2008年09月28日
昨年の11月に改装して以来、NACK5スタジアム大宮で初めてのさいたまダービーが行われた。前節24節終了時点で11位の大宮と3位の浦和、頂上決戦とはいかなかったが、両クラブにとって負けられない一戦である。大宮は前節F東京戦に敗れ、二桁順位に転落。混戦のリーグの状況のなか、黒星を重ねるようだと直ぐに降格圏に突入である。かたや、浦和にとっても前日(20日)に、首位名古屋、3位大分が勝利しここで勝ち点差を空けたくない。浦和は、17日よりアジアチャンピオンリーグ(以下ACL)の決勝トーナメントが始まり、これからハードなスケジュールが組まれており、今後、リーグとACLの両立を考えると何としても勝ち点を持ち帰りたいだろう。
チームの状況は異なるが、両クラブの白熱した攻防が観戦できると期待してスタジアムに足を運んだ。
混乱をさけるためか!?当日休業していたオレンジスクエア
元チームメートの攻防を楽しむ
試合が始まり最初に注目したのは、果敢に攻撃参加する浦和相馬選手と、対時する大宮の右サイド村山選手との攻防である。
試合開始から相馬選手が果敢に攻撃を仕掛ける。
浦和の試合を観たのは7月の下旬に行われたさいたまシティカップ以来であったが、確かあの試合も相馬選手は躍動していた。対して大宮村山選手も、相馬選手に何度かセンタリングをあげられていたが、タイトに相馬選手に食らいつき決定的な仕事をさせていなかった。どうもいつもより村山選手が積極的な気がすると感じた。実は、対峙する相馬選手とは、国士館大学サッカー部で同じ釜の飯を食べていた同期であった。(ちなみに大宮の片岡選手は、大学の1学年後輩)。大学時代のチームメートの対戦は、やりやすかったのかもしれない。当然、「相馬には負けたくない」という思いもあったはずだ。相手を熟知しているとことからの「自信」と、負けたくないという「思い」が、村山選手のブレーも積極的にさせていたように思う。ここ数試合、直接得点にはなっていないが、村山選手自身のプレー、特に攻撃に関しては大宮の攻撃に機能している。次節神戸戦でも果敢に攻撃参加をしてほしい。
だいぶ、本筋からそれるが、国士舘大でチームメートであった村山・片岡・相馬各選手の他にも、大宮と浦和の選手は別のクラブで一緒にプレーをしていた選手が多い。例えば、中盤で何度も競り合っていた大宮の佐伯選手と、浦和の高原選手は、2000年・2001年とジュビロ磐田でチームメートであったし、大宮の藤本選手と浦和の闘利王選手は、広島で2シーズン一緒にプレーしている。また闘利王選手は、大宮の冨田選手とも2003シーズンに水戸で1シーズン共にゴールを守っている。
最近、調子を上げている村山選手に対して、この試合も低調だったのが左SBを務める波戸選手である。前節F東京戦でアシストをしたセンタリング。あのセンタリングをした時のような高い位置でのプレーは今節では見ることは全くできなかった。
この試合、波戸選手のプレーで非常に気になったのは、FWのクレメン選手への楔(クサビ)のパスの質がとても低いことである。
前半27分の大宮の失点場面も、浦和の攻撃の始まりは、波戸選手のクレメン選手へのボールがクレメン選手に収まらず、浦和にボールを奪取され、流れのなかで相馬選手から高原選手へ素晴らしいスルーパスを出される結果となった。
{信頼関係を構築しなければ大宮の勝利はない。
波戸選手のクレメン選手へのクサビの質が低いことを述べたが、パスのクオリティーが悪いのは波戸選手に限ったことでなく、試合中随所でみられた。パスミスといっても受け手にボールが渡らないということではなく、微妙なズレが目だった。「微妙なずれ」とは、横パスをするにしても、相手ディフェンダーのプレッシャーのないなかで、相手エリアの方にパスをすればそのまま攻撃に移れるような場面でも、自陣側にパスをしてしまい攻撃へスピーディに移れなかったりする場合である。
この微妙なズレは、大宮の選手の肉体的な疲労を蓄積させることになったが、選手同士の信頼関係をも狂わす結果となる。この微妙なズレで顕著になったのは、デニスマルケス選手のプレーであった。パスミスが多発するなか、デニスマルケス選手はどんどん孤立していく。もともとデニスマルケス選手は、足元でボールを受けて自分のリズムプレーをする選手である。個人的には、FWなら多少ボールを持ちすぎても、貪欲に自分で得点を狙うプレーが観たい。しかし、自分でドリブルをするよりもパスをした方が、明らかに得点の可能性が高まる場面でさえドリブルに固執するようなプレーが散見された。右SBの村山選手がタイミングよくオーバーラップをしたとしても、デニスマルケス選手から村山選手にボールが渡ることがなかった。
この試合のパスミスや微妙なズレだけで大宮の選手間の信頼関係が崩れたとは当然思わないが、選手同士の信頼関係、戦術の共有がなされていないために、ボールの出し手のパス判断が鈍り、受け手は自分のほしいタイミングでボールが貰えない。選手間の微妙なズレは、自滅するようにサッカーのリズムを悪くした。
いつの間にか誰からも「大宮樋口サッカー」というキーワードが聞かれなくなかった
選手間の微妙なズレがリズムを崩していく過程で、大宮は連鎖的に別の部分でも機能不全を起こした。この試合、センターバック(CBを)を務めた片岡選手・冨田選手がなかなかラインを上げられない。やはりダービーを落としたくなくという心理的な要因が影響しているのだろうか。「守る」守備でなく、「奪う」守備を標榜していた大宮樋口サッカーであったが、この試合大宮守備陣が意図的かつ組織的にボールを奪うことはほとんどなかった。調子のよいときの大宮は、比較的高い位置でプレッシャーをかけてボールを奪っていたが、この試合は、リトリートとした守備といってもよいほどラインが下がっていた。
ラインを上げられない大宮は、各ポジション間で適当な距離を保てなくなっていた。FWは孤立し、MFの前でボールを奪われ、MFとDFの間でボールを回された。
攻撃に関しても、一時期調子のよかった樋口サッカーを観ることができず、2人の外国人FW任せの攻撃に終始した。
樋口監督や選手らの試合後のインタビューでも語っているが、自らアクションを起こすサッカー、ボランチでボール奪う(ボール奪取のポイントの明確化)など樋口監督のやりたいことは、以前から変わらない。ただなぜか選手がその理想のサッカーを実現できないでいる。その原因は一体どこにあるのだろうか。
雨の中のさいたまダービー。ナクスタは4戦連続の雨
