2008年08月27日
「やりたいサッカー」に「できるサッカー」をどう近づけていくか?
クレメン選手のスタメン起用によって明確になりつつある大宮の攻撃のカタチ-FWでタメをつくり、2列目からの飛び出しや、サイド攻撃-が今節アウェイ大分戦でどう発揮できるのか、試合前の観戦ポイントとして考えていた。結果としては、大宮イレブンが実践したいと考える共有の攻めのカタチは今節大分戦でも垣間見ることができた。しかし、やりたい攻撃のカタチを見えつつあるのだが、そのサッカーできるか否かは別の話で、「やりたいサッカー」と「できるサッカー」との間に大きなキャップを感じる試合であった。
目指すサッカーができるか否かは個人的な戦術眼や個人的なサッカー技術によるものが大きく、大宮で出場する数人の選手の「限界」を感じてしまった試合でもあった。やりたいことは伝わるが、技術が追い付いていかないというプレーが散見された。今シーズン大宮の試合をみてきて感じたことは、これらのプレーをもう「ミス」とは言い難いことだ。なぜならミスとは、通常出来ることが、時にできないことであり、常にできないことをミスとは言わないからだ。残念ながら選手の力不足としか言いようがない。
具体的なプレーを挙げるならば、両SBからクレメン選手への楔(クサビ)のパスやセンタリングの精度の低さである。この大分戦でも何度となくクレメン選手が、欲しいタイミングでボールを受けることができず苛立つシーンを目にした。どんなに高邁なサッカーをしようとしても、それを実践できる技術がなければ意味がない。「やりたいサッカー」と「できるサッカー」とのギャップを埋めるために補強はしないまでも選手の交代が必要なのではと感じる。
以前にも提言したが、例えば、小林大悟選手を右SBに、橋本早十選手を左SBへコンバートしてはどうだろうか。(実現可能性は非常に低いが…)少なくとも波戸選手は、左SBではなく、右SBで起用すべきだと思う。この2選手であれば、ラフリッチへの楔(クサビ)のパスやセンタリングの精度を心配することもないだろう。不安要素である守備面であるが、両ボランチが上手く連携をし、カバーをすることでこのコンバートをトライできるのではないだろうか。この思い切ったコンバート案の一番の懸念は、SBに就いた2選手が効果的に攻撃に参加できるかどうかである。せっかくコンバートしてもバックスラインに引きこもっていたのではコンバートした意味が全くない。
そもそもサッカーとは、点を取って勝利するスポーツであり、守っていてもその先に勝利はない。CF・SBでさえも得点をするためにどうプレーするかを前提にサッカーをしなければならない。攻撃の際は、フィールドの10人全員で攻撃を形成しなければならない。残念ながら今の大宮のSBには、攻撃への意欲を感じることができない。だからもともと攻撃的な選手をSBにコンバートすることで、大宮が目指す攻撃的なサッカーを実現することができるのではないか。
クレメン・ラフリッチと吉原宏太のツートップ
前節の退場で、エース・デニスマルケス選手の21節大分戦・22節横浜戦の欠場が決まり、この試合、クレメン選手と吉原宏太選手がツートップを務めることになった。前節21節の大宮-大阪戦のレビューでも言及したが、クレメン選手が攻撃の「軸」になった時、デニスマルケス選手よりも、クレメン選手パートナーとして吉原選手がベターなのではないか考えていた。しかし、この試合のクレメン選手と吉原選手のツートップは、結論から言えば機能したとは言い難い。クレメン選手への楔(クサビ)のパスが上手く入らなかったことが最大の原因ではあるが、クレメン選手が起点となって吉原選手が大分の最終ラインの裏を突くプレーはほとんど見られなかった。次節横浜戦では、クレメン選手に上手く楔(クサビ)が入った時の吉原選手の動きに期待したい。
吉原選手のプレーでもう一つ気になったのは、献身的に守備をし、自陣深くまで戻ってくるのは評価できるが、そこでボールを奪取した時や自陣付近でボールを受けた時に、プレッシャーが全くないにも関わらず、後方の選手へボールを預けてしまうプレーが何度もあったことだ。FWであるなら積極的に「前へ」ドリブルする意識があってもいいのではと強く感じた。
守備から攻撃へ素早いカウンターに移行できるチャンスでも、簡単にバックパスをしてしまい攻撃の流れを止めてしまうのである。少なくともボールを受ける際には、前を向ける状況か否かを把握している必要があるのだが…。これもまた、選手個人の「限界」なのだろうか。
大分のディフェンダーに掴まれ、伸びるクレメンのユニフォーム
この大分-大宮戦に始まったことではなく、北京オリンピックの日本代表の3試合でも強く感じたことなのだが、最近、日本人選手が相手選手ユニフォームを掴むプレーがやけに目立つ。この試合のクレメン選手も何度もユニフォームを掴まれ、扇谷主審にユニフォームを掴まれていることをアピールしていた。
プレー中、腕を使い、ボールを如何に自分のものにするか、腕や肩を相手の前に入れて如何にボールをキープするかサッカーの醍醐味でもあるが、「腕を使う」ことと「ユニフォームを掴む」ことは、似て非なるものであり、ユニフォームを掴むことは明らかな反則である。
「ユニフォームを掴む」という行為は、別にこの試合に限ったことではなく、Jリーグに蔓延する悪しき慣習である。北京五輪オランダ戦で、日本が失点する契機となったPKを与えた反則は、「ユニフォームを掴む」プレーであった。なぜかJリーグの審判は、相手のユニフォームを掴むプレーに寛容である。時にサッカーではズル賢くあれと言われるが、ズル賢いことと、反則を犯すことは違う。
最も危惧されるのは、Jリーグにおいて「ユニフォームを掴む」というプレーが平然と行われ、また審判が反則として取らないことを、ジュニア世代の子供もまた目にしていることである。このことが10年後の日本のサッカーに悪い影響を及ぼさないことだけを祈るばかりである。既に日本では、ユニフォームを掴むことでしか相手を止められない選手が増えている気がする。
今回の五輪でオランダにPKを与えずドローで終わっていたら、その後の五輪代表選手の人生も変わっていたかもしれない。少なくとも本田圭選手に関して言えば、ドローでオランダ戦を終えていれば、オランダ国内でのインパクトも変わっていたかもしれない。一つの反則が、その試合を決め、選手のその後の人生すら変えてしまうことまであるのである。
小さいことであるが、意外と思いテーマだと思っている。
この問題の解決策は明確で「ユニフォームを掴む」という反則を反則としてしっかり主審がジャッジすることである。
対戦相手大分トリニータについて~滝川第二高校ではどんな練習をしているのか~
