションの違いはあるのだろうが、速さと同時にボール奪取時から攻撃へかかる選手の厚さも感じた。
現在では、各クラブで様々なシステムが採用されているが、基本的にFW・MF・DF(GKは除く)の3つのラインにフィールドの選手を大分することができる。3つのラインにはそれぞれ役割があり、その各役割を追求することによりチームは効率的に攻め、そして守ることができる。しかし時として役割を追求するあまりサッカーという競技スポーツの目的を見失ってしまう。サッカーというスポーツの目的は「勝利」することである。今更私がここで述べる必要がないが勝利するためには、点を取らなければならない。相手に何点取られようとも相手より多く得点を重ねれば勝利する。
 先日のウズベキスタン戦の後半、自分の所属するクラブでもそうであるように、果敢に攻撃に参加したディフェンダーがいたが、彼はサッカーの本質を熟知しているのかもしれない。サッカーにおいて、本来、攻撃のチャンスを見逃してまで、守ることなどないのかもしれない。それ程現代のトップクラブは攻撃的なサッカーをする。決して守ることを蔑ろにするサッカーを支持する訳ではない、しかしながら自らのチームがボールを保有している時には、攻め込まれるリスクを負いながらもピッチの10人の選手が攻撃的に指向するサッカーが脚光を浴びているように思う。守備に関して言えば、多少攻撃によって守備のバランスを崩していても、ボールを奪われた時点で速やか対処すればいいだけの話である。
チェルシーのサッカーは、正にサッカーの本質に忠実なまでの攻撃的なサッカーを見せてくれた。私が観たチェルシーはとても厚みのある攻撃を連続していた。チャンスと見るやFWアネルカだけでなく、カルー・マルーダ、そしてランパードやベレッチが次々とゴールを狙うために攻撃に参加する。
対して大宮の場合は、採用しているシステム、そしてポジションという鎖に繋がれてしまっているかのように不自由である。得点を取るために攻撃するという本質的なプレーより自分に与えられたシステムにおける役割、ポジションにおける役割が優先してしまう。得点のチャンスより、役割としてシステムのバランスを取ることを優先してしまう。流れのなかでFWの藤本選手がサイドを切り崩してもペナルティーエリアまで攻め込んでいるのはクレメンのみ。よくて両SHを務めた金澤・内田両選手が決まり事として中に詰めるだけである。点を取りたいという意欲ではなく、役割として今、その位置にいる選手にラストパスを送ってもゴールを匂いま全くしない。ましてやボランチの斉藤・佐伯両選手や、波戸・塚本両選手がチャンスの匂いを感知してゴールに詰めよることは全くない。大宮の選手らはサッカー本質そのものを見失ってしまっているようである。
そして、もう一つ両チームを比較して非常に目立った違いは、パスをだした後の動きである。チェルシーの選手は攻撃の際にはワンツープレーを多用しているのである。ここでワンツープレーの説明は割愛するが、ワンツープレーを成立させるためには、パス&ゴーがなされなければならない。パス&ゴーとは、そのままの意味であるが、パスした後、走るということである。チェルシーがチャンスを創出する多くの場面で、パス&ゴーが徹底されているのである。パス&ゴーといっても闇雲に走ればよいというものではない。彼らにとって攻撃の局面でのパスは、次に再び自らがよりよい位置でボールを受けるための手段なのである。対して大宮の場合は、前半4分に藤本選手と佐伯選手のワンツープレーからチャンスを作ったが、この試合90分を通じてワンツープレーはほとんどみられなかった。そもそもパスをした選手に再びボールを受けようなどという意欲はほとんど見受けられなかった。面倒なものを他人に押し付けるように、ボールを無責任にはたくだけのプレーに終始した。

まず1点を取ろうとするサッカーを目指してほしい

F東京の長友選手の激しい当たりを利用して波戸選手がボールキープし、そのまま左サイドからセンタリング、そのボールをクレメン選手が頭で合わせてF東京から先制を奪う。9月13日のあのゴールから大宮は、相手ゴールネットを揺らしていない。あのゴール以降、その後のF東京戦でも、浦和戦でも、神戸戦でも、鹿島戦でも、柏戦でもそしてこの東京V戦でもゴールを上げていない。サッカーの本質の一つが「勝つ」ことならば、勝つためにもっともすべきことは、点をとることであるはずなのにここ5試合、1点のゴールも奪えていない。大宮の選手らが「得点すること」に集中してこれまでの数試合にのぞんでいれば、このような状況になることはなかったと思う。彼らは勝つために、得点することと同様に、失点しないこと、バランスを崩さないこと、役割をこなすこと、チームの決まり事を守ることなど色々なことを一度に実践しようとしていた。次の千葉戦では、唯一「得点をすること」に注力して望んでほしいし、そのようなサッカーを期待したい。たとえ失点をしようとも、相手より多くの得点を奪うという、得点への強い執着を見せてほしい。