サッカーはチームプレーだが個の力の積み上げも大切だと知る
対戦相手の浦和であるが、決して本調子ではないだろうし、やりたいサッカーができているとは言い難い。ただ90分が終わると今シーズンも負けることは少ない。本調子ではない大宮と浦和であるが、結果として勝利する浦和と、敗れる大宮をわける要因はいったいなんだろうか…。
それは明らかに選手、個人の差である。
別にレベルの高い技術についてではなく、非常に基本的な技術の部分での差を感じた。トラップの方向・ボールを受ける時の体の向き・オフザボール際の動きなどで大宮の選手と浦和の選手との力の差を感じた。この力の差は本当に微妙な差であるが、これが90分積み重なるとボディーブローのように効いて、結果として勝敗を分ける程の差となる。
相馬・平川両選手のボールを相手陣地へボールをゲインさせるトラップなどは良い例である。大宮のSBの選手は、「止める」・「パスする相手を探す」・「ボールをゲイン」という動作を必要するプレーでも、浦和の両選手は、「止める」「ボールをゲインする」というプレーを一つのトラップ(ボールタッチ)で行う。また、ボールを受ける前に既に「パスする(ドリブルする)」イメージを持っていため次のプレーがスピーディにできる。
この違いは恐らく1,2秒の差であるが、その数秒の差が攻撃のチャンスの可能性に大きく左右するのである。トラップだけでなく、セカンドボールのキープ力やポジショニングなどで大宮選手より浦和の選手の方が勝っていると感じた。
NACK5スタジアム初のダービーということで、サポーターは非常に気持ちが入っていたが、当の選手から「絶対、浦和に負けたくない」という姿勢を試合のなかで観ることができなかった。
今回の敗戦で、リーグの順位を更に下げ、「降格」という言葉を思わざるを得ない状況になってきた。残り8試合、気持ちのこもった試合をみせてほしい。
posted by toddocom |23:35 |
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2008年09月24日
9月21日のNACK5スタジアム大宮でさいたまダービーが行われた。
初めて浦和サポーターの応援を目の当たりにした。
確かでテレビで観戦している以上に迫力がありまとまりのある応援をしていた。
浦和の選手もあの応援に後押しされ心強いことだろう。
ただ浦和の「応援」は、大宮の「応援」のスタンスと根本的に違うものだと感じた。
今回のエントリは、浦和サポーターの応援についてではなく、大宮の応援についてテーマにしたものである。予めご認識とご理解をいただきたい。
大宮の応援のスタンスは、今シーズンからサポーターになった私にとってとても馴染みやすいものだった。誰でもゴール裏付近で応援しやすい環境があり、応援を仕切っている人々も「声を出して応援したい方、ゴール裏に集まりましょう」と声をかけてくれる。
また、なんと言ってもコールリーダーの方の応援のスタンスが性に合う。以前にも書いたがコールリーダーが率先して相手チームや相手選手に対してブーイングをすることはなく、むしろ「相手にブーイングする位なら大宮の応援しよう」というスタンスをとっている。
相手選手のブーイングではなく、応援で大宮の選手を鼓舞することにウエイトを置いている。
また、応援のスタンスと共に、もう一つ大宮らしい雰囲気を醸し出しているものがある。
それはスタジアムに足を運ぶサポーター層である。大宮の観客は家族連れが多い(逆に若い人が少ないともいえるのだが…)。なぜ大宮のサポーターに家族連れが多いのかはわからないが、結果的に「応援をする」サポーターは、カテゴリー4W(ホームゴール裏下段)に限られており、その他のカテゴリー1(メイン/バック指定席)・2(メイン/バック自由席)・3(ホームゴール裏上段)、カテゴリー4の一部(両サイド)で試合を観る多くの家族連れのサポーターは、「応援する」というよりは、むしろ「観戦する」ためにスタジアムに足を運んでいる。
そのために、時に声援でホーム大宮がアウェーサポーターに負けてしまう場合がある。これは今節の浦和戦だけに限ったことではない。スタジアムのサポーターの数は多いが、チャントを歌う人数はアウェーサポーターより少ない状況が生まれてしまう。
確かに浦和サポーターの応援のように、スタジアムにいる大宮サポーター全員で歌い、手拍子をし、チャントに合わせ飛び跳ねたいという幻想を抱くこともあるが、それが「応援すること」のすべてではないも知っている。
同じ大宮を応援するサポーターから難癖をつけられる
9月21日の試合中、そして試合後、大宮サポーターに絡まれた。
大宮のサポーターに絡まれるのは、2度目である。
それも同じ相手に…。
彼は、私たちと同じゴール裏付近でいつも応援をしている。
彼の中で「応援する」ことのイメージ(理想)があるらしく、大宮の応援でもそれを実現したいらしい。
彼にとっての応援は、浦和サポーターがするそれと同じように90分間スタジアム全体でチャントを歌い、とび跳ね、手拍子すること。
90分間それをしない大宮サポーターは気に入らないらしい。特にゴール裏にいるならそれが当たり前だという。
応援慣れをしていない私の連れに対して、その応援のスタンスが気に入らないらしく、ずっと横で「あぁームカつくッ」「あぁー殴りてぇ」とフラストレーションを溜めている。
この日の浦和戦も浦和サポーターの応援に対して終始、罵声を浴びせ中指を立続けていた。
しまいには、試合の終了後ブログ用に掲載するための写真を撮影しようとしたら、「負けてんのに写真なんか撮ってんじゃねぇ」とか「ヘラヘラしてんじゃねぇ」と難癖を付けてきた。
私は、まだそこまでの境地に立っていないが、応援するクラブが生活の一部(すべて)となっているサポーターや、クラブの勝敗に心からの一喜一憂をし涙を流すサポーターなど、心底、クラブを愛してやまない人々が存在することを知っている。
ただ今回、私が体験したケースのように、あんまり理不尽な難癖を付けられると、その主張が、本当に大宮を愛するあまりに生まれた感情なのか、それともただ単に自分のストレスのはけ口として他のサポーターに絡んでくるのか正直わからなくなる。
私や私の友人が、大宮のゴール裏で応援するサポーターとしてそぐわないのであれば、潔くゴール裏から退くが、自分の大宮を応援する気持ちが著しく足りないとは思わない。今シーズンは理不尽な難癖に耐えながら大宮の応援を続けていきたいと思う。