大分で目についた選手と言えば、やはり金崎夢生選手であった。彼のトラップの仕方からボールの受け方まで他の選手と異なっていた。彼の場合、最初のボールタッチが、カウンターの始まりなのである。前述した大宮の吉原選手とは対極のプレーである。あんなプレーをされてしまうと、守っている選手も勢いよくボールに飛び込めなくなる。試合開始早々、大宮の斉藤選手が金崎選手を倒してイエローカードを貰うシーンがあったが、1つ目のボールタッチでかわされ、2つ目のボールタッチで置いていかれてしまった。残念ながらあのようなプレーをされてしまったらファイルでもしない限り金崎選手を止めることはできない。
もう一人、気になったプレイヤーがいた。それは先日C大阪から移籍した森島選手である。大宮ゴールを脅かすようなプレーはなかったが、京都の柳沢選手を彷彿とさせるようなボールの受け方をしていた。金崎選手にも共通することだが、2人は相手ゴールを背にしながらトラップは極力せずに体の向きを入れ替え、ファーストタッチは常に相手ゴールと対峙するプレーをする。ボールを受ける向きを少し工夫するだけでこれだけ展開が広がるのかと思わせるプレーを繰り返した。
今の大分の選手の能力と勢いがあれば、森島選手がゴールを量産する日もそう遠くはないだろう。
金崎選手と森島選手に共通しているのは、滝川第二高校出身ということだ。2人のプレーをみていると滝川第二高校では一体どんな指導をしているのか非常に気になる。
大宮にも滝川第二高校出身の選手が一人いるのだが、彼が滝川第二を卒業したのは、大分の二人の選手より10年以上も前の話である。その間に監督の指導方法が変わっているのだろうか?大分に在籍する二人の滝川第二出身が身に付けているボールタッチを、残念ながら10年先輩の彼は身についていない。もし大宮の彼にボールタッチの技術が備わっていれば、大宮の「やりたいサッカー」と「できるサッカー」とのギャップはだいぶ埋まるのだが…
次節横浜戦もクレメン選手への楔(クサビ)のパスの精度に注目しながら観戦したい。
(参考)滝川第二高等学校の卒業の現役サッカー選手
74年度生 木場昌雄(カスタムズFC:タイ)
74年度生 寺川能人(新潟)
76年度生 波戸康広(大宮)
76年度生 吉田孝行(神戸)
78年度生 三木隆司(名古屋)
79年度生 加地亮(大阪)
79年度生 朴康造(神戸)
80年度生 林丈統(京都)
82年度生 山口拓士(徳島)
85年度生 河本裕之(神戸)
86年度生 岡崎慎司(清水)
87年度生 森島康仁(大分)
88年度生 金崎夢生(大分)
88年度生 清水圭介(大分)
それにしても大分トリニータに在籍経験のある選手が多い。
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2008年08月25日
大宮は、強豪ガンバ大阪に勝利した。
大阪は、主力の移籍・病気や怪我・代表への選手の招出などでチーム全体が調子を崩している状況だった。にしても、ここ数年、常に優勝争いに名を連ね、今シーズンのACL出場クラブである大阪相手に勝ち点3を手に入れた。更にホーム・NACK5スタジアムで5節大分戦以来、約4ヶ月ぶりの勝利は大宮にとって待望の勝利でもあった。 大宮サポーターが最も欲していたのが勝ち点3。大阪から勝ち点3を得ただけでもよしとすべきかもしれない。
しかし大宮サポーターとしてではなく、一サッカーファンとしては何とも釈然としないゲームでもあった。
試合の開始早々の前半4分、右サイドバックの村山選手のセンタリングをクレメン選手がヘディングシュート、大阪GK藤ヶ谷選手が弾いたこぼれ球をデニスマルケス選手が押し込み幸先よく先制点を得る。この先制点により、その後の大宮のゲームプランが明確になった。失点を回避しながら、チャンスがあれば、個人技に秀でたデニスマルケス選手にボールを集め、個の力によって速攻する戦いを展開した。前半43分にクレメン選手のキープからコーナーキックを得ると、小林大悟選手がレアンドロ選手に絶妙なセンタリングを入れてヘディングシュート。自身今季初のゴールを決めた。大宮にとっては最高の時間での追加点だった。
後半に入っても、攻撃は、デニスマルケス選手とクレメン選手の個による攻撃が中心、守備に関しては、ボールを「取りにいく」というよりは、リトリートしながらゴール前を固めて「守る」「跳ね返す」という守備に徹した。68分(後半23分)にデニスマルケス選手が退場してからは、攻撃することを放棄し自陣で大阪を迎え撃った。そして大宮は、大阪の攻撃を守り抜き勝利を手にした。 理想的な試合展開でいってよい。
しかし、樋口監督が標榜する大宮サッカーとは程遠い試合内容だった。 今シーズンの大宮は、樋口監督の標榜する大宮サッカーで序盤戦に躍進し、中位の順位をキープしたが、5月に入ると対戦クラブからスカウティングをされる。前線からプレスをする前に、大宮のバックラインの裏を突かれ、大宮は攻略された。しかしここへ来て大宮サッカーに固執することなく変化をさせることで勝ち点を再び積み上げるようになった。前節からのクレメン選手のスタメン起用がこの変化に多大な影響を及ぼしたことは言うまでもない。
大宮の「顔」は、小林大悟でなく藤本主税。
前節の札幌戦から明確になったのは、クレメン選手のスタメン起用によって生まれた攻撃の起点である。ただ単にクレメン選手の高さを利用した楔(くさび)ではなく、クレメン選手への足下のパスから、大宮の攻撃が始まるプレーが増えた。クレメン選手が長身だからと、ただ蹴り込んだ数試合前とは変わりつつある。
クレメン選手のポストプレーによって中盤の小林大悟選手や藤本選手が前を向いてプレー出来るようになった。特に藤本選手が前を向いた時のプレーは大宮の有効な攻撃のカタチとなりつつある。本人も左サイドで張り出したプレーよりも、右サイドから絞り込んでピッチの中心付近でプレーをした方がやりやすいように見えた。今節1点目の村山選手のセンタリングも藤本選手が絞ってプレーすることで、生まれたスペースに走り込んでのセンタリングで、パスを出したのも藤本選手であった。
大宮が小林大悟選手を前面に押し出しているせいか、メディアへの露出も多く、大宮の「顔」と言えば小林大悟選手であるが、今シーズン、ゲームの中で言えば、藤本選手が大宮の「顔」になりつつある。藤本選手が前を向いてボールを持った時に大宮のチャンスが生まれる。
樋口監督の大宮サッカーとはなんだったのか?
高い位置でボールを奪い、細かいパスワークから でゲーム組み立てるサッカー、これが私が認識する樋口サッカーである。実際、吉原選手や藤本選手、小林大悟選手がハードワークをして相手のポゼッションを阻止し、小林慶行選手や佐伯選手、斉藤選手がJリーグ屈指のポゼッションを実践する。
ある意味、今までも樋口監督が標榜するサッカーをしていた。しかし、勝ち点を積み上げることが出来ず、気づけば下位に低迷していた。実践しても勝てない樋口監督のサッカーとは一体何だのだったのだろうか?