スポーツ少年団での指導のため、味スタに行くことができなかったが、明後日の26日にはNACK5スタジアムに大宮のゴールシーンを期待したいと思う。勝ち負けはこの際二の次である。まず相手より多く得点を取る意欲これを見せることができれば、来年もJ1の舞台で大宮の勇士を観ることができるだろう。

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posted by toddocom |02:23 | 大宮アルディージャ | コメント(3) | トラックバック(0)
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2008年10月17日

日本-ウズベキスタン戦 中村俊輔中心のチームづくりに限界を感じてしまった試合

サッカーを初めて20数年。
今までのサッカー人生のなかで今年一年程、真剣にサッカーを観戦してきたことはない。ただ、以前から試合を見ていたことは見ていた訳で、94年アメリカワールドカップ予選以降、日本代表の戦いはほとんど見てきたが、90分を通して集中してサッカーの試合観戦ができるようになったのはごく最近になってからだ。だから、サッカーチームで指導をしている子供らに「日本代表の試合を観よう」・「Jリーグの試合を観よう」ということはなかなか言えない。なぜなら30歳を過ぎてサッカーを観戦することの楽しさを知った私は、サッカーをプレーして楽しむこととサッカー観戦を楽しむことには大きな違いがあることを知っているからだ。自分の応援するクラブやチームが勝って喜び、負けて悔しがるという応援ではなく、サッカーの試合そのものを観るためには技術が必要なのである。若い年代からプレーをするだけでなく、サッカー観る楽しさを知っていればどんなにプレーにプラスになることだろうと、この歳になって心底思う。しかし、それを子供たちに伝えるのは意外と難しい。
 サッカーを観ることの入口としては、やはり好きな選手をつくるところから始まる。自分の贔屓にする選手の華麗なプレーを観る。そして自分自身で真似てみる。プレーすることと、観戦することの接点を持ちながら、徐々に「観戦する」ことへの興味を醸成して自分のプレーに反映していけばよいと考えている。
私自身は、サッカー人生のなかで、全く教えられることのなかった観る技術。サッカーをプレーすること以上、サッカーを観ることへの指導の必要性を強く感じている。
遅まきながら30歳を過ぎて初めてサッカー観戦力を認識するようになった。自分の教えている子供たちには、ぜひ若いうちにサッカー観戦力を養ってもらいたいと思っている。

15日に行われた南アフリカW杯最終予選日本-ウズベキスタン戦のテレビ観戦を終えて考えたことは、中村俊輔選手が日本代表の中心選手としてプレーすることの「限界」についてである。5月のキリンカップサッカー2008 パラグアイ戦以降、中村俊輔選手は、岡田JAPANの中心選手として活躍してきた。3月のバーレーン戦の敗戦時、岡田JAPANの目指すサッカーが見えず試合を見ていてストレスを感じたサポーターも多かったのではなかっただろうか。そいった状況のなかでパラグアイ戦以降の中村俊輔選手の登場によって日本代表で岡田監督が目指そうとするサッカーが薄らながらも、確実に感じ取ることができたことを思い出す。

中村俊輔選手は、最も好きな選手のひとりである。このブログでも書いたことがあるが、以前は中田英寿派か中村俊輔派かと問われれば即答で中村俊輔派と答えていた。98年以降トルシエ体制下において、中田英寿氏中心の日本代表チームが作られていくなかで、中村俊輔選手の起用法に関しては大いに不満を持っていた。そして極めつけは2002年日韓共催のW杯において中村俊輔選手が日本代表に選出されなかった時には、とても残念な思いをしたことを覚えている。
その後、ジーコJAPANの4年間を経て、中村俊輔選手が初のW杯に出場して予選リーグで惨敗するも、私のなかで中村俊輔選手に対する評価はそれほど揺るがなかった。
日本代表は中村俊輔選手中心のチームづくりに徹することは最善の策だと…常々考えていた。
サッカーをプレーするものにとって中村俊輔選手のプレーは、一言で言えば評価しやすいプレーヤーである。ボールコントロールの技術に優れ、チームに決定的なスルーパスを供給する。彼のプレー一つひとつが上手く観ているものを魅了する。
しかし、サッカーというスポーツを観戦する方に重点において接するようになった今、少しずつ中村俊輔選手への評価が変わっていった。