チームを愛する気持ちがあれば、何でもしてよいということにはならない
同じクラブを応援するサポーターの中でも、クラブへの思いの深さやカタチは、それぞれのサポーターで違うと思う。そのクラブへの愛情の深さやカタチをサポーターそれぞれが持っているのは当然であるが、愛情が深ければ、観戦のルールや社会のルールを破ってもよいという風潮が最近、顕著である。
自分のクラブの選手を鼓舞するために、またサポーター自身で連帯感を高め、高揚するために相手クラブを誹謗することはあってはならない。
今節の浦和サポーターも大宮を誹謗するチャントを歌っていたが、やはり大宮のサポーターとしては気持ちのよいものでは決してない。
洒落や冷やかし位にしか思わず、誹謗を含むちゃんとを歌っているサポーターがいるかもしれないが、その軽い気持ちの延長線上に、今節(25節)の柏-鹿島戦の一連の騒動や、14節浦和-大阪戦の水風船の騒動が存在するのだと思う。
今回のエントリのテーマから逸するのでこの位にするが、私が言いたいのは、大宮サポーターの中にさえ、「クラブへの愛のためなら、平常時ならやらないような行為を平気で行うサポーターが存在する」ということである。
他者を誹謗する、他者に罵声を浴びせる、他者に理不尽に難癖をつけることは、社会の中でやってはいけないように、スタジアムの中でも当然やってはいけない行為である。なぜ善良な人々が、スタジアムの中ではフーリガン化してしまうのだろうか。
今節のさいたまダービーの中断時に誹謗するチャントがビジターエリアから聞こえてきても、逆上することなく冷静に対処した大宮のコールリーダーの方は大人の対応をしたと思う。あれが「大宮のやり方」である。
「応援すること」と「観戦すること」の間の模索
現在、応援をリードして頂いている方々には本当に感謝している。私自身、彼らと同じことは絶対できない。これからも彼らのリードでチャントを歌い続けるのだろう。
ただ、無責任に私の応援に関する私見を述べさせてもらうと、「理想とする応援」のイメージから再考する必要があるのかもしれない。
Jリーグ(日本国内)においてほぼ共有される「理想の応援」と言えば、
①多くのサポーターがスタジアムで観戦し
②多くのサポーターが立って応援をし、
③チャントに合わせて歌い、踊り、飛び跳ねる応援
であり、イメージとしてはやはり浦和の応援のイメージに近いのではないだろうか?(あくまでイメージに近いだけであって、浦和の応援が理想の応援だとは思わない。)
ただこの理想の応援のイメージから払拭しなければいけないのかもしれない。
アラブにはアラブの、プレミアにはプレミアの、イタリアにはイタリアの応援があるのうに大宮には大宮独自の応援のスタイルがあると思っている。
具体的な応援の方法は別の機会に語りたいと思うが、現実的に考えれば、試合を観戦に来ている、現在の観客層に90分間声援を送り続けることを期待するのは酷かもしれない。
「応援すること」と「観戦すること」の間と言えるような応援のスタイル―例えば、決められたタイミングの時にだけは、大宮を応援するすべてのサポーターが立って手拍子して声をだすなどの決まり事―が確立できなだろうか。陸上競技で選手に促され手拍子が始まり、そのリズムが徐々に早まる応援など、静寂のスタジアムに、手拍子だけが鳴り響くだけでも荘厳な応援になりえないだろうか。
今回のさいたまダービーで、カテゴリー3(ホームゴール裏上段)では、カテゴリー4(ホームゴール裏下段)と連動した応援をしようという試みがあったようだ。
ダービーの当日、友人を介して開場前にスタジアムに入りカテゴリー3にマスゲームに使用するパネルの事前準備の手伝いをした際、初めてカテゴリー3からスタジアムを眺めた。本当に素晴らしい眺めであった。カテゴリー3は、よっぽど応援する動機がない限り、あの席はやはり「観戦する」ための席だと思った。カテゴリー4で応援することを堪能している私であるが、応援することと同じくらい、サッカーを観戦したいという欲もある。あまりの絶景に来年のシーズンチケットはカテゴリー3を購入することも頭によぎってしまった。
今回、カテゴリー3で観戦するサポーターの方々が新しい応援を試みたことは本当に素晴らしいことだと思う。
またこのさいたまダービーを契機に、大宮の応援するスタイルについてたくさんの議論がなされればよいと思う。
しかし、どんな議論よりもまず、冨田大介選手のチャントを作らなければならないともスカパー!を録画観戦して思った。
posted by toddocom |16:30 |
大宮アルディージャ |
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2008年09月20日
いよいよ、さいたまダービーまであと1日となった。
このブログで、「さいたまダービー」について書くのはこれで3回目。
過去2回は、NACK5スタジアム大宮で行う初めてのさいたまダービー開催によるチケット問題をテーマに書いたが今回は、さいたまダービーをダービーたらしめるために今後何をすべきか考えてみたい。
浦和サポーターの理解と協力なしには実現できない!!日本最高のダービーマッチの実現を願う~9月21日さいたまダービーに向けて~
誰が何と言おうと大宮のホームスタジアムはNACK5スタジアム大宮~チケット騒動、結局混乱したのはアウェー浦和でなく、ホーム大宮のサポーターだった!?~(上)
誰が何と言おうと大宮のホームスタジアムはNACK5スタジアム大宮~チケット騒動、結局混乱したのはアウェー浦和でなく、ホーム大宮のサポーターだった!?~(下)
サッカーマガジン9/30号の「多摩川クラシコ」の特集企画
最初に今回のテーマでエントリしようと思ったのは、今週号(9/30)のサッカーダイジェストとサッカーマガジンを購入したときだった。両誌ともあるダービーについての企画が組まれていたが、それはさいたまダービーではなく、「多摩川クラシコ」であった。サッカーダイジェストでは、川崎の谷口博之選手とF東京の長友佑都選手の北京五輪の代表対談、サッカーマガジンでは川崎の中村選手とF東京の今野選手の日本代表対談が掲載されていた。(なぜか共にインタビュー場所は、深大寺そばごちそう門前)
実は、さいたまダービーが試合前に記事になることを少し期待していた私は、普段、購読をしないサッカーマガジンまで購入したのだが、さいたまダービーに関しては全く取り上げていなかった。
なぜさいたまダービーは特集されず、多摩川クラシコは2誌から特集されたのだろうか?