その答えが、前節の札幌戦、今節の大阪戦で見えた。それは、これまでの樋口監督のサッカーで「前線からのプレス」、「ボールポゼッション」といったメッセージを、攻撃面で感じることがなかったことである。つまり大宮の選手のプレーから、攻撃における共有のイメージを感じることができなかった。
しかし、クレメン選手の先発起用により、ポストプレーからの2列目の飛び出し、更にはサイド攻撃と、大宮の攻撃から明確なメッセージを感じることができるようになった。樋口サッカーにおいて、攻撃面での新しいカタチを垣間見ることができた。
しかし、私個人的には、今の攻撃のカタチがベストだとは思わない、確かに攻撃のカタチを見いだせなかったこれまでよりはシンカしたと言えるが、現有の戦力でもよりベターなカタチがあると考えているからだ。例えばクレメン選手と運動量の豊富な吉原選手を組ませる攻撃のカタチである。
デニスマルケス選手は個人技に秀でた選手である。故に他の選手との連携によるプレーは少ない。吉原選手は、相手ディフェンスより優位なポジションでボールを受けるために動くことを惜しまない。クレメン-藤本(小林大)-吉原のホットラインが大宮の新しい攻撃のカタチになるのではと密かに期待をしている。幸か不幸か次節大分戦では、デニスマルケス選手は出場出来ない。吉原選手のスタメンは濃厚である。次節大分戦での大宮の攻撃のカタチに期待したい。
対戦相手ガンバ大阪について~大阪の地で奮起する77年世代-明神智和~
大宮アルディージャのサポーターになる前は、埼玉県出身Jリーガーウォチャーであり、同い年の77年度生まれ(昭和52年4月~昭和53年3月)のJリーグウォチャーであることは以前、ブログに書いた。大宮には、キャプテンの小林慶行選手を始め、藤本選手、佐伯選手、冨田選手、西村選手と同い年の選手が多く在籍している。大宮を応援しようと考えた理由の一つでもある。
今節、対戦したガンバ大阪にも一人の77年度生まれがピッチに立っていた。本調子でないチームの中にあってひとり気を吐いていた選手。小林大悟選手は何度彼にブロックされただろうか?彼がいなかったらもう一点多く得点できたのではないだろうか?
明神選手の凄いところは、経験あるいぶし銀のプレーをしたかと思えば、若手選手に負けないスピードで攻め上がり、貪欲にゴール狙うプレーもみせる。流石に大宮のOVER30の選手らに明神選手ほどのバイタリティあるプレーを期待するのは難しい。
大阪選手の選手個々の技術はリーグ屈指である。しかし、大宮同様、攻撃のカタチができていないようである。外国人選手の移籍や、主力の病気や怪我、そしてACLの出発と攻撃のキープレイヤーが悉く離脱する状況である。もうひとりの77年生まれの外国人助っ人の加入で新しい攻撃のカタチをつくり上げることができるだろうか。埼玉の地より、密かに動向を見守りたい。
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大宮アルディージャ |
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2008年08月14日
日本サッカー協会(以下JFA)は、日本国内におけるサッカー(フットサル)普及のための統括団体である。JFAは、国際サッカー連盟(FIFA)などのサッカー団体をはじめ、日本オリンピック委員会(JOC)などの国内スポーツ団体に所属し、日本代表や日本オリンピック代表を派遣している他、国内サッカー(フットサル)競技大会の主催や、サッカー(フットサル)指導者・審判員の育成、47都道府県のサッカー協会と連携をしてサッカーの地域活動の組織化も努めている。
参考)財団法人日本サッカー協会公式サイト JFA 目的・事業
また、川淵前日本サッカー協会会長(現名誉会長)が掲げた、キャプテンズ・ミッションを継承する形で、犬飼JFA会長は、11項目からなる「プレジデンツ・ミッション」を全く文言すら変えることなく掲げている。
「プレジデンツ・ミッション」
Mission1 「JFAメンバーシップ制度」の推進
Mission2 「JFAグリーンプロジェクト」の推進
Mission3 「JFAキッズプログラム」の推進
Mission4 中学生年代の環境充実
Mission5 エリート養成システムの確立
Mission6 女子サッカーの活動推進
Mission7 フットサルの普及推進
Mission8 リーグ戦の推進と競技会の整備・充実
Mission9 地域/都道府県協会の活動推進
Mission10 中長期展望に立った方針策定と提言
Mission11 スポーツマネジメントの強化
参考)財団法人日本サッカー協会公式サイト プレジデンツ・ミッション
プレジデンツ・ミッションをはじめ、JFAの事業活動に莫大な資金が必要なのは言うまでもない。これらのプレジデンツ・ミッションを含めた日本サッカー協会の事業における総予算は、2008年度で約178億円である。現在行われている北京オリンピックに日本代表選手団を派遣している日本オリンピック委員会の倍以上の予算規模となり、日本のスポーツ団体でも大規模組織の一つと言える。
ではJFAは、この約178億円という事業予算をどう捻出しているのだろうか。財団法人であるため税制面で一部優遇はあるが、基本的にはすべての収入を事業活動によって得ている。
以下のものが主な収入源となる。
・登録料収入(選手・チーム・指導者・審判員の登録料)
・代表関連事業収入(各年代)(試合の入場料・テレビ放映権料等)
・競技会開催事業収入(高校選手権・天皇杯・CWC等の入場料・テレビ放映権料等(Jリーグの入場料の一部(3%)も含む))
・指導普及事業(指導者講習会、研修会参加費、教本ビデオ等販売収入)
・事業関連収入(協賛金、スポンサー・グッズ等ロイヤリティー収入)
※過去のニュースから調べた内訳です。JFAの収入内訳(具体的な金額)の情報ソースがあればぜひご教示ください。
これらの事業収入の中で大きな割合を占めるのが、代表関連事業収入、競技開催事業収入(Jリーグの上納金)、事業関連収入(スポンサー契約等)(具体的な金額は不明)であるが、昨今の日本代表(五輪代表を含む)の人気低下の煽りを受けて、代表関連事業収入及び事業関連収入が著しく減少している。日本代表戦の入場収入やグッズ販売もさることながら、日本代表の人気低下は、最も事業収入で大きい比重を占めるスポンサー契約の数を減らしかねない。まだ恐らく大きな額の運用資金や繰越金があるにせよ、これだけJFAの事業規模が大きくなれば、短期間のうちに収益モデルの循環不全が起こる可能性も大いにあり得る。つまりJFAが事業の継続と拡大をしていくためには、事業収入を増やしていかなければならない。とりわけ代表関連事業収入および事業関連収入の減収に歯止めをかけ、増やしていかなければならない。そして代表関連収入・事業関連収入を増加に最も直結した施策が、「日本代表の強化」であることは明らかである。日本代表がワールドカップで躍進することや、オリンピック代表がメダルを獲得することなどは、JFAの収入増加に直接反映する。そもそも、日本サッカー協会が事業を行う目的達成の成果として日本代表の強化が挙げられる。
JFAにとって日本代表の強化をし、日本代表人気を復活させ、日本代表の広告価値を高めることは、プレジデンツ・ミッションに明記されていないもう一つの重要なミッションなのである。
日本代表強化という観点から秋春制移行を考えた時には、大きなメリットがありそうである。秋春制に移行することにより、短期的には、日本人選手を海外リーグで経験を積ませる可能性が高まり、また国際Aマッチを組み易くなる。またJリーグでサッカーのし易い環境を整備することにより選手のレベルを高められる。
確かに今シーズンのJリーグを観戦して思うことは、暑さが理由なのか、それとも暑さによる疲労蓄積なのかは不明であるが、チームの実力差とは関係なく要因で勝敗が決まる試合が多いような節がする。暑さとスケジュールが「最大の敵」と各クラブが考えるようなリーグでは、チームにも、そしてチームでプレーする選手にも一定以上の成長は見込めない。