岡田監督の考えるサッカー(戦術)において中村俊輔選手は、常に及第点のプレーをしていると思うのだが、日本代表が採用しているシステムにおける中村俊輔選手の役割と、主に欧州代表チーム(具体的には、スペイン代表やポルトガル代表やオランダ代表など)における同じポジションの選手が担う役割とには、大きな「差」を感じてしまうのである。

確かに、日本代表が攻撃をする際に起点となり、時には右SBの内田選手にタイミングよくボールを配給し、時にはピンポイントで前線の選手へ鋭いラストパスを供給している。対ウズベキスタン戦の同点ゴールは、中村俊輔選手から大久保選手へのピンポイントのセンタリングによって生まれた。
しかし、現代サッカーにおけるサイドハーフが担う役割は、パサーとしての役割だけでよいのだろうか、いやパサーだけでは物足りない。
世界でもトップクラスのサイドハーフの選手らは、パスを供給するだけなく内田選手のようにサイドを駆け上がりセンタリングを上げ、また玉田選手や大久保選手のようにもっと果敢にゴールを狙うことが求められるのではないだろうか。
内田選手へのパスを供給した後に、内田選手のセンタリングに中村俊輔選手がペナルティエリア内に進入して再度ボールを受けるプレーは残念ながら皆無である。

今の岡田監督が目指す日本代表のサッカーの完成度は意外に高いと思う。決めるべきところでしっかり得点できるようになれば、まず問題なく南アフリカへの切符は手にすることは可能であろう。しかし、今の「中村俊輔選手を中心とした日本代表のサッカー」が世界をアッと言わせるサッカーをしているとは思えないしW杯本戦において期待できる結果を上げるとは到底思えない。今回、対ウズベキスタン代表戦において前線からのプレスを受けることによって現在の日本代表のサッカーにおける課題も浮き彫りになった。

ウズベキスタン戦の報道で犬飼日本サッカー協会会長は、最終予選については、岡田監督に最後まで指揮を執らせることを明言して岡田監督の手腕についても「方向性は日本に合っている」と評価した。
中村選手中心のサッカーを実践しているうちは、FWにクサビを入れてSHの選手がぺナルティーエリアに進入してボールを受けることはないだろうし、厚みのある攻撃は期待できない。
2002年当時、あれだけ中村俊輔選手の落選に落胆をした私であったが、サッカーの見方が変わった現在ではトルシエ監督が中村俊輔選手を日本代表に選手しなかった理由もわかるようになった。見方が変われば、サッカー選手への評価が大きくかわることを痛感した。

みなさんは、中村俊輔中心の日本代表についてどう「観る」だろうか?

posted by toddocom |20:20 | サッカーその他 | コメント(33) | トラックバック(0)
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2008年10月07日

28節 大宮-柏戦 6試合を残して17位に転落 順位を見るな!勝ち点を積むことだけを考えればまだ十分に一桁順位はある!

10月4日大宮のホームNACK5スタジアムでは、28節大宮-柏戦野田線ダービーが行われた。この野田戦ダービーの試合は、この日の夜や明朝のニュース番組のスポーツコーナーで大々的に取り上げられることとなった。この試合でJリーグ初出場ながら前半だけでハットトリックを達成した柏・村上佑介選手の活躍、Jリーグデビュー戦でのハットトリックは、Jリーグ初年度第1節鹿島-名古屋戦において鹿島ジーコ選手の達成以来の記録となった。逆に村上選手のゴールシーンをテレビで観る度に黄色いユニフォームを着た柏の選手らが喜び合う後ろで、オレンジ色のユニフォームを着て項垂れた選手らを何度も目にすることとなった。何気なくニュース番組を見ていた人にとって何でもない映像でも、大宮サポーターにとっては心掻き乱す映像だったのではないだろうか。
特に、村上選手の3点目は決定的な失点だっただけに印象深い。自陣からのフランサ選手のスルーパス、勢いよく飛び抜け、必死に追う佐伯選手を置いていく村上選手、そしてタイミングのよいループシュート、江角選手の手をかすめてゴールマウスに吸い込まれた。
前半14分までにセットプレーからの2失点、前半のうちに1点、取り返しておけば後半逆転もあると考えていた多くの大宮サポーターの期待を落胆に変えた前半ロスタイムの失点であった。

バランス崩しの攻防、「柔道」で一本を取られたような3失点目のループシュート

3点目の失点ですぐに思ったのは、

なぜ右SBの柏村上選手がスルーパスを受けるあの位置にいたのか?
なぜその村上選手を追う大宮の選手がボランチの佐伯選手だったのか?