サッカーダイジェストとサッカーマガジンの多摩川クラシコの対談ページ
対戦する両クラブに代表や五輪代表選手など知名度の高い選手が多いからというのは最大の理由であろう。実際インタビューを受けた4名の日本代表・北京五輪代表以外にも川崎であれば、ジュニーニョ選手やチョンテセ選手、F東京であれば石川選手や平山選手、梶山選手など知名度の高い選手が多い。ちなみに川崎の公式サイト内にある多摩川クラシコの特集サイトでは、川崎の山岸選手とF東京の羽生選手が対峙をしている。
それに対してさいたまダービーに関して言えば、浦和は申し分ない程、数多くの人気選手が在籍しているが、対戦する我々大宮の選手と言えば、少し見劣りがするのかもしれない。そういう意味においてメディアなどで特集企画にしづらいダービーなのかもしれない。
Jリーグ玄人からすれば、藤本選手・小林大悟選手・佐伯選手、そして小林慶行選手が構成する大宮の中盤の細かいパスワークはたまらないのだが…。自分のクラブを中心に応援している人からすれば、自分のクラブの選手と日本代表や元日本代表以外の選手以外は、あまり興味などないものだ。浦和サポーターに、大宮の要・冨田選手や、現在右SBレギュラーを務める村山選手について聞いてもわからない人が多いかもしれない。これは、J1クラブでも数少ない、日本代表も北京五輪代表も一人もいないクラブの弱みである。
ただ、さいたまダービーが盛り上がらないのは、大宮の選手の知名度がないからだけだろうか?多摩川クラシコのメディアの露出を見ていると、多摩川クラシコがメディアに取り上げられる理由は、それだけではないように思う。
エルゴラッソでの「さいたまダービー」の記事
本日、J1 25節の川崎-F東京、両社対戦は、14回目を数える。ただ、両クラブがJ2時代から幾度となく鎬を削ってきたとは言え、この対戦を「多摩川クラシコ」と呼ぶようになったのは、昨年(2007シーズン)の11回目の対戦からだった。両クラブが共同で記者会見を開き、この対戦を「多摩川クラシコ」と命名した。これは、自然発生的にサポーターがこの対戦をそう呼んだ訳でもなく、マスコミが恣意的にそう呼んだ訳でもない。両クラブ主導でつくられたイベントとしての「ダービー」と言えるだろう。
元々、ダービーは“ローカルダービー”と呼ばれるように、同じ街をホームスタジアムするなど立地的な要因によって発生するケースが多い。外国の「ダービー」場合、更に同一エリアという理由の他に、その根底にあるのは宗教や政治や階級格差などサポーター同士の対立軸が存在する。そういう意味において、ほぼ無宗教、ほぼ無党派、ほぼ均一化された生活水準の日本において「ローカルダービー」が盛り上がる土壌がないのかもしれない。逆に以前のヴェルディ対マリノス、アントラーズ対ジュビロのような「ナショナルダービー」の方が日本では盛り上がるのかもしれない。ただ近年、ナショナルダービーと呼べる対戦がない。ここ数年、レッズ対ガンバ戦がナショナルダービーになり得る対戦であったが、今年の5月17日の14節浦和-大阪戦におけるサポーター同士による雑踏事故及び、スタジアム封鎖事件の後、大阪のサポーターが混乱している現状、ナショナルダービーへの盛り上がりに水を差す結果となった。
15年のJリーグの歴史のなかで、野球でいう「巨人-阪神戦」のようなナショナルダービーが存在しないのも確かであるが、ここ数年の趨勢を見ると浦和とどこかのクラブが今後ナショナルダービーを形成することが予想される。G大阪か鹿島か川崎か、それ以外のクラブなのか、日本に本当のナショナルダービーが生まれるまで、もう少し時間がかかりそうだ。
話はそれたが、Jリーグにおいてダービーが盛り上がりづらい土壌のなか、「多摩川クラシコ」が盛り上がりをみせつつある。そこには、「イベント」としてダービー(クラシコ)を盛り上げようとする興行側(特に川崎)の意図を非常に感じる。
インターネットで調べてみると、昨シーズン(2007)から川崎のホームゲームでは色々なイベントを開催している。多摩川クラシコと命名したのも川崎のこのような試合のイベント化によって生まれたことが予想される。川崎がこれらのイベントを行う目的は当然集客である。試合をイベント化することにより動員を計ろうとしているのだろう。
白熱した試合を如何に数多くピッチの上で行うことが、集客の一番の施策であることは当然であるが、川崎のように集客のためや、サッカーに興味のない川崎市民にスタジアムに足を運もらうために試合以外でイベントを行ったり、色々な施策を行うことは個人的には賛同する。また「ダービー」「クラシコ」と名付け、特定の対戦クラブとの対立構図をクラブ側が意図的にサポーターを煽る行為も度が過ぎなければ楽しく試合を観戦するスパイスになる。「多摩川クラシコ」が徐々に盛り上がりを見せているのは、川崎・F東京両クラブの試合運営者側によるところが大きいのではないだろうか。
今週号のサッカーダイジェストの多摩川クラシコに向けた特別対談企画の後に掲載された川崎フロンターレの10月のホームゲームでのイベントの広告をみると、この多摩川クラシコ対談も川崎(若しくはF東京)の主催者側の意志が反映されているように思えてならない。
サッカーダイジェストでの川崎フロンターレの広告
対して、今回のさいたまダービーに関して、主催者である大宮サイドからは、どうスタジアムをオレンジ色に染めるか、どう事前に混乱をさけるかというアナウンスは聞こえてきたが、さいたまダービーをさいたま市民に知らしめるためのプロモーションの意識が少ないような気がした。
スカパー!のコマーシャルではないが、スタジアムに行けなくてもさいたま市民やさいたま県民に、今回のさいたまダービーの開催を知らしめることで大宮サイドにメリットがあったのではないだろうか。本日、19時からキックオフの多摩川クラシコをテレビ観戦をしながらそう思った。
とにかく明日、さいたまダービーが行われる。改装後のNACK5スタジアムで行われるはじめてのさいたまダービー。いつかクラシコ(伝統の一戦の意)と呼ばれるための歴史の1ページが刻まれようとしている。明日はカテゴリー4(自由席)観戦のため、朝から並ぶ予定だ。
【追記】
本日(9/21)読売新聞朝刊の地域欄(さいたま)に
さいたまダービーのことが掲載されていました。
これからスタジアムへ向かいます。
posted by toddocom |23:59 |
Jリーグ |
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2008年09月16日
2週間のリーグ中断後、9月13日に行われたJ124節、大宮は、アウェーでF東京との対戦であった。今節は、指導するスポーツ少年団の練習があり、残念ながらビデオ録画での観戦となった。
この試合大宮は、先制しながらも後半に入り3失点。勝ち点を持ち帰ることができなかった。前半は、観戦していても満足のいく試合展開、先制点をとっただけに後半の3失点は、悔しい試合展開となった。