長期的に考えても、日本代表の強化が実現できれば、JFAの事業収益モデルは確固なものとなり、潤沢な資金のもと、日本のサッカー環境の改善や、育成制度を構築できれば、日本サッカー界の裾野を広げ、結果的には、更なる日本代表の強化が実現するというよい循環が形成される。
犬飼JFA会長は、Jリーグのチェアマンになった訳ではない。積雪の多い地域をホームタウンにするクラブの冬の季節の積雪による試合(練習)環境の悪化や観戦環境の悪化、観客動員の減少もある程度、折込済みなのかもしれない。既に秋春制移行に起こりうるあらゆるデメリットと日本代表強化というミッションを天秤にかけて「秋春制移行」という決断を下している節がある。
犬飼JFA会長は、サッカーダイジェストのインタビューで秋春制移行問題に対して、
ネガティブなことばかりに目が行くのは“やる気”がないから。秋春制は実現させたいと思っている。(サッカーダイジェスト8/19号犬飼会長インタビューより)
という言葉に強い決意を感じる。
ちなみに犬飼JFA会長のインタビューで推測できる「寒さ」対策としては、積雪地域のJクラブには、人工芝の利用許可、降雪時期のアウェーでのゲーム実施、熱線や温風設備などの設置するための自治体への働きかけ、それらの設備投資へのJFA,Jリーグの直接的なサポートを含めていろいろな施策について考えているようだ。ただそれらの施策が、降雪地域での試合実施を実現し得る施策なのかは現段階では分からない。
秋春制へ移行した際の「防寒対策」を考えるよりも、そもそも秋冬制への移行が、日本代表の強化・日本代表人気の回復への効果的な施策になり得るのか考える必要がある。また一部の地域Jリーグクラブ及び、サポーターを蔑ろにしているという事実も残る。
前者に関して言えば、確かに選手のプレー環境を考えればやはり、熱い夏より冬場の方が選手の力は発揮されが(当然、降雪のない地域での話です)、日本代表強化・日本代表人気の回復の施策が、Jリーグの春秋制の移行のみだとは決して思わない。例えば、サッカーダイジェスト8/26号でセルジオ越後氏は、自身のコラム(セルジオ越後の天国と地獄)においてJリーグクラブの削減を実施、1チームにおける選手レベルを高めることを提言している。
また、秋春制への移行は、一部のクラブやサポーターを蔑ろにしていることに関しては、そもそも、日本サッカー協会の会長に、Jリーグのサポーター本位の決断を期待する方が間違っているのかもしれない。Jリーグクラブ33クラブを統括するのは、直接的には日本サッカー協会ではなく、Jリーグである。今回の秋春制移行問題について鬼武Jリーグチェアマンの言動は気になるところである。特に、サポーターの観点で言えば、移行により直接的に影響があるのは積雪地域での試合の積雪対策である。調べたが、ほとんど鬼武Jリーグチェアマンの秋春制移行に関する意見を見つけることができなかった。唯一、今週発売されたサッカーダイジェスト8/26号の鬼武Jリーグチェアマンへのインタビューの最後に秋春制への移行について言及している部分を発見した。秋春制への意見を尋ねられた鬼武Jリーグチェアマンは、
これまでも議論していることで、現状で結論が出ていないものです。J1とJ2だけの問題では決してないのですが、JリーグのことはJリーグで決める、ということです。
と語っている。
もしこのコメントが信用できるものなら、2010年シーズンで秋冬制が導入されることはないのではないかとも思うのだが…。
秋春制移行問題に関しては、鬼武Jリーグチェアマンがイニシアティブをとり決めてもらいたい。
【Jリーグ秋春制移行問題】サカダイの犬飼会長インタビューを考える。犬飼氏が就任したのはJリーグチェアマンではなく、日本サッカー協会の会長だということを思い知る(上)
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2008年08月14日
過去のリーグ戦方式を振り返ると、Jリーグが開幕した頃、サントリーシリーズとニコスシリーズという2ステージ制で行われていたが、違和感を覚えたことを思い出す。その違和感の理由としては、Jリーグ開幕当初93年頃、イタリアのセリアAが国内でも広く観られるようになった時期と重なり、イタリアセリエAをはじめとして、80年代最も日本人の身近にあったリーグ・ドイツのブンデスリーガや、スペインのリーガエスパニョーラ、イングランドのプレミアリーグなど、ヨーロッパのどの主要リーグが1シーズン制であったからである。ヨーロッパの主要リーグとの「違い」、それだけで違和感を覚えた2シーズン制であったが、スポンサーの問題であったりJリーグの参加クラブ数も問題であったりと、当時高校生だった私には理解の到底及ばない、2シーズン制で実施しなければならない理由があったのだと思う。
その後、96年に1シーズン制に変更されたとき、やっとヨーロッパの主要リーグと同じ方式でリーグ戦が行われると嬉しい気持ちになったのを思い出す。
私にとってこの頃、メリット・デメリットは関わらず、ヨーロッパの主要リーグと同じリーグ戦方式で戦うことが、潜在的にJリーグの成熟を確認する事柄の一つになっていたのかもしれない。
97年シーズンからは、1年で2シーズン制に戻った。2005年に1シーズン制に再度変更される8シーズンの間、2シーズン制は定着した。各シーズンの優勝クラブで争われるチャンピオンシップや2シーズン通じた勝ち点による総合順位と降格クラブの決定など、日本独自のリーグ方式に大いに盛り上がった。
ヨーロッパ主要リーグとはリーグ戦方式が異なっていたが、継続していることで日本独自のリーグ戦方式を手に入れたという実感があった。2000年を過ぎるころからJリーグの2シーズン制に違和感を覚えることはなくなっていた。
そして今回、犬飼基昭氏が、日本サッカー協会常務理事から会長に昇格した際に(Jリーグ専務理事は退任)、日本サッカー協会とJリーグとでプロジェクトチームを組織して、2010シーズンを目標にJリーグの秋春制への移行を検討していることを明らかにした。
この「Jリーグの秋春制移行問題」は、犬飼日本サッカー協会会長(以下JFA会長)が、秋春制への移行を検討していることを発言がニュースになるとすぐに、インターネット上で、特にブログを中心に大いに話題になった。特に降雪の激しい地域をホームタウンにする、山形・札幌・新潟・仙台のサポーターの多くが、「秋春制移行への反対」を表明した。
私が、「秋春制移行問題」について知ったのは、実は、この犬飼JFA会長が秋春制に関して言及して以降だった。
Jリーグにおける秋春制問題についての調べてみると、2001年暮れに選手会から秋春制の移行の要望があり、Jリーグ側も2006年シーズン実施を目指して検討した過去があり(結果的に実施に至らなかった)、この秋春制移行問題が以前から議論されてきた問題であることを知る。また近年では、オシム前日本代表監督が、Jリーグの秋春制移行を要望している。
これまで特に「秋春制移行」に関して、中立の立場もとっていたのだが、サッカーダイジェスト8/19 No.963号、8/26 No.964号の犬飼JFA会長と鬼武Jリーグチェアマンのインタビュー記事を読んで思うところがあり、この「Jリーグ秋春制移行問題」について考えてみようと思った。なぜ犬飼JFA会長は、秋春制への移行を2010年という早いタイミングで導入をしようとしているのか、Jリーグが開幕当初2シーズン制で開始したように、今、秋春制に移行しなければならない理由があるのではないか、もしそうであるならば、秋春制に移行しなければいけない理由は一体なんなのか。この点について考えてみた。
既に多くのニュース・ブログで秋春制移行による、メリット・デメリットは語られ、語り尽くされた感がある。大方の意見は、秋春制へ移行した際に生ずるデメリット以上のメリットを見出すことができない。よって秋春制への移行については、「反対」若しくは「時期尚早」であるという意見が大半である。ここでは簡単な箇条書きのみとするが、この秋春制移行が「誰に」とってのメリット(デメリット)なのか注目したい。