ということである。
この失点を振り返ると、オーバーラップをした大宮レアンドロ選手からクレメン選手へのクサビのパスが柏DFにブロックされクレメン選手に収まらない。そのこぼれ球を村上選手がマイボールにする。ボールを柏MFに預け、そのままフォールド中央をオーバーラップする。その後ボールはフランサ選手に渡り、タイミングよく走り込む村上選手へのスルーパスを配給した。対して大宮のディフェンスは、オーバーラップしたレアンドロ選手が守備へ戻る前に冨田選手がフランサ選手にボール奪取に飛び込むが、寸前のところでフランサ選手がスルーパスを送る。フランサ選手がスルーパスを出した時には、大宮CBのレアンドロ・冨田両選手不在のままセンターサークル付近に残ったボランチの佐伯選手が、オーバーラップをした村上選手を追うこととなった。
話は変わって柔道の話。サッカーと柔道には、まったく違う競技でありながら、意外と共通点も多いと思うことがある。柔道とは、如何に対峙する相手のバランスを崩すかの武道であり、「柔よく剛を制す」という言葉あるが、普通に組めば力のない者が力のある者に対して「力」で挑んでも勝ち目はない。しかし、力のある者に対しても相手のバランスを崩すことにより、力を無力化し、時には相手の力を利用することによって相手を打ち負かす武道である。
 この3失点目のプレーがこの試合のすべてを物語っているようであった。柏は、大宮のバランスが崩れるタイミングによく攻撃をしたし、大宮はタイミング悪くバランスが崩れたところで柏に攻め込まれた。
 前節の鹿島戦では、鹿島のパスワークの前に大宮の守備のバランスを何度も崩される場面があったが、今節柏の攻撃によって大宮の守備のバランスが崩されるというシーンは、あまりみられなかった。しかし、大宮は、前がかりになりながら自らチームのバランスを崩していった。10分・14分と立て続けにネットを揺らしたセットプレーからの柏村上選手のヘディングゴールによって2失点をする。この2失点によって大宮は、どんどん前がかりになっていった。
前半ロスタイムの3失点目においては、レアンドロがオーバーラップをしている時に、安易に冨田選手がフランサ選手へボールを取りにいった時点で完全に大宮ディフェンスのバランスが崩れた。柏に攻撃によって崩されたというよりは、自ら守備のバランスを崩し自滅した。
サッカーにおいても、いかに自らの守備においてバランスを崩さないようにするか、またいかに相手の守備陣のバランスを崩していくかの攻防である。大宮の攻撃は、柔道に例えれば、十分相手が構えている状態で攻撃をしかけているようなもので、いくら自分に力があっても相手を攻略するのは難しい。そのくせ、自らバランスを崩したところを、綺麗に一本を取られたかのような試合展開だった。
 一本を取りに行く前に、もっと相手の襟を掴みながら、前後・左右に揺さぶり、相手の態勢を崩すような攻撃が必要なのではないだろうか。
 大宮イレブンが、果敢に攻めているのはわかる。ただ態勢をととのえた相手から一本を取るのは至難の業である。

17節アウェー柏戦で見せた「接近・展開・連続」のサッカーを目指してほしい。

現在の状況を下手な麻雀で例えるなら、負けが混んで周りの状況が見えなくなって、あがりたいあまりに容易なリーチで自分の状況を悪化させている状態である。そして他家にまた振り込んでしまう…。
そのような状態を回避するためには、自らで状況を悪化させないこと。具体的に言えば勝ち急ぐために前がかりになり全体のバランスを崩すようなことはあってはならない。
また、攻撃に関しては前述したとおり、いかに相手ディフェンスのバランスを崩すことが重要で、クサビ(グランダーのパスで)を入れていくことによって縦への揺さぶりをかけること、また両SBの攻撃参加によって左右、ワイドにボールを展開することが大切である。今節のホーム柏戦ではなく、17節アウェー柏戦でみせた「接近・展開」、そして接近・展開を繰り返したサッカーを残りの試合でぜひみてみたい。

17節柏-大宮戦のレビュー
17節柏-大宮戦 サッカー好きの皆さん必見!大宮のサッカー!17節柏に敗れたが、非常に面白いサッカーしている!!「接近・展開・連続」のサッカーの実践!