ただ、客観的に試合を振り返れば、試合を通じてF東京の攻撃に脅かされていたシーンも数多くあり、特に後半のF東京攻撃陣のアタックは素晴らしく、終わってみれば負けるべくして負けた試合であったように思う。ただ、勝ち点3を得るチャンス(やり方)もあっただけに観ているサポーターとしては消化不良の試合となった。
村山選手・波戸選手の両サイドバックは今期最高の攻撃参加を披露
この試合で大宮の選手のプレーで目立ったのは村山選手・波戸選手の攻撃参加である。前半の波戸選手、後半の村山選手の攻撃参加は素晴らしかった。特に村山選手の後半の攻め上がりは非常に効果的で、後半4分(49分)には、ドリブルで持ち込み、左足でシュート、惜しくもゴール左に外れたプレーや、後半38分(83分)に、やはり村山選手が右サイドから攻め上がって起点となり、片岡選手に出したスルーパスなど、いくつかの決定的なチャンスを作った。波戸選手に関しては、前半13分の得点を生んだセンタリングや、その他にも何度か積極的な攻め上がりを見せた。波戸選手については、以前からファーストタッチのボールの置き方の悪さを指摘してきたが、この試合では改善された感があった。ファーストタッチを左足でするだけでも攻撃へのスピード、視野の広がりなど劇的に変わることを証明した。
しかしながら、この2人の大宮のSBは、素晴らしいプレーをしたと思えば、次の試合では全く攻め上がらなかったり、逆に攻めの流れを止めてしまうプレーをして何度も落胆をしてきた経験があるだけに、今節F東京戦のような素晴らしいプレーを次節浦和戦やそれ以降の試合でも継続的に実践してもらわなければ、まだまだ彼らのプレーを信用できない。正直、このブログでSBの問題点を指摘するはもう飽きた…ので、次節以降も素晴らしプレーを見せてもらいたい。
藤本選手・吉原選手・内田選手・土岐田選手、動いてボールを受ける選手が誰も出場しなかったF東京戦
最近、個人的に一番応援しているのは、今節リーグ戦で久々のスターティングメンバーに名を連ねた「金澤慎」である。私が考える、最もゴールへ向かうプレーをする選手の一人だ。旧大宮市出身のユース出身の生え抜き選手であることをも最近注目している理由の一つである。ただ、この試合に関して言えば、金澤選手に与えられた役割が不明瞭で、攻撃の際にみせる彼の鋭いドリブルをこの試合で観ることはきなかった。テレビで観戦をしていると金澤選手が出場していたことも忘れてしまうほど存在が薄かった。これは小林大悟選手にも言えることだが、大宮の攻撃におけるSHの役割は、攻撃の起点を作ると同時に、クレメン選手がボールを受けた時に前線へ飛び出すプレーが求められるのだが、この試合SHを担当した小林大悟選手、金澤選手のやるべきことがチームとして共有できていなかったようで、前節横浜戦で藤本選手が何度も見せた、相手ディフェンスの裏を突く飛び出しは、小林大悟選手と金澤選手から見ることができなかった。
やはり、クレメン選手が起点となる新しい大宮の「攻撃のカタチ」を実現するためには、ラフリッチ選手のポストプレーを受ける選手が絶対必要である。この試合、クレメン選手のポストを後ろで受ける選手は何人もいたが、クレメン選手を飛び超え、相手ディフェンスラインの裏を突く選手が一人もいなかった。この試合で言えば金澤選手がその役割を担うはずであったが、役割を全うしたとは言い難い。
「たら・れば」の話だが、後半の早いタイミングで、金澤選手に代えて、内田選手もしくは土岐田選手を投入してもよかったのではないかと思う。
ドリブルでボールを前に持っていける石川選手・大竹選手・鈴木選手の強み
大宮の出来はそれ程悪いものではなかったが、F東京の後半途中からピッチに立った3選手によって大宮ディフェンスはかき回され、失点したと言っても過言ではない。F東京の途中交代選手、石川選手・大竹選手・鈴木選手に共通しているのは、「個」の力でボールを相手ゴールに近づけられる選手であることである。彼らがボールを受けるとまず、自分でゴールへ向かおうという選択を必ずしている。だから、彼らがファーストタッチをした瞬間から大宮にとっては脅威となった。
2点目は、冨田選手のボールの処理ミス、3点目は波戸選手の怠慢なプレーがあったにせよ、3得点すべては、3選手(特に石川選手・大竹選手)のプレーによって生まれた得点であった。
大竹選手のような才能はるプレーヤーが大宮にも出てきてほしいと切に願う。
八潮市が東京よりとは言え八潮市は埼玉県である、今後は埼玉県にいる才能あるジュニア世代は大宮が確実にスカウトしなければならない。
ところで、埼玉県出身の才能あるプレーヤーをF東京に持っていかれた大宮も悲しいが、素晴らしい選手に育てたあげく、他のチームで育てた選手が活躍しているのも更に悲しい。大宮-横浜戦でのエントリでも書いたが、石川選手も鈴木選手も元々横浜マリノスユース出身。大宮樋口監督も含めてだが、横浜は、素晴らしい人材を輩出しているのにも関わらず上手く自分のチームに活用できていない…。
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2008年09月10日
大宮アルディージャのホームスタジアムはNACK5スタジアム大宮
9月21日に行われるJ125節大宮-浦和戦のチケット獲得騒動。果たして、収容人数15,500人のNACK5スタジアムが適当だったのか?また、チケットの販売方法に問題はなかったのか考えてみたい。以降は、私の私見であることを予めご了承願いたい。
まず、ナクスタでさいたまダービーを行うことについてであるが、ナクスタで開催する問題点は、収容人数が15,500人と、J1で最も小さいスタジアムであることだ。この収容人数の少なさが、運営上の危険性を高め、多くの大宮・浦和サポーターがスタジアムで観戦できないという状況をつくる。ただこれらの2つの問題がナクスタでさいたまダービーが開催できない理由になるだろうか。
NACK5スタジアムはJリーグの規定を満たした大宮のホームスタジアムである。Jリーグの規定等を調べてみても今回のさいたまダービーをNACK5スタジアムで開催できない理由は一つもない。安全面に関してだが、開催2か月前より当日の情報をリリースしており、相当早い時期から、この試合に対して対策が練られていたと察することができる。現状、運営者側がやれるべきことを講じていると評価してよい。おそらく試合当日も抜かりなく運営がなされるだろう。ただそれでもなお、トラブルが起こってしまうのなら、それは運営者側の責任というよりは、やはりトラブルを起こした当事者(サポーター)の責任が大きく、いよいよ当該クラブの無観客試合などを目にしなければならないのかもしれない。また、今後、Jリーグの運営規定から見直すしかない。