一般的に言われる秋春制移行によるメリット(デメリット)は、
<メリット>
・主要リーグとシーズン時期を合わせることで、国内外選手のリーグ間の流動性が増す
・国際試合が組みやすくなる
・夏期のプレー回避により、疲労軽減、Jリーグのクオリティが高まる
<デメリット>
・降雪地域のクラブでは試合実施が困難である
・降雪地域のクラブの試合では観戦環境が悪化する
・日本の学校年度が異なるため、新卒加入選手の受け入れ時期が難しい
であるが、上に挙げたメリットについては、すべて選手ひいては、日本代表にとってのメリットと言える。
Jリーグの秋冬制移行については、様々なステークホルダーが存在する。選手や、クラブ、Jリーグだけでなく、私たちサポーターや日本サッカー協会も利害関係があり、日本代表も利害関係にあるといってよい。ここで改めて痛感するのは、
犬飼氏が就任したのは日本サッカー協会の会長であって、決してJリーグのチェアマンではないということだ。
【Jリーグ秋春制移行問題】サカダイの犬飼会長インタビューを考える。犬飼氏が就任したのはJリーグチェアマンではなく、日本サッカー協会の会長だということを思い知る(下)
につづく
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2008年08月10日
今週、北海道に乗り込んだ20節 札幌戦。
残念ながら厚別のスタジアムまで応援に行くことができず、テレビ観戦。
Jリーグ再開後の6戦を、1勝4敗1分と、勝ち点4しか積み上げられなかった大宮。
ここ3試合に関しては、得点も決められないのが状況であった。
ただ、負けが込んだここ1カ月ではあったが、全く大宮サッカーができていなかったと言えばそうでもなく、試合内容から言えば勝ち点3を持ち帰ってもおかしくなかった試合(柏戦)や、勝ち点を積み上げられたかもしれなかった試合(磐田戦・清水戦)もあった。連敗中もボールをポゼッションしているケースが多く、如何にボールキープから攻撃へ展開するか、また如何に得点シーンを組み立てていくかが課題であった。
今シーズンの混戦したJリーグが示すように19節終了時点で勝ち点24の14位という位置は、すぐに降格圏で落ちる可能性もあれば、連勝で上位へ上がるチャンスもある位置で、今節を含めた残り15試合、1試合・1試合、全力を尽くし勝ち点を積み上げなければならず、今節の札幌戦はぜひとも勝ち点を持ち帰りたい試合であった。
クレメンのスタメン起用で、攻撃の軸がデニスマルケスからクレメンラフリッチに変わった。
今節、チームに加入以来、クレメン選手が初めてスターティングメンバーに名を連ねた。このクレメン選手のスタメン起用がどう転ぶか、全く見当がつかなかった。加入後クレメン選手が試合に出場した4試合(磐田・柏・名古屋・清水戦)は、すべて後半からの途中出場で、与えられた時間が少なかったり、得点をリードされた状態での起用が多かったため、クレメン選手の高さへの可能性は垣間見えるも、クレメン選手が出場するとチームがクレメン選手の高さに頼った単調な攻撃に終始してしまうため、試合の状況を劇的に変えるような決定的なプレーをするには至っていなかった。
また、以前ブログにも書いたが、大宮のエース・デニスマルケス選手のパートナーとしては、豊富な運動量によってデニスマルケス選手にスペースを与え、相手ディフェンダーを引き付けられるような吉原選手や藤本選手のような選手との相性がよいと考えていたので、吉原選手や藤本選手とは全くタイプの異なるクレメン選手をエース・デニスマルケス選手と組ませることに些か不安を感じた。
しかし試合が始まってみると、私の勝手な心配をよそに、デニスマルケス選手とクレメン選手のコンビは初めての実践ながら非常に機能して大宮の新しい攻撃のカタチを披露した。クレメン選手へのクサビは、相変わらず単調でルーズなものが多かったが、クレメン選手にボールを集めるという戦術が、チーム戦術として大宮の選手間で共有されていたこと、またクレメン選手の技術の高さで、思いのほかポストとして機能していた。190センチを超える長身選手の場合、どうしてもヘッドの高さだけが強調されてしまい、スピードや足元の技術などは、どちらかと言えば苦手であるという先入観を持ってしまいそうだが、クレメン選手は違った。足元の技術も素晴らしいことをこの試合でみせた。
そして何より、この二人の外国人FWを機能せしめたのは、エース・デニスマルケス選手とパートナーを組む選手との役割がこれまでの試合と変わったということだろう。今まで、デニスマルケス選手をどう活かすかという観点で、どの選手を起用するのか、またどうプレーし攻撃をするのか考えていたきらいがあったが、この札幌戦では、クレメン選手が攻撃の軸となり、デニスマルケス選手はどちらかと言えば、クレメン選手のプレー合わせ、フォローするようなプレーに終始していたように思う。前半9分のラフリッチ選手のゴールは、デニスマルケス選手のセンタリングによるものだった。これまでデニスマルケス選手がサイドでボールをキープしても、ドリブルなどで一人、状況を打開することが多かったが、札幌戦ではデニスマルケス選手がチャンスメークに回るプレーを幾度か見せた。デニスマルケスがサイドに流れてボールを受けるときは、相手のプレッシャーを避けるためという印象が強かったが、これからはクレメン選手がゴール前にいることで、デニスマルケス選手のサイドでのプレーがより得点へとつながる予感を感じた。
大宮サッカーの変貌、そしてシンカ
開幕当初から樋口監督が標榜していたサッカー -守るのではなく、ボールを取りにいくサッカー・相手チームのサッカーに合わせるのではなく、大宮がポゼッションを高めるサッカー-で前半戦大宮はリーグ戦大検討をした。しかしリーグも中盤に差し掛かるところから大宮のサッカーが相手チームにスカウティングされるようになると、大宮らしいサッカーをする前に失点、余裕をもって試合を展開することができない試合が続いた。
今回のクレメン選手のスタメン起用によって、シンカした大宮サッカーの可能性を感じることができた。一言で言えば、横へのボールが少なくなり、縦へのボールが増えるという、より攻撃的なサッカーを展開したのだ。大宮のサッカーと言えば、ここ数試合、ポゼッションを高めるサッカーをしていたが、結果としてボールを持たされることが多く、ポゼッション位置が低かったこと、またリクスを回避するばかりでリクスを犯した攻撃をしないことから「横・後方」へのパスに終始していた。しかし、クレメン選手の起用は、大宮の選手に「前」へのポストプレーを促した。ポストへのバスの質は満足できるものではなかったが、クレメン選手の個人技術の高さから、大宮の攻撃に「溜め」を作った。この「溜め」が、これまで大宮がやりたくてもなかなか試合で実現でなかった2列目の飛び出しを実現する結果となった。56分決定点ともなったデニスマルケス選手のファイルの契機となったデニスマルケス選手の飛び出しも、縦への意欲とその後の「溜め」によって生まれた。このプレーだけではなく、小林大悟選手や藤本選手の飛び出しもこれまでの試合にないほどみることができた。
スカパー!で実況・解説をしていた木島敦氏が、大宮の中盤を評して「俺達からボールをと取れるのか!と言わんばかりの自信」といったように大宮には、小林慶行選手、佐伯選手、藤本選手といぶし銀の選手を揃えており、華やかさはないが、サッカー眼と技術はJリーグクラブでも屈指であるベテラン選手が中盤を構成している。しかし連敗中、4人の中盤のキープからFWへ決定的な展開をつくることができず攻めあぐんでいた。今までも吉原選手や藤本選手は、無尽蔵の体力で走りまわっていたが、この札幌戦と比べると「走る質」が低かったと言わざるを得ない。札幌戦の2列目の選手は質の高い走りを繰り返した。2列目の飛び出しが今後大宮サッカーの新しい攻めのカタチになれば、今までのポゼッションの高さも更に活きることだろう。