攻撃においては、4-4-2のシステムでなく、4-2-2-2の攻撃的なハーフ(今節で言えば、小林大・金澤両選手)が中央に絞り、サイドスペースを空けるシステム。17節柏戦においては、佐伯選手がSHのポジションを務め、結果的にサイドに開くのではなく、中央でプレーしたことにより実現したシステム。
例えば左サイドで起点をつくり、非常に狭いスペースで攻撃を仕掛ける【接近】。相手ディフェンスが大宮の左再度に偏ったところで大きく右SBの田中(村山)選手に展開する。【展開】そんな展開を期待したい。

大宮サポーターの皆さんへボールの流れを追って「接近・展開」のサッカーをイメージしてほしい。

波戸→佐伯→クレメン→藤本→小林大→金澤→田中→クレメン→GOAL
※金澤のポジショニングが今までより中央のイメージ
もしくは、
波戸→佐伯→クレメン→小林大→藤本→クレメン→GOAL
※藤本選手は、相手ディフェンスラインの裏へ飛び出すイメージ

想像していただけただろうか?

大宮には、名古屋の小川選手や千葉の深井選手、川崎のジュニーニョ選手のような現代サッカーでは主流になりつつある個の力の長けたサイドアタッカーはいない。マルキーニョス選手のような絶対的なストライカーも存在しない。
ただもう一度、樋口監督の標榜する攻撃的なサッカーを残りの試合で発揮してほしい。

順位ではなく、勝ち点に集中する

近々5試合で勝ち点を上げられなかったことは非常に悔やまれる。しかし28節時点で自動降格圏内である17位であることに対してはそれほど悲観する必要はないと思う。なぜなら今シーズンのJリーグは類稀な混戦であり、現在9位のヴィッセル神戸と勝ち点5の差しかない。残り6試合は、順位に一喜一憂するよりも勝ち点を意識したい。今後大宮は勝ち点の近いクラブと直接対決を多く残している。

10月18日(A) 対東京V
10月26日(H) 対千葉
11月8日(H)  対川崎
11月23日(A) 対新潟
11月30日(H) 対京都
12月6日(A)  対磐田

勝ち点18を獲得すれば、確実に残留できるだろう。
もっと言えば、29節・30節で勝ち点6(勝ち点合計38)を得ることができれば残留へ大きく前進する。
今の大宮の状態で、東京Vや千葉に勝てるのか?と思う人も多いだろう。
ただ、降格が確実視されていた千葉が降格圏内から脱出するという現実を目の当たりにした今、可能性がある以上、大宮サポーターである私が、残り6試合(特に次の2試合)の勝利を諦めてしまう要因などひとつもない。
次節東京V戦で、試合に勝利し、大宮の選手が歓喜していることを切に願う。


大宮-柏戦
視覚的にみれば、より混戦模様がわかる(10月7日発行のエルゴラより)


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2008年10月02日

26節 鹿島-大宮戦 基本的な技術・パスとトラップ技術の大きな差 前試合の神戸戦を選手同士で見ただけでネタになってしまうチーム大宮

昨日(10月1日)は、ACL準々決勝開催のため未消化であったJリーグ26節が行われ大宮は、ACLでは敗退をしたが、前試合(27節)の好調清水戦で快勝したらしい、鹿島とアウェーカシマスタジアムで対戦した。
昨日は、初のカシマスタジアムでの観戦を実現させたかったが、実現せず、テレビ観戦となった。

基本的な技術・パスとトラップの質の差がすべて

私がプレーヤーとして、サッカーの技術について強く認識させられたのは、同い年の選手・当時鹿島でプレーをしていた柳沢選手のプレーを観るようになってからであった。体格が飛び抜けて大きい訳でもないし、スピードを活かしたプレーをする選手でもなかった。強いて言えば、高質なプレーを強みとする選手であった。
 それまで、パスを受ける、パスを受けるために飛び出すプレーに質の良し悪しが存在することも意識していなかった。今思えば、高校生の時分にトラップをしてもボールを取られ、走りこんでもマークを振り切ることができず、パスを出しても上手く渡らないのも当たり前とも言える。私が何も考えずにサッカーをする一方、どう動けばマークを外せるのか、どういう体の向きでボールを受ければシュート体勢にスムーズにシフトできるかなど考えている選手がいたわけだ。
サッカーという同一のスポーツをプレーしていても、動きの質を考えるか否かでプレー中に見える風景が違うこと気付いたのは、同い年の選手がJリーグで活躍するようになったずっと後のことだった。プレーヤーとして活躍するには、あまりに遅すぎる気付きであった…。