また、観客数に関してもJ1の規定を満たしたスタジアムである以上、代替として他のスタジアムで試合を開催しなければならない理由もない。例えばチケットの販売数に関しても、4,000枚以上はビジターとして販売されており、埼スタで行う、どの浦和のホームゲームで販売されるアウェーチケットより販売数は多いはずだ。
Jリーグのホーム&アウェー方式で対戦することが定められている。一昨年、昨年と、ナクスタの改修工事のためホーム大宮主催のさいたまダービーが埼スタで行われていた経緯から、今年もさいたまダービーは埼スタで開催との意見もあるようだが、ナクスタがホームスタジアムとして利用できる今年は、ホームスタジアムのNACK5スタジアム大宮でさいたまダービーをするのが自然だろう。
次にチケットの販売方法に関しては、まず認識しなければならないのは、プレミアチケットともなれば、必ずチケットが取れないサポーターが出てしまうという事実である。そしてチケット争奪が過熱すれば、クラブメンバーズ会員でさえチケットが取れないということを意味する。そして今回、クラブメンバーズ会員の中でも、スタジアム観戦の頻度が高い会員に優先的にチケットが販売されたことは、運営者側にとっても一番の苦渋の判断だったと察する。本来であればする必要のない対応のようにも思える。しかし、今回のチケットの販売方法を振り返ると運営者側に、大宮の試合を観にスタジアムに多く足を運んでいるサポーターらにチケットを流通させたいという「意思」を感じずにはいられない。
なぜクラブメンバーズ会員でもポイントラリーの高ポイント獲得者に対して先々行販売を実施しなければならなかったのか考えてみた。
個人的には今回の先々行販売に関して賛同はし兼ねるが、先々行販売をしなかったことを想像すると、今回の先々行販売も止むを得なったのではと思えてくる。
チケットゲッターという存在を初めて知る
浦和サポーターの集うインターネット上にある掲示板を閲覧している中で、「ゲッター」と呼ばれる人々が存在することを知った。今回のチケット騒動で最も問題であるのは、このチケットゲッターという存在であると感じている。
チケットゲッターとは、所謂、インターネット上でダフ屋行為をする人々のことを言うらしい。ゲッターは、「転売」を目的として人気のあるチケットを入手し、インターネットオークションなどの公共の場で不当に価格を上げ転売し利益を上げている人々のことである。
現在39の都道府県で、ダフ屋行為は条例で禁止されている。
今回、クラブメンバーズ会員、特にポイントラリーの高ポイント獲得者にチケットを優先的に販売した理由も、チケットゲッター対策と考えるのが自然なのではないだろうか。
残念ながら、本日(9月10日現在)、インターネットオークションで多く流通しているのは、一般販売されたビジターチケットである。一般販売で発売されたビジターチケットは、チケットゲッターの餌食となってしまったようだ…。(一枚でも多く適正な価格でビジターチケットが浦和サポーターの手元に届くことを切に願っています。)
そしてもし、万が一大宮サポーターの中で、先々行販売で販売されたチケットを転売目的で購入し、インターネットオークションなどで転売しようとしている人がいたら、その行為が違法行為と認識して、すぐに転売をやめなければならない。
今回の先々行販売という苦渋の判断を下した運営者側は、「スタジアムに足を運ぶ、先々行販売でチケット購入したサポーターは、利益を目的に転売などしない」という「想い」でチケットを託したのではないだろうか。
※「転売目的」の売買を禁じており、余ったチケットをヤフオク等で売買するのは、非常な価格につり上がらない限り、問題はないようです。
チケットを取れなかった大宮サポーターと一部のクラブメンバーズ会員のみなさんへ
今回、クラブメンバーズ会員でなく全くチケットを購入するチャンスのなかったサポーターにとっては、全く理不尽なことだと思う。また、クラブメンバーズ会員でありながらチケットを得られなかったサポーターの方も納得がいかないだろう。ただホームスタジアムの収容人数が小さく収容人数が限られている現実を考えると納得いただくしかないのかもしれない。
皆さんの「(スタジアムで)観たくても、観れない」という思いをぜひ、9月27日に行われる26節のホーム神戸戦にぶつけてもらいたい。
また、今回の騒動で一番、納得のいかないのは、この試合のためだけに大宮のクラブメンバーズ会員になっている、決して少ない浦和サポーターではないだろうか…。おそらく大宮の運営者側が、チケットゲッターとともに、もしかするとチケットゲッター以上に、チケットを渡したくない方々だったことは間違いない。
最後に、先々行販売で購入されたチケットが、適正な価格で一人でも多くの大宮サポーターの手元に届くことを願うばかりだ。そしてオレンジ一色でNACK5スタジアム大宮をオレンジ一色で埋め尽すことを節に願う。
多数の大宮サポーターが選手を後押しし、大宮にとって最高のホーム“さいたまダービー”にしたいものだ。
誰が何と言おうと大宮のホームスタジアムはNACK5スタジアム埼玉~チケット騒動、結局混乱したのはアウェー浦和でなく、ホーム大宮のサポーターだった!?~(上)
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2008年09月10日
8月30日のクラブメンバーズ会員向けの先行販売、9月6日の一般販売とも販売開始数分でチケットが売り切れたという。別に「嵐」のコンサートチケットの販売のことではない。
9月21日に行われるJリーグ25節大宮のホームで行われる大宮-浦和戦のチケット販売の話である。
恐らく今シーズンのリーグで、最も入手困難なプレミアチケットとなったであろうこの試合は、J1初の大宮のホームスタジアム・NACK5スタジアム(以下ナクスタ)で行われる「さいたまダービー」なのである。
以前エントリでも書いたが、プレミアチケットたらしめているのは、さいたまダービーということ以上に、ナクスタの収容人数に起因する。ナクスタの収容人数は、「15,500人(正確には15,300人らしい)」、結局今回、アウェーである浦和のサポーターに割り振られるアウェー席は、約4,000席程。浦和のホーム・埼玉スタジアム2002で常に50,000名前後の動員を誇る浦和サポーターからすると通常の10分の1以下の席数である。ナクスタは、浦和サポーターにとって最も近いアウェースタジアムであり、一部の浦和サポーターにとっては、ホームスタジアムよりアクセスのよい場所に立地する。浦和サポーターにとって相当なプレミアチケットとなったことが予想される。
前回のエントリでは、アウェー席から溢れ出した浦和サポーターによって、ナクスタが浦和のホームスタジアムのように赤いユニフォームで染まってしまうのではないかという危惧と、それを回避するためには浦和サポーターの理解と協力が必要だという主旨を書いた。
浦和サポーターの理解と協力なしには実現できない!!日本最高のダービーマッチの実現を願う~9月21日さいたまダービーに向けて~