次の大阪戦での勝利、4月5日以来のNACK5スタジアムでの勝利を期待せずにはいられない。
追記 ―審判のジャッジを検証する場はつくれないのか?―
昨日(8月9日)のJリーグアフターゲームショーで番組終盤、たまたま札幌-大宮戦のレポートだけをみることができた。そこで司会の野々村芳和氏が、この試合の審判のジャッジが試合をつまらなくさせたこと、また試合の結果に直接つながるペナルティーエリア内でのジャッジの基準にブレがあったことを、映像を交えて批判をした。審判の誤審の問題が叫ばれるなか、今回のように映像を使った審判のジャッジを検証する番組がもっとあってもいいのではないかと思う。
女子柔道選手の谷選手の準決勝を観戦後、後半途中から大分-清水戦を見たのだが、その時には審判が既に試合を全くコントロールできない状態であった。あんな雰囲気では、やっている選手や監督、見ているサポーターも不満が残るゲームとなってしまう。
審判のレベルの問題は、Jリーグが本気かつ早急に取り組まなければならない問題なのではないか。
posted by toddocom |12:47 |
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2008年08月09日
日本は大事な初戦を落とした。
【ゲーム短評】
試合内容については、全体的に技術的に優れた日本がゲームを支配したが、決定的なチャンスで決められず、後半開始早々得点を許す。途中アメリカにペースを握られるも、終盤アメリカゴールに襲い掛かり、ペナルティーエリア内でファウルを受けるもミスジャッジにより同点の機会を逃すと試合終了、大事な初戦を落とした。日本の課題は決めるべきところで決められない決定力不足だ。
上の短評は、私が書いたものだが、皆さんは、この短評を読んで違和感を覚えるだろうか?
インターネットで、アメリカ戦に関してこの短評と同じ論調の記事を目にする度に私自身は非常に違和感を覚える。
日本代表は、本当にゲームを支配していたのだろうか?
日本代表の一番の課題は、本当に得点力不足なのだろうか?
と考える。私は決してそうではないと思っている。
試合開始から、試合終了まで終始苛立ちながらの試合観戦であった。
日本選手のトラップの質に苛立ち
日本選手のパススピードに苛立ち
中盤の選手の容易なバックパスに苛立ち
緩急(メリハリ)のないポゼッションに苛立ち
FWに全くといっていいほどボールが収まらないことに苛立ち
すぐ倒れ、両手を上げ審判にアピールする選手らに荒立ちを覚えた
確かに、暑さとピッチの悪さが、両チームのパフォーマンス・試合の質を低下させる大きな要因であったの。しかしながら、終始、苛立ちを覚えながら観戦をした理由はそこにない。問題は、厳しい環境のかなで、一方チームは戦略的にゲームを進め1点を守り勝利を手に入れたのに対し、もう一方のチームは、自分たちの力を発揮できないままゲームに敗れたという事実である。当然、この試合で日本は後者なのだが、思いどおりのサッカーができないというのは、今に始まったことではない。02年日韓ワールドカップ以降、アテネ五輪・ドイツW杯と主要国際大会において越えられなかった壁に、この北京五輪でも越えられなかったという厳しい事実を昨日の試合ではサポーターが目の当たりにした。
なぜ日本はこの壁を越えることができないのであろうか。そもそもこの「壁」とは一体なんだろうか?
「壁」=状況判断の悪さと判断の遅さ
結論からいえば、ここ数年、サッカーの強豪国と日本を隔てる壁~年々、強豪国から更に広げられつつある差~とは、状況判断の悪さと判断の遅さ、特に攻撃時の判断の遅さである。
状況判断の悪さとは、特にバックスからのビルドアップ時によく見られたのだが、ボランチの本田拓・梶山・SHの本田圭・香川各選手(特に梶山・本田圭両選手)へディフェンスの選手からパスを供給した際に、トラップをして前を向ける場面でも、前を向かずそのままダイレクトで再度ディフェンスに戻してしまうプレーが非常に目立った。この中盤からディフェンスへのバックパスに何の意味があるのだろうか。全く意味がない。
また、ポゼッションを高めながら相手エリアにボールを進めていく過程で容易にバックパスをしてしまうケース(特に梶山・本田圭両選手)が非常に多い。おそらくカウントすると、決して本調子でないアメリカと比較してもバックパス(後方へのパス)の数は圧倒的に日本の方が多いはずである。日本選手の容易なバックパスは、それまでのビルドアップ・ポゼッションによる攻め上がりをすべて無駄にしてしまうプレーである。
なぜここ数試合、SBの内田選手や長友選手のプレーを期待して、梶山選手や本田圭選手のプレーに苛立ちを覚えるのかと言えば、内田・長友両選手は、ボールを前進させるプレーが中心であるのに対して、梶山・本田圭両選手は、ボールを後退させるプレーが多いからである。
今回のアメリカ戦でボールを積極的に前にもっていったのは内田選手であり、ボールを前にもって行こうという意識がみられなかったのは、梶山選手と森本選手であった。(香川選手は、ボール前に進める意欲は感じたが、全体的にうまくいかなかった印象、前半、右サイドへ流れて内田選手に供給したスルーパスは秀逸)
もう一つの壁は、攻撃時の判断の遅さである。
そのスピードの遅さの原因は、攻撃へのイメージの欠如である。
ボールを受ける前から、ボールを受けたらどう攻撃を仕掛けるかというイメージが乏しい。
特に日本の場合、守備から攻撃への判断が遅い。中盤の選手が上手く相手からボールを奪い攻撃に移行できるときでも、まず「誰かに」ボールを預けて判断する習慣が染み付いている。この「ボールを預けてから判断する」という判断の遅さが攻撃のスピードを遅らせている。アメリカ戦でも前半も日本がボールをキープしていたというよりは、ボールを持たされていただけ、アメリカはリトリート気味に守備をしていただけである。
日本は「決定力不足」というより「攻撃力不足」なのだと思う
ただ、状況判断を良くし、そのスピードを上げていけば日本のサッカーは格段に良くなると思う。少なくとも次のナイジェリア戦では、中盤の選手はフリーな場面では、前を向き、自らがボールを前へ進めるという意識をもってほしい。
例えば、ディフェンスの選手はハーフの選手の後ろの状況も見えているのだから、パスを出すときは、中盤の選手が振り向ける時だけ、逆に言えば、振り向けない状況では、ハーフの選手にパスを出さないというルールを決めておくだけでもゲーム内容は変わるのではないだろうか。
サッカー強豪国と比べ足元の技術で日本が劣ることはない。また日本人はフィジカルが弱いと指摘されるが、フィジカルが強くなくても素晴らしいサッカーができることは、先日のEURO2008のスペインが証明した(らしい)。(あまり詳しくスペインのサッカーを見ていません)
まずは、あと2試合、課題を修正して試合に臨み、ぜひともグループリーグを突破してほしい。まだグループリーグの突破が潰えた訳ではない。
最後に大宮アルディージャの藤本主税選手のブログを紹介
主税日記
いつも大宮の試合の細かく分析し振り返ってブログに書かれています。今回のアメリカ戦に関しても非常に興味深い分析をされています。
posted by toddocom |01:58 |
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2008年08月04日
今日は、JOMO CUPオールスターサッカーを観戦するため国立競技場に訪れた。
今年からJリーグを東西に分けたサポーター投票に基づいたチーム編成で行うオールスター戦から、Jリーグ選抜とKリーグ選抜による対戦という初めての大会形式で行われた。
大会概要が発表されたときに、Jリーグオールスターズに選ばれる人数18名とJ1に所属するチーム数が同じことに考え、1チームに1名選手という淡い期待を持って、チケット販売開始の数日後、Jリーグオールスターズの出場メンバーが決まらないうちからチケットを購入した。
8月2日開催JOMOCUPチケット購入予約~JAPAN ALLSTARSに大宮の選手は選ばれるのか?