 Jリーグともなれば、フィジカルはもちろんのことプレーのスピード、そして判断のスピードが求められる。
判断のスピードを上げるには、いかに余裕をもってプレーできるかにかかっている。周りの状況を把握し、プレー中も自分がボールを受けた際にどう振る舞うか常にイメージするためには(精神的な)余裕が必要である。実際、オンザボールになったときイメージ通りプレーをする。これを瞬時の判断で行うのである。
 本日の鹿島のプレーは、まさにこのプレー中の判断が非常に速かった。各選手が余裕をもってプレーできたことが判断の早いプレーが実現した。では余裕をもったプレーをするために重要な要素とは何かと言えば、それは、パスやトラップなどの基本的な技術を身につけていることだと私は考える。
 鹿島の選手は、状況に基づいて次のプレーをイメージして、イメージ通りにパスを受ける。そしてイメージ通りのトラップをして次の選手にパスをつなげる。自分で思案したシナリオを自らが演ずるように頭の中で一度実現させる。現実世界でプレーする時には、既に頭の中で1度目のプレーを終えているのである。
そして、これらの素早いプレーが実現できたのもイメージ通りにプレーする技術があるからである。もし技術が伴っていなければ、余分なボールタッチを増やし時間を費やさなければならない。その分、プレーの余裕がなくなっていく。
またパス出し手と受け手の微妙なズレも、次のプレーへの余裕をなくし結果的に判断を送らせることになる。
素早い判断のプレーを持続させるには、
①次のプレーをイメージすること
②イメージ通りにプレーをする技術が必要である。
大宮の選手のプレーはどうだったのか。試合をみれば一目瞭然であった。次のプレーをイメージする以前に、基本的なパス・トラップができないばかりにプレー中、余裕をもってプレーすることができない。また選手同士のパス交換についても微妙なズレを連発させていた。そして結果的、判断の遅いプレーを繰り返すこととなった。

何度、左SB波戸選手は、縦パスをカットされたのであろうか。
何度、右SBの田中選手は、鹿島の選手に囲まれただろうか。
何度、佐伯選手は、速攻をやめてバックパスをしただろうか。

プレー中の判断の遅さから陥ってしまった状況である。繰り返すが、判断が遅れてしまうのは、余裕を持つための基本的な技術が発揮できないことに起因する。
ただ、開幕当初から改善されないことを考えると、発揮できないのか、身についていないのかもう私には判断しかねる。

今節の試合は、相手が優勝争いをする鹿島だっただけに、両クラブのプレーの質の違いを明確に見せつけられることとなった。各プレー、ボールタッチ数が増えてしまい時間がロスする。大宮が攻撃する時には、既に鹿島は守備の態勢を整えている。結局、大宮の攻撃は行き詰まり、最終的にはリスクの高い-リスクの高いというよりは無責任な-パスを連発する。鹿島の守備陣は本当に守るのが楽だったのではないだろうか。速攻で攻めることもせず、センターサークル付近でパスのためのパスを回した後、無責任な縦パスを放り込んで自滅をする。
いくら大宮の選手が戦う姿勢を見せたとしても、鉄砲で武装する相手に、槍で攻めても勝ち目がない。

私は、大宮サポーターであると同時に、一サッカーファンである。
自分が応援するクラブが負ける以上に、不甲斐ない試合をしていることにとてもフラストレーションが溜まった。

波戸選手に、左足でトラップすればもっとスムーズに攻撃に入れるのに…
田中選手に、もっと簡単にはたいて、もう一度ボールを受ければチャンスなのに…
佐伯選手に、前のスペースが空いているのだからもっと自分でドリブルすればいいのに…

など、何度となく声にだしてテレビの前から指示を出した。

藤本選手・金澤選手そして青木選手に期待する

そのような状況のなかでも藤本選手・金澤選手、そしてJリーグ初出場を果たした青木選手が奮起したプレーを見せた。藤本選手、金澤選手のプレーを評価できるのは、相手ゴールを狙おうという推進力を感じるからだ。確かに藤本選手は、周りのフォローがないためにボールを持ちすぎる傾向にあり、金澤選手は気負いすぎて簡単にシュートを狙っていたが、ともに評価できるプレーをしていた。
また、初出場を果たした青木選手ではあるが、昨日の少ない時間のなかで評価するのは正直難しいが、大宮にとって若く、新しい選手が出場したことに大きな意味があると思う。本来であれば、もっと早い時期に青木選手や塚本選手、市川選手や川原選手や丹羽選手(現福岡)を使うべきだっただろう。この件に関しては、別の機会に語りたい。