しかし、実際、8月30日の先行販売・9月6日の一般販売後の状況をインターネットなどでチェックしてみると浦和サポーターの混乱はほとんどなく、「意外なサポーター」が最も混乱しているようであった。混乱した彼らの主張を踏まえて一連のチケット騒動について考えてみたい。
これが浦和サポーターのいう「経験」の差なのか?大きな混乱はなかった浦和サポーター
まず、7月上旬に、大宮のオフィシャルサイトで、25節大宮-浦和戦のチケット販売日に関する情報とアウェー以外での浦和グッズの持ち込みの禁止が発表された。試合の2か月以上前からのこの類の情報をリリースしたこと、アウェー以外での浦和グッズの持ち込み禁止という対応は異例中の異例であり、大宮のスタッフ側も相当以前から、この試合の対応について協議していたことが伺える。特に後者の対応は、5月17日に行われた14節浦和-大阪戦におけるサポーター同士による雑踏事故及び、スタジアム封鎖事件(ちなみに大阪では「不祥事」浦和では「トラブル」と表記している)の影響が少なからずあるのだろう。ちなみに8月16日(土)に行われたJ121節大宮-大阪戦においても事前に、「安全なスタジアム運営に関する注意事項」がリリースされている。
「2008年5月17日 Jリーグディビジョン1 第13節 浦和レッズ対ガンバ大阪におけるサポーター同士による雑踏事故及び、スタジアム封鎖事件について警察庁からJリーグに対して厳重指導・再発防止勧告を受けており、安全なスタジアム運営に向けて地元警察と連携し、指導等を受けながら未然防止策としてこの度の措置を取らせていただいております。」(大宮アルディージャ公式サイト8月6日リリース情報より)
そして8月30日のクラブメンバーズ向け先行発売によってホーム側(カテゴリー1、カテゴリー2、カテゴリー3、カテゴリー4のすべてのチケットが完売し、9月6日の一般販売では、ビジターのチケットのみの販売となった。つまり、この日の完売によってクラブメンバーズに入会していない大宮サポーターの正規のルートで購入する可能性が断たれた。
9月3日リリース
Jリーグディビジョン1 第25節 vs浦和レッズ戦 チケット販売について
そして9月6日(土)の一般販売(ビジター席のみの販売)も数分で完売した。
9月6日リリース
9月21日(日)「富士薬品・ドラッグ セイムス Presents 浦和レッズ戦」 チケット完売について
完売前に見ることはなかったが、チケット販売終了後、浦和サポーターの集う掲示板や浦和サポーターが管理するブログを覗いてみた。しかしチケットが取れなかったことについて混乱という混乱はほとんどなかったようだ。9月6日(土)10時を回ると同時にパソコンのマウスをクリックする多く浦和サポーターがいたことだろう。そして多くの浦和サポーターは、残念ながらチケットを習得することが出来なかったに違いない。ただチケット販売数が少ないことや、チケットが取れなかったことに対する不満をブログや掲示板で示す浦和サポーターは意外と少なかった。
チケットが取れないと分かれば、浦和の後援会が主催するサイスタでのパブリックビューを観に行くことを表明するサポーターや、少しでもチームの近くで応援したいと、入場できなくてもナクスタに向かおうとするサポーター、そしてスカパー!初の試みである、試合開始70分前から放送が開始し、試合中も実況・解説のない中継をみるようとするサポーターがいたり、チケットが取れなかったら取れなかったで、当日はどのように浦和を応援するかについて盛り上がっていた。
彼らは、おそらくチケットが取れないことに慣れているのである。スタジアムの外での試合の楽しみ方を知っているのである。浦和のサポーターは、昨年のACLを始め、サポーターとしても実に様々な経験をしている。今回のナクスタで行われる大宮-浦和戦のチケット争奪戦も「想定内」といったところではないだろうか。
対してこのプラチナチケットを取れずに混乱したのは、一部大宮サポーター!?の方であった。
9/21(日)大宮戦パブリックビュー(浦和レッズ公式サイト)
21日さいたまダービー初実況解説なし中継(ニッカンスポーツ)
一部の大宮サポーター!?が不満を漏らしたのは、ポイントラリー高いポイント者向けの先々行販売の実施とホーム側チケットの一般販売なし
8月上旬、大宮アルディージャから一通の封書が届いた。内容を確認するとクラブメンバーズ会員なら誰でも参加できるポイントラリーの高ポイント獲得者に関しては、8月15日締切りで、先々行販売がある旨と、予約用のURLが記されていた。(厳密に言うと先々々行販売もあったようだ。)
ポイントラリーのポイントを獲得する最大の方法は、NACK5スタジアムに足を運んで観戦することである。つまり、クラブメンバーズの中でもスタジアムによく足を運ぶサポーターに対して先々行販売が実施されたことになる。
私は、シーズンチケットホルダーであるため、特にチケットを購入する必要はなかったのだが、私と一緒に観戦する友人(非クラブメンバーズ会員)のためにチケット1枚を購入した。8月15日の先々行販売、締切りの時点でカテゴリーを選ばなければ、クラブメンバーズの高ポイント獲得者のすべてが、チケットを購入できたことになる。
恐らく大宮サポーターで最も混乱し不満に思ったのが、クラブメンバーズ会員でありながら、高ポイントを獲得しておらず、先々行販売に申し込めず、8月30日のクラブメンバーズ向けの先行販売でもチケットを得ることができなかった人たちと、クラブメンバーズ会員でない大宮サポーターであろう。
特に、クラブメンバーズ会員でありながら、チケットを取れなかった大宮サポーターの悔しさは想像に難くない。
チケットを取れなかった大宮サポーターからすると、「ヘビーではない、ライトな大宮サポーターを蔑ろにしている!」「なぜ国立競技場や埼玉スタジアム2002などの大きなスタジアムでダービー開催をしなかったのか?」などの不満がインターネット上で散見された。
チケットを取れなかった経験のほとんどない大宮サポーターにとってやり場のない怒りが噴出しているような発言もネット上で多くみられる。
今回のNACK5スタジアムでのさいたまダービーの開催、チケットの販売方法は適当だったのだろうか。(つづく)
誰が何と言おうと大宮のホームスタジアムはNACK5スタジアム埼玉~チケット騒動、結局混乱したのはアウェー浦和でなく、ホーム大宮のサポーターだった!?~(下)
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2008年09月05日
8月28日木曜日。仕事を早く終わらせて大宮へ向かう。
大宮駅に着くと雨と宇都宮戦の信号機故障の運転見合わせのためタクシー乗り場に行列ができている。時計を見ると7時20分、既に試合が始まって20分が経とうとしていた。列に並ぶ時間の余裕はその時なかった。
そして雨の中、NACK5スタジアムまで走っていくことを決心する。