しかし、先月、Jリーグオールスターズが発表されたとき、大宮を含む8クラブの選手は選出されなかった(その後大阪、バレーの出場辞退により、市原千葉、巻の選手出場により未選出クラブは7クラブ)。
8月2日JOMOCUP2008 やはりチケット購入は、時期尚早だった??札幌・千葉・柏・東京V・新潟・清水・京都そして大宮の選手は、J-ALLSTARSに選出されず…。JOMOCUP2008出場選手選考員会は、何を基準で出場選手の選考を行ったのか?
大宮サポーターとしては、やはり応援するクラブの選手が出場しないということで観戦意欲は低下した。本当に行くか行かないか迷い、オークションでチケットは出品することも考えたが、高く落札されることはないだろうと思い迷った挙句、試合を観戦することにした。観戦後ブログにどんな愚痴や文句を書いてやろうかと考えながら国立競技場へ向かった。JOMO CUPに大宮の選手が出場しないことも残念であったが、スタジアムに隣接する明治公園にて行われたJ.LEAGUE FAN FESTAにすら大宮の選手が参加してしないことをテーマに書こうと思っているうちに国立競技場の最寄り駅の一つである千駄ヶ谷駅に到着した。
そのままスタジアムに隣接するJ.LEAGUE FAN FESTAが行われる公園に向かった。するとなんと小林大悟選手と江角選手が、コーナーのひとつである3ON3で子供らと汗を流していた。急遽、大宮からも両選手がJ.LEAGUE FAN FESTAに参加することになったようだ。
未だに練習場に足を運んだことがないので、小林大悟選手や江角選手をこんなに近くで観ることができ感動してしまった。(自分のミーハーさ加減にも甚だ情けなくなるのだが…)3ON3では、大宮の選手だけでなく、市原千葉の坂本・工藤・岡本各選手、F東京の石川・塩田両選手、東京V高木選手たちのプレーを近くで観ることができた。
また、3ON3のコーナー付近では、スカパーJリーグアフターゲームショーでお馴染みの日々野真理氏に遭遇した。
別のエリアでは、名古屋の藤田選手、東京Vの福西選手、浦和の堀之内選手、川崎の川島選手が、タレントの土田晃之氏の進行でチャリティーオークションをやっていた。私が特設ステージに訪れた時には、堀之内選手のサイン入り練習着(非売)を出品していたところで結局、ナビゲーターの土田氏が2万円で落札していた。どのアイテムも5,000円から15,000円のレンジで落札されており非常に和気合々として雰囲気でイベントが進行されていた。サッカー好きで知られる土田氏の進行も非常に面白かった。敢えて言えば、大宮出身の土田氏にはぜひ大宮アルディージャの応援もしてもらいたいものである。
小林大悟選手と江角選手
そしてJ.LEAGUE FAN FESTAにいって何よりもうれしかったのは、予想以上に、オレンジネイビーを身に纏った大宮サポーターの姿を目にしたことである。私も大宮アルディージャのキャップを被っていたこともあり、大宮サポーターとすれ違うたびに会釈をした。その会釈の中には、
「大宮の選手は、このJOMOCUPは参加できなかったが、オールスターなんだからサポーターは堂々とこのイベントに参加しよう!」
という思いを伝えた。おそらく会釈をし合った大宮サポーターも同じ気持ちで会釈をしていたと思う。
スカパー加入の際の抽選で手に入れたユニフォームを着て観戦
大会のコンセプトと、観戦にきたサポーターの観たいもの(ウォンツ)のギャップ
スタジアムに入場すると色々なユニフォームを着たサポーターが観戦にきていた。試合に出場する選手が所属するクラブのユニフォームを着たサポーターから、東京Vや新潟、清水などのユニフォームを着たサポーターも見かけた。サポーターは例年通り、「祭典」としてのJOMO CUPを観にきているようであった。いつもは、スタジアムを隔てて対峙するサポーターがオールスターという祭りでは、一緒に肩を並べて応援しようという雰囲気があった。
Kリーグを応援するビジター席に目を向けると観戦席は閑散としていた。最終的な観客動員は、27,629名だったそうだが、2007年のJOMOCUPの動員が30,941名(エコバスタジアム)2006年が32,975名(カシマスタジアム)、2005年33,549名(大分スタジアム:当時)、2004年が40,460名(新潟スタジアム:当時)、2003年が34,669名(札幌スタジアム)を考えると興行としても、例年になく厳しいイベントになったのではないだろうか。
過去6年のJOMOCUPの観客動員数
2007年 30,941名(エコバスタジアム)
2006年 32,975名(カシマスタジアム)
2005年 33,549名(大分スタジアム:当時)
2004年 40,460名(新潟スタジアム:当時)
2003年 34,669名(札幌スタジアム)
2006年 57,496年(さいたまスタジアム2002)
試合が始まると、Jリーグ・Kリーグ各リーグの選抜チームということもあり、見ていても面白い試合となった。私は、バックスタンド上段での観戦であったので、ピッチ全体を見ることができた。先日来日したアルゼンチン五輪代表の選手のような一人ひとりの個人技術で観客を唸らせるプレーは少なかったが、あの空いたスペースを使えばチャンスになると思ったところに選手が走り込み、タイミングよくパスが供給するような戦術眼に優れた選手のプレーに何度も唸った。その中でも突出していたのは、Jリーグ選抜の小笠原選手だった。また個人技で目立つ選手は少なかったと述べたが、Jリーグ選抜の金崎選手は、トラップ一つで観客席を魅了するように異彩を放っていた。試合全体を通した感想は、もう一歩、決定的なチャンスを作れなかったJリーグ選抜と、数少ないチャンスを確実にものにしたKリーグ選抜といったところだろうか。
また、ビジター側の観客席の方は、人数は少ないながらも非常に盛り上がっていたようで、サポーターの人数はだいぶ差があったが、声援に関しては韓日互角。むしろKリーグ選抜サポーターの方が勝っていた。
これは、スタジアムに挑む韓日サポーターの意識の差だったようにも思う。大会のコンセプトが変わったと言いながらもJOMOCUPを「祭典」と位置付けていたJリーグ選抜サポーターに対して、各国リーグ選抜の「勝敗の決する場」と認識していたKリーグ選抜サポーターとのJOMOCUPへの意識の違いであったと推測する。
オールスター戦という文化が韓国Kリーグにあるのか不明であるが、日本におけるオールスター戦と言えば、アメリカのMLBに由来するプロ野球のオールスター戦であり、ファン投票と監督推薦による出場選手の選出と東西二つの分けた混成チームの対戦が定番である。これらの2つが、オールスター戦をオールスター戦たらしめる要素と考えるならば、今回のJOMOCUPをオールスター戦と呼んだのが、このイベントの最大の過ちだったのかもしれない?