26節の千葉-名古屋戦、清水-東京V戦、新潟-神戸戦をテレビ観戦する機会があった。どの試合も非常にレベルが高く、さらにエキサイティングな試合であった。リーグを通してチームの調子を上げているのがよくわかった。
恐らく今後大宮が戦うどのクラブも大宮にとって手ごわい相手となるだろう。今後勝ち点をとっていくのは困難を極めることが予想されるが、最後まで樋口監督を信じたいと思う。

ただ最後に一点だけ苦言を言えば、昨日(10月1日)発行のエルゴラッソでも、そして昨日の鹿島-大宮戦の中継においても、27節の神戸戦の試合を選手同士で観たこと、そして試合を振り返り、話し合ったことが記事(ネタ)になっていた。裏を返せば、通常、選手同士で試合を観戦したり、振り返ることをしていないということである。映像を通じて試合を振り返ることは非常に有意義だと思う。優勝争いをしているクラブならまだしも、大宮は開幕当初から一桁順位を目指すクラブである。なぜ開幕から選手同士で試合を観て振り返ることをしていないのだろうか。録画観戦による試合の振り返り以上に、やるべきことがあるのだろうか?
 優勝争いをするクラブには、優勝争いする理由が、残留争いをするクラブには、やはり残留争いをする理由があるのか。

来シーズンは、鹿島・浦和・大阪あたりで活躍した、「勝者のスピリット」を持った選手の獲得を期待する。勝つためにどんな意識を持ち、どんな準備をするべきか大宮の選手に叩き込んでほしいものだ。(鹿島の大岩選手、大阪の山口選手・磐田の鈴木選手や田中選手あたりの獲得はできないものか…)
来シーズンのことを期待する前に、まず次の柏戦の勝利を期待する。

posted by toddocom |16:00 | 大宮アルディージャ | コメント(6) | トラックバック(0)
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2008年10月01日

27節 大宮-神戸戦 たかだか10cmの差で空回りする大宮~浮いたクサビのボール禁止するべき

 26節の対戦相手である鹿島がACLの準々決勝2ndレグの試合があったため、24日に行われたJリーグ24節のなかった大宮。24日に新潟と激闘を繰り広げた神戸と比べスケジュールではアドバンテージがあった。勝ち点差もほとんどない両クラブ。前回、神戸のホームで惜敗しているだけに是非とも勝利をし、勝ち点3を手に入れたい試合であったが…。