傘をさしたままでは走れない。「濡れずにいる」ことを諦め、スーツ姿のままNACK5スタジアムまで走った。
NACKスタジアムに着いたのは、7時30分頃、濡れたスーツからユニフォームに着替えていた時、スタジアムから歓声が起こる。
左サイドへ抜けた藤本選手からのセンタリングをクレメン選手がヘディングシュートを決めた時、私は、半分サラリーマン、半分サポーターの中途半端な状態だった。完全なサポーターに変わった頃には、前半も残り10分足らず、雨も激しくなっていた。
後半は、いつ岡田正義主審が試合を中断してもおかしくない程の豪雨。2度に渡り照明のライトが消える。(近隣の落雷の影響らしい。エルゴラ情報)一番困ったのは、普段はコンタクトレンズを装着しての観戦なのだが、この日は、眼鏡をかけての観戦のため、レンズに垂れる滴のせいで視界がほとんど遮られた。後半は、濡れないようビニール袋に入れたカバンを股に挟み、その上からオレンジ色のポンチョを羽織り、ゴール裏でひたすらチャントを叫んだ。
後半は、ほとんどの時間、大宮陣地(ホームゴール裏とは逆サイドのピッチ)で試合が行われていたため更に試合を見づらくした。
そして大宮は、豪雨の中、前半に決めた虎の子の1点を守りきり勝利を手にした。
私はホーム・アウェイ、スタジアムで観戦した・しないに関わらずスカパー!で録画観戦をする。この試合の帰宅後、録画した試合を見ていると信じられないことが起こっていた。録画したはずの試合だったが、豪雨のため電波を受信できずに前半途中から録画されていなかった。試合当日の雨の激しさを物語っている。
スタジアムでも、録画でもこの試合の観戦をすることができなかったが、9月2日の深夜、試合の録画に成功し、一昨日3日に試合を観戦することができたのでレビューを書く。
クレメン選手に有効な楔(クサビ)は入らず、中途半端な「縦」パスで横浜の網に引っかかる
クレメン選手が先発出場するようになって、彼が大宮の攻撃の軸となり、大宮の攻撃のカタチが見えつつある。その攻撃のカタチにおいて、如何に有効なクサビがクレメン選手に入るかが、攻撃のポイントとなる。今節の横浜戦においても、この点に注目して観戦した。
結論から言えば、残念ながらこの試合もまた、クレメン選手に有効なクサビが入ることがほとんどなかった。彼へクサビが上手く入らないために攻撃のタメを作ることができず、厚みのある攻撃を形成することができなかった。
クレメン選手のパートナーであった藤本選手が縦横無尽にピッチを走りまわるため、クレメン選手が1トップ気味でプレーすることが多く、1トップ気味となれば、藤本選手と比べると常に相手DFのマークのターゲットになりやすい状態であり、相手のマークを外してクレメン選手がフリーな態勢でボールを受けるのは難しい状態であった。そのような状態のなか、他の選手のクサビを入れる意識が低いのか、なかなか彼にクサビが入らない。前半33分の藤本選手の左サイドへ流れながらボールを受け、ラフリッチ選手へ絶妙なパスを配給した場面が正にそうであったように動き回る藤本選手へのパスの方が出し易いのか、藤本選手がサイドへ流れる際や、FWの前線から自陣方面に降りてきたエリアでボールを受けることが多かった。
決して藤本選手の相手ディフェンスラインの裏へ貫けるプレーが悪いということではない。この日の横浜は3バックであったため両サイドにスペースが出来やすいシステムでもあったから非常に有効な「動き」だった。そもそもクレメン選手にクサビを入れる目的もまた、「如何に相手バックラインの裏へ貫ける可能性を増やしていくか」であるからだ。
ただ今節の得点シーンのように、一本のフィードで相手ディフェンスラインの裏へ貫ける可能性はそうあるものではなく、やはりその可能性を高めるためにクサビを入れるプレーは必要なのである。
クレメン選手にクサビが入らなかった理由として、供給する選手の方とクレメン選手との間でイメージのギャップがあったように思う。つまり、クレメン選手にとって相手ディフェンスがいようとも相手をブロックしてポストプレーをする「技術」も「自信」もあるにも関わらず、パスの出し手は、クレメン選手へのクサビはリスクが高いと判断し、パスを出さないケースが多々あったように思う。クレメン選手の体格と技術があれば、相手ディフェンスがついていようともポストプレーができるはずである。逆にクサビのボールが入らないとクレメン選手の方がズルズルと下がってきてしまい。結果としてより自陣に近いエリアでリスクある中途半端な「縦」パスを出し、横浜の守備の網に引っ掛かり、速攻を受ける場面が何度かあった。
SB・ボランチの選手が如何にリスクを取りながら、勇気を持ってクレメン選手へクサビのパスを出せるかが今後のキーポイントとなる。
後半、前がかりになった横浜に対して藤本選手や土岐田選手が相手ディフェンス裏へ貫けるプレーがあったが、クレメン選手や藤本選手へクサビのパスが入るようになり、よい溜めを作れたことによって2列目の選手が抜け出すチャンスが増えたのである。
得点したら逃げ切るのでなく、得点したらもう1点取りに行く意識を
この試合で「勝ち点3」を取ったことは、大宮サポーターとして非常に喜ばしいことである。やはりサポーターにとって何よりの喜びは勝ち点3を得ること、つまり勝利である。
ただサッカーファンとしては、21節の大阪戦に引き続き釈然としないゲームであった。特に今節の横浜戦の後半は、サンドバック状態。ほとんど横浜がポゼッションをしていたのではないだろうか?ほとんどの選手が自陣へ戻り、時々見せる個人によるカウンター攻撃。正直見ている方は決して楽しいものでなかった。
21節大阪戦・23節横浜戦と先制点を取ることができた。ただその先制点を如何に守るのではなく、追加点を如何にとっていくかを志向するサッカーをぜひ目指してほしい。欲張りなのはわかっているが、「強くて」、「面白い」サッカーの実現を期待したい。
次のF東京戦では、先制点をとり、2点目を取りに行く姿勢を味スタのピッチでみたい。
対戦相手横浜について~優勝候補に挙げた横浜、リーグ後半戦の鍵を握るクラブになりそう~
今シーズン1節を終了した時点で、降格クラブと優勝クラブを聞かれ、私は優勝クラブの候補(対抗)として横浜を挙げた。(ちなみに優勝本命は川崎、降格クラブは、磐田・新潟・札幌)佑勝候補に挙げる程、第1節の横浜-浦和戦での横浜の出来がよかったことを覚えている。しかし、5月に入った頃から勝てなくなり、気づけば降格圏に足を踏み込んだりもしていた。
この試合をみてチームの状態が、大阪と非常に似ていると感じた。選手個々の技術は非常に高いにも関わらず勝ち切れない。ただ地力があるだけに復調すれば、リーグ後半を面白くするクラブになることは間違いない。
posted by toddocom |23:35 |
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