私は、Kリーグ・Jリーグの両リーグが親交を深めることに関しては、賛成である。もっと日本でKリーグが観戦をしたいし、Kリーグに所属する選手の情報が日本で収集できようにあってほしいと思う。
ただリーグの祭典としてのオールスター戦と、両リーグの親交を深めるという二つの異なったコンセプトを1つのイベントで満たそうと試みた今回のJOMOCUPが成功だったのか問われれば、成功だったとは言えないのではないか。
既に来年のJOMOCUPについても、韓国にて行われることが決まっているらしい。来年のJOMOCUPは更に盛り上がることを願っている。そのためにも、大会名からオールスターという表記は外し、大会のコンセプトをより明確にしてもらいたい。
例年の「祭典」としてのオールスター戦を期待して国立競技場に訪れた各クラブのサポーターが素晴らしい試合を観戦できたにも関わらず、何ともやりきれない思いをして帰宅する姿はもう見たくない。
posted by toddocom |22:35 |
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2008年08月01日
先月(7月)から自分も以前に所属していた地元のサッカー少年団のコーチをすることになった。まだ練習に3回程参加しただけである。主に小学3、4年生をみることになりそうだ。
今まで人にサッカーを教えた経験もないので、色々な練習手法をチャレンジしながら、子供らには、サッカーを楽しんでほしいと思う。
ところで、小学3年生と言えば、私がサッカーを始めた年齢とほぼ一緒である。今の子供も小学3円生でチームに入団してサッカーを始める子供が多いようだ。これからサッカープレーヤーとしてのキャリアをスタートさせる彼らに最初にどのようなプレーを教えるべきか考えてみる。
サッカーをプレーするにあたり最も大切なプレーとは何だろうか?
学生の頃、プレーヤーだったときには全く考えたことがなかった疑問。
今年に入りJリーグをよく観戦するようになり、子供たちにサッカーを教えることになり、より積極的にサッカーのプレーを見るようになって抱いた疑問。
そして最近、その疑問に対して、自分の中で答えを見い出した。
サッカーを始めた子供たちに最初に教えるべき、サッカーで最も大切なプレーとは「トラップ」だと思う。
日本五輪代表-アルゼンチン五輪代表戦のアルゼンチンの選手のプレーをみて更にそう思うようになった。
トラップの定義を「飛んできたボールを受け止めて、自分の意思でコントロールして次の動きを行いやすい位置にボールを移動させること」(ウィキペディアより)とするならば、一方、単にボールを止めることをストッピングというらしい。当然、私がサッカーを始めたころストップとトラップの区別もなく、トラップの練習と言えば、リフティングを数回した後、ボールを高く蹴り上げ、ボールが落ちてくるところをインサイド・アウトサイト、もしくは足の裏などでボールを止めることを繰り返していただけだった。
今でも、Jリーグなどでもトラップすべきところでボールをストップさせてしまう選手が意外と多い。
五輪代表の内田選手は、前にスペースがあれば果敢に空いてスペースめがけてトラップをする。アルゼンチン代表戦でも何度か、スペースにトラップして抜け出すプレーをしていた。後ろから攻め上がるサイドバック(SB)である内田選手にとってスペースに蹴りだすようなトラップが、次のプレー(攻撃)に移る際には、最良の選択であることが多い。
一方、ボールを貰う位置が、相手ゴールに近づけば近づく程、相手のプレッシャーは増し、ビルドアップの過程で、後方の選手から前方の選手へボールを受け渡すケースが多くなる。後方から前方FWにあてる楔(クサビ)のボールもその一つである。
この後方の選手から前方の選手へのパスや、相手選手のプレッシャーを受けながらパスを受ける際のトラップに、日本の選手とアルゼンチンの選手との技術的な違いを見た。
相手選手のプレッシャーを受けながら、次のプレーをしやすいようトラップする際、その前提にあるのはボールを取られないトラップが求められる。通常、相手選手のプレスを感じたなら、そのプレッシャーを回避するようにトラップをするだろう。しかし、アルゼンチンの選手のトラップは取られないだけのトラップをしていなかった。
彼らがしていたトラップは、余程のプレッシャーがない限り、常に「攻撃をするための最初のボールタッチ」であった。
通常のプレーでも、全くプレッシャーのない時に、DFの選手からボランチの選手へボールを受け渡す時に、ボールを軸にするように体の向きを方向転換するトラップをよく見る。アルゼンチンの選手は、その方向転換をするトラップをより高い位置でも多用していた。アルゼンチンの選手は、ボールを取られないというだけでなく、トラップで方向転換をして前を向き、攻め上がるためのボールコントロールをしていた。
後半23分のアルゼンチン代表の得点シーンもクサビを受けたアグエロ選手、そしてアグエロ選手からボールを受け、得点したディマリア選手も、ワントラップで前を向こうとする意識と技術がなければ生まれなった得点であると言える。前を向かれた選手に対しては日本のディフェンスも容易にボールを取りに行けずに失点をしてしまった。
相手ゴールを背にし、相手ディフェンスからプレッシャーを受けながらどう前を向こうか考えるよりも、最初のトラップで前を向けるようコントロールする方が、次のプレーへの移るスピードも速く、次のプレー自体の難易度は各段に下がる。
アルゼンチンの選手は、あたり前のようにトラップの際、常に前を向けるようボールをコントロールしていた。
ジュニア世代から、ボールを止めるだけでなく、取られないためだけでなく、攻撃へのファーストタッチとしてトラップできるようになれば、彼らのサッカープレーヤーとしてのキャリアのアドバンテージになるだろう。
どうトラップを習得させるかは、私の指導者としての力によるところが大きいのだが…
※今回のエントリーは、ジュニア世代に一番最初に教えるべき技術を論じているのでなく、トラップがいかにに重要かをテーマにしています。
posted by toddocom |02:09 |
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