27節神戸戦
たかだか、10cmの差で攻撃が空回りする大宮 お手元にある定規を手にしてもらい、「10cm」という長さを確認してほしい。 この10cmという長さをどう捉えるかは状況によりけりである。しかし、ことサッカーに関しては、この非常に大きな意味を持つ。身長180cmのFWを決して長身FWとはよばない。むしろ「FWとしては、決して大きくありませんが…」などと評されてしまう。 しかし、10cm大きい長身190cmのFWとなると、その評価が大きく異なる。長身FW、大型FW、などと評される。このサッカーのプレーヤーとして10cmの差にそれほど大きなプレーの違いがあるのだろうか?  以前、クレメン選手がスタメンで起用された札幌戦のレビューに攻撃の起点がデニスマルケス選手からクレメン選手に変わったということを書いた。 20節 札幌-大宮戦 デニスからクレメンへ攻撃の軸が変わった。そして大宮のサッカーが少しずつ変貌し“シンカ”する 確かにクレメン選手がスタメンで出場するようになり、クサビを入れる起点が明確になった。しかし、この20節札幌戦でも指摘した課題である、クレメン選手へ入れるクサビの質がいっこうに高まらない。大宮の両サイドバックから入れられるクサビは、ルーズな浮き球ばかり。当然、フリーでボールを受けることができないクレメン選手にボールは収まらない。もしフリーでクレメン選手がフリーで浮き球に対してヘディングしたとしても次にどんなプレーが想像できるだろうか? デニスマルケス選手の身長は、183cm、たかだか7cm身長が違うだけでボールを出す方が非常に無責任になってしまうのはなぜだろうか。本当に勝つためにサッカーについてサッカーのこと考えていないのでは?と不信感を抱かざるを得ない。 クレメン選手は、足元もしっかりとした選手であるもし、地を這うようなクサビが、大宮の両SBから入るようになったなら、大宮の攻撃もだいぶ変るはずである。  クレメン選手の身長のアドバンテージは、ぜひ相手のゴール前で見せてほしい。無責任なクサビに対応するために使うのではない。  森田選手との交代後、非常に憤慨しているように見えたクレメン選手。試合後にゴール裏へ挨拶にも来なかった。再びクレメン選手のプレーをピッチで観ることができるのかと一抹の不安を覚えた。クレメン選手は非常に素晴らしい選手なだけに長く大宮でプレーをしてもらいたい。 遅攻ばかりの攻撃、速攻するためには、佐伯選手・齋藤選手の両ボランチが鍵を握る クサビの質の悪さともう一つ非常に気になったのが、佐伯選手・齋藤選手のプレーである。ふたりは長らくJリーグでプレーをし、足元の技術などJリーグでも屈指しのプレーヤーだと思っている。しかしながら、経験が豊富な故に彼らがプレーするボランチという役割に固執している感がある。確かに大宮において、ボランチの役割は、バランサーであり、ポゼッションの担い手である訳だが、現在のサッカーにおいてセンターハーフに求められる役割はそれだけではない。時には攻撃参加をして相手ゴールを脅かすことも求められている。大宮のボランチ2人は、攻撃における役割を放棄していると言わざるを得ない。 特に佐伯選手に関しては、斉藤選手との役割において攻撃の起点となることが多く、ボールを受ける際のトラップの技術などは秀逸なのだが、そこからボールを前に進めようとする意欲が乏しい。特にこの試合は、相手神戸に金選手がいたので、攻撃への意欲の欠如がよくわかる結果となった。佐伯選手がよい位置でボールを奪ったり、ボールを受けたりしてもほとんどドリブルをしたり、縦のクレメン選手へ楔を入れることはほとんどない。受けたボールほとんどSBの波戸選手や村上選手に渡ることが多い。両SBにボールが渡って時点で、速攻ではなく遅攻へと変わってゆく。横へ流れていくボールをよそに、神戸の選手が、自陣にどんどん戻っていく。神戸の選手が自陣へ戻り、体制を立て直すのを待っているかのように速攻をしかけない。相手チームからしてみると全く大宮の攻撃に脅威を感じないのではないだろうか。波戸選手は、相変わらず右足でボールを受け、ボールをゲインするそぶりも見せず、CBの冨田選手やボランチの佐伯選手へ戻す。結局どちらにバスを戻しても、2、3プレー前の状況に戻るだけである。  佐伯選手と斎藤選手がどれだけ前でプレーできるかで大宮の攻撃の厚みが変わるはずである。
27節神戸戦
デニスマルケス、クレメンラフリッチの欠場への期待 本日行われる26節、鹿島戦に、攻撃の要クレメン・デニスマルケス両選手がそれぞれ累積警告と怪我のため出場できない。今までレギュラーとして出場していた2選手が出場できないのは不安であるが、個人的には期待も大きい。2人の攻撃の要がいないことでもう一度、チーム・組織としてどう攻めるのか実践できるからだ、2人の外国人FWが出場すると、デニスマルケスの個人技やクレメンの高さに依存してしまうからだ。17節柏戦も途中まで藤本・吉原両選手のFWで非常にスピード感のある攻撃を展開していた。鹿島戦でも柏戦のようなプレーに期待したい。なので森田選手のスターティングメンバーは絶対さけるべきである。 一サポーターの希望としては、藤本選手と内田選手あたりをFWに起用してもよいのではないだろうか。 対戦相手神戸について~攻撃への意識高さを感じた~  神戸には、レアンドロ・大久保のように優れた攻撃の選手がいるからなのだろうか?前への推進力に優れたチームだと感じた。大宮のFWより、神戸のFWの方が自らボールを要求している感があった。FWがボールの出し手に対して受動的に動くのでなく、自分がよしいところにボールを呼び込む意識が強かった。だからボールを受けた時には、チャンスになりやすい。 今節の2得点とも大久保選手が絡んでおり、やはり大久保選手の存在感を感じずにはいられなかった。また鈴木規郎選手のプレーを見ることができず残念であったが、埼玉県出身の榎本選手のプレーと、最後に栗原選手の元気な姿を入れてよかった。 特に栗原選手は、現役最後のクラブとしてぜひとも大宮を検討してほしいものだ。
27節神戸戦


posted by toddocom |12:30 | 大宮アルディージャ | コメント(0) | トラックバック(0)
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